今回はジュウレン第一話がベースになっています。
パワレンのDVDがどこの店にもない・・・・・。
『次のニュースです。先日、日本にあるIS操縦者育成用の特殊国立高等学校、通称「IS学園」が突然建物ごと消失するという事件が起こりました。当日、学園では各国の代表候補生も含める新入生の総勢〇〇〇名が入学式を控えており、教師も含め、総勢〇〇〇人が敷地にいました。政府はこの原因を調べていますが未だに証拠すら掴めておりません。専門家はこの事件に関して・・・・・・』
・・・・・・・・・数日前、俺が見たニュースがこれだった。
よく世界では未だに解明されていない現象があるっていうけどいくらなんでも学校一つが一日で消えるなんてどう見てもおかしいだろう?
数馬は「宇宙人の侵略の始まりじゃないか?」って電話で話しているに時に言って、蘭の奴は「次は私のところ狙うんじゃないかな?」って心配していた。まあ、確かに消えたのが女ばかりがいた場所だからといってもこんなじゃじゃ馬妹を攫う宇宙人なんていないと思うんだが・・・・・。
ちなみに今更だが俺の名前は五反田弾だ。
家は食堂で妹の蘭と母さん、じいちゃんの四人で住んでる。父さんは俺が小学生の時事故であの世に逝っちまった。それ以来、じいちゃんが中心に店の切り盛りをしている。一様、従業員で今は亡き俺のダチ、一夏の姉さんの千冬さんが数カ月前まで働いていたんだけど今回ニュースのネタになっているIS学園の教師をすることになってやめた。ちなみに千冬さんは学園が消えた日、急用と言ってドイツにいる教え子(どういう意味で教え子なのかはわからねえけど)のところに行っていたため現場にはいなかった・・・・・・・つまり、入学式なのに欠席したってわけだ。ちなみに教え子ってやつは昨日挨拶で来たけど結構かわいい子だったぜ。
運がいいな、あの人。普通入学式で欠席する教師はいないだろう。
それともう一つ、数か月前にも中国に帰った俺のダチの一人が消えてしまった。鈴っていう奴なんだけど消息不明って紹介されていた。小学校の時によく一緒に遊んでいた三人組は俺一人になっちまったか・・・・・。
一夏に鈴・・・・・・・・・ってことは今度は俺じゃねえよな?
そんなことを考えながら俺は、高校の授業を受けている。
面倒くせえな・・・・・・今日の帰り、数馬とどっかで遊ぶか。
「五反田。」
こんなに悪いことが続くのなんて偶然だ、少し遊んで気分を切り替えよう。
「五反田・・・・・」
一夏に続いて鈴までいなくなっちまうなんて・・・・・・悪い冗談にもほどがある。
「五反田!聞いているのか!」
「はっ!」
「ったく、授業中で一体何考えているんだお前は?」
「せ、先生・・・・・」
「全く。このページの訳、できるな?」
「は、はい!」
やべえ、考えていたせいで先生の話聞いてねえ。
「えっと・・・・・・」
そのとき、急に教室がすごい揺れに襲われた。
「じ、地震だ!」
「みんな机の中に伏せろ!」
先生の指示で俺たちは全員机の中に潜り込んだ。だが俺はそのとき一瞬、外を見た。
これは地震じゃねえ。
だって窓の向こうでビルが周辺の建物を押しつぶしながら動いているところを見ちまったから。
織斑宅
「・・・・・・・・大丈夫か?」
千冬は急な地震で思わずラウラと一緒にテーブルの下へ身を隠していた。
「だ、大丈夫です・・・・・・」
私がボーデヴィッヒを日本に連れて帰ってから一日が経った。私は軍の上層部と交渉した上でボーデヴィッヒの身柄を引き取ることに成功した。最も私の要求を吞まなかったら束が何かしてくるのではないかと言う恐怖もあって迂闊に断れなかったというのも大きいが。
ボーデヴィッヒは向こうにいた数カ月で精神安定剤を常備服用する必要ではあるがどうにか外でも過ごせるぐらいに回復させることができた。昨日、五反田一家にもそのことを話し、今は一夏の部屋の隣に住まわせている。今日は部屋の整理をした後、二人で買い物に行くことにしていたのだがさっきの地震で私たちは慌ててテーブルの下に隠れた。軍でも災害時の訓練は行っているはずだが残念ながら今のボーデヴィッヒにはそれができない。私たちは地震が収まったのを確認すると急いでテレビを付ける。
『緊急ニュースを申し上げます!市内の各ビルが突如都市の中央部に集まるように動き出し、周辺の建物を破壊しています!現場の中村リポーターから中継でお送りします!』
あれが地震ではなかっただと?
しかも家のすぐ近くで。
もしかして・・・・・・嫌な予感がする。
私は急いでボーデヴィッヒと一緒に外へ出た。
「こちら現場の中村です!ご覧ください!ビルが移動した場所では多くの建物が破壊され現在、周辺の人たちで救助活動が行われています!あっ!先ほど上空へと姿を消したタワービルが戻ってきます!」
上空からタワービルが降りてきてビルが密集する場所へとゆっくりと着地する。ビルの上には奇妙な建物が乗っており「Bandra Palace」と書かれてあった。
「タワービルの上に何か、何か乗っています!荒れたような世界に誇るガウディーの作った教会・ダグラナファミリアなのでしょうか!? おっと、何だあれは? 建物の中から何か出てまいりました!」
建物から空飛ぶ自転車に乗ったバンドーラがグリフォーザーを引き連れて現れた。
「フハハハハハハハ!ハ~ハハハハハ!」
周辺の無事で済んだ人たちは驚いた顔でバンドーラの方を見る。
「聞け、おろかな人間ども!私は史上最大の魔女・バンドーラ!この地球をただの石ころの星にしてやる・・・・・見るものが何もいない不毛の大地こそ純粋で美しい。・・・・人間はごみだ!愛だと希望だと下らんことを信じる。その上たかがISとか言うくだらない玩具が動かす動かせないというぐらいで醜い争いをしおって・・・・・・お互いに憎しみ会い・・・・・殺戮し合って自らの手で滅びるのだ!!」
バンドーラはそう言うと杖から破壊光線を放って近くの建造物を無差別に破壊する。周辺でその姿を見ていた人々は恐怖に怯え逃げていく。
パワーレンジャー基地
「アイヤイヤイヤイヤイ!バンドーラが現れた~!」
アルファは慌ただしく言う。一夏たち三人は急いで司令室に集まる。
「場所はどこなんだアルファ?」
「アイヤイヤイヤイ・・・・・・・日本です!」
「日本ですって!」
「日本って確か・・・・・数日前IS学園が消えたって・・・・・」
「バンドーラめ・・・・・・アルファ、すぐに日本に電送してくれ。」
『待て、レンジャーたちよ。出動してはいかん。』
電送しようとしたアルファをゾードンが止める。
「ゾードン!どうして・・・・」
『今乗り込めば奴らの思う壺だ。パワーウェポンが完成していない上に三人だけでは・・・・』
「でも、日本は俺の故郷なんだ!あっちには友人や世話になった人たちがいる!・・・・・・それに千冬姉も。」
『だが残りの二人がいなければバンドーラを倒すことはできない。』
「私も一夏と同意見よ!このまま奴らを野放しにはできないわ!」
「僕も二人の意見に賛成!」
『・・・・・・・しかし・・・・・』
「あの・・・・・皆様。」
「「「『ん?』」」」
「日本から微弱ですけどレンジャーの反応が・・・・」
『・・・・・・・残りのメンバーなのかもしれん。アルファ、彼らと共に現地へ向かってくれ。あまり気が進まんが。』
「アイヤイヤイヤイ了解しました。」
アルファは急いで三人と一緒に微弱な反応があるポイントへ向かう。
一方の千冬とラウラはある場所へと走っていた。
「蓮さん!厳さん!」
千冬が来たのは五反田食堂だった。幸い、倒壊はしていなかったが激しい揺れのせいもあり、周辺の家の瓦や瓦礫が散乱していた。中に入ると蓮と厳が割れた食器などを片付けているところだった。
「千冬さん。」
「よかった、お二人とも無事だったんですね。」
「じゃが店はこの様よぉ。儂も随分生きてきたがここまですごい地震は初めてなもんだぁ・・・。」
「お父さん、だから地震じゃありませんよ。」
「母さん!じいちゃん!」
そこへ弾が慌ただしく入ってくる。
「弾、あなた学校は?」
「そんな問題じゃねえよ!街じゃ魔女が大暴れして大混乱だぞ!こっちはまだ被害が出ていないけど急いで避難しないと・・・・・」
弾が言いかけたとき外でラウラの悲鳴が聞こえた。外に出てみるとそこには空飛ぶ自転車に乗るバンドーラ、さらに怯えて震えるラウラを庇うかのように数馬と蘭が身構えていた。
「おやまあ、お久し振り。誰かと思ったら封印を解いてくれた小娘じゃないかい。」
「あ、ああ・・・・・」
「ボーデヴィッヒ!」
千冬は急いでラウラの方へと行く。
「貴様か!私の教え子たちをあんな目に遭わせたのは!」
「教え子?・・・・そうかい!お前がその小娘の師匠かい。だったらあたしを少しは楽しませてくれるだろうね・・・・でやあ!」
バンドーラが杖を振るうと外に置いてあったホースが千冬の体に巻き付き、毒蛇へと姿を変える。
「くっ!」
千冬は蛇の頭を掴むと瞬時に抑え込み、蛇の頭をナイフで切断した。すると蛇は元のホースへ戻る。
「お、少しはやるようだね。」
「さては学園を消したのも貴様か。すぐに生徒たちを解放しろ!」
「たわけたことを。あの学園にいた馬鹿な女たちはもちろん数百人いる生徒たちもあたしがいただいたわよ!」
バンドーラは杖を使ってある映像を見せる。そこではジオラマサイズにまで小さくされたIS学園があり、トットパットとブックバックが何やらの準備をしていた。学園の上には巨大な鉄球がぶら下げられていた。
『私たちをどうするつもりよ!化け物!』
『助けて!』
「クヒヒヒヒ・・・・・・・・このロープが・・・・・」
「へっへ、プッチン!」
「ガシャン!」
「ペッチャンコ、ペッチャンコ!」
その言葉に生徒たちはみんな顔を真っ青になった。事前に上級生たちがISを展開して脱出しようと試みたがバンドーラのかけた魔法のせいか全てのISが学園内では使えなくなっていたのだ。故に今の彼女たちは無力だった。ブックバックは太陽の方角を確認する。現在は快晴。
「ブックバック、早くやれ!」
「えっと・・・・・お日様を・・・・・・へへ、ここに・・・・集めて・・・・・」
ブックバックは虫眼鏡をロープに向ける。するとロープは焦げ始め、鉄球が徐々に落ちていく。
「あたしは子供とバカな人間が大っ嫌いなのよ~!」
「馬鹿な真似はやめろ!あそこには世界各国の代表候補生たちもいるんだぞ!」
「今からちょうど1時間後、あのロープが切れて・・・・・・・生徒はみんなペッチャンコになる!」
「なんて奴だ!まるで悪魔だ!」
弾は拳を握り締めながら言う。
「本気であたしと勝負する気ならお前たちの手で助け出してみるんだね。えい!」
バンドーラは最後に光線を放ちどこかへと消えて行ってしまった。
「・・・・・・きょ、教官・・・・・。」
ラウラは恐る恐る震えながら千冬の方を見る。
「恐ろしい相手だ。あれならドイツ軍の最強部隊がほぼ全滅してもおかしくない・・・・・。」
「でも、どうしよう!?あと一時間したらあそこにいる人たちがみんな・・・・・・」
「どうするも何も日本のIS部隊が出動するだろう!俺たちの知ったこっちゃ・・・・・」
「それはわからん。」
「え?」
「現在、街の人命救助とやらで情報伝達にも混乱状態になっている。部隊が出動したとしてもおそらく一時間以内に救助することは愚か果たして太刀打ちできるかどうか・・・・・」
「じゃ、じゃあ・・・・・・今行けるのは・・・・・俺たち?」
「とは言ってもこっちには何の武器もない。せめてISがあれば・・・・・」
「織斑先生~!!」
「「「「「ん?」」」」」
一同は声をした方を振り向くとそこには眼鏡をかけた女性が手を振りながら走ってきていた。
「あれは・・・・・・まさか、山田先生?」
「先生?でも、学園の先生は全員あっちに・・・・」
「よかった!織斑先生が残っていて。私一人しか残っていなかったらどうしようかと・・・・・・」
山田と言われた女性は泣き目で千冬たちに事情を説明する。聞く話によれば山田は入学式の前日、企業からメンテに出していたIS「打鉄」を受け取った後、書類の整理などで徹夜したらしく、入学式に遅れて行ったことで難を逃れたという。おかげで先日まで取り調べを受ける羽目になったそうだ。しかし、そのおかげも待機状態のIS「打鉄」が手に入ったのは幸運だった。千冬は山田に事情を説明したうえでバンドーラの拠点から生徒たちを救出する作戦を実行することにした。山田も同行し、蘭も「自分も適性があるから連れて行ってほしい」と頼んだが蓮と厳から猛反対を喰らったことと千冬からラウラを自分の代わりに守ってほしいと言われ残った。
次回、ついに五人の戦士が集結!?