ハイスクールD×D 第二の人生は波乱万丈です   作:龍深

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俺、出会いました

ティア(ティアマットの愛称)とレイアさんと家族になって3年経ちました。

え?変な意味はないよ? お前20歳超えてるだろうって?

私めの体10歳です。少し精神的に体に引っ張られてるみたい。

 

で、まず紫藤家の人達への説明。これは普通にティアが親戚で面倒見るが、いつもいるわけじゃないのでお手伝いのレイアさんもという設定に。

ただレイアさん的には何というか複雑だったらしい。詳しくは教えてくれなかったが、トウジさんには複雑な感情があるみたいだ。

 

それ以外にこれと言って……いやあったな。実はティアとレイアさんに訓練してもらっています。

理由は簡単、俺が赤龍帝であるということ……。正直気が乗らなかったです。

しかし俺に戦う意思等がないとしても、ドラゴンの力を呼び寄せる特性はほっとけないらしく―――

でもさ、俺才能ないよ?だってさ……

 

「確かに、驚くほど才能ないな」

「これは……困ったわね」

 

二人からこういわれる始末だぜ? 泣いたよ? めっさ枕濡らしたさ。

しかしそれではいそうですかとはいわせてもらえない。

ティアに吹き飛ばされ、レイアさんに癒される。ティアに蹴り飛ばされ、レイアさんに癒される。ティアに潰され、レイアさんに回復してもらう。レイアさんの訓練で気絶し、膝枕されてるとこにティアが来て吹き飛ばされる。

 

あれ? なんかいろいろおかしくね?

 

コホン。

とりあえず結果、頑丈さはお墨付きにはなった。力?ギリギリのギリで及第点だそうだ。

 

 

泣けるぜ……

 

ところでそんな3年近くを過ごした俺なんだが―――今すごく困ってる。

 

それは目の前にいる、ダークカラーの強い銀髪で透き通った蒼い碧眼を持つ少女……ではなく、その少女に反応する《《左手》》だ。

そう、発動したことがないが赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)が反応して……

 

『『『『『銀髪ロリッ子キターーーーーーーーー!!!!!』』』』』

 

その中に潜む一部歴代所有者の変態共(残留思念)が叫んでいた。

なんでだ? 彼らと会ったのは5年近く昔だが、その時はまるで廃人のようだった。しかし顔を見せていく内に意識を取り戻した人たちがいたのだが……

 

『何を言ってるの!!確かにあれはあれでありだけど……一番はイッセー(ショタ)よ!!!』

『『『『『そうだそうだ!!!』』』』』

 

何やら変な人たちばかりが覚醒した。てかエルシャさん暴走しないでください。ベルザードさん、止めてください。え? 無理?

 

「……貴方も苦労してるのね……」

 

すると少女はそう言って同情と共感の視線を送ってくる。

 

「えっそれって」

 

少女は視線を逸らすと、背中から白と透き通った蒼の光翼が現れ……

 

『『『『『ショタっ子キターーーーーーー!!!!』』』』』

 

うちのとこの人達と似たようなことを叫んでいた。

 

「----ドライグ、先輩達ってみんなこんな感じなの?」

 

こうなってから、俺精神世界行くの怖いんですけど。

 

『黙秘させてもらう……』

「アルビオン……」

『-----』

 

あちらも同じようだ。なんということでしょう、俺達は同時にため息をつく。

 

「てか積年の負の思念とかどうしたの?」

「一応こうやって相対してるんだけど……」

 

『『『『『『-------------------』』』』』』

 

『『「「-------------」」』』

 

俺達の言葉に沈黙が流れる。そして風により飛んだ葉が落ちた瞬間。

 

『『『『戦え、戦え!! 戦え!!!!!!』』』

「「『『今更おせぇよ!!!!』』」」

 

何とも締まらない赤龍帝と白龍皇の出会いとなってしまった。俺は悪くねぇ!!先輩たちが悪いんだ!!!

 

 

【それからいろいろあって】

 

「私はヴァーリ、今代の白龍皇よ」

「えっと今代赤龍帝? 兵藤一誠です?」

「なんで疑問形なの?」

「ごめん……なんていうかあれを見るとね?」

「-----」

 

俺達は沈黙に襲われる。ちなみに今変態達は討論(ドライグによる殲滅)中である。困ったものだ。

……実際あの変態達に昔襲われかけて以来恐怖が……

俺は溜息をつき、再度ヴァーリを見る。

多分近い将来美女へとなるであろうことが分かる容姿……普通メンの俺にはうらやましい限りである。しかしその恰好はボロボロで、髪も整えてないのかボサボサであった。

何よりその眼だ。美しいまでの蒼い碧眼なのだが……死んでいる。【諦め】【不安】【絶望】。そんなごちゃまぜの色で濁っていた。

 

「なに?」

 

なんとなく3年前の俺を見ている気分だった。でもたぶん俺以上の長さ、この瞳で世界に絶望してたのかもしれない。

 

「ヴァーリ、今暇?」

「……うん」

「よし、じゃあ行こう!!」

「え?」

 

俺はヴァーリの手を取り待ちに向かった。ここは幼馴染のイリナのように思ったままにやってみよう。

 

 

_________________

 

 

私は困惑していた。あの絶望から捨てられ、拾われた私は人間界にいた。それはただの気まぐれだった。

そしてそこで出会ったのは同じ年くらいの男の子なんだが……彼は赤龍帝だった。

見てすぐにわかった。神器が反応を示した、最悪な形で。それは彼も同じだった……

 

「さぁ、これをしよう」

 

それが何でこんなことになってるのだろうか?何やら画面にボタン?

 

「私これ知らないんだけど?」

「俺も知らない」

「ダメじゃない? それ」

「やったもん勝ちってことで」

 

ふむ、一理ある。

 

 

 

なるほど、キャラ? ってのを選んでそれで戦うのね。やってみると案外できるものね。これなら勝て……え? ちょっと待って何その反応!!ってあ……。いや焦るとこじゃないわ!!まだ一敗よ。

 

―――――負けた。

 

「負けた……」

「意外とやってみるとできるもんだね!!」

「もう一回よ!!! やり方は大体わかったわ!!」

「OK!!」

 

私がそういうと彼は楽しそうに笑って対戦席に座った。次は勝つ!!

私はその時、嬉しそうに私を見る彼に気が付いてなかった。

 

その後、私達は多種多様なゲームを行った。

 

クレーンゲームを行えば景品個数で競い、イッセーがこれを得意としてることにより負けた。

エアーホッケーなるものをすれば接戦し、悪魔の力を持つはずなのにイッセーに接戦後の勝利となった。

射撃ゲームでは意外とイッセーと息が合うことが分かり、1コインで最終ラウンドまで行ってほかのお客さんが見学していた。

 

「ふぅ、遊んだ!! (財布覗くのが怖いぜ)……」

「そう……ね」

 

二人でアイスを食べながら思い返すと自分でも呆れるくらいはしゃいでたと思う。

隣でアイスを食べながら財布を眺める一誠。何やら頭を抱えている。

 

「あぁ……(マジどうしよう、レイアさんになんて言おう)……」

 

何というかのんきな少年である。(同じ年だが

だけど、そんな事気にならないほど不思議な感情があった。

 

 

___________________________

 

マジでどうしようかな……レイアさんってこういう関係にはうるさいんだよね。まぁ小遣い制でティアはそこまで気にしてないが……

 

「ねぇ一誠」

 

悩んでいると足元を眺めながら、無言でアイスを食べていたヴァーリが話しかけてきた。

 

「何?」

「一誠は何とも思わないの?」

「---(え?何を?)」

「目の前には白龍皇、宿敵がいるのよ? 確かにアレ(変態)しか出てきてなかったかもしれないけど、少数の負の思念達がささやいていたはずだわ」

 

確かにそうだ。エルシャさん達のせいで忘れかけていたが、ずっと戦えとささやく声はあった。

 

『ふん、あの変態共め。きっと騒いでたのはそいつらを抑えるためだろうよ』

 

――えっマジか。……先輩達に御礼言いに行かなきゃだよね――

 

『『『『イッセーきゅんがこちらに来ると聞いて』』』』

『えぇい、黙ってろ貴様ら!!!』

『貴女だけずるいのよドライグ!!私達とも合わせなさい!!!』

『貴様らのような変態と一緒にいさせて相棒が変態になったらどうする!!! クゥ!!こいつらを黙らせるのを手伝え!!』

『はいはい』

 

また何やら戦争し出したので無視しよう。

 

「……とりあえず、どんな形であろうと争う運命なのよ?」

「そうかね~ そう言われても俺戦う気とかないからな……」

 

こんな戦闘力のインフレのあふれる世界で人間の俺が、才能がないと言われた俺が戦ってやっていけるわけがない。精々戦闘を避けるための努力ぐらいしかできない。

 

「戦う気がない?」

「うん、意味のない戦いなんてする気はないよ」

「意味がない?意味なら……」

「俺にとってはないよ。いざこざはドライグとアルビオンの喧嘩だ。俺は知らん」

 

これはドライグにも言っている。なおその時、ドライグは大泣きしていた。クゥと先輩達は大笑いしていた。

 

「……なら、なら意味があれば勝負はするってこと?」

 

ヴァーリは立ち上がり、俺の前に立つ。その眼はもう淀みはなく、何かを決意した目立った。

 

「だったらもしいつか出会った時、また私と勝負をして」

「それは……」

「これは宿命じゃない。私がまた貴方と勝負をしたい。私が私として」

「-----」

 

俺は立ち上がるとヴァーリに拳を掲げる。

 

「おう、ならその時はまた、勝負だ」

「えぇ。そうね、負けた方は勝った方の願いを聞くってことで良いわね」

「えぇ!? それ今言うか!!」

「ふふ、もう勝負するって言質は取ったわよ」

 

なんてこった!!

 

「くっ……。はぁ、わかったよ」

「くくく……。じゃあ、また会いましょ一誠」

 

ヴァーリはそう言うと距離を置き、紙を取り出す。すると地面に何やら魔法陣が浮かんだ。

 

「またね……”       ”」

「え?」

 

今なんて言った?

消える一瞬、ヴァーリは何かを言っていたが、全く聞こえなかった。と言うより聞こえないように言ったのか?

 

 

 

 

「イッセー君、話を聞いていますか?」

 

はい、現実逃避して回想していました。只今正座した俺の前にレイアさんが座ってます。

 

「別に怒っているわけではありません。ただ異常に使い過ぎてるのはどうしてなのか聞いてるのです。

まさかいじめにあってたりするんじゃないんですか?」

「いやいや、ないです」

 

こんな感じで心配されてます。すると目の前に魔法陣が現れる。見慣れた魔法陣、ティアだ。

 

「久々だ、帰ったわよ」

「いつも言ってますが玄関から帰ろうと思わないんですか?」

「突如人が現れたらおかしいでしょ。ってイッセーどう……し……」

 

何やらいきなりティアの目が鋭くなっていく。

 

「ティア?」

「別のメスの匂いがする……」

「「え?」」

「別のメスの匂いが濃くする。あとそれに……この匂い、白龍皇だな?」

 

そう言うとティアがにじり寄ってくる。いやティアとレイアがか……

 

「「どういう事か説明してもらいましょうか?」」

 

 

 

 

まだまだこの質問から逃れられなさそうだ。

 

 

 

 

 




かみ合わないイッセーとヴァーリの約束。
二人の勝負の意味

ヴァーリ→戦うこと(真剣勝負

一誠→今回のような勝負
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