七人の英雄   作:クルシオ

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どうもクレラオです。
駄文ですが読んでいただけると幸いです。


入学式

瞼を閉じればいつもよみがえってくる。

 

「逃げて悠!」

 

母親が子供にそう叫ぶ。

後ろからは、この世のものとは思えないような異形をした化物が追ってくる。母親は足を怪我して、もう逃げることはできなさそうだった。

 

「嫌だ!」

 

子供はそう言い、足を怪我した母親を必死に連れて逃げようとする。しかし、化物は母親と子供のそばまで迫っていた。

 

「私はもう逃げることはできない。だから、あなただけでも逃げなさい! 」

 

母親は必死に子供に叫ぶ。が、その時、化物が母親を踏みつぶした。

 

「あ、あぁ、ああああああー! 」

 

その時、子供の体に変化が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…、…、い、おい!起きろ、悠!」

 

「はぁ!」

 

目がさめると横に親友である大島 翔平がいた。

 

「おい、スゲェうなされてたけど、大丈夫か? 」

 

心配そうに俺に聞いてくる。

 

「あぁ、大丈夫だ 」

 

「それならいいけど、急がねぇと、高校生活初日から遅刻すんぞ 」

 

そう言われて時計を見ると8時15分だった。

 

「なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよ!入学式まであと、15分しかねぇじゃねいか! 」

 

「いや、いい加減自分で起きろよ! 」

 

「うぅ」それを言われたら何も反論できない。そんなことを言ってる間にも時間はどんどん過ぎていく.....

 

 

 

 

 

 

ここは、国立ガーディアン育成学校。

全国から『ガーディアン』としての素質を認められたものが集められ、『幽神』と戦うために日々訓練を積んでいる。学年は中高とあり、中学では主に座学を行い、高校では主に実践訓練や、対人訓練を行う。また、学生は全員、寮にすんでいる。ちなみに、今日は高校の入学式だ。なんとか急いで制服に着替えて間に合った。今は、校長の話が終わるところだ。

 

「それではみなさん。楽しい高校生活を送ってくださいね 」

 

そう言われて全員が席を立って移動を開始する。どこへ向かうかというと、廊下にクラス分けが貼られているのでそれを見に行くのだ。

 

「悠。お前は俺同じ1組だぞ 」

 

俺が廊下でクラス分けで名前を探していると翔平が声を掛けてきた。

 

「おっ、サンキュー 」

 

そう言って2人で教室に向かう。暫くすると教室についた。

 

「あっ、悠!翔平!こっちこっちー! 」

 

教室に入ると1人の女が俺たちに向かって手を振ってきた。

 

「おはよう、薫。相変わらず元気だね 」

 

俺たちに手を振ってきたのは水原 薫。中等部からの仲間で、ロングヘアーで、元気がいいし性格もいいが怒らすと鬼と化す。

 

「おはよう。俺たちの席はここか?」

 

翔平が薫に聞く。

 

「そうだよ。」

 

そう言われたので座ると担任が入ってきた。

 

「みなさん入学おめでとうございます。担任の相崎 花蓮といいます。これから1年間宜しくお願いします。早速ですが、次の授業は第1闘技場で行うので移動してください 」

 

そういうとみんな移動を開始する。

 

「悠、薫、移動しようぜ 」

 

翔平がそう言ってきたので俺たちも移動を開始する。

 

「それにしても、入学した日から授業があるなんてしんどいよな 」

 

移動していると翔平が言ってきた。

 

「まぁ、俺たちは唯の高校生じゃないからな。それに、今からの授業はどうせ武器の発現の授業だ。既に発現できている俺たちには何もすることは無い 」

 

武器の発現とはガーディアンの誰しもが訓練さえすれば出来ることでその種類は多岐にわたる。一般的に高等部に入れば最初にする事だ。ちなみに俺たち3人は中等部で発現済みだ。

 

「悠の言う通りだよ、翔平。そんな態度をしてると周りから出来てるやつの余裕かよっ!って思われるよ 」

 

「わーかったわかった。真面目に受けるよ」

 

そうやって話していると更衣室についた。

 

「じゃあ私こっちだから。また後で 」

 

そう言って薫と別れて更衣室に入る。

 

「いやー、高等部の更衣室は綺麗だなー 」

 

「騒ぐな翔平。さっさと行くぞ 」

 

そう言って着替えを済ませ競技場に行くと既にかなりの人数が集まっていた。

暫くすると先生が入ってきた。

 

「高校入学おめでとう諸君。今から君たちには幽神と戦う上で欠かすことの出来ない武器の発現の訓練を行う 」

 

そう言って話しているのは熊田 剛。名前の通りかなりゴツっとした人だ。

 

「この訓練のコツはどのぐらい自分のイメージを膨らませるかだ。ちなみに、この中で既に発現出来ているものは何人いる? 」

 

そう言われたので俺たち3人は手を挙げる。

 

「流石は中等部からの序列1位パーティーだな 」

 

今言ったパーティーとは年に何回か開かれる大会で出場するために作るチームのことだ。俺たちは中等部2年からこの3人でパーティーを組んで出場し序列1位を保っている。

 

「それじゃあ闇影。手本を見してくれ 」

 

先生が俺を指名してきたので立ち上がる。

 

「了解です。こい、龍剡剣!」

 

俺がそう言うと右手に炎が集まってきて剣ができた。

周りの何人かが声を漏らしているがこのくらい誰だって出来るので嬉しくもない。

 

「このように、武器を出す時に出るのが自分の属性だ。ちなみに、闇影は火のようだな 」

 

「そうです 」

 

そう言うと戻っていいと言われたので元の場所に戻る。

 

「では、各自訓練を始めてくれ 」

 

そう言われると皆は訓練を始めるが俺と翔平と薫はやることがないので、端っこに移動した。

 

「いやー、俺も最初は今の皆みたいに苦労したなー 」

 

翔平が何かを出そうと頑張っている皆を見てそう言った。

 

「私もそうだったな。でも、悠は私たちよりずっと前に出来ていたよね。それに、何にも苦労しなかったんでしょ 」

 

薫が不意に俺にそんなことを聞いてきた。

 

「え、あ、あぁ、武器の発現を教えられるのは高等部だって聞いて、面白くないから自分でやろうと思ったら出来たんだ 」

 

「そうなんだ。あっ、先生がこっちに来てるよ 」

 

そう言われて見てみると先生がこっちに近づいてきていた。

 

「お前たち、暇そうだな 」

 

「えぇ、自分たちは既に発現済みなので 」

 

俺が言うと先生が驚きの提案をしてきた。

 

「なら、私と勝負しないか 」




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