一颯達が自分達の世界から次元航行した数時間後――――――――――
超常災害対策機動タスクフォース通称『S.O.N.G』では。
「皆よく集まってくれた」
派手な赤いシャツを着た屈強な外見をした、勇ましい雰囲気を醸し出す男『風鳴弦十郎』が
潜水艦内の指令室に制服を身に纏った六人の奏者達は緊急招集され、学生組は早退する形で本部に
来ていた。
「師匠!一体何があったんですか!?」
どこか明るい雰囲気を放っていたN字の髪留めを付けた茶髪の少女『立花 響』が先に声を上げた。『シェム・ハ』との戦いから数か月が過ぎ、アルカ・ノイズや錬金術師等の事件がしばらくなかった中の今回の緊急招集には一番彼女が驚きを隠せなかった。
「うむ。それについて本題に入る、メインモニターを見てくれ」
部屋の上に設置されていた巨大なモニターに映像が映し出された。そこに写っていたのは何も映っていないただ青い海が広がる映像だった。その映像に首を傾げる奏者達は疑問の表情を浮かべる。
「これは先程1時間前に海で漁業をしていた船員が撮影したものだ」
「・・・・・・おい、おっさん。何も映ってねぇじゃねぇか」
「デスデス。綺麗な海の映像しか映ってないデスよ?」
小柄な銀髪の少女『雪音クリス』と語尾が特徴的な金髪の少女『暁 切歌』がそれぞれ弦十郎に言うと、映像が映って数秒後。次の瞬間、映像の先に巨大な光の穴が出現したのだ。
「なっ!?そ、空に穴が!?」
「これは一体!?」
髪を猫耳の様な形に纏めメンバーの中で唯一大人である『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』と青い長髪を櫛の様な髪飾りで髪を纏めた少女『風鳴 翼』は空に突如として開いた穴に驚愕した表情を浮かべるが直ぐに落ち着いた表情へと戻る。弦十郎は二人の表情が落ち着いたのを見ると話を続ける。
「見ての通り空に突如として謎の穴が開いた。そしてもう一つはこの穴が出現した際に完全聖遺物である『ギャラルホルン』が反応した」
「ギャラルホルンが…?」
「つまりそれって」
黒髪のツインテールの少女『月読 調』と響がその言葉に反応する。自分達の世界と別の並行世界を繋げる力を持つ完全聖遺物『ギャラルホルン』それが起動したという事はただ一つ。
「恐らく、別の世界からの来訪者だろう。そしてこの映像にはまだ続きがある」
弦十郎がそう言って六人は続けてモニターに視線を向ける。すると開いた穴から巨大なアルファベットの『X』をイメージさせる物体が出てきたのだ。
「船?にしては変わった形状をしてるわね」
「おおー!!。調、調!まるでヒーローアニメに出て来そうな船デスよ~!」
「・・・・・・切ちゃん、落ち着いて」
切歌が一人、出現した巨大な船らしき物体に興奮しながら調の両肩を揺すり、揺すられている調は表情一つ変えず切歌に返事を返す。
「ん?でも、これって一時間前に撮影されたヤツなんだよな?ならなんで調査してねぇんだよ?」
「次を見ればその理由が分かります」
同じ制服を着た大勢の職員達がコンソールを弄りながらモニターを見ている中、白衣を着た幼い少女『エルフナイン』がクリスの疑問に答える。すると海上に着水した船の船体が徐々にその”姿を消していっていた”のだ。奏者達が消えていく船を見て驚くも直ぐに船の姿は完全に消え失せてしまう、そこで映像は終了した。
「い、今のって……まるで」
「えぇ……未来の持ってる『神獣鏡』に似てるわね」
「お二人の仰る通り、あれは間違いなく『神獣鏡』の能力に間違いありません。未来さんの所持している『神獣鏡』と全く同じ波形を観測しました」
「道理で、こんなことになる訳だ」
「小日向と同じ聖遺物で…あそこまで巨大な船を隠せる程の能力を持っているとは」
現状で確認できているのは『神獣鏡』を搭載した並行世界を渡る船がこの世界に来たという事だけ。ただの並行世界を越えるだけの船なら奏者達を呼ばずとも対処できたかも知れないが、”聖遺物”を搭載した船なら話は変わる。
「それで叔父様。我々の任務はこの謎の巨大船の調査という事ですか?」
「そうだ。我々は国連の上層部にこの未確認の巨大船を調査、若しくは鹵獲しろとの命令を受けている・・・・・・が」
「『神獣鏡』を使われている以上、俺達『S.O.N.G』もお手上げですよ」
「ちょっと、そんな事言わないでよ」
指令室でコンソールを操作していた『藤尭朔也』はお手上げと言った表情をし、それに対し隣に座る『友里あおい』はそんな朔也に注意する様に声をかける。
「兎に角だ、船である以上何かしらの理由で姿を見せるはずだ。あれだけの大きさの船だ、燃料や船員の水や食料も無限ではない。今の所食料調達する為に少なくとも小型船を所持しているだろうから。そこを狙うしか現状の捜索は無理に等しい」
「・・・・・・まさか、今日からあの周辺を見張れとか言わねぇよな?」
「「えぇ?」」
「いや!そんな事はないぞ!?流石に響君達の学業に支障を与える訳にはいかないからな!君たちには彼らの小型船と思わしき物が出てきた際に急行してもらうつもりだ」
「「「ほっ……」」」
「それを聞けて安心しわ、切歌の成績がこれ以上下がるのはねぇ」
「ギクッ!」
ホッとする響・クリス・調の三人。切歌も安心してホッとしようとするが、マリアが放った言葉にビクッとつまみ食いを見つかった猫の様に体を震わせた。
「・・・・・・そんなに酷いのか?切歌君の成績は」
「えぇ。・・・・・・下から数えた方が早いくらいにはね」
弦十郎はチラっと調に慰められながら肩を落とす切歌にどうしようもない様な表情で見るしかなかった。その後、何か在り次第連絡するとの言葉を最後にその日は解散となったのであった。
CM風予告
剣「えっ?待ってこれで終わり?」
アルト「嘘!?ぼ、僕たち出番ないの!?僕イチイバル纏った時の姿しか見せてないから『え?こいつ誰?』ってなるじゃないか!」
シンジ「プロローグだからこんな感じじゃない?」
○○○「あらあら、みんな元気でお母さん嬉しいわぁ~」
スウェン「一颯、こんなんでいいノ!?」
一颯「あぁ。これでいい」グラサンキラーン(○ンドウポーズ)
○ェム・ハ「次回も絶対見てくれよな!」