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第六十四話 誤情報
side龍一
宴会から数日、未だに料理したくない。
『毎度ありー』
店は相変わらず開店三時間で売り切れ。・・・おかしいだろ!
幻夜「マスター、店終わった~?」
『終わったぞ?何か用か?』
幻夜「慧音に呼んできてって言われてさ~」
『そうか、で、何でだ?』
幻夜「・・・忘れた~」
『忘れんなよ!』
幻夜「・・・まあ、僕達についてだったと思うよ~?」
『・・・分かった。とりあえず行く。』
幻夜「こっちだよ~」
・・・化け物+最高神移動中・・・
幻夜「慧音~連れてきたよ~」
慧音「ありがとう、幻夜。」
『何の用だ?』
慧音「うむ、龍一殿は【幻想郷縁起】を知っているか?」
あれだっけ?妖怪やらの情報の書いてあるいわゆる図鑑みたいな奴か。
『ちょっとは。それがどうかしたか?』
慧音「これは稗田阿礼・・・今は稗田阿求(ひえだのあきゅう)によって書かれているのだが、龍一殿と四凶の方々の事も書きたいらしく、今回、お願いしたいのだが・・・」
『・・・幻夜、お前は?』
暇か、とは聞かない。・・・どうせ暇だしな。この自由人が。
幻夜「暇だよ~?」
『とすると侵二、壊夢、風魔か・・・』
風魔「・・・呼んだか?」
『おわっ!・・・何でいるんだ?』
風魔「久しぶりの休暇だ。一ヶ月ぶりのな。・・・で、幻想郷縁起だったか?私はいいぞ。」
『そうか、良かった。』
壊夢「幻夜?いるぜよか?」
幻夜「あ、来たね~?」
『壊夢、お前も来たのか?』
壊夢「おう、萃香の様子見ついでぜよ。」
『・・・後は、』
侵二「私ですよね?」
『やっぱ来たのか。』
侵二「そりゃあ来ますよ。午後は暇なのでね?」
『そうか、・・・全員集合だな?』
慧音「・・・では!」
『よし、書いてもらいに行こうか。』
慧音「案内させてもらう。こちらだ。」
・・・少女+四凶+最高神移動中・・・
慧音「阿求、入らせて貰うぞ?」
???「慧音さんですか?どうぞお入りください。」
慧音「では、龍一殿達も。」
『・・・よし、てめえら、静かに行くぞ。脅かしてみようぜ?』
四凶「了解。」
俺達は気配を消す。・・・ちょっと遊びたくなったからな。慧音も苦笑いしてるしOKって事だな。
慧音「入るぞ。」
???「はい!どう・・・ぞ?」
『ちわーっす、龍一でーす。』
四凶「お邪魔しまーす。」
三河屋風にお邪魔する。
???「・・・あの、慧音さん?この人達は?」
慧音「龍一殿と四凶の方々だな。」
???「ええ!?は、は、初めまして、稗田阿求です。」
うん、そりゃ緊張するわ。現代で言う隣に校長先生が座るぐらい緊張するわ。
『お騒がせした。・・・今回、幻想郷縁起を書いてもらいに来た。』
瞬間、阿求の目の色が変わった。・・・熱心だな。
阿求「本当ですか!?」
『ああ、お願いする。』
阿求「では、始めに前代の書き記したものを・・・」
『ありがとう。』
俺達は丁寧に広げて見る。大事な物だからな。嫌な予感しかしねえが。
『・・・ブッ!』
はい的中、やべえ、笑った。壊夢の身長3メートルだとよ。クマか。
侵二「・・・クッ、これは・・・」
風魔「・・・ククク。」
壊夢「・・・クッ。」
幻夜「・・・ハハハ。」
色々と酷い、壊夢は3メートルだし、侵二は目が四つ、風魔は・・・誰だこれ、幻夜なんて人間の形してねえ。アメーバじゃねえか。俺は・・・
「神矢龍一、詳細不明。」
アカン、吹いた。詳細不明の一文だった。笑い過ぎで死ぬ。
阿求「・・・すみません、情報不足でして・・・」
『ククク・・・あ、悪い。いやいや、よく調べたと思うぜ?』
阿求「そうですか?」
『ああ、俺等以外は正確だしな。・・・すげえな。』
紫とかも丁寧に書いてある。うーむ、凄い。
阿求「ありがとうございます!」
『だが・・・俺らが・・・クッ、酷すぎ・・・駄目だ、死ぬ。』
まだ笑いが収まらねえ。え?どんな感じか?こんな感じだ。
【侵二】
種族・・・饕餮
人間友好度・・・低い
危険度・・・超極高
能力・・・【有象無象を喰らう程度の能力】
身長・・・2メートル50センチ
詳細・・・恐ろしく危険な妖怪で、敵対すると死ぬ。目が四つあり、人の心を読むと言う。性格は恐ろしく残酷で、血を好む。
・・・こんな感じ。腹いてえ。身長で吹きそう。実際は190センチだぜ?しかも目が四つって・・・心読まねえからな?
性格も真逆、どちらかと言うと優しい方だ。(四凶基準)・・・これで一番ましな奴だぜ?
一番酷いのはこいつだ。
【幻夜】
種族・・・混沌
人間友好度・・・極低
危険度・・・測定不能
能力・・・【万物を狂わせる程度の能力】
身長・・・50センチ~2メートル
詳細・・・危険過ぎて訳の分からない妖怪。太陽の畑に行って帰られなくなるのはこの妖怪の仕業。形がなく、何にでもなると言う。能力によって、脳を壊される。非常に危険。
・・・もはや幻夜じゃねえ。笑い殺す気か?能力も全然違う。幻夜も流石に苦笑いする程。更に身長はガタガタ、実際は185センチ、危険度測定不能でトドメを刺される。死ぬ。何を想像したんだ。50センチって何処から来た。侵二が身長喰ったか?
侵二「・・・あ、絶影のページありましたよ。」
『・・・どれだ?』
【絶影】
種族・・・影妖怪
人間友好度・・・中
危険度・・・死
能力・・・【影を司る程度の能力】
身長・・・100センチ
詳細・・・一番敵に回してはいけない妖怪。危険すぎて誰も顔を見たことがない。又、危険すぎて情報がこれ以上無い。
『・・・ワハハハハハハ!』
アカン、もう限界。100センチて、身長喰われた。・・・しかも危険度が死ってなんだよ!
慧音「・・・こっ、これは・・・」
慧音まで笑ってるんだからかなり酷い。・・・俺、身長195ぐらいだからな?
阿求「・・・私も、初めて見ましたが・・・ここまでとは・・・」
『・・・これは・・・再編集・・・する・・・必要が・・・あるな。』
侵二「・・・そ、そうですね。・・・ククク。」
風魔「・・・主、主上が100センチ・・・」
壊夢「・・・げ、限界ぜよ。」
幻夜「・・・お、お腹痛い・・・」
『・・・ふぅ、さっさと直そうぜ?』
落ち着け、アテンションプリーズ。
幻夜「ハイテンションプリーズ?」
ヒャッハー!・・・じゃねえ!
『ボケ、これ以上はやめろって。まともに息が出来ねえから。』
幻夜「・・・はーい、」
『てか、これでよく俺等怖がられなかったなあ。』
慧音「怪しすぎて皆信用しなかったのだ。」
幻夜「僕も疑うように騙したしね~」
『またかよ。』
阿求「・・・コホン、では、龍一さんからお願いします。」
『・・・おっと、分かった。お前ら、変なこと言うなよ?』
その後は、種族、身長、能力、人間友好度(紫連絡済み)、危険度(他メンバー採点)、詳細、対処法、そして弱点を聞かれた。弱点は異変などを起こした時の万が一の対象の為らしい。俺達に弱点あったっけかと悩んだ。俺等ってやっぱ化け物だな。
『・・・こんな感じでいいか?』
阿求「はい!ありがとうございました!」
見違えるように俺等の情報はましになった。
侵二「上出来ですね。」
『そうだな。・・・それじゃあ帰るか。』
慧音「わざわざすまなかった。」
阿求「すみませんでした・・・」
『いいよいいよ、暇だったし・・・楽しかったしな?』
四凶全員が頷く。・・・上等だ貴様ら!それでいい!
次回へ続く
ありがとうございました。
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次回もお楽しみに。