インフィニット・パワーレンジャー   作:赤バンブル

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ついに登場、大獣神(嘘)。


「合体!メガゾード!!」

???

 

「はあ・・・・・はあ・・・・・」

 

私は茂みに隠れて様子を窺う。あの泥人形のようなモンスターはあちこちから私を探し回っています。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?私はあの穴から落ちて、気が付いたらこの見知らぬ土地に倒れていて、あのモンスターたちに追い掛け回されて・・・・・・・もう一日が経とうとしていますわ。

 

「もう・・・・・いませんわよね?」

 

しばらく経って私は恐る恐る茂みから顔を出す。

 

「ブルルルルル・・・・・」

 

目の前には牛の顔。

 

「・・・・・・・」

 

「ブルルルルル。」

 

「きゃあああああああ!!!」

 

「ブオオオオオオオオ!」

 

私は急いで茂みから逃げ出す。持っていた私の専用機「ブルー・ティアーズ」は既にさっきの泥人形たちを撃退するのにほぼシールドエネルギーを使い果たしてしまった。つまり、私には逃げる以外方法がありません。私は既に自分の血で汚れている足で走って牛の顔をしたモンスターから逃げる。でも、一日中この状態。もう長く持ちませんわ。

 

 

誰か・・・・・・・誰か助けてください・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月 バンドーラパレス

 

「アハハハハハハハハ、いいね~!あの子が逃げる姿と言ったら!ほらほらもっとお逃げ!」

 

バンドーラは面白がって逃げるセシリアの様子を見る。隣ではブックバックが時計で残り時間を確認していた。

 

「えっと・・・・・・後30分!」

 

「後30分もすればあの小娘もただの石ころになる!かわいそうだから宮殿に飾ってやろうかね?ハハハハハハハ!ドーラミノタウロス、もっと遊んでおやり!」

 

バンドーラはそう言いながら残りの時間を楽しむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「はあ・・・・はあ・・・・・・・あっ!」

 

セシリアは森から砂漠地帯へと逃げていたが砂地獄にはまり、飲み込まれようとしていた。

 

「いや・・・・・死にたくない・・・・・・いやあああ!!」

 

真上にはドーラミノタウロスとゴーレム兵。下は砂地獄。どこへ行こうと死は確実なものへとなっていた。

 

「助けて・・・・・・誰か・・・・・・」

 

彼女の体は砂に沈んでいき、抵抗する力もなくなっていく。

 

「たす・・・・・・・・・」

 

もう駄目だとセシリアは悟った。

 

(こうなるんでしたら、素直になるべきでしたわ・・・・・・・・あんなことを言わずに・・・・・・でも、もう遅いですわね・・・・・)

 

彼女の顔も砂に埋もれようとしたとき、何かの手がセシリアの手を掴んだ。それはミノタウロスのごつごつした手でもなければ、ゴーレムの手でもない。何やら柔らかい手だった。その手は彼女の体を引き上げていく。

 

「あ・・・・・・・・」

 

「大丈夫ですか!?オルコットさん!?」

 

引き上げてくれたのはISを装備していた真耶だった。

 

「せ・・・・・・先生?」

 

「よかった!あと一歩遅れていたら砂に埋もれて助けられませんでしたよ。」

 

「どうやって・・・・・・ここに?」

 

セシリアはドーラミノタウロスの方を見る。ドーラミノタウロスとゴーレム兵は一夏たちが戦っていた。

 

「織斑先生!オルコットさんは無事に救出しました!」

 

「よし、後はこいつらを片付けるだけだ。」

 

「みんな、変身だ!」

 

一夏たちは全員バックルを掲げる。

 

「ティラノサウルス!」

 

「マンモス!」

 

「トリケラトプス!」

 

「サーベルタイガー!」

 

「プテラノドン!」

 

五人は真耶とセシリアが見ている前でパワーレンジャーへと変身する。

 

「あれは・・・・・・・・」

 

セシリアは自分たちが捕まっていた時に助けてくれたティラノレンジャーを見る。たかが男と思っていたこともあり、ニュースで報道されたときは見ていなかったせいもあり、一夏が助けてくれたとは思ってもみなかった。

 

「ティラノレンジャー!イチカ!」

 

「マンモスレンジャー、チフユ!」

 

「トリケラレンジャー、リン!」

 

「タイガーレンジャー、ダン!」

 

「プテラレンジャー、シャル!」

 

「「「「「パワーレンジャー!!」」」」」

 

「ブオオォォォォォ!!」

 

ドーラミノタウロスは指示を出すようにゴーレム兵は一斉に襲い掛かってくる。

 

「今回は一筋縄じゃいかないぞ!」

 

ティラノレンジャーはパワーソードでゴーレムたちは斬りつける。ゴーレムたちはバラバラになっても再結集し再生しようとするがマンモスレンジャーのパワーアックスに叩きつけられ再びバラバラになる。

 

「はあああ!」

 

トリケラレンジャーはパワーランスを回転させ、ゴーレムたちを吹き飛ばす。

 

「おりゃあ!」

 

「てい!」

 

落ちてくるゴーレムたちをタイガーレンジャーがダガーで切り裂き、プテラレンジャーの矢に射抜かれる。

 

「す・・・・すごい・・・・・」

 

セシリアは唖然としながらその光景を見ていた。気が付けば敵はドーラミノタウロスのみになっていた。

 

「ブルルルルル・・・・・」

 

「残りはお前だけだ!」

 

パワーレンジャーたちは武器を構えて近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月 バンドーラパレス

 

「ぬう~!!おのれ、パワーレンジャー!あたしの楽しみを邪魔しおって!はああ・・・・・大地に眠る悪霊たちよ・・・・・・ドーラミノタウロスに・・・・・・むん!はぁっ!!力を・・・・与えよー!」

 

自分で呼んでおきながら楽しみを邪魔されて怒ったバンドーラは自分が作り出した箱庭に向かってドーラセプターを勢いよく投げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「きゃあああ!わ、私の手が!?」

 

セシリアは悲鳴を上げながら自分の手を見る。さっきまで普通だった手から石に変わり始めたのだ。

 

「織斑先生!オルコットさんの手が!?」

 

「不味い!アルファ、急いで二人を電送してくれ!」

 

『アイヤイヤイヤイヤイ・・・・・・それがバンドーラの作った箱庭ってこともあって魔法に妨害されて時間がかかっているんです!あと五分待ってください!アイヤイヤイヤイヤイ・・・・』

 

「なら、答えは簡単だ!」

 

「あいつをさっさと倒す!」

 

「そして、みんなで帰って一件落着よ!」

 

「じゃあ、やってみるか!」

 

「うん!」

 

五人は武器を合わせる。すると武器が輝きはじめる。

 

「パワーアックス!」

 

マンモスレンジャーはアックスを変形させて上空に投げる。

 

「パワーボウ!」

 

「パワーダガー!」

 

プテラレンジャー、タイガーレンジャーの武器が合体する。

 

「パワーランス!」

 

トリケラレンジャーはランスを二つに分けくっつける。

 

「パワーソード!」

 

仕上げにティラノレンジャーが剣を上に添え、パワーブラスターが完成する。

 

「ブオォ!?(えっ?いきなり必殺技!?)」

 

「「「「「発射!!」」」」」

 

ティラノレンジャーを中心に集まった五人のエネルギーを収束させ、ドーラミノタウロスに向かって発射する。

 

「ブウウゥゥゥ・・・・・・(出できたばかりであんまりだぁ・・・・・・)」

 

 

 

 

 

ドーラミノタウロスは何か言いたそうな顔で爆発した。しかし、セシリアの石化は止まらない。更にドーラミノタウロスが爆発した場所にドーラセプターが突き刺さる。すると地震が起こり巨大化したドーラミノタウロスが現れた。

 

「ブオオォォォォ!!」

 

「くそ!倒したと思ったらでかくなりやがった!」

 

「でも、これ以上戦いを長引かせたらオルコットさんが・・・・・」

 

パワーレンジャーたちは悩むがすぐさま束から通信が来る。

 

『みんな、メガゾードを使って!』

 

「メガゾード!?」

 

「ダイノゾードではないのか!?」

 

『メガゾードはダイノゾード五体を合体させてできる戦闘ロボットだよ!太古の戦いでシステムがいかれて今まで使えなかったけど、束さんがシステムを修復したからできるよ!』

 

「流石束さん!仕事が早い!」

 

『まずは全員ダイノゾードを呼んで!』

 

「「「「「ダイノゾードパワー!!!」」」」」

 

五人が叫ぶと地響きを響かせながら五機のダイノゾードが向かってくる。一機は一夏のティラノサウルスダイノゾード、残りはそれぞれのレンジャーのメダルにも刻まれた生物をモチーフにしたものだった。

 

「よし、乗り込むぞ!」

 

「私は青だからあれね!」

 

「俺はあれか!」

 

「じゃあ、僕はあっちと・・・・」

 

「山田先生たちは私と一緒に。」

 

「は、はい!」

 

レンジャーたちはそれぞれのダイノゾードに乗り込む。マンモスレンジャーのコックピットには真耶がセシリアはぶつけないように抑えて乗り込む。

 

「いや・・・・・助けて・・・・・」

 

セシリアの手足は既に石になってしまい、体まで石になってしまうのは時間の問題だった。

 

『みんなのコックピットにそれぞれ色をしたクリスタルがあるでしょ?それが合体シークエンスへ移行するための起動キーだよ!』

 

「これか!」

 

五人はそれぞれ、セットされていたクリスタルを指定箇所に差し込む。

 

「「「「「合体!ダイノ・ミッション!!」」」」」

 

それぞれのダイノゾードが変形・合体し始める。気が付けば戦車のような状態へとなっていた。

 

「これがメガゾードか。」

 

『いやいや、これはまだほんの序の口!バトルモード作動!』

 

束が言うと同時にコンピュータの音声が操縦席に響く。

 

【バトルモード、制御装置解除!】

 

メガゾードはさらに変形を始め、戦車形態から人型形態へと移行する。プテラノドンダイノゾードが変形し胸部装甲へと変わる。そして、ティラノサウルスダイノゾードの頭部が胸部に収納され、人型の頭部が現れる。

 

【作動開始!】

 

メガゾードは剣・ゴッドホーンを装備し、ドーラミノタウロスに向かって行く。ドーラミノタウロスは棍棒と楯を構えながら角から強力な電撃を発射する。

 

「うわあ!?」

 

「この野郎!あまり強い衝撃を与えるな!」

 

五人が言っている傍ら、真耶はセシリアを倒させまいと踏ん張る。

 

「オルコットさん、頑張ってください!もうすぐ織斑君たちが倒して脱出できますから!」

 

「う、うう・・・・・・」

 

セシリアの顔は既に涙でびしょ濡れだった。ドーラミノタウロスはさらに電撃を放とうとする。

 

「くっ!マンモスシールド!」

 

メガゾードはマンモスダイノゾードの頭部であるシールドで防御する。

 

「このままじゃ埒が明かない!」

 

「あの角を壊せばいいんじゃない?」

 

「それだ!行くぞ!ダイノビーム!」

 

メガゾードの頭部の角からビームが放たれ、ドーラミノタウロスの角を破壊する。ドーラミノタウロスは棍棒で叩きつけようとするがシールドで防御し、押し返して吹き飛ばす。

 

「今だ!メガゾードパワー、全開!」

 

メガゾードのゴッドホーンが光り輝き始める。

 

「「「「「ダイノライジングスラッシュ!!!」」」」」

 

メガゾードは勢いよく剣を振り下ろす。剣はドーラミノタウロスの体を真っ二つにし、木っ端みじんに吹き飛ばした。

 

「うう~~~~~!!!おのれ!!」

 

バンドーラパレスから見ていたバンドーラは怒りのあまりにテレポートし、メガゾードすら玩具に見えるほどの巨大な姿を見せる。

 

「うおお!?今度はあっちが相手かよ!」

 

「箱庭諸共ふっ飛ばしてやる!!」

 

バンドーラは箱庭を揺らす。メガゾードもあまりの衝撃に姿勢を保つのが困難になる。

 

「このままだとこっちがやられるぞ!」

 

「あっ!オルコットさんが!」

 

真耶は一瞬、セシリアを離してしまう。少しの衝撃でも与えれば彼女の体は粉々に砕けてしまう。

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

そのセシリアはティラノレンジャーがギリギリのところで押さえる。

 

「危なかった・・・・・」

 

「あ、ありがとうございます・・・・・・」

 

「アルファ、電送はまだできないのか!?」

 

『今丁度調整が終わりました!すぐに電送します!』

 

メガゾードすぐに電送され始める。バンドーラは止めと言うばかりに箱庭を放り投げ、ドーラセプターからの破壊光線で粉々に吹き飛ばしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パワーレンジャー基地

 

「「「「「うわあぁぁ!?」」」」」

 

パワーレンジャーたちは勢いよく司令室に電送される。

 

「お疲れパワーレンジャー。今日は本当に危なかったね、アイヤイヤイヤイヤイ。」

 

五人は元の姿に戻り、一緒に電送されてきたセシリアの方を見る。セシリアは突然基地に電送されたことで驚いていたが石になっていた手足は無事元に戻っていた。

 

「も、元に戻りましたわ!」

 

彼女は思わず喜んだがすぐに周りに対して申し訳なさそうな表情になった。

 

「あの・・・・・・」

 

「何よ?」

 

「鈴、その言い方はないだろ。」

 

「はいはい。」

 

「その・・・・・・昨日は周りの皆様のことも考えずにあのような発言をして・・・・・・申し訳ありませんでした!」

 

セシリアは一同の前で土下座をして謝罪する。そんなセシリアに五人は集まって彼女の顔を上げさせる。

 

「別にいいわよ、過去のことなんだし。」

 

「俺も細かいことはあんまり気にしないしな。」

 

「オルコットさんが悪いと思って謝ったんだから僕はいいよ。」

 

「俺も三人の意見に賛成。悪いって自覚があって反省しているならそれでいい。」

 

「みなさん・・・・・・」

 

「オルコット、悪いと思うなら明日みんなの前で謝れ。許すか許さないかは向こうで決めるがお前が悪いと思うならそうすることだ。」

 

「織斑先生・・・・・・う、うわああぁぁぁ・・・・・」

 

セシリアはこのとき思いっきり泣いた。今まで友達と言えるものも作れず、一人で抱えていたものが一気に噴き出したのかのように思いっきり泣いた。

 

 

 

 

 

 

 

翌日、セシリアはHRにおいてクラスのメンバーに自分の行いに対して謝罪した。その態度からにして反省していると理解した生徒たちは彼女を受け入れ、彼女はようやくクラスの一員となれた。

 

 

ちなみに彼女もパワーレンジャー基地を知る数少ない人物へとなったのであった。

 

 

 




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