今更ですが、差別発言が多数出てきます。
というか、差別や気狂い妄想しかありません。
差別を割り切れたり、スルーできたり、愉しめる人だけお読みください。
あくまでフィクションの理想であり、現実の国家群の思想とは大きく異なる可能性があります。
第???管理世界
夏にも降りやまない白い雪と、雪雲の向こうにある太陽を待ち望む向日葵に包まれた、
整った街並みと、傲慢で質素で素朴な人柄の国民と、貴族会同の長であるグランツァーリン財団が存在する管理世界。
嘗ては失われた都の残滓が色濃く残る超古代文明を礎にした古代文明が存在した世界であった。
全てが統制され、全てが管理され、全てが服従させられた、吃驚するほど
吃驚するほど
その響きの良さに思わず2回くらい言いたくなるくらい
ウォッカに酔っていれば思わず尻を叩きながら言いたくなるくらいの
そんなことをすれば、昔であれば治安維持システムに抹消されていたので、
少なくとも人前でそんな間抜けな事をする者はいなかったとされる。
初代皇帝ディユカリス・グランツァーリン・ゴルディスト(美少女)によって、
既に完成させられていたその
2~3割の国民が遺伝子調整された選別受精卵から生まれた者に対して、記憶の転写を行われた者であること、
住む家も、子供を作る相手も、進路も誰もが自由にできると言う訳ではないという所だろうか?
より詳しくいうなれば、
例えば、このリアニダニーという帝国では、その者の能力に対しクラスが附けられる。
成人の折に、総合的に能力が高い者や、代わりがそうそういない希少価値の高い者には優遇されたクラスが附けられる。
そして、低いクラスに指定された者は、その遺伝子を残す事を禁じられる。
例えば、低ランクであるEクラスの男が、高ランクであるBクラスの女性と結婚したとしよう。
そうなると、Eクラスの男性は子孫を残す事を許されてはいないので、
一般開放されている高クラスの精子や卵子だけを集めた遺伝子バンクから望む精子を選び、
妻に受精させる。
この男女のクラスが逆の場合は、優秀な卵子を遺伝子バンクから選び、
夫の精子と受精させて自身が他者の卵子からなる受精卵を妊娠する事になる。
因みに30歳以降の子供無しの女性には重税が課せられるために、妊娠しない選択肢は少ない。
そして万が一、低クラスの親の遺伝子を使って生まれた子供には国籍が与えられない。
更にその無能遺伝子提供者には莫大な罰金が処される。
だから、無能は子孫を残す事が出来ない。
逆に遺伝子バンクの提供者にはクラスごとに莫大な支給金が配られる。その資金は遺伝子バンク利用者から出ているのは無論、言うまでもない。
例えば、この帝国では家は事由に立てるものではなく、帝国に定められた通りに予め作られた家に住むことになる。
独創的な建築こそ存在しなかったが、反面、インフラや周囲との調和に関しては恐ろしい程整っていた。
多くの税金を納められる価値の高い者は、
凍える程寒い自然から護られている帝都の中央区に予め作られている高級住居地に住むことを定められ、
それに劣る者は、その外殻にある自然の驚異に晒され、庇護も薄い中級生活区に住むことを命じられる。
更に劣る貧しい者は、その端にある、自然の驚異を最大限に受ける事になり、
幾多の強大な魔法生物の脅威にも晒される劣悪な低級飼育区に住み、
炭鉱での強制労働等の苦役について生涯を終える事を強制される。
帝国の定める法に逆らうような事があれば、直ちに厳しすぎる刑罰によって裁かれる。
情緒の余地は無く、他では類を見ない厳罰によって完全な犯罪の抑止が成功していた。
死刑は確りと実行するならばこれ程までに抑止を生み、更には危険人物の恒久的な排除もできて金もかからない素敵なルールだ。
貴族への殺人は死刑。貴族への強盗も死刑。勿論スリでさえも死刑である。
おかげで富裕層が護衛もつけずに夜歩きできる程度には治安もすこぶる良かった。
軍事においても消極的な防衛は行わなかった。
あるのは疑わしきは絶滅の絶対壊滅主義。
此方から過度な攻撃をしないというのは、
店において、窃盗を目撃すれば防止するが、
罰金や入店禁止や顔写真展示は無く、犯人はリスクを負わずに窃盗に失敗したときだけ商品を返せばいい。
そんな店であれば盗まない方が損になる。
そんな間抜けな店の様にはリアニダニーはならなかった。
寧ろ窃盗犯はその首を店頭に晒すような勢いだった。
それなら攻め込んでくる国も存在しないし、逆に攻め込んでも誰も逆らえなかった。逆らわなかった。
複数の国家を相手に完勝出来るのは全ての国家が理解していた。
それは、勿論圧倒的な国力に基づく背景が存在する。
国際社会の目を気にしなくても構わない。
外交はリアニダニー側からの要求以外には役目はなく、
気にかける必要があるのは皇帝の機嫌だけだった。
例えば、西方から吹いた風で目に砂が入ったという理由で西方の2国の国民を砂の管理不十分の名目で皆殺しにした事もあり、
何処まで滅ぼされたら国が機能しなくなるか、再生にどれだけ時間がかかるかを知るために、国民の3割を抹消された国もあった。
無論、反抗する国家群も無くは無かったが寧ろそれはリアニダニーの思う壺だった。
戦争は起きなければならない。戦争は起こさなければならない。
無抵抗主義など愚の骨頂であり、相手を傷付けなければ獣だって畑に入ってはならないことを覚えない。
これも、競争、淘汰、進化を掲げる世界的美少女である初代皇帝、
ディユカリス・グランツァーリン・ゴルディスト、
いや
悪意に満ちたような一連の政策は、彼女なりの人類への愛であり、国民への愛であり、
自然や他国や世界そのものに対する人類の勝利と永劫の繁栄の正しき手段であったのだ。
この発想は、悪い言い方をすればゴキブリが粘着シートと言う脅威に晒されて、
強靭な脚力のものだけが生き残り、それら同士が遺伝子を重ね合わせて優秀な子孫を作ったように、
脅威や負荷を与える事により、無能を淘汰する戦略であり、
良く言えば、生命力と言う観点では雑種に劣るものの、
競馬と言う文化の箱を残す限りにおいては絶対的に優秀な中身であるサラブレッドを重ね合わせるような発想であった。
そして彼女はその箱を保存して、同一方向に修理、強化していく事に余念が無かったとされる。
更に重税から行われる行政は軍事・警備面だけでなく、福祉の分野にも大きく充てられていたが、
その内容は、弱者に対する福祉ではなく、強者候補者の為の福祉だった。
優秀な精子と卵子を無作為に選び、試験管ベイビーを造るシステム。
性別の無い変態軟体魔法生物メタモルンを基礎にした生体機械『UMUKIKAI』により、毎年国民の2~3割を占める様に大量に造られ、
そして記憶の転写により思考を統制した上に、
幼少時から高度な基礎学力を持った子供達だけの為だけに作られた高度な教育を潤沢な資金を持って行う孤児院等に使われていた。
そして更なる高みに至ったピラミッドの内、やはりそれでも生まれてくる相対的な底辺を切り捨てて、
更に高みに至った遺伝子を持つ国民たちだけで構成されたリアニダニーは繁栄を極めた。
国家の基礎となる国民を、美しく、賢く、逞しく、魔力が高く、器用で、健康で、従順な者だけで構築できるのだ。
障害者も、犯罪者も、無能も、反逆者もいない。お荷物がいない。そんな
まともな両親を持っても
何度も言うが、障害物や失敗作はあくまで人間ではない。障害物や失敗作以外の何
だからそれ以外の
文明によって生活環境を維持できるようになった人類には適応の為の遺伝子の多様性は最早それほど必要ない。
寧ろその文明社会に必要とされる者達だけが必要になる。
知性や肉体の障害者だけで―――――、若しくはそれにお世話係の健常者(凡人)をサービスで含めてもいい。それらで構築されたコミュニティと、
最高の学力と最高の体力と最高の容姿と最高の知識技術を持った天才集団だけで構築されたコミュニティならば、
どちらが繁栄するかなど考えるまでも無い。
後ろに引っ張るお守り(重り)付きのリヤカー集団と、
ぶっちぎりのエンジンとシャーシとタイヤ、オイル、ステアリング、ギア、CPU―――そしてドライバーを伴ったスーパーカーでは勝負にもならない。
発想力も、実行力も、実現力も余りにも違い過ぎた。3人寄っても馬鹿の考え休むに似たり、1人であろうと文殊は文殊だ。
施政者の夢がそこに在った。教育者の夢がそこに在った。軍人の夢がそこに在った。学者の夢がそこに在った。
完璧だった。完全だった。完成だった。
他国のあらゆる施政者がその完成度の高さを羨み、しかし自国では実行に当たり大きな反対が生まれ施行できないと諦めて妬んでいった。
その上、幸福で無い国民は全て追放する素敵政策により、
国民幸福度指数はあらゆる世界でぶっちぎりであった。
幸福であることは、義務なんです。いいね?
中期になるとその差別肯定主義は最大速度にまで加速し、
魔力が低ければ
そうする事によって、成人した上級国民の全てが現在の管理局の基準において最低ランクA+という素敵国家になっていた。
加えて、拡大した領土を管理させる為に、強制労働で使い潰した原住民たちの代わりの民を確保する為に、
寿命さえも定期的に細胞分裂回数を初期化する事で、国民達を永遠に幸せにする方法も見つけていた。
勿論、劣化したり後続に抜かれてピラミッドの底辺層に回らなければという前提が付くが。
だが、ある帝王の治世の時、後に『堕落帝』と呼ばれる皇子が皇帝に反乱を起こし、強者だけを人間扱いする事を止めた結果、
それ以後徐々に、しかし確実に国民の遺伝子は堕落し、劣化し、純度を失い、
国力を落とし、停滞し、損耗し、戦争にさえ負け、
遂にはミッドチルダに管理される世界の一つとなってしまった。
その最後は、初代皇帝の
そしてその遺志を継ぐ者達の暗躍によって直接引き起こされたベルカ大戦争により、
彼女の意志を忘れた愚かな帝国自身を巻き込む事となり、
決戦兵器『聖王のゆりかご』起動前に介入を行った『闇の書』を討伐するために、
『堕落帝』以後は忌み嫌われていた禁忌の存在改変技術を自身に施した即位したばかりの最後の皇帝により、
『闇の書』自体はその場では圧倒的な相性有利性により破壊されたが、完全に消し去ることはできず、
存在改変技術に元の肉体との整合性が耐えきれず、結晶化したリンカーコアを遺して皇帝は絶命したとされた。
そして皇帝が滅びるという事は帝国が滅びるも同じことであり、
その可能性を予期した最後の皇帝は、外戚に後を託してその人生に幕を下ろした。
その際に、弱体化した国家を食い荒らす、争いで空腹になった戦争の勝利者たる国家群から身を護る為に、
戦争終結の最後の最後で、国家ごと別世界に転移し、ほとぼりが冷めるのを待ち、
皇帝からの遺言を護り、皇帝家と幾度も血を交えながらも、
後継者とは名乗りを上げなかった忠義の騎士たる外戚達によって、
国家としては積極的に他の世界には介入しないながらも、
財閥があらゆる手段で他の世界から引き込んできた富をもって国内に流通させて、
内政を安定させた。
そして滅びた皇帝家に家名を託された代々の皇帝の外戚中の外戚にして忠実な腹心にあり、
幾代も皇帝の寵愛を時に有能な部下として時に美しき妃として受けたその遺伝子はまさに現在に遺る優生学の生きた証であり、
清廉な騎士にして、汚れ仕事の裏方に任じ、現在の共和国存続の絶対要因である最大の財閥であった家こそが、
グランツァーリン家なのである。