そんなこんなで僕の6人目の艦娘はティルピッツになった。
出航は2日後だけど、ビスマルクさんにこってり絞られるみたいで総司令執務室でわかれた。
夕食時、僕の艦娘5人とウォルコットさんのとこの叢雲と響が一緒に待っていた。
叢雲は仕事をきっちり終わらせてきたみたいだけど、響は第1補佐官のネルソンさんにぶん投げてきたらしい。
ネルソンさん、頑張ってください・・・。
改めて自己紹介したり、雑談してるとティルピッツがやって来た。
げっそりとした表情をしながらやって来たので、そうとう言われたんだろう。
ティルピッツも交ざって食事をして各々宿舎に戻っていった。
僕は響ちゃんと一緒に工厰へと足を運んだ。
夜も更けてるけど、工厰では妖精さんや整備員の人たちがまだまだ作業をしていた。
「まだ、お会いするまで時間はかかりますが?」
「そうだね。けど、2日後には僕は出航しちゃうし、そのあと帰ってくるの1週間後でしょ?この子を待たせちゃうなぁ・・・ってね。」
「それでしたら、自動開閉の設定をしておきますか?」
「え?そんなのあるの?」
「一定期間かかる艦娘については設定できます・・・以前、鎮守府で建造してほったらかしにしたため、他の司令官が建造できなかったり、司令官が死亡して開けることが困難になったりした事案が発生したので・・・現状、本部の工厰で建造するのは総司令か橘司令官だけですからね。今はその設定されていません。」
いや、ほっとくとか何考えてんだよ。
あーまあ、ゲームでも建造したままでしばらくinしないとかあるから、それと同じような感じかな?
でも『ここ』は現実だぞ?
そんなことしていい訳ないじゃないか。
彼女たち『艦娘』を忘れるなんて・・・
「じゃあお願いできる?」
「はい。それでは設定します。本部の工厰妖精さんにもその旨、伝えておきます。」
響ちゃんが操作盤の方へ移動し、ささっと操作してボックス上のモニターに『設定完了』の文字が映し出された。
何でもできるなぁ、響ちゃん。
霧島さんから本当にいろいろ指導受けたんだろうなぁ。
それが身になって実際に使ってるんだもん。
僕にはもったいないくらいの優秀な子だよ。
「?どうしました?」
「いや、響ちゃん凄いな、って。僕にはもったいないくらいの優秀な子だな、ってね。」
「・・・誉めても何も出ません。響以外の艦娘でもこれくらいはできます。私が『特別』というわけではありません。」
「それでもさ。他の誰でもない『僕の前にいるのは君なんだ。』いつもありがとう。」
無表情な顔が驚いた表情に変わり、後ろを向いてしまった。
「橘司令官はもう少し頑張ってください。せめて計算間違いを3割減らしてくれれば、響ももう少し余裕ができます。」
「あい・・・精進します・・・見捨てないで・・・」
誉めたのに辛辣な言葉で返される。
何でですか・・・
・
・
・
2日後。マルロクマルマル、早朝。
司令艦『アルテミシア』について哨戒任務を行い、1週間後に僕の艦だけトラック泊地へ帰ってくる。
ウォルコットさんは哨戒任務と物資の受け取りがあり、途中で別れる。
しばらく一緒だったし、少し名残惜しいね。
まあ、まだしばらく一緒だけど。
「司令艦『アルテミシア』出航しました。司令官、ご指示を。」
「うん。本艦は『アルテミシア』に随行ッ!!哨戒任務に出ますッ!!みんな、各々の仕事に全力を尽くしてくださいッ!」
「「「「了解ッ!!」」」」
「出航ッ!!」
さて、これから忙しくなるんだろうね。
・
・
・
「『アルテミシア』と橘少佐の司令艦が出航したぞ。」
「予定通り、か。ティルピッツも行ったね。君の愛すべき妹も。」
「愚妹さ・・・橘少佐が甘やかしそうで不安だよ。」
「あの子はやるべき時にはちゃんとやる・・・心配ないさ。」
「心配などしてない・・・結局、構ってやれなかったからな。そこが心残りなだけだ。」
「愚妹、と言いながらもね・・・さて、哨戒任務お疲れ様。改めて報告を聞きます。」
「はいッ!!報告しますッ!!まずは北部に関してですが・・・」
Tips:響ちゃんはヒロイン枠?