もしもベル・クラネルにこんなスキルがあったなら:短編集   作:自堕落キツネ

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『人形繰師』(からくりサーカス)

読者の皆さんも経験があることだろう。

子供の頃、目を輝かせて読み、憧れた物語の主人公達(ヒーロー、ヒロイン)、気づけば彼等、彼女等の年齢を追い越していたことが。

 

ベル・クラネルもまた、幼い頃に憧れた存在よりも年上になり、しかし憧れ続けたがゆえに、このスキルが発現した。

 

 

 

人形繰師(しろがね)

 

・才賀勝の使ったことのある人形を、精神力(マインド)を消費して具現化する

 

・人形の行動は操り手の経験値(エクセリア)に反映される

 

・操り手のステータスが人形に反映される

 

・操り手のスキルが人形に反映される

 

人形一覧

 

・アルルカン

・練習用アルルカン

・グリモルディ

・スペイド

・ジャック・オー・ランターン(ジャコ)

・キャプテン・ネモ

・ゴイエレメス

・ナイト・スレイヴァーV

 

 

ベルはリリルカ・アーデを助けた後、今後もサポーターをしてもらうため、ファミリアのホーム、地上部分の教会の中で練習用アルルカンを用いて人形繰りを指南していた。

 

「いい、リリ。指先に集中しながら動きをよく見ててね。」

「うぅ、はい、ベル様。でもこの体勢はなんとかなりませんか?」

 

サイズの変わる機能の付いた指輪を二人でハメ、リリを後ろから抱き締めるような形で、実際に動かしながら指南する形なため、かなり恥ずかしそうである。なんとなく喜んでいるようでもあるが、ベルは気づいていない。

 

「うん、僕も恥ずかしいけど、これが一番覚えやすいかなって。」

「たしかに分かりやすいですけど。」

「リリには早く覚えてもらわないといけないしね。」

「グリモルディ、でしたよね。移動に向いてる人形で突進力もあるからリリに向いてるというのは。」

「そうだよ、リリはサポーターだからね。アレなら僕達二人とリリの大きいバックも持てるから、ちょっと勿体ないけど、十階層以降の目的地(深い所)までのモンスターなら魔石ごと引き潰せる筈だしね。」

「成る程、そういうことですか。深い階層のモンスターの魔石の方が買い取り価格も高いですし、リリのバックは大きいですけど入る量には限りが有りますからね。早く覚えるよう頑張ります。」

「うん、ありがとう、リリ。」

「リリとしてはできるだけ長くこうしていたいですが、それではベル様のご迷惑になりますしね。(ボソリ)」

「ん?なにか言った?」

「いえいえ、なんでもありませんベル様、さぁ、続きをお願いします。」

「うん。まずは基本的な動かし方からね。」

 

 

 

後に、ベル・クラネルはオッタルの鍛えたミノタウロスと遭遇し、これを撃破した。かつて五階層で遭遇したさい、己の力量不足でアルルカンを敗北させてしまったことから、鍛練を積み、いつかアルルカンでリベンジしようと決意していた。

それが叶いベルは歓喜した。

 

幾つもの人形を操る姿から付けられた二つ名は『人形繰り師(ドールマスター)』。

ベル・クラネルの冒険はまだまだ続く。

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