あれ?職員の殆どが居ないのに、カルデア充実しすぎじゃね?と。
私は考えた。
いや、それもサーヴァント達が居るからか。
私は閃いた。
ならば、極力サーヴァントを召喚させなければ、難易度はもっと上がるんじゃね?と。
大丈夫大丈夫、マシュ以外のサーヴァントが居ると明言されたのは第四特異点から(多分)だから。
序章
「◼️◼️◼️ーーッッ!!」
自分の目の前で、ボロボロの服を着た骨人―――スケルトンが吼える。
その叫びが耳に入ると同時に、自分の傍らにいた少女―――マシュ・キリエライトが眼前に出る。
「先輩、下がって指示を!」
「わかった!」
後ろへ下がり、マシュへ指示を出す。正確に、かつ的確な指示を。
「―――――ふう、何とか切り抜けましたね、先輩」
戦闘を危なげなく切り抜けて、移動する。
「それにしても、此処は一体何処なんだ?」
なんとなく口にしたその疑問を、マシュが機械的な口調で答える。
「ここは、2004年の冬木市の、丁度聖杯戦争が始まった時期です、先輩」
「2004年の冬木市、か……」
思えば、自分はなぜこんな所に居るのだろうか。俺は思考の隅で、そんな事を考えていた―――――
最初は、街で見つけた張り紙だった。『人理継続保証機関・カルデア 局員募集中』と書かれた張り紙に興味を持ってしまい、何気なく応募したら、なんと受かってしまい、全長6000メートルもある雪山を登る羽目になった。
今思えば、あれだけの行動力が自分に有ったとは思わなかった。
「此処が、カルデア―――」
雪山にそびえ建つそれは、轟々と吹き荒れ、視界を隠している猛吹雪の中でも尚、確かな存在感を放っていた。
「………よし」
覚悟を決め、中へ進もうとすると、アナウンスが聞こえてきた。
――塩基配列ヒトゲノムと確認
――霊基属性、善性・中立と確認
――99%の安全性を保障
――ゲート、開きます
機械的なアナウンスが終わると、正面ゲートが開いた。霊基属性、が何なのかはよく分からないが、なんにせよ中に入る許可が出たのだ。深呼吸して中へと進む。
「―――此れは……」
そこはひどく未来的な空間であった。見とれていると、催促するようにサイレンが鳴る。
惚けていた俺は、サイレンに驚いてしまい、慌ててゲートを潜る。
ゲートを潜った俺を待っていたのは、先程と同じアナウンスだった。
――ようこそ、人類の未来を語る資料館へ。
――ここは人理継続保障機関カルデア。
そのアナウンスを聞いて改めて、自分がここで働くのだという事を認識した。
――最終確認を行います。
――名前を入力してください。
「名前、名前っと」
目の前に置かれた端末に、自分の名前を入力する。
――認証、クリア
――あなたを霊長類の一員であることを認めます。
――はじめまして新たなマスター候補生。
――これより登録を行います。
――シミュレーション起動
――どうぞ有意義な時間をお過ごしください。
認証はこれで終わりの様だ。余韻に浸っていると、段々瞼が重くなってきた。
此処まで不眠不休で来たのだ、きっと疲れが出てきたのだろう。
完全に意識が落ちない内に、ゲート近くに有ったベンチに寝転ぶ。
意識が途切れる瞬間に視界に入ったのは、白い毛の動物と、白衣を着た眼鏡の少女だった。
どうだったでしょうか。
楽しんでもらえれば幸いです。