こっちはこれで最終話(打ち切り)です。完結とは書こうとは思ってないですがね?
・・・俺は何もない荒野に寝そべっていた。
「主上?何してるんです?」
「いや、特に何もしてないが。・・・あれだ。暇だなーと思ってるだけだ。」
「いや、まあ、・・・確かに地球滅びても私達生きてるのは謎ですけどね。」
「だよなー」
色々あって数百億年後、壊夢が生物の死滅した地球を割った。
飽きたので自決するつもりだったが・・・誰も死ななかった。・・・一人ぐらい死ぬと思ってたんだがな・・・
「ねー、なんか面白い事ないの?暇なんですけどー?」
「黙れ幻夜。・・・とはいえ確かに暇だよなー」
色々とやった。土星の輪の中を高速で飛び回るゲーム、太陽に突っ込んで貫通するゲーム、適当な小惑星での雪合戦擬き。
・・・全部、飽きた。
「・・・流石に、伊織もおらんのは暇だな・・・」
途中から現れた風魔はそう言いながら、近くの小惑星を破壊した。
「うーむ、確かに娯楽もクソもねえぜよな・・・」
壊夢はそう言いながらスペースデブリを握り潰した。
「流石に俺も飽きたんだが?・・・幸夜、お前もだよな?」
「そうだな幽夜。流石にずっとこうしてるのは気が狂うな・・・」
そう言いながら二人は太陽を一瞬凍らせた。・・・突っ込む気も起きない。
「ホント、どうするか・・・あ、世界作り変えるか?」
その場全員がこっちを向いた。
「出来んの?」
「いや、それ以前に良いのか?・・・約束があったはずだろう?」
風魔が俺を心配しているのか重い顔で聞いてくる。
「確かに言われた。・・・この幻想郷を最後まで守ってくれってやつだろ?」
だから飛んできた隕石を壊した。地殻変動を無理やり抑えた。氷河期を燃やした。
「・・・そうだ」
守りすぎたせいで、もう幻想郷には誰もいなくなったが、まだ形だけきれいに残っている。
「・・・けど、俺が約束を守ったことがあるか?」
「ありますね「あるな」「滅茶苦茶あるぜよ」「ほとんど守ってるよね?」「破ったの見たことねえが?」「そもそも約束のせいでマスター死に戻りしたんだろ?」ほら」
「・・・お前らなぁ・・・」
顔を顰めたくなるが、それに反発して顔の筋肉は緩む。
「・・・このクソ野郎共が」
誇らしげに笑う幸夜、面倒そうだが笑っている幽夜、ニヤニヤと笑う幻夜、煙管を咥えながら笑う風魔、快活な笑顔を見せる壊夢、そして優しく笑う侵二・・・
どいつもこいつも笑いやがって・・・
「・・・お前ら、俺から言ったが・・・本当に壊す気か?」
誰も返事をしない。・・・だが、目を見ればわかる。
「うどん食いたいだな?・・・やめろ殺意駄々漏れにすんな悪かったから!」
「蕎麦に決まってるだろぉ!?」
「そこかよ!」
再び周りの全員が笑う。
「・・・マジでやるのか。・・・ま、正直やってみたかったけどな!」
俺はいつも通り武器を構え、全員の顔を見る。
「行くぞ貴様ら!」
「「「「「「応!!」」」」」」
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「奥義!壊夢ソード!」
幽夜と風魔が叫びながら、壊夢を振り回す。
「空間?クソ食らえですね。頂きます」
侵二が嘲笑いながら、空間を食いちぎる。
「穴空いたな!?俺が開くぞ!」
幸夜が大量の糸で空間の穴を謎の力で広げる。
「飛び込めー」
そこに幻夜が飛び込み、空間の穴をさらに拡大させて帰って来る。
「今だ!主上!」
「マスター!」
「長澤!」
「藤木!」
「主!」
俺は新月と拳銃、スナイパーライフルをエネルギーの塊に戻し、穴にぶつける。
「・・・信じてますよ!主上!!」
・・・お前ら、
「長澤と藤木って叫んだ奴、後で屋上なぁ!!」
・・・最高だよ。
「「「「「「「死に晒せやオラァァ!!」」」」」」」
空間が、
この世界が、
壊れた。
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「「「・・・Foooooooooo!!!!!!出れたぞオラァ!!」」」
「・・・まさか、本当に出れるとはな・・・やはり面白い!」
「いやー、楽しかったぜよ!」
「・・・行けましたね!主上!!」
「ああ!なら次は決まってるよな!」
ここにいる全員が頷く。・・・今度は外さない。
「「「「「「「世界の作り直しじゃクソッタレェェェェェ!!!」」」」」」」
・・・これから何回もやるんだろうな、作り直しと破壊。
・・・ああ、楽しみだ。
ー幻想創星録、打ち切りー
END
ありがとうございました。
良かったら書き直しの方・・・真・幻想創星録もご覧ください。
ご愛読、ありがとうございました。