説教もう嫌です……
どうもこんにちは、兵藤一誠です。
え? 口調がおかしい? ハハハ何を言ってるんだか……。はい、現実逃避してました。
「……すぅ……」
前が見えません。なんか良い匂いがします。柔らかい感触を感じます……と言うより率直に言うとティアに抱き枕にされてます……
けどね、全く興奮しないんだわ!! いや、精神的には驚きとかで興奮とかあるかもしれん!! しかしこの体小学生だもん仕方ないね!! あれ? 俺もしかして枯れてる?
「……うんっ起きたか、イッセー」
この年で枯れてるってやばくね? と悩んでいるとティアが起きたようだ。しかしなぜ彼女はいきなり一緒に寝ようと言い出したのだろうか? あっレイアさんは別の部屋で寝てます。なんか昨日ティアが誘っていましたが、まだ踏ん切りがとか言ってました。
『ふん、相棒から別の女の匂いがするのが嫌なのだろうさ。身内であるあの娘を除いてな』
――意味が分かりません――
『ドラゴンのオスはほかのオスが大っ嫌いだ。メスは気に入ったオスにほかのメスの匂いがするのを嫌う』
「そうなんだ~」
『……イッセー、イリナが引っ越した時も同じこと言ってた気がしますよ?』
去年の事か……イリナが親と一緒に引っ越した。ただ、その前日にお泊りして一緒に寝たんだよな……。その時もこんな感じだったっけ?
『それだけなんだな』
さてと……いや真面目にどうしようかな……。二度寝し始めたティアの拘束に俺は溜息をついた。
後にレイアさんのおかげで抜け出せました。
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今日は何もない。自由だ!! そう自由なんだ!!!
「ははは、いつもならティアの拷m……コホン、修行だけどね!! まさか二日も休みくれるなんてさ」
ヴァーリにあったことでティア曰く色々と用意が必要らしい。その為、盟友? って人に会いに行くらしい。レイアもそれについて行った。
「しかしいきなり休みだとやることないな……。昨日お金使い過ぎたから自重しなきゃだし」
俺は椅子で頭を抱える。友達いないのかって?
「ハハハハ……」
『クゥどうしたらいいと思う?』
『これは何とも……』
「よし、決めた!!」
『『?』』
ところ変わりまして庭。普通山とかだろうって? 子供がそんなとこ行ったら、行こうとしたら警察に連れ戻されてしまいます。
「クゥ!!」
『はい』
クゥの返事と共に突き出した左手の前に光が集まり始める。それは形を作り始め、青いバラの巻き付く短剣となった。
『ふむ、いつ見ても不思議なものだ。--しかし、なぜクゥはよくて俺は使わない!?』
「え~だって確かにアレもあるけど……危なくない使い方もできるし」
『なぜだ!? なぜなんだ!!!』
『残念でしたね、赤蜥蜴』
『赤蜥蜴言うな!! この猫かぶりが!!』
『『あぁん!!??』』
また二人が喧嘩し始めたがいい。俺自身戦いとかに興味はない。でも発動してしまった以上慣れた方がいいというのはティア談。
実際クゥを使うとかなり疲れる。それこそティアの監視のもと使った時、出しただけで倒れかけた。でも……
「こういう簡単な使い方なら疲れないんだよな~俺的にこっちのほうが好きだし」
短剣を振ると光が溢れ、小さな虹ができる。クゥの力は俺の願いの具現化らしい。
「こういう練習ならいいんだけどね~魔法みたいだし」
『(これでも十分すごい
力を込め、剣を地に突き刺す。すると蕾で少し弱った感じだった花が咲いた。うん、これだよこれ。争いとかじゃなく誰かのために使える力。
『うぅ……相棒がいじめるんだがどうしたらいい?』
『何とも。と言うより別にいじめては……』
「うん、別にドライグが嫌いってわけじゃないぞ? ただ無意味に争うのは嫌いってだけで…」
どうすっかな~ドライグが少しいじけてる感じなんだが……
「見つけた」
いきなりかけられた声。俺は急な聞きなれない声に顔を上げる。
「今代のドライグ不思議。……異質な力? 我に届く?」
木の上。そこにいたのは近い年頃の……いろんな意味でアウトなゴスロリ服を着た黒髪の少女。
『相棒!! 構えろ!!』
「えっ!? どういうことだよドライグ!?」
「その剣、なに?」
『「っ!?」』
一瞬だった。木の上にいた少女は、気がそれた一瞬に目の前にいた。
『どういう了見だ、オーフィス』
「オーフィス?」
『---【
こ、こんな少女が世界最強の龍神!? いや、見た目に騙されちゃいけない。ドラゴンもそうだが、悪魔とかでも自分の好きに姿が変えられるというし。
『でっどういう了見だ? オーフィス。お前は興味持つようなことはないと思うが?』
「3年前強大な力感じた。……それ探してた。そしたらドライグがいた」
「そのドライグって俺?」
俺がそう言って自分を指さすと、オーフィスはこくりとうなずいた。なんというか感情の起伏がない子だな。眼も色がないような……
「ええと、俺は兵藤一誠な。イッセーで良いよ。なんで俺を探してたのかな? 何か興味持たれるようなことしたことないけど……」
「ならイッセーと呼ぶ。イッセーのその剣、異質。感じたことがない力……。あの時の力も……同じく」
『まぁ、そうでしょうね』
クゥ、そこは肯定するとこですか?
「その力、グレートレッドを倒せるかもしれない」
「えっと、そいつを倒してどうしたいの?」
「我、静寂を手に入れたい」
「静寂?」
『こいつらは次元の狭間より生まれたと聞いたことがある』
『次元の狭間、何もない……それこそ【無】の世界』
「無?」
何もない? 何もないってことは何も感じないと一緒じゃないのか? 要するに
「もし叶ったとしてどうするんだ?」
「どうもしない。ただ、真の静寂を得るだけ」
真の静寂?
「辛くないのか?」
「辛い? なぜ辛い?」
「っ!! 何もないってことは何も感じないってことだろ!? 悲しく……寂しくないのかよ!!」
「何故? それに……何を悲しむ? なぜ寂しいと思う?」
もしかして……この子は
「?」
「--正直、そのグレートレッドの相手ってのは無理だと思う」
「何故?」
「俺は意味のない戦いとかは好きじゃない。それに世界最強の君が手伝いがいるって時点で人間の俺には無理です」
世界最強が単体で無理って言ってるような相手だろ? 無理無理。
「ただ……このまま何もしないで帰るのもあれだし。丁度暇してたんだ、遊ぼうぜ?」
「遊ぶ?」
「おう。オーフィスにとってどうかはわからないけど……きっと思っている以上にいいことだと思うよ」
「……それは気になる。我、遊ぶ」
『オーフィスに退かず、それどころか遊びに誘うか……』
『今更でしょう。ティアマットも……ドライグもそこを気に入ってるのでしょ?』
『ふん……』
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「……我、勝利」
「なんてこった……」
只今ゲームをしてました。えぇ、負けました。
オーフィスについてだが、最初は驚いた。
ジュースも知らない。
アイスも知らない。
缶も開けきれない(握りつぶそうとした)。
ゲームも知らない。
これを驚くなっていうのはきついぞ? でもさすがと言うべきか覚えるのは早い様だ。それに……
「イッセー、もう一戦する」
意外と楽しそう? なようなので良かった。
「あ~少し休んでいい? 長時間は流石にきついんだ」
「そう?」
俺は寝転がりオーフィスを見る。カチカチとコントローラーを扱い、どんどん進めていっている。意外と見てるのも楽しかったり……
「なぁ、オーフィス」
「どうかした?」
「オーフィスがよかったらさ……うちに住む?」
「……イッセーの家に?」
オーフィスは画面から目を離し、こちらを見てくる。
「うん、君の気が済むまででもいいしさ。きっと楽しい……と思う……」
あぁ、眠気が……
「住んでもいい?」
「うん……俺はこうして一緒にいるだけでも楽しいか……ら……」
俺は眠気に勝てず瞼が閉じていく。だから、気のせいかもしれない。
オーフィスが少し笑ってたような気がしたのは。
深い深いまどろみ。体はまるで浮いたような……うん?
「ってマジで浮いてる!? と言うよりここどこさ!?」
あれ? 俺部屋で寝ちゃったよね? こんな色の入り混じった空間で寝た記憶ないぞ!?
「と言うか本当ここどこさ? こんな何も……ない……?」
周りを見回し、後ろを見たとき……。視界が赤に染まった。
違う、けた違いに大きな赤によって視界が埋まったのだ。それは赤い龍。だがドライグではない。そして体が硬直するほどのプレッシャー。
「なるほど、夢に干渉してくるとはどういう気まぐれですか?」
すると横にクゥが現れ俺を支える。
「……」
「敵意はないと思っていいのですね? もしあるとしたら……」
何やら二人で話が進んでく。俺をのけ者にして話が進められ……って、ん?
何故だかその龍の顔が近付いてくる。えっ? 何事ですかね。ってこのままだと……
そのまま俺は赤い龍に頭突きを食らった。
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「!!!!!!! いってえええええええええええええ!!!!!??????」
いてぇ!? と言うよりあの巨体からの頭突きで痛いで済んだと喜ぶべきか!?
俺は飛び起きるように痛みに呻く。うぅ、体起こしとくより横になるか。しかし横になるとマットの感触ではなかった。
「イッセー、頭痛い?」
「えーっと、オーフィス様? 何をしているのでございましょうか?」
俺の顔をのぞき込んでくるは龍神様。あれ? なんで俺、オーフィスに膝枕されてんの?
「イッセー、寝た。我、暇だった」
オーフィスは俺の額を撫でる。
「そしたらイッセー、干渉受けてた。……だから、我も鑑賞した」
あれ? 同じ【かんしょう】なのに、意味と字が違うような……。
そんなことを考えてると、いきなりだが魔法陣が現れる。そこから現れたのはティアとレイアさんだった。
「イッセー、帰っ……た……ぞ?」
「どうしたのですか? ティ……ア……さん?」
「ティアマット、久しい」
ティアとレイアさんは驚いたように、オーフィスはそんな二人に手を上げる。
「……オーフィス、なぜここにいる。と言うよりイッセーに何してる」
「えっ? オーフィス!?」
あっレイアさんの驚いた顔初めて見たかも。
「我、イッセーと遊んでいた。……後、寝ていたイッセーが干渉されたから鑑賞していた」
「いや、鑑賞って……まさか他に興味を持たなかった貴様がな……」
あれ? なんでお二人さん……と言うよりティアは戦闘態勢取ろうとしてるの?
『あれが普通だ。勝てないとは言え、相棒のような行動が稀であれが普通だ』
「それもどうかと……とりあえずティア、ストップ!!」
「むっ……」
俺が間に入るとティアは困ったような表情をする。
「あと……我ここに住む」
「「…………えええええええええええええ!!!!!??????」」
ティアの驚きもだがレイアさんの驚きも初めてです。と言うよりそんなに驚くことかな?
【ある時の話】
その時、ティアマットは眠る一誠を抱くようにして布団に潜り込んでいた。
『しかし不思議なものだな?』
「何がだ?」
『自分より強いもの、もしくは対等である
ドライグが感慨深そうに言うとティアマットじっと一誠を見つめ、頭を撫でる。
「なにこの子に未来を見出しただけさ……。いや、実力ならもう可能性を見せてもらったしな」
初めて見つけたときのあの一撃。余波で障壁を砕き、傷を負わせるほどの威力。
『もしあの時のことを言っているのならあれは……』
「クゥよ、勘違いするな。あの一撃は、お前がイッセーを操って発動したものだろう?」
『……はい』
「私が見たのはその後だ。そんな一撃を出せるモノが、たった7歳程度に操れるわけない。それでもイッセーは一瞬とはいえ構えて見せた」
――レイアを守るため、体力を使い切った体で私に向かって剣を構えた。その眼で挑んできた。
「ふふふ、どう育つか見せてくれよ?」
『(なんと言うか、面倒な奴に目をつけられたな相棒)』
『(そこには同意します、ドライグ)』