フランスの英雄 (停止   作:邪ンヌ・ダルク

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聖女と淑女

「ゲホッ!ゲホッ!」

 

週に2、3回ある悪夢で少々体調を崩していたジャンヌは周りにバレないよう口を手で覆い咳を隠すようにしてする。悪夢の次の日は何故か体調を崩すのだ。咳込むだけというか息苦しいだけなので大丈夫だとは思うがバレないに越したことはない。何より今日は学内戦も最終日、相手は同じ生徒会であり、学園序列第2位【紅の淑女】の貴徳原カナタとの試合なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!学内戦も最終日【落第騎士】が序列1位【雷切】を一刀にて斬り伏せ【無冠の剣王】となった黒鉄選手の熱くも短くそして色濃い試合の後ですがまだまだあります。最終戦、学園序列2位【紅の淑女】貴徳原カナタ選手vs謎多き聖女【裁定聖者】ジャンヌ・ダルクさんの試合!勝てば大会出場が決まるこの一戦。何方もBとAという高ランク同士の戦いであり、貴徳原さんは範囲攻撃型。ジャンヌさんは結界防御型という、対局のスタイル。大会に駒を進めるのはいったい何方か。私、気になります!。そして解説は引き続き私、三日月と西京先生の代理で急遽折木先生に来ていただきました」

 

「ケホッ!ケホッ!んんっ!はーい折木有里でーす。学内戦最終日かつ最終戦何方が勝つのか試合はこの後すgブファーーーーーッッッ!!!!」

 

「折木先生!?!?」

 

解説役に折木先生が呼ばれるが何時ものヤツで辺りを青ざめさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

《ドクン!》

 

 

 

魔女の鼓動に気付く者はまだ居ない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いよいよ選手入場です。青ゲートより【紅の淑女】貴徳原カナタさんの登場です!」

 

 

ワァーーー!!!

 

観客の声援とともに何時ものように傘を手に優雅に出てくる。其処に微塵の油断はなく全身全霊、相手にのみその意識を向ける。

 

(これより相手をするのは、ジャンヌ。幼い時から相手をしている。故に、互いの力だけではない知もまた戦いを決めるものとなる。だからこそ其処に勝機を)

 

 

「続いて赤ゲート【裁定聖者】ジャンヌダルクさん入場です!!」

 

観客は歓声を上げようとした。しかし、()()()()()()()()()()()。目の前の聖女の闘気に呑まれたのだ。

 

「ゲホッゲホッ」

 

彼女は一瞬、咳を隠すように手をかざす。その事に気付けたのは会場に何人いただろうか。そして、彼女の手にいくつもの()()()()()が付いていたことを。カナタも血の匂いは嗅ぎ慣れていた、だから()()()()目の前の対戦相手であるジャンヌが血を出したことを、しかし聞かない。聞いてはいけない。何故かそんな考えがカナタの頭を占める。

 

《ドクンッ!》

 

だから()()()()()()()彼女の血が()()()()()()()()事に

 

《ドクッ!ドクッ!》

《グギャャャャャャャャーーーーーーッ!!!》

 

魔女の鼓動と黒竜の咆哮に

 

「それでは最終日、最終戦開始です!!!」

 

 

 

「フランチェスカ!」

 

「ああっと〜、開幕速攻のダイヤモンドダストです!!」

 

開幕速攻のダイヤモンドダスト。しかしこれだけではなかった

 

「行きなさい!」

 

散ったデバイスが光線のように次々とジャンヌに押し寄せる。例えるなら天の川のような光景に観客は目を見開く。今までの公式戦、彼女がデバイスをこのように操ることはしなかったから。

 

 

当然ジャンヌは障壁を張るが無限に飛んでくる刃は四方を囲む。彼女の障壁は正面だけの展開。故に刃はとうとうジャンヌの体を切った、その瞬間だった障壁は砕け散り顔を下に俯かせる。皆は勝負が決まったと思っただろう。が、砕け散ったその障壁の残光はいつまでも消えない、それどころかジャンヌから出た血を()()()()()

 

「ひっ!?」

 

誰だろうか。悲鳴を上げる、いつまでも顔を下に俯いていた彼女が顔を上げた時()()()()()のだ。

次の瞬間だった

 

「なっ!?」「!?!?」

 

カナタは悲鳴を上げ周りは訳がわからないと驚く。この時の観客やカナタの心情はどんなだったのだろうか?きっと普通の答えや良い答えはないだろう彼女の周りを()()()()()()()()()()()()()()()




魔女と黒竜
次回黒竜登場と決着です
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