僕の知らない『艦隊少女』のいる世界   作:酔いどれリンクズ

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第1章・7話

響ちゃんが持ってきたコーヒーとお菓子を食べてしばらくすると、お昼になり、今はトラック泊地からの司令艦と合流する時間の少し前である。

 

作戦指令室の窓から相手の『青と赤と白』の色を塗った艦も目視できており、間もなく通信も入るのだろう。

 

 

「前方、司令艦『アルテミシア』より連絡です。『貴艦は速度を落とし、そのままの航路を維持。当艦に追従せよ。』とのことです。それと司令官がこちらに来るようです。」

「了解です、各員に通達して?ん~僕の上司、同僚が来るんだ・・・どうやって来るの?」

「艦の搭載機で来るのだと思います。『アルテミシア』の司令官は航空機の運転ができますから。」

 

 

飛行機の運転できるんだ、すごいなぁ。

 

 

「『アルテミシア』より艦載機発艦を確認。左舷ハッチ開閉も確認しました。所属の艦娘も来るようです。準備します。」

「迎えにいかないと、かな?艦娘の方にはアーガスに対応してもらおう。通達よろしく。」

 

 

作戦指令室の面々から「了解。」と返事をもらって、響ちゃんと一緒に甲板の方へと移動する。

どんな人なんだろうね?

 

甲板までやって来ると、ちょうど『アルテミシア』から発艦した艦載機が到着する直前だった。

機体はブレることなく甲板滑走路に到着し、整備員たちが動き回っていた。

ヘルメットを着けた人が機体から降りてきて、まっすぐ僕の方へ歩いてきた。

 

 

「お出迎えご苦労ですわ、新人さんッ!本来なら本来なら乗組員全員で高貴なるわたくしを出迎えるべきですが、今回は大目に見て差し上げますわッ!」

「あ、はい、すみません、ありがとうございます?」

 

 

・・・何かスッゴい人が来たな・・・

この人が僕の同僚になるの?

今度から僕があっちの艦に行くことにしよう。

 

目の前の人はヘルメットを外すと、どこに収容されていたか分からない『とても長いくるくる金髪とたれ目な青い瞳』で僕を見据えてくる。

 

 

「初めまして、新任少佐?わたくしは『オルドレイ・ウォルコット』、階級は少佐、爵位は子爵ですわッ!よろしくして差し上げますわッ!」

「あ、はい。僕は橘優、新任少佐です。爵位とかはないですが・・・よろしくお願いします?」

「橘司令官、ここではあれですから、執務室の方に・・・」

「あ、そうだね、ウォルコット少佐、ご案内します・・・あ、着替えとかされます?」

「またすぐ戻りますから、このままで結構ですわ。」

「でしたら、どうぞ、こちらです。」

 

 

とりあえず執務室にいけばいいだろう、応接用のふかふかソファーあるし。

移動途中で「わたくしの秘書官もあとで来ますわッ!」と言っていたので「所属の艦娘がお出向かしてます」とと伝えておいた。

うんうん、とにっこり笑顔で頷いていた。

何かいいことあったのかな?

 

 

「1週間程度でしょうに執務机が汚いですわ。見たものとそうでないものくらいちゃんとお分けなさいな?」

「響も言っているのですが改善が見られないのです。」

「はい・・・ごめんなさい。後程、ちゃんと整理しますので・・・」

 

 

執務室に入ってすぐお小言をくらってしまう。

うん、僕が悪いんだけど。

僕とウォルコット少佐が執務室に入ってすぐ響ちゃんは出ていった。

多分、人数分の飲み物取りに行ったのだろう。

応接用のソファーに座ってもらい、僕は対面に座る。

ボソッと「40点ですわね」と聞こえた。

何が40点なのだろう?

ソファーに座ってすぐにドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ」と伝え「失礼します」という声と同時にドアが開く。

アーガスと『銀色に青が入ったストレートとオレンジの瞳、ワンピースなセーラー服』の少女が入ってきた。

 

 

「司令官、お付きの方をお連れしましたッ!」

「オードリー、来たわよ・・・先にさっさと行くんじゃないわよ・・・」

「アーガス、ありがとう。助かるよ。」

「あら?叢雲さん遅いですわよ?そしてあなた・・・我らイギリス海軍の航空母艦ではありませんこと?橘さん、わかっているではありませんかッ!」

 

 

高飛車なお嬢様が笑うように手を口にあて、ウォルコットさんは笑っている。

叢雲、と呼ばれた少女はやれやれと肩を落とし、アーガスはお客さんが自身を見て笑いだしたので驚いた表情してる。

・・・とりあえず、みんな、中に入ろう?

 

 




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