インフィニット・パワーレンジャー   作:赤バンブル

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私はリアルタイムで見た初めての戦隊は「ハリケンジャー」でした。

でも、幼稚園の時「ジュウレンジャー」のビデオを見てオープニングは他の戦隊以上に憶えていた思い出があります。




「魔女、復活!」

シュヴァルツェ・ハーゼの隊員たちが蓋を開けると眩い複数の光が飛び出してきた。

 

「こっ、これは!?」

 

「っつ!各隊フォーメーションを組め!」

 

ラウラの指示で各隊員は急いで目標から離れて臨戦状態へと移る。中から現れた光は近くに落ち、やがて四体のモンスターへと姿を変える。それぞれ見る限りは日本で言う鬼のようなもの、蝙蝠に近いもの、老人のような容姿をしたもの、ギリシャ神話に出てくるグリフォンのような姿をしたものだった。

 

「へっ、へっ・・・・・・へっくしょっん!へっ、へっ・・・・」

 

「プププハハハ、ハ・・・・寒いよ・・・・・」

 

「へえ・・・・・・プリペエ。プリペエ。」

 

「グルウウ・・・・・。」

 

突然の如く現れたモンスターたちにラウラは自分の判断に後悔した。

 

(一刻も早くこの化け物どもを排除せねば・・・・・)

 

彼女がそう思った矢先、鬼のようなモンスターが目標とへ歩いていく。

 

「バンドーラ様。へへ、バンドーラ様!」

 

「・・・・・隊長、奴ら何を呼んでいるのでしょうか?」

 

「気を抜くな、今は奴らをどう排除するかに専念するんだ。」

 

各隊員たちが緊張している中、目標から独特の衣装をまとった女性があくびをしながら現れた。見た目は呑気そうに見えるがラウラは直感でとてつもない恐ろしい存在だと理解した。

 

「う、あ~~~~。ふう、よく寝た。ブックバック、どのくらい眠ってたんだい?」

 

「へっ、へっ、今計算・・・・・」

 

「遅いんだよお前は!計算機を俺に貸せ!ほらほら!」

 

ブックバックと呼ばれた鬼が手提げの鞄から何かをとろうとしたとき、蝙蝠のようなモンスターはせっかちなのか彼から計算機らしきものを奪い取って代わりに計算する。どうやら知能はそれほど高くないらしい。

 

「いっつも喧嘩ばかりして!・・・・・・プリ、プリプリ。」

 

老人のようなモンスターは呆れたように言う。

 

「一億五千万年四十六時間十三分三十七秒でございます!バンドーラ様。」

 

「え~?そんなにもかい?」

 

「はい!」

 

「ええい!にっくき封印め!」

 

バンドーラと呼ばれた女性は持っていた杖を振るうと目標を一瞬にして消滅させてしまった。封印していたものを消し飛ばしたのに満足したのかモンスターたち(老人のようなものを覗いて)は喜んでいる。これには隊員たちも唖然とする。バンドーラは続いてラウラたちの方を見る。

 

「お前たちかい、助けてくれたのは?」

 

ラウラは今度は自分たちが消されると感じ、恐怖した。

 

「全員撃て!」

 

その瞬間、シュヴァルツェ・ハーゼ隊は一斉に射撃を開始した。副官であるクラリッサも自身の機体である「シュヴァルツェア・ツヴァイク」を展開し、ラウラも自身の専用機である「シュヴァルツェア・レーゲン」でレールカノンを連射する。

 

「撃て!撃ち続けろ!」

 

手遅れる前に排除しなくてはとラウラはとにかく射撃を続けさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五分以上続けたのだろうか?

 

バンドーラたちが立っていた場所は砂埃で見えなくなり、ラウラはただ祈るしかなかった。

 

(頼むから今の攻撃で全滅してくれ・・・・・・)

 

彼女の顔は恐怖で出た冷や汗で濡れていた。しかし、その祈りも虚しく煙が晴れるとそこには全く無傷の状態のバンドーラが笑いながら立っていた。

 

「そんな!あれほどの攻撃を受けて無傷だなんて・・・・・」

 

「隊長の機体のレールカノンの弾も確かに奴に命中しているはずなのに・・・・」

 

「ば、化け物・・・・・・・」

 

ラウラどころか隊員全員が一斉に恐怖して持っていた銃を落としてしまう。その反応が面白かったのかバンドーラは笑みを浮かべる。

 

「そんな玩具であたしを倒せると思ったのかい?あはははは・・・・・」

 

「た、隊長!」

 

隊員たちはラウラの方を見る。ラウラは恐怖のあまりにもはや指示を出せる状態ではなかった。

 

「全員撤退しろ!」

 

「助けてくれた礼を言うわ!ほわあ!」

 

クラリッサは目の前にいる敵が今の自分たちでは太刀打ちできないと判断し、咄嗟に指示を出すと放心状態のラウラを掴み、距離を取ろうとする。しかし、攻撃されたバンドーラがそれを許すはずがなく、杖・ドーラセプターから破壊光線を放った。

 

「きゃあああ!!!」

 

逃げる隊員たちは愚かISを纏っていたクラリッサとラウラも破壊光線の余波で吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後 中国の軍事基地の一室

 

「あ~~~~~~だる。」

 

私はそう言いながら簡素なベッドに寝っ転がって、何の変哲の無い天井を見つめる。IS適性があると分かってからここ数日、ここで過ごさなければならなかった。おかげで朝から晩までいろいろ検査やらなんやらでくたくただ。

 

 

あっ、自己紹介し忘れたけど私の名前は凰鈴音。少し前まで日本で暮らしてたんだけど両親が離婚してお母さんと一緒にこっちに戻ってきたの。

 

何故ここに入るかって?

 

国で行われるIS適性検査で適性があったことが分かってこっちで詳しい検査を受けているのよ。

 

ちなみに言っちゃうけど私はISに全く興味がないから。

 

だって、将来的に軍に入れって言っているようなもんじゃない。そんなのまっぴらよ。

 

 

 

それにあいつ・・・・・・・一夏をこの世から消した原因でもあるから・・・・・・・。

 

一夏っていうのは私が小学校の時の同級生でなんて言うか幼馴染っていうか・・・・・・その・・・・・・・私が初恋した奴なのよ。あの頃は楽しかったな、弾と三人でよく遊んだっけ。でも、あの時は自分の気持ちに正直になれなくてどうしても言えなかったんだ。

 

「好き」って。

 

 

・・・・・・んでもまあ、そう言うものの中学校に入ったばかりの時、一回告ったのよ。そんで速攻で断られた。そのとき、学校休んでまでマジ泣きしたわ。

 

 

その後、両親が離婚して中国に帰ったんだけど、それからすぐに弾から手紙が来たのよ。

 

アイツが千冬さんが出るISの大会に応援に行って・・・・・・・誘拐されて、それっきり行方が分からなくなったってこと。

 

その時は別の意味で泣いたわ。もう、アイツの顔を一生見れないんだなって。

 

そんで未練を残したまま今に至っているわけ。

 

「・・・・・・・・ん・・・それにしても今日はやけに警報が鳴るわね。」

 

私は不満そうに言う。

 

私が検査を受け終えて与えられた部屋に戻ってきてからやけにこの基地のサイレンが鳴り続いていた。いつも定期的に鳴らすのだがここまで鳴らし続けているのは初めてだ。おかげでテレビの音も聞こえなくて私はイライラしながらこうしてベッドに寝っ転がっている。

 

その時、鍵をかけ忘れたのをいいことに誰かが私の部屋に入ってきた。

 

「もう!誰が勝手に入ってきていいって言ったのよ!」

 

「アイヤイヤイヤイ!また誰かがいる部屋だった~!!」

 

「え?」

 

私は思わずベッドから起き上がった。

 

そこにはいつものうるさい軍の奴らじゃなくて変なロボットがいた。

 

「何よあんた?」

 

「わああ!?イチカ!シャルちゃん!!」

 

「はあ!?アンタ今・・・・・」

 

こいつ、今確かに一夏って言ってた。あいつがこっちに来ているの?でも、そうだとしたら・・・・・・・

 

私がそう思った直後、そう遠くない所で爆発音が鳴った。まさかだと思うけどサイレンが鳴り続けた原因はまさか・・・・・

 

「アイヤイヤイヤイヤイ・・・・・・不味い!バンドーラだ!」

 

「パンドーラ?」

 

「急いで第三のレンジャーを見つけないと・・・・・」

 

「あんた言っていることが無茶苦茶よ!とにかく外に出るわよ!アンタの名前は?」

 

「アルファ5と言います。」

 

「そう、私は鈴音。急いで一夏のところへ案内しなさい。」

 

私はアルファとかっていうロボットと一緒に外へ急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、一夏とシャルロットは外で神話に出てくるゴーレムのような怪人たちと交戦状態になっていた。基地からは所々から火が出ており、一夏たちがいる周辺では基地のスタッフと思われる人たちがすでに倒れていた。

 

「おやおや、あの玩具を扱うだけの基地だと思ったら少しは骨のある子がいるようだね?」

 

二人が立っている場所から少し離れた上空ではバンドーラが自転車の様な乗り物に乗りながら楽しそうに見物していた。一夏とシャルロットはゴーレムのような怪人たちを全員蹴散らすとバンドーラの方を見る。

 

「お前は何者だ!」

 

「私かい?私は史上最大の魔女、バンドーラ。」

 

「バンドーラ!?まさかゾードンが言っていた・・・・・・」

 

「ゾードン?お前たち、まさかゾードンを知っているのかい?もしや・・・・・・グリフォーザー!あの小童たちの相手をしておやり!」

 

「グワアアアアアア!」

 

バンドーラに言われると傍にいたグリフォンのような怪人は一夏たちに襲い掛かる。一夏とシャルロットはグリフォーザーの剣の攻撃を避けながら距離をとる。

 

「シャル、こうなった以上戦うしかない!」

 

「うん、わかっているよ。」

 

二人はベルトに付いているバックルを取り外す。

 

「初めての実戦だ。どこまで通じるか・・・・・」

 

一夏は不安に感じながらもバックルを前に構える。

 

「ティラノサウルス!」

 

「プテラノドン!」

 

それぞれのメダルに描かれている生物の名を叫ぶ。するとメダルが光りだし、二人は赤とピンクの戦士へと姿を変える。それを見るなりバンドーラは驚いた表情をする。

 

「・・・・・・・ゾードンめ。あたしが眠っている間に新しい戦士を集めていたっていうのかい・・・・」

 

「ティラノレンジャー、イチカ!」

 

「プテラレンジャー、シャル!」

 

「「パワーレンジャー!!」」

 

二人は名乗ると腰のホルスターにしまってある銃を変形させ、グリフォーザーへと向かって行く。

 

 

 

 




来年「パワーレンジャー」の新作映画が作られるそうです。

デザインは現代向きに変更され、七作作るそうです。
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