難易度ハードな人理修復   作:村正 ブレード

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書いてる途中で自分でもよくわからん展開になってしまった……。

だが後悔はしていない!


第二節

 「な、何だ、この爆発音は!?」

 「キュキュ、フォーウ!」

 

 大きな爆発音と振動が収まると、照明が消える。その後、すぐに非常用のサイレンが鳴り響く。

 

 「モニター!急いで管制室を映してくれ!」

 

 ロマンさんが身に付けていた通信機に怒鳴ると、目の前にあった大型モニターに管制室の映像が映る。

 

 息をするのを一瞬忘れた、そう思わせる程に、管制室の様子は酷かった。

 

 「―――――」

 「―――これは」

 「ロマンさん、これは!?」

 「…君はすぐに避難するんだ」

 「避難しろって、ロマンさんは!?」

 「僕は管制室に行く。もうじき隔壁が閉鎖されるだろうからね、その間に外へ出るんだ!」

 

 そう言ってロマンさんは走っていく。ここには、俺と俺が抱えているフォウだけが残った。

 

 (……どうする。ロマンさんの言う通り、外に出るか?…………いや、追いかけよう)

 

 例え初対面の人だとしても、そんな簡単に見捨てるわけにはいかない。直ぐにロマンさんを追いかける。…見つけた。隔壁の前でロマンさんが四苦八苦している。

 

 「―――――くそ、もう閉まってる!」

 「フォウ、フォーウ!」

 「ロマンさん!」

 「な!?どうして追いかけてきたんだ!?」

 「ロマンさんを見殺しに出来なかっただけですよ」

 「見殺しって、君は…まあいい、此処をこじ開ける。手伝ってくれ」

 「わかりました、それで、どうするんですか?」

 

 こじ開けるといっても、一体どうするのだろうか。まさか、持ち上げる訳ではないだろう。

 

 「何処かに隔壁を開けるためのレバーが有るはずだ。其れを探してくれ!」

 「分かりました!」

 

 …………………………

 

 「ありました!」

 「よし!上げてくれ!」

 

 ロマンさんの指示通りにレバーを上げると、隔壁がゆっくりと開いていく。

 

「僕は予備電源を入れてくる!君は生存者を捜してくれ!」

「わかりました!」

 

……………………………

 

隔壁を潜り、管制室まで駆け抜ける。管制室に辿り着き、生存者を捜す。

しかし、其処に有るのは死体と瓦礫の山だけ。何度見回しても、生存者が居るとはとても思えなかった。

だが、万に一つの可能性を求め、生存者を捜し続ける。きっと、居るはずだと。そう思わなければ、俺は立って居られなかった。

 

 「………ぁ」

 

 声が聞こえた。耳を澄まさなければ聞こえぬ程に小さい声。だが、今の俺にはその声が驚くほどによく響いた。

 場所など分からぬ筈なのに、無意識に体が声の方へと向かう。

 瓦礫に挟まれている少女が居た。一目散にその娘の元へ駆ける。

 

 「大丈夫ですか!今瓦礫を―――」

 

 瓦礫を退かそうとして気づく。―――彼女の下半身が潰れていることに。

 

 「―――――ッ」

 「……わたしの事は…いいですから…早く他の方の所へ……」

 「駄目だ」

 「……え?」

 

 この少女は、まるで自分は助かりたくないかの様に言う。善人なのか。それとも、ただの阿呆なのか。はたまた、何も知らない無垢な人間なのか。それは俺には分からない。

 だけど、だからと言って見捨てていいわけがない。例え、この少女があと一日の命だったとしても、恐らく同じ行動をしただろう。だって―――――

 

 「直ぐに助ける、じっとしていてくれ」

 

 ――――――だって今俺の目の前に居るのは、この少女だけだったから。

 だから助ける。恨んだっていい、殺意を向けてもいい。だけど俺には、君を助ける事しか出来ないから。

 

 ―――――

 ―――――

 

 瓦礫を退かしていく。―――――ここで助け出しても、無意味だと分かっていた。

 

 ―――――

 ―――――

 

 瓦礫の数が減ってきた。―――――このまま助け出しても、きちんとした治療が出来ないと分かっていた。

 

 ―――――

 ―――――

 

 瓦礫はもう数える程になった。―――――苦しみながら死ぬならば、此処で潰されるほうがいいと、 身勝手ながらも分かっていた。

 

―――――

―――――

 

少女に向かって手を伸ばす。―――――だけど、例えそうだったとしても。

 

―――――

―――――

 

伸ばされた少女の手を握る。―――――こんな顔をしている娘を見捨てるなんてこと、俺には出来ないから。

 

―――――レイシフト、開始

 

ふと、少女の声が聞こえた気がした。―――――良かった、と。

 

その瞬間、突然意識が途切れた。




終盤、線が二本ずつ入っているのは仕様です。

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