聖櫻番長のガールフレンド(仮)だらけな日常   作:クビキリサイクル

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今回から、残酷な描写ありのタグを入れることにしました。
ちょっと書いてて凄惨な部分があるから、これタグ入れないとマズいなと思いまして。
最終的にスカッと出来るようにしてますので、ご容赦ください。


円岡燕の歩み出す一歩 -後編-

 水が降り注がれる。

 そして僕は目覚めた。

 

 

「がぼっ!? げほっ、げほっ!? ぶはぁっ!」

 

 

 な、なんだ!?

 なんで僕、水を掛けられて……!? ど、どこだここ!?

 頭を振って水を払い、周りの光景を注視する。

 まず視界に入った地面だが、建物のようなコンクリートでありながら、罅割れた面が多かった。床に所々瓦礫が落ちており、見るからに廃棄された建物だというのが分かる。

 地面と接している足がいくつもあって視線を上げると、こちらを見下ろし、見下す視線と目が合った。

 ソフトモヒカンの髪型で、染め上げられた金髪。耳どころか鼻、唇にまでピアスをつけた男だ。人相も、とても僕とは同じ人間とは思えない程悪い。服装に至ってはやたらギラついていて、銀のアクセサリーがジャラジャラと鳴り、髑髏が散りばめられている不吉極まりない。その手には、引っ繰り返したような形で持たれたバケツ。

 僕の苦手とする、不良そのもの。

 少し観察していると、腹を蹴られた。

 

 

「がっ!?」

 

「よぉ。ようやくお目覚めかよ」

 

「ぐ……あぁ」

 

 

 蹴りと、背に合った壁との激突で、腹と背中に痛みが走り、霞がかっていた頭が冴え始める。

 僕は、あの後……一体どうして…………?

 確か僕は、真白さんの護衛のアルバイトが終わった後、兄貴と駅前で解散し、貰ったアルバイト代を大事に懐にしまって、帰り道を歩いてた筈だ。その時は空が赤くなり始めた頃だったけど、今窓……があったであろう吹き抜けと、天井に空いた大きな穴から見える空は、夕暮れと夜の境目といった、いわゆる逢魔が時だった。時間にして、二、三時間程眠っていたようだ。

 お金の使い道を考えながら歩いている記憶が、途中で途切れていた。意識して思い出そうと努力していると、最後の最後に痛みの記憶が蘇り、合わせて後頭部に痛みが。今打ったわけでもないのに走ったその痛みに、僕は後ろから殴られ、気を失っていたと気付く。

 

 

「おはよー。まーどかくぅん?」

 

「っ!?」

 

 

 この……声、は…………。

 自分でも遅く感じる動きで視線をそちらに向けると、そこには一昨日僕を袋叩きにしていた男の一人がいた。兄貴に最初に殴り飛ばされた男で、あの三人組のリーダー的存在だ。鼻はガーゼで覆われていて見えない。

 一緒にいた取り巻きの二人は見当たらない。だが、僕を最初に蹴った男と、その男を含めて、その部屋には十人程のガラの悪い男達がいた。

 誰も彼も、僕を見てニヤついた笑みを浮かべている。

 その顔を見て僕は、身体が震え始める。

 あの顔だ……。

 弱い僕をいたぶって、悦になるあの顔。

 人間ではなく、玩具を見るような目で見ながら、いつもいつも僕は殴られ、蹴られるのだ。

 

 

「一昨日ぶりだなぁ? あんときはあのクソ野郎のせいで台無しになったからよぉ、三日分のストレス発散に来たわ」

 

「……本当にこんな奴を助けに来たのがいたのか?」

 

「そうッスよアニキ。信じらんないと思うッスけど、俺等三人あいつにやられちまって、よぉ!!」

 

「ぎゃっ!」

 

 

 サッカーボールみたいに喉を蹴られる。

 

 

「かっ……! ……ぁ、っ……!」

 

「おらぁっ!!」

 

「っ!」

 

 

 腹を踏み潰すように、足が押し込まれる。

 

 

「……っ! うげぇぇぇ!! ゲボッ!! ゲホッ!」

 

「ギャハハハハ!! きったねぇ! こいつ吐きやがったぜ!?」

 

 

 込み上げてきた嘔吐感を抑えきれず、その場で吐瀉物をぶちまけてしまった。

 周りから嘲笑が響く。

 痛い、痛い痛い痛い! 

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

 

 

「あぁそれとあれだ。またあいつが助けに来るとか考えない方がいいぜぇ? あいつのとこには、前の二人と十数人が行ったから、よ!」

 

「ぎぃぃっ!?」

 

「ここは俺等が根城にしてる五階建ての廃ビルでなぁ。下の連中はただいるだけだが、ここと合わせてざっと五十人はいんだよ。行った奴等で殺すには十分だろうが、そこを切り抜けてこのビルに来れても、ここにカッコよく来れる可能性は0だ。分かるか? 0だよ0」

 

「ぐ、うぅ……」

 

「ここにいるうちのアニキは、そんな奴等を纏めてるお人で、中学じゃボクシングで名の知れてた男だったんだよ。ま、人を殴れても蹴れねぇのが不満で辞めちまったみてぇだけどよ」

 

「うるせぇよ」

 

 

 ぐりぐりと。

 ぐりぐりぐりぐりと、頭を踏み躙られ、目から涙が溢れてくる。

 ……また、なのか。

 兄貴に救われて、強くなろうと決意して、兄貴と違う凄さも目にすることが出来て、僕を認めてくれる人も出来て。

 なのに。

 なのに、結局僕はまた、こんな風に――――――。

 

 

「……ん? なんだそれ?」

 

「!」

 

 

 懐から、茶封筒が零れていた。

 急いで懐に仕舞いなおすが、その際ジャラ、と小銭が中でぶつかる音がしてしまう。

 

 

「……おいおい。それもしかして金か? もしかして、俺達に貢ぐために頑張って働いて稼いじゃったんですかー?」

 

「………ぅ」

 

「プッ! ぎゃーっはっはっはっは!! マジか!? マジかこいつ!? 貧弱クソチビまどかきゅんの癖に、アルバイトなんかしちゃってんのかよ!? ヤベェ! 超ウケる!! 馬鹿の健気な頑張り超ウケるんだけど! ぎゃはははははは!!」

 

「「「「「はははははははははははははははは!!!!」」」」」

 

 

 酷く耳障りな笑い声。

 涙が止まらない。

 耳に響く声が金切り音より不快で、塞いでしまいたくなる。

 悔しくて悔しくて、抱え込む両手に爪が食い込んで、血が出てきた。

 

 

「……あー笑った笑った。流石まどかくん。俺等を笑わせてくれる天才だぜ」

 

「おい。せっかく稼いできたんだから、貰ってやれよ。ここに連れてきたんだから分け前寄越せよ?」

 

「ばぁか。ここはアニキに献上だろうが。アニキ、最近女で遊んでっから、おこぼれ貰えっかもだぜ」

 

「本人を前にしてそういう話してんじゃねぇよ」

 

「ま、どっちにしろさっさと寄越せや」

 

 

 目の前の男が言う。

 厭らしい笑みを浮かべて、伸ばしてくる手が、とても恐ろしかった。

 

 

「……………………」

 

 

 ここでこの茶封筒を差し出せば、楽になれるだろうか。

 楽にはなれないだろう。

 そこに理由を求めるのは、こいつらには無理だろうから。

 ただ、これ以上の暴力を振るわれないのは、今までの経験から確かだと思った。

 もう暴力を振るわれないという意味ではなく、今より酷い暴力を振るわれないというだけだが。

 

 

(もう、いいじゃないか)

 

 

 希望があるとすれば兄貴の存在だ。

 けれど、流石に五十を超えるような人数相手に勝てるわけがない。

 兄貴の元に向かったという十数人なら勝てるかもしれないが、その後ここにきて、僕を助けてくれるような大立ち周りなんて、してくれないのだ。

 出来る出来ない以前に、僕にはその価値がないのだから。

 

 

(……結局、今日の内には兄貴に名前で呼んでもらえなかったなぁ)

 

 

 それは、僕を認めていないということだ。

 そう、兄貴が言ったことだ。

 そんな男のために、ここを突き止めて来てくれる?

 五十人以上を敵に回して?

 そんな子供向けアニメに出てくるような展開を望めるものか。

 

 

(もう、いいや)

 

 

 何時の時代も所詮は弱肉強食。

 強い人間は奪い、弱い人間は奪われる。

 だから、僕は奪われる。

 奪われ、嬲られ、果てには命まで搾取されるのだろう。

 だから、もういい。

 

 

 

『あんな奴等みたいにも、見て見ぬフリするようなダセェ奴にもなりたくない。理由としちゃそんだけだ』

 

 

 

 希望を諦めてしまえれば、絶望はもう生まれない。

 希望があるから、それを裏切る絶望があるのだから。

 

 

 

『なのに、私が慰められることが、一番辛いんです』

 

 

 

 僕には、他人に気を遣えなんかしない。

 自分の事だって、何も出来やしないのだから。

 

 

 

『この仕事で何かを得たというなら、それは君の力だ。愚昧な輩は、何をやっても上達しないからね』

 

 

 

 何かを得ても、すぐに失ってしまえば、何の意味もない。

 人生がマイナスの僕が、プラスになろうとするなんて、思い上がりも甚だしかった。

 

 

 

 もういい。

 もういいんだ。

 もういいから、全て諦めてしまおう。

 

 

 

 茶封筒を手渡そうと、懐から取り――――――

 

 

 

 

 

『それでもなれるんだよ。()()()()()になら』

 

 

 

 

 

「………い、嫌だ」

 

「あ?」

 

「嫌だって言ったんだ!!」

 

 

 喉が燃えるように熱くて痛い。

 頭がガンガンして痛い。

 腹からまた吐瀉物が出そうな程痛い。

 それでも、言った。

 叫んだ。

 

 

 

 

 

「これは! これは僕がっ、僕が稼いだお金だ!!」

 

 

 

 

 

 懐の茶封筒を抱え、丸まる。

 守るように、いや。

 守る。

 どれだけ痛めつけられても、これだけは。

 

 

「……あー」

 

 

 そいつは、酷くつまらなそうに溜息を吐いた。

 

 

「だったらなんだ、よ!!」

 

「っ!!」

 

 

 背中を蹴られる痛み。

 呻き声は、上げない。

 

 

「弱ぇ癖に粋がってんじゃねぇよクソチビが!! お前は大人しく、俺等の財布になってりゃいいんだよ!!」

 

「っ! ぅっ!!」

 

 

 蹴られる。

 踏まれる。

 口から血が出てきた。

 それでも、抱え込む。

 

 

「……チッ。おい、お前等もやっちまえ」

 

「はいよー」

 

「アニキの言う事じゃしゃぁねぇなー」

 

「あー気が進まねぇなーマジ進まねぇわー」

 

「心にもねぇこと言うなーお前」

 

 

 体を蹴ってくる足が増えた。

 下から掬い上げるような蹴りもきて、転がされる。

 痛い! 痛い! 痛い!

 それでも、それでも。

 それでも、守るんだ。

 これはただのお金じゃないんだ。

 

 

(僕を認めてくれた人がいた、証なんだ!)

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 円岡燕を含む彼等は、およそ常識的な判断を下したと言えるだろう。

 そこに来るだけでも十数人。

 円岡燕がいる廃ビルには五十人。

 一般的な学生より暴力的な世界を生きてきた不良生徒達がそれだけの数が集まっていると分かれば、誰だって近寄ろうとなどしない。

 助けるのも、たった三日の付き合いの人間だ。

 これが見目麗しい美少女であればまだ良い格好したいという下心で助けに行きたいなとは思っても、円岡燕は童顔とはいえ男。そこにロマンスを期待するような下心が生まれる筈もない。

 だから、助けは来ないのだ。

 

 ()()()に考えれば。

 

 円岡は、不良達は、甘く見ていた。

 彼を目の当たりにしておいて、ナメていたと言える。

 五十人を超える人数に勝てる筈がないと。

 たった三日の付き合いの人間を助ける筈がないと。

 理不尽に晒された人を助けることに下心を持ち込むような男だと。

 

 

 

 

 

 新城一也の『暴』を。

 ナメていたのだ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 不意に、発信音。

 

 

「…………あ?」

 

 

 周りの男達からアニキと呼ばれたソフトモヒカンの男は、その音に首を傾げた。

 目の前には、ズタボロな身体で、息も絶え絶えで、吐瀉物も血も撒き散らして、瞳も虚ろで、それでもその茶封筒を抱え込む、小さな童顔の少年。

 その少年のズボンの背面ポケットから、携帯のコール音が鳴っていたのだ。

 

 

「おい」

 

「へい」

 

 

 近くにいた男の一人に取りに行かせる。

 少年は、その茶封筒以外を守る気力がないのか、あっさりとそのポケットの中から携帯を取り出された。

 案の定と言えばいいのか、そこにはバイブ機能で小刻みに揺れ、この場に似つかわしくない音を鳴らす携帯が。

 

 

「…………」

 

 

 正直、ここでそのまま携帯を踏み抜いてもいいのだが。

 しかしそれはやめて、持ってきた男から乱暴に携帯を受け取る。

 ディスプレイには、『兄貴』という文字が輝いていた。

 

 

(兄貴、ねぇ)

 

 

 十中八九、一昨日三人やられたという男のことだろう。

 向かわせた奴等から逃げのびたか、それとも―――……

 口角が上がるのを抑えながら、通話に出る。

 

 

「……もしもし」

 

『おれ、かずやさん。いま廃ビルの正面入り口前にいるよ』

 

 

 通話が切れた。

 

 

「「「「「…………………………………はぁ?」」」」」

 

 

 静まり返った部屋の中で響いた通話の声は、ハンズフリーにせずとも全員の耳に入り、少年以外の全員がそんな声を上げた。

 訳の分からない内容に毒気が抜かれる、なんてこともなく、少年への暴力を再開しようと足を振り上げる。

 その時だった。

 

 

 

 

 

 ドッガァァァァァァァァンッ!!!

 

 

 

 

 

 

「は!?」

 

 

 轟音が響いた。

 同時に、自分達のいる部屋。いや、建物全体が揺れた。

 

 

「へぁ!? な、なんだぁ!?」

 

「じ、地震か!? 崩れるのかこの廃ビル!」

 

「馬鹿! 地震であんな音出るわけねぇだろ!?」

 

「じゃあなんだよ!? 爆弾でも放り込まれたってのか!?」

 

 

 一斉に騒ぎ始める下っ端連中。

 その揺れと音の発生源は、廃ビルの一階からだった。

 無論、地震でも、ましてや爆弾が放り投げられた訳でもない。

 いや、放り投げられたというのは正しかった。

 爆弾ではなく人間だが。

 

 

 ―――――――……―――――

 ―――……――………――――――――――

 ……――――――…――……――

 

 

 彼等より下の方、一階から声が聞こえる。

 しかし、吹き抜けの多い廃ビルといえど、五階にいる彼等に一階の声が明瞭に届く筈も無く、その上その声は二十秒程で止んでしまった。

 再び静まり返る部屋。

 そして、再び着信音。

 

 

「…………」

 

 

 爛々と輝くそのディスプレイには、『兄貴』の文字。

 先程より躊躇った様子でありながらも、通話に出た。

 

 

『おれ、かずやさん。いま二階の部屋の前にいるよ』

 

 

 通話が切れる。

 そして、下の方から声がし始めた。

 

 

 「――ぁ―――――――お―――

 ――ひ―――「――や―――

 ――――――か――れ―」――――

 

 

 ほんの少し明瞭になったとはいえ、その内容が聞き取れる程ではない。

 しかし、彼等には分かった。

 

 

 これは恐怖と、断末魔の声なのだと。

 

 

 同じく数十秒で声は止み、三度の着信音。

 躊躇う事さえ許されないような気がして、すぐに通話に出る。

 

 

『おれ、かずやさん。いま三階の部屋の前にいるよ』

 

 

 通話が切れる。

 声が聞こえてくる。

 

 

 「―――――なん―――化―――」―――「―――――な―――――

 ―――しょぉ! こん――」―――――――――

 ――やめ―――――くれぇ!」―――――

 

 

「「「「あぁぁぁぁぁぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあ!!!!!!」」」」

 

 

 窓の方から、絶叫と骨が砕けた音が響いた。

 近くにいた男が窓から顔を出して見ると、地上でのた打ち回る男が四人いた。

 自分達のグループのメンバーだった。

 

 

「な、なんだよ。一体何が来てるってんだ……?」

 

 

 誰かが、そう言った。

 分かってるのだ。『誰が』来てるのかは。

 自分達が知る中でこんな芸当が出来るような人間はいない。そうなれば、敵対するグループではないことは明白だ。

 その上でここに来る、自分達と敵対するといえば、自分達が搾取してきた側の人間と、それに連なる人間。

 そして、今この場にいるそれは、少年ただ一人。

 その関係者で、その携帯に『兄貴』と書かれるような人物は、一人しかいない。

 しかし。

 その一人は、自分達と同じ『人間』なのか?

 

 

 声が止み、着信音。

 通話に出る。

 

 

『おれ、かずやさん。いま四階の部屋の前にいるよ』

 

 

 通話が切れた。

 そして、声が聞こえる。

 自分達の踏んでいる床のすぐ下の階ともあって、声が明瞭に聞こえた。

 

 

「な、なんなんだよぉ!! こい、あ、ぎぃいい!!」 「やめろぉ! やめてくれぇ! ひぃぃいやぁぁあああ!!」

「来るな来るな来るな来るな来ぎゃあああああ!!!!?」「う、腕がぁぁあああ俺のぉぉぉおお!!!」

「聞いてねぇ! 聞いてねぇよこんなのがいるなんてぇぇぇぇ!!」「だ、誰か、助け……! ば、化物ぉお!!」

 

 

 恐怖に彩られ、狂い叫ぶ男の声。どれもこれも聞き覚えのある、グループの声だった。

 

 

 ―――この廃ビルは、階段を登るためだけの通路と、大部屋一つで各階が成り立っている。

 一階の正面入り口が大部屋に直接繋がってるのを除き、階段だけで階を登れる構造だ。わざわざ大部屋に立ち寄らずとも、一階さえ通れば、直接ここに来れる筈なのだ。

 しかし、その『何か』は各階の大部屋全てに立ち寄っている。

 それは、探し人がいるから、虱潰しに探しているだけなのか。

 それとも―――この廃ビルにいる自分達全員を五体満足で帰すつもりがないからなのか。

 今五階にいる彼等には、後者の方がより現実的だった。

 

 

 声が止み、着信音。

 男達の目には一様に恐怖が浮かんでいる。

 汗は滝のように流れ、恐怖で顔は引き攣り、歯はカチカチと鳴り、寒くはない筈なのに、悪寒で体が震えて止まらなかった。

 

 

「…………上等だよ」

 

 

 しかし、アニキと呼ばれただけはある。ソフトモヒカンの男だけはそう嘯いて、震えている指を操り。

 通話に出た。

 

 

『おれ、かずやさん。いま五階の部屋の前にいるよ』

 

 

 全員の視線が、扉に向く。

 その扉は、未だ開く様子は見せない。

 しばらく待っても音を立てようとしない錆びた扉を、尚微かな息遣いと共に見つめ続ける中、少年の一番近くにいる、鼻をガーゼで覆った男が叫びを上げた。

 

 

「く、来るなら来やがれ!! こいつと同じように、袋叩きに―――」

 

 

 

 

 

「おれ、かずやさん。いまお前の後ろにいるよ」

 

 

 

 

 

 急に。

 いた。

 たった今叫びを上げた、ガーゼの男の背後に、誰の目に止まることなく。

 新城一也が、存在した。

 

 

「へあ」

 

 

 ガーゼの男の、間の抜けたような声。

 続く声は、狂乱の声だっただろう。

 しかしそれを上げることはなかった。

 一也がすかさずその右足を跳ね上げる『金的』を行ったからだ。

 

 

 ―――『金的』とは、睾丸に痛みを与えることで悶絶させる、対男性禁じ手の技である。

 空手では下段蹴りとも呼ばれ、その技を喰らえば、どれだけ体を鍛えてきた男でも、鍛えることの出来ないその部位への攻撃に、痛みを感じずにはいられないだろう。

 そこは、痛覚神経が数多く存在している上に、いわば『筋肉に覆われない内臓』とも呼べる、目と並ぶ人体の弱点だからである。

 だがあくまで、睾丸に痛みを与えて悶絶させるのが通常だ。

 一也の『金的』が通常である筈もないのだが。

 

 

 まず、睾丸が両方とも潰れ、男としての機能を失った。

 

 

 次に骨盤が砕け、歩くことが出来なくなった。

 

 

 それだけでもガーゼの男の人生に取り返しのつかないダメージを与えたにも関わらず、一也の金的は男の身体をそのまま天井へと飛ばす。

 

 

「か、!!!!!!」

 

 

 天井と顔が真正面に激突した彼は、叫び声を上げる間もなく気を失った。

 睾丸が潰れ、骨盤が砕けた痛みが襲い掛かる前に気絶できたと言えば、不幸中の幸いかと思うかもしれない。しかし追い打ちのように、その顔は天井との激突によって、元から平均より下だった見た目が、更に醜く歪み、不細工としか呼べないような顔になってしまった。天井と顔から激突したにも関わらず首の骨が折れなかったのは、一也の()()()()()()()絶妙な手加減によって齎された結果だったが、勿論優しさなんかではない。命までは奪わないが、今となっては彼等がこの後頑張って生きられるかにまで、気を遣うつもりはサラサラ無いからだ。

 

 

 そこにいる全員が声に気付き、振り向く。その間に生まれた惨事である。

 天井とバウンドして床に落ちていく男への関心は既になく、一也は後ろにいる燕にちらりと顔を向け、何事か呟いた後、すぐに向き直り、言う。

 

 

「一人」

 

 

 一也はそこで止まらない。

 すぐ近くにいた男の目の前に現れたと認識した瞬間、裏拳によって顔面の全てが砕かれた。

 前歯の全てが折れ、鼻骨を砕き、頭蓋骨の前面に罅が行き渡る。

 

 

「二人」

 

 

 顔面を砕かれた男が倒れる前に、既に一也は次の行動に移っていた。

 並んでいた二人の間に現れ、その顔を掴み、そのまま窓に放り投げたのだ。

 彼からの直接攻撃によるダメージは無いが、ここは五階だ。足からならともかく、放り投げられ背中を打つように投げ出されれば死は免れない。が、投げ出されて落ちる場所を一也は把握済みだった。その場所にはきちんとクッションが備え付けられている。

 先に放り投げておいた数人の上という形だが。

 

 

 骨が砕ける音が暗くなり始めた夜空に響く。

 人間のクッションが衝撃を完全に逃がしてくれる筈も無く、下敷きになった連中は勿論、投げられた二人も体のあちこちで粉砕骨折を起こした。

 

 

「三人、四人、五人」

 

 

 彼等が落ちていく頃には、更に一人。ボディブローを受け、吐瀉物を撒き散らし、悶絶する男が一人出来上がっていた。

 ボディブローと言ってもその威力は一般のそれではなく、胴体に存在する内臓全体にダメージが行き渡った上で、背骨が外れて立つことが出来なくなるおまけつきである。

 

 

「六人」

 

 

 右のローキックで、両膝が砕かれた。

 

 

「七人」

 

 

 追加でもう一人、窓から放り投げられた。

 

 

「八人」

 

 

 顎の骨を外した。

 

 

「九人」

 

 

 その男を残る二人の内、一人に投げ、激突。壁とサンドイッチさせた。

 潰れたような音が鳴った。

 そして、ソフトモヒカンの男だけが残る。

 

 

「どうだ?」

 

 

 ここでようやく足を止め、一也はその男に声を掛けた。

 その目が、笑みが、とても恐ろしい。

 蛇に睨まれた蛙でさえ、ここまでの恐怖は感じないだろうと男は思う。

 

 

 

 

 

「俺は、スゲェだろ?」

 

 

 

 

 

「……笑えねぇ」

 

 

 元々このグループのリーダーを務めるこの男は、強者を求める性質だ。中学までのボクシングを辞めたのも、ガーゼの男が言っていた蹴ることが出来ないというのも理由の一つであるが、大本の理由は『ルールで縛られた試合じゃ燃えない』からだった。だから、彼はこの汚れた世界に入ったのだ。

 とにかく人を殴った。

 その内徒党を組んでくる奴等がいたが、全員ぶちのめした。

 勝手に背中に付き纏う柄の悪い連中が出来てからは、違うグループの、それを纏める強い奴が喧嘩を吹っかけてくるようになった。

 殴り続け、蹴り続け、そして彼の下には一大勢力が出来上がっていた。

 人を殴る以外には悪いことを積極的にする人間ではなかったが、献上される金は受け取ったし、すり寄ってくる女は気に入り次第抱くような欲望に弱い人間でもあった。自分が気に入らないと思えば先程のように部下に命令して人を痛めつけさせるようになってしまえば、もう目も当てられない。

 しかし、彼はこれだけのことをしていようが、自分は許されると思っていた。

 何故なら、強いから。

 自分だけでなく、その下の勢力を使えば、自分に敵う人間など存在しないと本気で思っていた。

 だからこそ、周りの人間は自分の行動を許すしかないのだと。

 

 

(けどよぉ)

 

「これは、どうしようもねぇだろ……」

 

 

 強者を求めてはいたが、誰がこんな()()を連れて来いと言ったのか。

 昔からのスタイルであるボクシングを基本とした構え―――両拳を顔の前で構え、膝を僅かに折り曲げた前傾姿勢―――をとるものの、果たしてこれが何の気休めになるだろう。

 今までの一連の行動、部屋にいた部下をぶちのめした行為を、男は燕から一番離れた位置で見ていた。

 見ていたが、見えなかった。

 彼が今こうして立ち止まるまで、男は終ぞ部下を攻撃した瞬間の姿しか見えなかったのである。

 

 

 勿論、一也は瞬間移動だとか空間転移だとかを扱う魔法使いなどではない。

 最初にガーゼの男の背後に現れたのだって、最後の通話の後、普通に階段を登り、天井の吹き抜けの中で一番燕に近い吹き抜けから、この五階に降り立ち、着地した場所がガーゼの男の背後だったというだけの話だ。ここまでの道中で廃ビルの壊れ具合が深刻なのは分かっていたが、一也もまさか本当に背後に立てるような吹き抜けが都合よくあるとは思っていなかった。無かったら無かったで窓から現れるなりするつもりだったので、大した問題ではないのだが。

 では何故、男は一也の動きが見えなかったのか。

 単純な話だ。

 速過ぎるのだ。

 速過ぎるし、早過ぎた。

 一人を倒してから次の一人に到達するまでの速度も、止まった状態から最高速度に至るまでも、その逆の最高速度からブレーキで止まるまでも、男に知覚できるような速度ではなかったのだ。

 

 

「……一応聞くが、なんで今の流れで俺もぶちのめさなかった?」

 

 

 男には知る由もないが、彼のそれは『無拍子』と呼ばれる、れっきとした武術の一つだ。

 短距離走で例えてみよう。

 スタートダッシュを決めてから、全身の筋肉で速度を上げていき、最高速度に到達するまでの時間。これは走者には極めて重要視されるポイントであり、これが短ければ短い程、タイムに大幅な差が生まれるのだ。だからこそ、短距離走者は反復練習によって、この時間を短くしようと努力する。

 無拍子は、その到達点と言うべき技術だ。

 動き始めてから、一拍置くことさえない刹那に、最高速度に達する。その動きは、常人の目では消えたようにさえ見えるのだ。

 無論、武術としては存在していようと、それを使える人間になど出会えるものではない。ましてや一也のように、連続で、『走る』という行為だけでなく、『殴る』『蹴る』と、()()()()()()()()()()()()という怪物染みた所行を容易く行う人間ともなれば、絶望的とさえ言える。それこそ生息地も知らされずに全世界を飛び回って絶滅危惧種の生物を捕獲して来いと言われる方が、まだ希望がある程だ。

 目の前で行われた蹂躙の中で、どれだけ武闘家達が感動して頭を垂れてしまいたくなるような武術が秘められているのか。その男は知る筈も無く、ただこの恐怖を誤魔化すために、その理由を問うた。

 その疑問の声に、一也は驚く程あっさりと応える。

 

 

「いやなに。リーダーっぽいお前には、特別刻み込んでもらいたいと思ってな」

 

 

 恐怖を、だろう。

 確かに、自分の部下達は恐怖を最大限に感じる暇もなく、痛みに打ち震えるか、気をやられるのみだった。

 その惨状を目の当たりにし、これから自分もそうなるのであろうと思えば、内心穏やかではいられなかった。自分でも良く震えがこの程度で収まっているものだと感心する。

 恐怖であれば、既に刻まれてる最中だ。

 

 

「……物騒な台詞だなぁおい。とてもヒーローの言う言葉とは思えねぇぜ」

 

「お前、何か勘違いしてないか」

 

「?」

 

「物語のヒーローってのは、アフターケアを怠るもんなんだよ。なんせあいつらの中じゃ、救った奴も倒した奴も既に終わった事で、実際物語の中ではそいつ等は終わるんだから」

 

 

 周りの絶叫や呻き声の雑音をものともせず、一也の声は男の耳に良く響いた。

 

 

「けど、現実じゃそうはいかない。救った奴は救われた後も辛い現実と戦うし、倒した奴は傷を治して同じことをしようとする。それを防ごうともせず、見向きもしないまま他の人間を救って倒してヘラヘラ笑ってる奴を、俺は格好いいとは思わんよ」

 

「……その防ぐ方法ってのが、恐怖だと?」

 

「悪いことをしようとすればその恐怖が襲い掛かる。それが()()()ってもんだ」

 

 

 今回はただのカツアゲだと思って、俺がそれを怠っちまったからこうなったけどな。と、一也は自嘲気味に言う。

 乾いた笑いしか出てこない。

 彼の言う通り、最初の時点で、一也が最初に燕が虐められる現場を目撃した時点で、そこにいた三人に消えない恐怖を刻み込めば、こうしてグループ総出で報復に出ることもなかった。そうすれば、燕がまた痛めつけられることもなかった筈だ。

 こうしてグループが壊滅させられる事も。

 男は今更ながら苦々しく思う。こんな()()がここに来てしまうような事態を引き起こした三人組に乗せられてしまった事を。久々に強者と戦えるかもしれないなどと軽く考えていた、自分の浅はかさを。

 一也が一歩踏み出す。

 

 

「というわけで、言われずとももう悪党染みた事はしないように恐怖(トラウマ)刻んだと思うから、トドメにぶちのめすぞ」

 

「……馬鹿言え。それで、はいそうですかと大人しくぶちのめされる程―――」

 

 

 男は、恐怖に震える身体に鞭打って、一也に向かって行った。

 その身体に拳を届かせようと、振りかぶる。

 

 

 

 

 

「諦め良く出来てねぇんだよっ!!」

 

「まぁそうだろうね」

 

 

 

 

 

 それが、男が最後に聞いた一也の言葉だった。

 

 

 男は結果から言えば、その拳を振り抜いていた。

 しかしそこに一也の姿は無く、代わりに男の顔面には一也の拳がカウンターで突き刺さったのだ。

 そして、そこで終わらない。

 一也は前進した反動で仰向けに浮き上がる男の身体を、拳を叩きつける形で後頭部から地面に落とした。

 

 

 ゴガンッ!! という音と共に、廃ビル五階の床が崩れた。

 

 

 元々床には吹き抜けや罅が無数にあったが、衝撃の亀裂によってそれらが全て繋がる。一也と男を中心にして床は脆くも崩れ去り、五階に存在した人間は、直下の四階の床へ落ちていった。

 ただ唯一。

 円岡燕が寝転がる部分だけが壁と繋がったまま無事だったのは、単なる偶然だろう。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 街に蔓延る不良グループの一大勢力の一つ、『金色の鷲(ゴールドイーグル)』は、この日を以って壊滅した。

 この惨劇の跡を後日目撃したのは彼等と協力体制を敷いていたグループの一人であり、その男が恐怖に塗れながらも救急車を呼んだことで、その全員が病院に搬送された。命に別状があるような者は一人として存在していなかったが、逆にそれが不思議な程痛ましい傷跡を肉体と精神に残されていて、その後心穏やかに人生を過ごせた者も、一人として存在しなかった。

 彼等が壊滅していた廃ビルは、その界隈で『鷲の墓標』と呼ばれ、以後誰も近寄ることは無かったという。

 これを引き起こした犯人について、誰も証言しようとはしなかった。

 誰かがそれを聞き出そうとすると、ある者は口を噤み、ある者は涙ながらに震え、ある者は虚空を見つめてひたすら呟くように謝り続けて、ある者は狂ったように暴れ始めた。

 ただ一人、彼等のリーダーだった男だけは、一言だけ証言したという。

 「龍に喰われた」と。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

『もう大丈夫だ』

 

 

 

 

 

 その言葉を聞いて、心から安心した。

 優しい声だった。

 呟くような小さい声で、僕の意識も朦朧としてて、なのに何故だかその言葉は、僕の耳にしっかりと届いたのだ。

 そして、僕は意識を手放したのだ。

 

 

「……はいはい。またかよまたですかまた呑んだくれですかよ。んで、場所は?」

 

 

 ぼんやりと、目を開き始める。

 近視の人ってこんな視界なのかな? などと考える中、映った視界には自分をいたぶる男達の姿は無かった。

 代わりに、一人の男が何やら立ったまま携帯で通話している姿が映る。

 

 

「『喫茶コスモス』ぅ? なんで喫茶店で酔っ払ってんだよ。ワインか? ワインを浴びるように飲んだらそうなったのか?」

 

「…………兄貴?」

 

「ん? おぉ、目が覚めたか。ちょい待ってろよ。…………ああはいはい。店長とその孫娘のウェイトレスさんが気に入ったとかそういうのいいから」

 

 

 その人が、僕の敬愛し、憧れである兄貴だと、ハッキリしてきた声と姿を認識して、惚けたような声が出た。

 思わず出してしまったのだが、その声一つで喉が痛み、霞がかっていた頭が覚醒した。

 

 

「っ! …………?」

 

 

 辺りを見回すと、そこは近所の公園だった。

 どうやら僕はベンチに寝かされていて、兄貴はその前で誰かとの電話に出ていたようだ。随分気安いというか、乱暴な言葉遣いだけど、相手は誰だろう?

 空を見上げれば、満天の星空が広がっていた。

 全身が痛んで碌に動けないから所在無さげにそれを見上げていたけれど、どうしてだか、今日はとても綺麗に思えた。

 

 

「あーわかったわかった。委細承知したから、そこで待ってろよアホ親父」

 

 

 どうやら電話の相手は父親だったらしい。

 兄貴は呆れた溜息を吐きながら、通話を切る。

 僕は、痛む喉に鞭打って、その背中に声を掛けた。

 

 

「あ、あの……」

 

「俺……確か、言ったよな。ああいうのに出くわしたら、すぐに逃げろって」

 

 

 言葉に詰まる。

 確かに、言われていた。

 後ろからの不意打ちで気絶して、あの場に連れていかれたとはいえ、また自分の厄介事に兄貴を巻き込んでしまったのだ。そもそも浮かれて注意散漫になっていなければ不意打ちを受ける事だって無かったかもしれないのに、だ。

 

 

「それが、三日も経たない内にまーた捕まって、前以上の人数に囲まれて……。奪われる筈の金を、守り通した」

 

 

 ―――もう、ダメだ。僕は……。

 

 

 兄貴は、こちらを振り向き。

 笑って。

 言った。

 

 

 

 

 

「やるじゃん、()

 

 

 

 

 

 ――――――僕はもう、一生この人に魅せられたままだと思う。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 その後、救急車で病院に搬送された僕は、連絡を受けて駆けつけてきた両親に全てを打ち明けた。

 いじめられていた事。

 いじめの過程で、お金を騙し取っていた事。

 もうそのいじめは終わった事。

 そして、尊敬する兄貴が出来た事。

 父さんも母さんも、僕のために、怒り、泣いてくれた。

 ずっと、ほとぼりが冷めるまでは黙っていようと思っていた僕だけれど、それでも今この時、打ち明ける事にしたのだ。

 

 人生最初のバイト代は、両親にあげたいと思ったから。

 

 

 

 マイナスのどん底から、兄貴に掬い上げてもらって。

 僕はようやく、0から一歩歩み出せた。

 それは、最高の自分になるための、確かな一歩だった。

 

 

 

 

 




思った以上に長くなった。(-_-;)
書き切った時、最初に思ったのがそれでした。
中編のとんでもないスパンに比べて、後編はざざーっと勢いに任せて書いていて、自分で一番驚いています。
まぁ早く見てほしい一心で投稿しましたが。

燕君のたった一日の成長物語となってしまいましたが、どうだったでしょう? 番長とましろんとの出会いという重要なフラグも立っていましたが、ヒロイン成分が足らないと思われたでしょうか。
まぁ次回からはちゃんとほのぼの路線に戻ります。度々こういうシリアス回が挟まれますが、番長の物語には不可欠ですので。


ここにあったアンケートもどきは、活動報告に場所を移すことにしました。
いや、引っかかるんですね。運営に。
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