結ばれしシン世界   作:薫製

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電車止まってる…なんでだよぉ…!
おかしいだろぉがぁ!


終焉

シンジは闇の中を落ちていた。

 

ふと目の前に映像が流れた。

 

音声はなかった。

 

そこには楽しそうに笑っている女性がいた。

 

すると映像は切れまた別の所に現れた。

 

どこかの病室らしいところで先程の女性が横になっていた。

 

彼女の心拍数は0だった。

 

そこに泣き崩れる男性がいた。

 

(あの人は…牧教授…)

 

シンジは悟った。

 

(これは教授の人生の1部なんだ…)

 

アメリカの研究所で1人研究をしている教授はある資料を見つけた。

 

それは日本の東京湾に放射能廃棄物がある事だった。

 

教授はそれを見て日本に向かった。

 

確かに存在していた。

 

教授はあらゆる資料を見ていた。

 

ふと目に止まったのが

 

「ティアマト彗星まであと1週間」

 

というニュースだった。

 

教授は糸守町に行き図書館で歴史を調べた。

 

するとここには繭五郎がいたとう記録を見つけた。

 

彼はその情報を頼りに向かったのはあの祠だった。

 

そして祠の扉を開けた。

 

そこには黒い塊があった。

 

教授はそれを持ち去ろうと外にでた。

 

その時ふと顔を上に向けた。

 

そこには一筋の光の線があった。

 

やがてその光は糸守に落ちた。

 

その光景を教授は見ていた。

 

教授はその後爆心地周辺にいった。

 

そして彗星の破片を拾い立ち去った。

 

東京にあった自分の部屋で黒い塊を解析していた。

 

そしてこの星に存在しない細胞を見つけた。

 

教授は自分が作った放射能を無効化する細胞を

 

そこに埋め込んだ。

 

その後その細胞の入った塊を東京湾に捨てた。

 

細胞は放射能を吸い化け物のように育っていった。

 

教授はその化け物をゴジラと呼んだ。

 

そしてあの日。ゴジラが目覚めた日。

 

教授は最後の儀式をした。

 

自らをゴジラと一体化させたのだ。

 

そこで映像が終わった。

 

シンジは落ちている感覚が無くなった。

 

その下に1人の少女がいた。

 

シンジはそこに行こうとしたが磁石のように反発してしまう。

 

それでもそこに向かっていこうとする。

 

「はあああぁぁぁーーー!」

 

シンジは叫びながら更に奥に向かう。

 

その声と同時に初号機がもう片手をゴジラにあてた。

 

すると初号機があてている所が紫色に光出した。

 

やがてシンジは少女の姿がハッキリ分かる所まで来た。

 

少女は上を見た。

 

誰…?

 

まるで一筋の光の様に来るシンジを見た。

 

少女は少し驚いた。

 

シンジはまだ近づこうとしていた。

 

その時全身を激しい痛みが襲った。

 

一瞬痛そうにしたがやがてその少女に声をかけた。

 

「来いっ!」

 

少女はその言葉を聞き、手を伸ばした。

 

シンジも一生懸命手を伸ばす。

 

そしてシンジは少女の手を取り寄せた。

 

その瞬間周りの闇が消え青白い光に包まれた。

 

同時にゴジラの身体が弾け飛んだ。

 

やがてその破片が集まり一つの球体になった。

 

それはまるで

 

「コア…」

 

ミサトが言った。

 

するとコアが紫色に光出した。

 

「光線か?!」

 

矢口が言った。

 

「いえ…違うわ…」

 

リツコは何かを感じ取っていた。

 

「周辺にあった放射能が全てコアに集まっていきます!」

 

安田が報告した。

 

「何だと!」

 

矢口は驚いた。

 

初号機内ではシンジは少女を抱いていた。

 

ふとあの声が聞こえた。

 

エヴァンゲリオン…まさに神の複製か…

 

「えっ?」

 

シンジは周りを見た。

 

しかし誰もいない。

 

声はまだ聞こえる。

 

負けた…私の負けだ…お前達の思いは強い…得に君にはな…

 

シンジは黙って聞いていた。

 

その声の主は恐らく牧教授だろう。

 

全く…ユイは果たしてどんな育てかたをたしたのか…

 

「母さんのこと知ってるんですか?」

 

だが教授は答えなかった。

 

私はこれで終わりだ…その子を頼んだぞ…

 

少女はシンジの腕に包まれ寝ていた。

 

それっきり聞こえなくなった。

 

外では初号機がコアと共に空にあがっていっていた。

 

それは第三新東京市でも見えるほどだった。

 

もちろん立川の旧臨時官邸でも。

 

カヨコはその方角を見ていた。

 

「これもyou達のシナリオ?」

 

カヨコは聞いた。

 

後ろから加治が来た。

 

「一応は。しかし全ての使徒殲滅ではなくゴジラをトリガーとするとは…碇司令…ゼーレが黙っちゃいませんよ。」

 

ネルフ本部

 

「やはりやったか…」

 

冬月が言った。

 

「あぁ…これで我々の計画まで後少しだ…」

 

ゲンドウはそう言いアタッシュケースを見た。

 

弐号機と四号機から出たアスカとマリもその様子を見た。

 

「私…あんなものに乗ってるの…?」

 

アスカは戸惑いを隠せない。

 

「なるほどね…都合の良いヤツね…やっぱり臭いがちがうからかな…」

 

マリはそう呟いた。

 

「碇君…」

 

レイは初号機を心配そうに見ていた。

 

初号機はやがて赤くなった。

 

瀧と三葉はただ見るだけしかできない自分らが無力だと思った。

 

そしてあの感覚を思い出した。

 

ゴジラが現れた時。そして彗星の時。

 

「怖い…」

 

三葉は言った。

 

この破壊は美しくそして恐怖を伴っている。

 

「終わりなのか…?」

 

瀧は現実なのか疑った。

 

「この世界の理(ことわり)を超えた新たな生命の誕生。代償として、古の生命は滅びる……」

 

リツコはそんな状況ながらも言った。

 

「この世には2回の生物大量滅亡があった。その2回をファーストインパクト、セカンドインパクトと呼んだ…そしてこれが3回目…」

 

矢口はそう言いそこで止めた。

 

皆その瞬間声が揃った。

 

「サードインパクト…」

 

その日世界滅亡の窯が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空から一筋の光が一直線に落ちてきた。

 

その光は初号機のコアを貫いた。

 

その光の正体は槍だった。

 

ブラックホールは消え初号機の左腕の光も消えた。

 

「一体何が?!」

 

ミサトは困惑した。

 

初号機は串刺しの状態で地面に刺さっていた。

 

やがて空から1体のエヴァンゲリオンが降りてきた。

 

そのエヴァの上には初号機にもあった天使の輪があった。

 

その中に乗っていたのはあの銀髪の少年だった。

 

「さぁ…約束の時だ碇シンジ君…」

 

少年はシンジに話しかけるように言った。

 

「今度こそ君だけは…幸せにして見せるよ…!」

 

銀髪の少年は不穏な様相でそれを見下ろす。

 

 

 

 

 

次回予告

 

初号機覚醒と共に開いた破壊の扉。

 

そこから現れる異次元の使者たち。

 

そして始まる人類補完計画。

 

同時に新たなエヴァンゲリオンが現れる。

 

生きることを臨む人々は果たして何に縋り何を知るのか。

 

次回時空の訪問者達(仮)

 

さぁ〜てこの次もサービスサービスゥ!




遂に最終話となりました!
ここまで何とかやって来ました。
一応次回作はまだ考えている途中で次回予告もタイトルも書いてある通りまだ仮です。
なので変わっていく可能性がありますのでご了承ください。
また投稿予定日は不明なので突然出す可能性がありますのでご注意を。
最後にこのクロスオーバーを最後まで見てくれてありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

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