インフィニット・パワーレンジャー   作:赤バンブル

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今更分かったけど

ゴーカイジャーの前ってゴセイジャーだったんだ。

自分はてっきりシンケンジャーかと思った。

当時はいろんな事情でリアルタイムで見る回数が極端に減っていたのも原因でしたが。


「束、参上!?」

「はあ!」

 

「やあ!」

 

パワーレンジャーたちは次々とゴーレム兵を蹴散らしていく。一方のゴーレム兵もバラバラになった残骸から再結集して復活し、再び襲い掛かる。

 

「しぶといにも程があるぜ!」

 

タイガーレンジャーはゴーレム兵を蹴り飛ばすとジャンプして距離をとり、レンジャーガンを構える。

 

「これでも喰らえ!」

 

レンジャーガンからビームが発射され、ゴーレムたちは倒れる。しかし、一方で鉄球を支えているロープは今にも切れそうになっていた。

 

『誰か助けてー!』

 

『嫌ー!!』

 

生徒たちは必死に助けを求める。

 

「ええっと!?私はどうすれば・・・・・」

 

ゴーレムたちから逃げることしかできない山田が頭を抱えている中、ティラノレンジャーはレンジャーソードを構えてグリフォーザーと対峙していた。

 

「シャル、鈴!ここは俺たちに任せて急いで生徒たちを助けるんだ!」

 

「グウォォォォオ!!」

 

グリフォーザーの剣とぶつかり合い、双方ともに火花を散らす。トリケラレンジャーとプテラレンジャーは急いで宮殿の方に戻る。

 

「シャル、私が土台になるからあそこまで飛んで!」

 

「OK!」

 

トリケラレンジャーはバレーのボールを上に挙げるような態勢になり、プテラレンジャーはそれを土台にし、勢いよくジャンプする。その瞬間、ロープが千切れ、鉄球が学園の真上に落ちる。

 

『もうダメー!!』

 

『お母さーん!!』

 

命中寸前、プテラレンジャーは一瞬早く学園を取ったことで鉄球は土台を破壊しただけに終わった。

 

「ああ!!取られた!」

 

「やった!」

 

「後はこれを・・・・・」

 

そのとき、巨大な手が壁を突き破って二人をふっ飛ばした。

 

「「きゃああ!?」」

 

吹き飛ばされたせいで学園は巨大な手のひらの上へと落ちる。

 

「こら!返しなさい!」

 

トリケラレンジャーが手の後を追おうとしたとき、空いた穴から巨大な鎧モンスター・ドーラタイタンが顔を覗く。

 

「「きゃあああ!!」」

 

「あれは一体何なんだ!?」

 

外でティラノレンジャーたちが見る中、ドーラタイタンは剣を引き抜きパワーレンジャーたちがいるビルを斬りつけ破壊する。

 

「きゃああ!!」

 

「山田先生!」

 

マンモスレンジャーは急いで山田を救出して着陸する。

 

「ハハハハハハハ、ハ~ハハハハハハ!!」

 

バンドーラの笑い声が聞こえると同時にドーラタイタンの姿は消え、バンドーラパレスも姿を消してしまった。

 

「ああ!生徒たちが・・・・・」

 

パワーレンジャーたちは悔やみながらもバンドーラとの初戦はある意味で敗北に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五反田食堂

 

「・・・・・・・というわけで、レンジャーは揃いましたが残念ながら生徒たちを助けることはできませんでしたゾードン様。」

 

一夏たちが全員戻ってきた後、アルファは事の成り行きをゾードンに報告する。

 

『・・・・・・いや、今回はよくやってくれた方だ。パワーウェポンとダイノゾードが完成さえすれば生徒たちを助ける方法は見つかるはずだ。アルファ、戦った後ですまないがレンジャーたちと共にこちらに戻って来てくれないか?基地に何かが接近している。』

 

「え!?基地にですか!?」

 

『ああ、バンドーラとは違うようだが何か巨大なものが近づいてきている。』

 

「そうですか。では急いでそちらに戻ります。」

 

アルファはそう言うと通信を切る。

 

「アイヤイヤイヤイヤイ、じゃあパワーレンジャーのみんな、一旦基地に帰るけど・・・・・・・・・どうしてこんな大人数なんですか?」

 

アルファが後ろを向くとそこには一夏以外に荷物をまとめた五反田一家とラウラ、数馬、そして、おまけのように端にいる山田と大人数になっていた。

 

「・・・・・・・私の保護者は教官だから・・・・・」

 

「いやぁ~お兄ぃの世話になる人に一度は家族みんなで挨拶に行こうと思って。」

 

「ダチを助けてくれた恩人に礼ぐらい言わねえと失礼だし・・・・」

 

「その・・・・・・私は・・・・・他に頼れる人がいないので・・・・・」

 

山田は半分涙目で言う。

 

「いいじゃないの!向こうには私とシャルのお母さんがいるんだし、まややん一人多くたっていいじゃないの!」

 

鈴がアルファに向かって言う。ちなみに「まややん」とは山田の本名をもじったあだ名だ。

 

「もう・・・・・五反田さんはあいさつしに行くだけだからいいですけど・・・・本当だったらゾードン様に怒られるんですよ!アイヤイヤイヤイヤイ!」

 

アルファは文句を言いながらも全員を基地に電送する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月 バンドーラパレス

 

月。

 

それは地球から最も近い星の一つであり、その表面は荒れ地となっている。無論、人間が住める環境ではない。

 

パワーレンジャーが揃ったことで地上に拠点を置くのは危険と判断したバンドーラはバンドーラパレスをここへ移動させていた。

 

「おお・・・・・なんて美しいのだろうか。荒れ果てた大地・・・・・この月こそ私の住む場所に相応しい!・・・・それに比べ、あの地球はな~んて汚いんだ、ふん!」

 

バンドーラが地球を眺めている隣では、トットパットとブックバックがIS学園の表面に何やら怪しい粘液を塗ったと思いきやそこから空気を入れ、風船のようなもので学園を包み込んでいた。

 

「トットパット。」

 

「はい!」

 

「ブックバック。」

 

「はあい?」

 

「準備はできたかい?」

 

「ええ・・・いえ、それがまだでございます、バンドーラ様!こいつが空気の入れ加減を間違えるもんで!」

 

「痛・・・」

 

トットパットはブックバックを叩きながら言う。実はと言うとこの工程、ブックバックが何度もミスしてしまい四回目となるのだ。そんな光景にバンドーラは呆れた顔をする。

 

「いいから早くおし。」

 

そう言うとバンドーラは学園の中を覗き込む。生徒たちが震えながら怯える。

 

「フフフフフフ!今度こそ、あのパワーレンジャーたちを叩きのめし、あの地球を我が物にするんだから!」

 

「「はい!」」

 

「プリプリカン?プリプリカン!」

 

バンドーラは奥の部屋で何やら作っている老人の容姿をしたモンスター・プリプリカンを呼ぶ。プリプリカンは自分の部屋で気難しい顔をしながら粘土で何かを作っていた。その脇には中国の軍基地で奪ったISのコアも置いてある。

 

「プリプリカン、新しいモンスターはまだかい?」

 

バンドーラはまるで子供のようにはしゃぎながら部屋に入ってくる。部屋には満足な出来ではなかったのかたくさんのモンスターの形をした粘土細工がまるで生きているかのように動いていた。

 

「また邪魔しに来て・・・・・芸術がそんなに早くできてたまりますかな。プリプリ、プリプリ・・・・」

 

「え?なんだって?いいからちょっとお見せ。」

 

プリプリカンは仕方なく製作中の作品を見せる。それは骸骨に魔法使いの帽子とマントを着せた外見をしたモンスターだった。

 

「よく出来てるじゃないか!さあ!早くおし!」

 

「わかりましたよ!わかりました!いつもこうなんだから・・・・・・もう、プリプリ・・・」

 

プリプリカンは文句を言いながら作品を窯の中に入れ、レバーを引く。すると窯から奇声が響かせながら煙を出す。あまりの奇声のうるささに流石のバンドーラも耳を塞ぐ。奇声を響かせ続ける窯から繋がっている管がうねうねと動き出し、明らかに何かが誕生しようとしていた。

 

「さあ、生まれるんだよ!私の可愛いドーラモンスターちゃ・・・・」

 

その時の爆発音のような音ですぐ脇の階段で居眠りをしていたグリフォーザーはびっくりし、トットパットとブックバックはパニック状態になった。管に下の煙が晴れるとそこには先ほど窯に入れたのと同じ外見をしたドーラモンスターが立っていた。モンスターは頭部を自分から外し、左手に乗せる。

 

「ドーラスケルトン!」

 

「んーどうも違うなあ、プリペエ・・・・・」

 

イメージと少し違うのかプリプリカンは頭をひねる。

 

「皆の者!そろそろ作戦に取り掛かるわよ!」

 

「はい!キヒヒヒヒ!」

 

トットパットはそう言うと風船のように浮いているIS学園を外の方へ持ってくる。

 

「準備完了!」

 

その光景に学園内にいる生徒たちはこれから何をされるのかと怯えていた。

 

『私たちをどうするつもり!?』

 

『もう、お家に帰して!』

 

『地球に帰りたい!』

 

「えいえい、帰してやるともさ!お前たちはにっくきゾードンが選んだ五人の戦士たちをおびき出す餌になって地球で死ぬのだ、エハハハハハ!やれ!」

 

「了解!やれ、ブックバック!」

 

「へっ、へっ・・・・・・・・へっくしょん!」

 

ブックバックのくしゃみでIS学園は地球に向かって飛ばされて行く。バンドーラはそれを確認すると様子を窺うべく、ドーラスコープで覗き込み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し前のパワーレンジャー基地

 

『アルファ、例の物体は?』

 

「アイヤイヤイヤイヤイ!依然とこちらに接近してきています!」

 

基地に帰ってからアルファは大忙しだった。千冬たちがゾードンに挨拶した後、居住区に案内し、トレーニングルームと整備室、資料室などを説明した後、基地に接近しつつある物体をレーダーで捕捉し続けていた。現在分かっていることは、目標は船や飛行機ではなく、確実にこちらに目指して来ているということだ。

 

「しかし、どうしてこの基地へ向かっているのでしょうか?このエリアは天候などで察知される恐れがないはずなのですが・・・・・」

 

『それはそうだが油断はできない。気をつけてくれ。』

 

「アイヤイヤイヤイ・・・・・あっ!こちらとの距離が500メートルを切りました!」

 

『光学シールドを張ってくれ。そして、潜水開始。』

 

「アイヤイヤイヤイヤイ了解!」

 

アルファはそう言うとスイッチを押す。すると地震が起きたかと思いきや基地が潜水し始める。流石の揺れに一夏たちは驚いて指令室に集まる。

 

「何が起きたんだアルファ!?」

 

「あっ、レンジャーたち。今、基地を潜水させているんです。」

 

「潜水!?この基地島の上にあったよな!?」

 

「あっ、弾と千冬さんたちにはまだ言ってなかったけどこの島、丸ごと基地で万が一見つかりそうになったら水中に潜って移動することもできるのよ?」

 

「そ、そうなのか・・・・・・しかし、いったいどうしてそこまでするんだ?まさか、ここを例の魔女が・・・・」

 

「いえ、奴らでもここを発見するのは困難なはずです。それに水中に沈んでしまえば気づかれる心配もありません。なんせ、シールドは深海2000メートルまでは普通に持ちますし、ここら一帯は環境を考えても長期滞在は危険ですのですぐに引き返すでしょう。」

 

アルファが言った直後に警報が鳴る。

 

「あり!?目標も潜水をし始めた!?」

 

「どこが大丈夫なの!?こっちに向かってきてるけど・・・・」

 

「おかしいですよ!さっきまで水中に潜ってなくて空中で移動していたんですよ!?それが急に・・・・・」

 

そのとき、外から何かが当たるような衝撃が当たった。

 

『目標は、この基地に体当たりをして内部に侵入しようとしている!』

 

「アイヤイヤイヤイヤイ!こんな潜水中に突っ込んでくるなんて!」

 

アルファはシールドの出力を確認しながら焦る。

 

「あと五分もすればシールドの一部を突き破って基地上層部近くに落ちてきます!」

 

『レンジャーたちよ、直ちに目標が落ちるポイントで待機してくれ。まだ敵と決まってはいないが万が一と言うこともある。』

 

「わかった。」

 

「アルファ、急いで電送してちょうだい。」

 

「アイヤイヤイヤイヤイ・・・・・わかりました。すぐに電送します。」

 

アルファはそう言うと五人を電送させた。

 

        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パワーレンジャー基地 外

 

「あれが例の物体か!?」

 

弾は基地の外で張り出されている光学シールドを突き破ろうとする得体のしれない物体を見ながら言う。

 

「あれもバンドーラの物なのかな?」

 

「それにしては変よ、アイツらあんな近代的なもの作る?」

 

「確かにな、じゃあ一体何なんだ?」

 

一夏たちがそういう話をしている間にも謎の物体はシールドを突き破って墜落してきた。見る限りでは潜水艦でもない乗り物のようだ。

 

『アイヤイヤイヤイヤイ・・・・・一様変身してから接近してみてください。中から何が出てくるかわかりませんが・・・・』

 

「アルファ、一つ聞いていいか?」

 

『ん?何ですか千冬?』

 

「あの中の生命反応は?」

 

『アイヤイヤイヤイ・・・・・確認する限りでは反応は小さいのが二つです。でも、気をつけてください。ひょっとしたらコールドスリープ状態で収納されているものかもしれません。』

 

「わかった。」

 

「それじゃあ、みんな行くぞ。」

 

一夏はバックルを外し構える。

 

「ティラノサウルス!」

 

「マンモス!」

 

「トリケラトプス!」

 

「サーベルタイガー!」

 

「プテラノドン!」

 

それぞれの姿へと変身したパワーレンジャーたちはレンジャーガンを構えて目標へと向かって行く。すると目標は、扉のようなところが開く。五人は一斉に向ける。

 

「スト~~~~~~~~ップ!!本当にちょっと待った!」

 

女性の声が扉の向こうから聞こえたかと思いきや白旗が現れた。いきなりの行動にパワーレンジャーたちは逆に警戒を強めた。

 

「待て待て待て待て待ってってば!束さんは抵抗する意思はないよ!だから銃を下して!ほら、クーちゃんも銃捨てて。」

 

二人の女性が出てくる。一人はラウラと同じ銀髪で黒の眼球に金の瞳を持った少女、もう一人はウサギ耳のカチューシャに胸元が開いたデザインのエプロンドレスと言う独特の格好をした女性でティラノレンジャーとマンモスレンジャーにとってある意味知り合いだった。

 

「た、束さん!?」

 

「束!?お前どうしてここに・・・・・」

 

「うわあ~~ん!!いっくん!ちーちゃん!会いたかったよ~~!!」

 

束は涙目でティラノレンジャーとマンモスレンジャーに抱きつく。

 

他のメンバーたちにとっては訳が分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかの束さん登場の回でした。
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