俺、ダチが変態すぎて困惑(いつものこと
おっす、俺兵藤一誠。今年17になった高校二年だ。
え? 時間が経ち過ぎてる? ふふふ、あんな死にかけの日常なんて思い出したくないです。
まぁ、知りたいなら大雑把に。
オーフィスが暮らし始めて訓練は悲劇的に酷くなった。うん、拷問というよりあの二人、俺が人間ってこと忘れてないかな? 数回生死彷徨ったんですが……
ただ……少し前にオーフィスが出て行ってしまったんだよな。出て行ったというか、やるべき責任を果たしてくると言っていた……。まぁいつでも帰りを待ってると言ったら、笑って数個土産残していったけど。
「よし!! レイアさん、行ってきます」
「はい。行ってらっしゃい、一誠」
そんなこんなありながらも、俺は果たせなかった学園生活を堪能している。
_________________
「眠い……」
ものすごーく、眠い。久々に帰ってきたティアに付き合って結構遅く起きてたせいだろう。
しかしティアもだがレイアさんもすごいよな。あんなに遅くまで起きてたのに、全然そんな風に見えなかった。
『ティアはドラゴン。レイアは悪魔です。もともと種族が違います』
『それに相棒、ティアについてはこの頃特に帰ってこれないんだ。あれくらい許してやれ』
「別に文句はないさ。ただ下手に罰ゲームをつけるのはやめてほしいよ、マジで……」
酷い時はレイアさん、オーフィスを巻き込んでゲームをしたのだが……うん、オーフィスは強かった。罰ゲームに脱衣を言い出したティア、後レイアさんもみぐるみを剥がされた状態だった。いや、本気で脱ぐと思わなかったけどさ。
『(クゥ、俺はこの頃相棒は枯れてるんじゃないかと思ってしまう)』
『(いえ……それはないかと思いますが……)』
意外とレイアさんも負けず嫌いなんだよな~と考えていると学園についたようだ。
【駒王学園】
元女子高であり、この頃共学になった。故にある目的で入ってくる男子も多い。
まぁ俺は近かったからってのと、友人が入るからって理由で受けたんだけど。
後……この学校、いや俺の住んでるこの町は、悪魔の領土らしい……知ってたけど。
だからこそここの上の方達はほとんど悪魔だ。
「さ~てと。早く教室に行って寝ようかね~っと」
「「「まて~!!! へんたーい!!!」」」
うん? こんな朝からなんだ?
そちらを見ると朝練で来ていたのであろう女子。そしてその女子に追いかけられる2名の男子。
ま・た・か。
女子から逃げる悪友ーーー丸刈り頭の松田、眼鏡を掛けた元浜。
どうせ朝練後に着替えてた女子更衣室でも覗いてたのだろう。毎回こりないものだ。
「あっイッセー逃げるぞ!!!」
「イッセー、一緒に来い!!!」
「は?」
えっなんでこっちに来るの? ってもしかしてまたこのパターン?
「「「まちなさーい、変態共!!!!」」」
「あれー!!??俺まで混ぜられてる!!??」
こうしていつも通り、俺も巻き込まれて逃亡するのだった。
【教室】
「で? 俺に何か言うことはないか?」
「「えっと……なんのこと……すんませんでした」」
床に正座する悪友が変なことを言おうとしたのでニコリと笑みを浮かべてやる。
----良いやつらなんだけどな……自分の欲に忠実というか、人様のことを考えてないとこがな……
「お前ら、今回で何回目だ? いつも言ってるよな? 別に欲を持つとかはいいが自重しろって」
「だが……」
「……何回かわかってるのか? 俺がお前らの為に教師に何度頭下げたか……おまけに『変態三人組』」
「「うっ……」」
『変態三人組』。それは
「なんでだろうな? 俺一度もそんなことしてないのにさ、逆に頭下げて謝罪してるのにな?」
「「す、すいません」」
こいつ等とつるんでるせいか、なぜか俺も一部女子からは変態の扱いだったりする。クラスメイトはどっちかというと同情の目を向けてくるのだが……
「はぁ……」
それでも俺はこいつらと縁を切る気にはなれない。何かと言いながらも、そっち系にならなければかなり良いやつらなのだ。
----自重すればそれこそモテるのに。
まぁこんな感じで問題はあるが、ただ当たり前の日常だな。
『ドラゴンや悪魔と住んでるのに日常なのか?』
----言うな……
俺ははぁとため息をつき窓の外を見る。
「おいイッセー」
「なんだ? 松田」
「お前っておっぱいを見たことあるか?」
「----」
松田が声をかけてきたので返事すると、あまりの質問の内容に絶句した。は? 胸を見たことあるかだと? こんな女子もいる中で質問してくることか?
「なんだ? もっもしかして生で見たことがあるのか!!??」
おい、女子がめっちゃ軽蔑の目で見てるぞ?
「何言ってるんだ元浜。あまりに松田の質問がひどくて絶句してたんだよ。で、なんでそんなこと聞いてきた」
「これだ!!!」
そう言って松田が出したのは携帯。そこには俺とレイアさんが写っていた。
俺携帯を奪い、写真をを消す……ついでに盗撮をロックかけて窓路開ける。そして……
「先生、パス!!!」
下にいた先生に投げ渡した。
「なああああああ!!! イッセー!!! 何しやがる!!!!」
「テメェこそ何盗撮してやがる!!!」
「お前がいたから声かけようとしたら美人と歩いてたからだろ!!!」
あっうん。確かにレイアさん美人だもんね。それより皆さん、なんでそんな目で俺見るの?
「あの人は俺の身内だ!!」
「嘘だろ!! お前兄弟いないって言ってたじゃん!!!」
「元浜も見てたのかよ!? 後継人だよ。正確には後継人の人が忙しいから代理」
俺が席に着きそういうと松田と元浜はあっと顔に影を差す。
「すっすまん。そうだったな」
「いいよ。あの人も俺の家族だから」
「しかし本当スタイルよかったよな~上から……」
俺は高速で元浜の頭をつかむ。
「……イッセー?」
「口に出すな。と言うか忘れろ。と言うよりも忘れさせてやる」
「えっちょっ……」
俺はそのまま力を込めた。
―ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!-
教室に一人の男の悲鳴が響き渡るのだった。
_______________________
「はぁ、松田と元浜にも困ったもんだ」
下校中、俺はため息をつく。あの後、あの二人は反省文と説教を受けている。さすがにそろそろ俺のフォローで済まなくなるな。
『如何せん性欲に忠実すぎますね』
「……すんません」
『なぜ相棒が謝る』
いや、つい。
本当、なんででしょうね?
「あっあの!!!」
「はい?」
すると後ろから声をかけられた。そこにいたのは黒髪の、見たことのない制服の女性。
「兵藤……一誠君だよね?」
「----そうですけど」
「実は前からよくここを通るのを見てて……好きでした!! 付き合ってください」
「あっ無理っす。ごめんなさい」
俺は女性に向かって頬をかきながら即答した。