僕の知らない『艦隊少女』のいる世界   作:酔いどれリンクズ

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第1章・終

しばらくして響ちゃんが飲み物を持って部屋に入ってきた。

何かデジャブ?

いつもはコーヒーだけど今日は紅茶なのね。

まあ、目の前の人みればそうなるよね。

紅茶を飲みながらウォルコットさんが口を開いた。

 

 

「改めて、オルドレイ・ウォルコットですわ。階級は少佐なのであなたと同じです。同僚ですが、あなたより先輩なので敬うように・・・こっちの子はわたくしの秘書官の『叢雲』。ツンデレっ子ですわ。」

「叢雲よ。オードリーの秘書官よ。で、誰がツンデレっ子よッ!?あんただってお高くとまった風に見せてるだけで実際は、くまの人形抱いて寝るレベルの女の子してるじゃないッ!?ツンデレはあんたよッ!!」

「そ、そんなことしてないですわよッ!?それよりなんでそれを知ってるんですかッ!?勝手に私室に入らないでくださいましッ!!」

「朝起きないあんたが悪いのよ?私より早く起きれば?『王子様~♪』なんて寝言聞かれなくて済むわよ?」

「ちょ、ちょっとッ!?口から出任せをい「あの~・・・」なんですのッ!?今、このポンコツ秘書官を成敗するので忙しいですわッ!!」

「え~と、ここ、僕の司令艦で執務室なんで、その辺は帰ってやってくれると・・・ここに来た用事を済ませてもらえるとありがたいです、はい。」

 

 

突然、言い合いを始めた2人を他所に僕たちは縮こまっていた。

ここ、僕の司令艦で執務室なんだけど・・・

 

 

「ん、ん・・・そうでしたわ、失礼。叢雲、帰ったら覚えてなさい?」

 

 

横にいる叢雲を睨み付けながら、これまた何処に持っていたのか情報端末を出しながら僕に伝えてきた。

 

 

「トラック泊地の『大石総司令』からもお話がありますが、我らが所属する海域の詳細と所属メンバーの一覧ですわ。あなたの情報端末にデータをお送りしますから後で見て下さいな?」

 

 

そう言って情報端末を見せてくれる。

大本営からもらったデータよりも事細かな情報が載っていた。

これ覚えておかないとダメなんだよなぁ・・・

ん~?ウォルコットさんの他に4人がいるんだね。

思ったより少なくない?

端末を返し、響ちゃんが持ってた端末にデータを送る作業が始まった。

 

 

「ありがとうございます。えっと、ウォルコット少佐、他に何かご用事はありますか?」

「ありませんわよ?」

「え?このデータ届けてくれただけなんですか?」

「そうですわよ?データ自体は指令室から送ってもよかったですが、せっかくの新たな同僚ですし、直接お渡しする方が顔合わせも兼ねていいと思いまして。」

 

 

勝ち気っぽい印象あったけど、とても優しい女性だな。

ちょっとあれだけど、なんとかやっていけそうかな?

 

 

「やっとできた後輩だものね。空軍時代はずっとしたっぱで、そのままこっちの海軍に配属されたもの。いい本に巡りあえてよかったわねぇ。」

「叢雲ッ!?余計なことは言わなくていいのッ!!空軍時代にも後輩はいましたわッ!!いい先輩だったと自負してますわッ!?」

「自負するもんでもないでしょ?その怒りっぽいところ直さないと嫁の貰い手も無くなるわよ?」

「叢雲、貴女・・・帰るまで我慢しようと思いましたが、もう許しませんわッ!!ここで往生なさいッ!!」

「貴女にできるかしら?パイロットとしては一流だけど、司令官としてはひよっこな貴女に?」

「むきーーーーッ!!絶対許しませんわッ!!!!」

 

 

あー他人の執務室で取っ組み合いの喧嘩が始まったぞ・・・どうするんだこれ?

 

 

「・・・いつものことだから気にしないで。しばらくほっとけばいい。」

「うぇッ!?ど、どちら様?」

 

 

気が付いたら目の前でしれっと紅茶飲んでる『銀髪に黒い帽子を被った少女』がいた。

この子、見たことあるぞ?

 

 

「C系駆逐艦の響だよ。その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ。オードリーの補佐官。よろしく。」

「よ、よろしく?いつの間に・・・」

「端末渡してるとき?あ、同型、同じ補佐官、よろしく。」

「よろしくお願いします。共闘できるときが楽しみです。」

 

 

なんだこれ?

うちの響ちゃんは目の前の響ちゃんと意気投合してて、僕とアーガスは困惑だよ?

 

 

「提督さんッ!お仕事終わった?一緒に遊ぼうッ!!」

 

 

ドアが思いっきり開かれたと思えば、夕立ちゃんまでやって来た。

何でこんな混沌としてるのッ!?

 

(まあ、昨日のことを思い返さなくていいからいいか・・・)

 

ありがたさを少し感じつつ、周りの喧騒を他所に、紅茶を飲むのであった。




Tips:無理矢理感が否めない
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