知らない世界   作:むつさん

1 / 15
いろいろと問題が生じたので
シリーズ小説としてまとめます

前書いた通り
前書きは始めだけ
あとがきは最後だけ


ここから前書き

ミツネさん…美しいな
私利私欲が混ざってるけど許して

ではごゆっくりと


目覚め

ここはどこなんだろう

 

私の目の前には真っ暗な景色だけが広がった。

目を閉じているだけなのか。意識を失っているのか。

おそらく両者だろう。

 

お前はいつもそうやって!

いずれ殺すにしても今じゃなくていいだろ!

 

騒がしい。人間達が言い争いをしているようだ、

 

思い出した。私はこの人間達に襲われたんだったっけ。それで死ぬわけにはいかないから対抗して戦っていたら。

足元が崩れてなにか投げつけられて眠たくなって。

そんな感じだったと思う

 

どうすんだよ。こいつ断れるぞ。

そんなの知るか。テキトーにハンター共に渡せばいいんだよ。

 

途切れ途切れで話がわからない。

もとより人間の言葉なんて理解したくないが。

 

ウロコ一枚もらうつもりが殺ることになるなんて思いもしなかった

 

実際には殺す目で見られていたんだが。私には怖い表情しか見えなかったぞ人間よ。

 

こうなったら捨てるしかない。

 

そうか、この弱った身体のまま捨てるのか。つまり私は死にゆくのか。

それぐらいはすぐ理解できる。

 

まぁいいこれもらって帰るぞ!

 

痛い痛い。ウロコ一枚とか言いながら毛まで抜くことはないだろう。抵抗できたら吹き飛ばしてやろうと思ったよ

 

さて目が覚めたけど。足も体も動かない。瀕死なのはわかるけどここまでなのは初めてだ…

 

私も他のやつと一緒で鱗肉革角剥ぎ取られて死にゆくと思うと。まぁ、順番が回ってきたのかと。悟ってしまった

 

はぁ…せめて子供を作ってから逝きたかった。

 

オスに恵まれなかった私の最期のつぶやきだ。誰か聞いていただろうか

 

それから意識が遠のいた。

 

さて。来世は何になっているのだろうか。それとも来世は来ないのかもしれないな。

 

 

気がついたら私は、広大な草原にいた

 

目の前の景色には見慣れた光景がある、だがそれは私には実現できない羨ましくも悲しい現実の光景だと思う

 

ねぇお母さん?私はどうしたら強くなれる?

 

んー?そうね。お母さんみたいに立派で妖美になればいいのよ

 

そうだな。私も母に言われた。

実際には周りから羨まれる程でもあり自分でも自信がある程だ

 

なら、私もお母さんみたいに美しくなったら。お父さんみたいな人と一緒になれる?

 

そうね、きっとなれるわ。

 

やったあ!ままありがと!

 

和やかな光景だと思うと心が暖かくなる。

 

でも。なんで私はこの光景を見ているのか。わからない。

特に何故ここが草原なのか。

もちろん。よく晴れた青空と太陽がよく見える昼だ。

 

なぜだろうか。夢だとすぐ悟ったがそれも違う気がした。

 

まぁ、その光景が私の願う未来であるのは変わりない

 

日に晒されて眠たくなって目を閉じてしまった。もちろん眠ってしまったわけだ

 

目が覚めるとさっきの子供が私のそばにいた。

 

あなたは大人なんだよね。

素敵なお父さんがいるの?

 

いーや、私にはいないわ。

誰も寄り添ってくれないもの。

 

でもすごく綺麗ですよ?

なんで誰もよらないのかなぁ

 

いいのよ、私は一人でも大丈夫

 

そっか、またね!

 

 

誰も寄らない。それは…多分私が子を産めないと知っているからだろう

 

私はハンターと戦って撃退した奮闘の時に傷を負った。子を産めない体にされた。

 

その憎しみのせいか私は自然に仲間を避けて単独で行動することが多い。

 

私に寄り添った奴が子が出来ないと知ったら残念がるだろう。それにそんなんでは存続に関わるしな

 

私は一人朽ちるのが筋だったのだろう。そう呟いておこう。

 

目を閉じて草原を消してみた。するとさっきの体へ意識が戻ってきた

 

 

まだ死んでなかったのか。

 

そう唸り声を上げると人間の声が聞こえた

 

良かったまだ生きてた。

 

なんだ。殺すのか、

というか良かったってなんだ?

何が良いというのか、理解出来無い

 

この辺では見ないモンスターだったから生きてる状態を知れて良かった

 

なんだ結局私利私欲か。

ふざけた事を。

 

でも。なんだか寂しそうですよ。

 

何を言うか人間のくせに

そう唸ってみせた

 

この傷。あの人の剣のものかな、

 

ほう。私を最悪の一生に追い込んだ人間を知ってるのか。興味深い

 

ほら。ついたぞ降ろそう。

 

私の重たい体がドサッと音を立てて地についた

 

何が起きるのかわからないが

どうやら私は私の生体を調べられるらしい。

なるほどこの機械で私を痛めつけるのか?

 

好き放題させてもらおう。

 

心配してそうにしてた人間が私に触れてそういった。あぁ、煮るなり焼くなりって奴か、

以外にも私に好意があったと思ったが勘違いか。全くの思い過ごしだった

 

博士!わかりましたよ!名前!

 

甲高くてうるさい人間の女の声。

何が名前だ。いつも叫ぶくせに

 

タマミツネ。あぁ、ベルナの言ってたのはこいつなのか

 

そうだとも、ええ。タマミツネ。よく聞きなれた名前だ

実際には、私はその別のタマミツネからは、姉さんとしか呼ばれてない

 

名前なんてない、と言う風にと唸ってやったよ

 

若い人間に見つめられても何も起きやしない。

 

それから私は心の中でたくさんと呟いたよ。

 

それでだ

 

 

気がついたらこんな姿だ。

 

なんで私は人間の姿をしてさっきの草原に立って佇んでいるのか

 

夢だってのはわかるけど、なんで私は人間の姿をしている?

 

よくわからないけど、さっきの光景をもう一度見るのは鬱陶しい。

寝よう。

 

体への意識が戻った時には

いきなり見たことない。見慣れない景色ばかりで混乱してしまった

 

 

 

 

 

どうだ。怪我は?

 

問題ないですよ。

 

 割と冷静に自然と声が出たけど違和感がある

 

なら良かった。美しい女性だ

 

 人間にも狂人がいるのか、獣である私を美しい女性というなんて。

 ん?ちょっと待って

 え、女性?

 

いやいや、私はタマミツネのはずって…え?

 

 体が軽すぎてわからない。

 私の言葉がおかしい

 

どうした?

もう少し休んでいるか?

 

いや。あの、私が怖くないのですか?それにそんな軽装で。

 

何を言っている。美しさでも武器にする気なんですか

 

あの。いや、私はってあれ?

 

 耳にする自分の言葉に違和感がある

 なんかおかしい。

 

君は変な人だ。でも。美しいな

 

 あたふたして周りを見渡すとガラスのような物に、着物と呼ばれる服を着ている、人には遠いそして人には近い生き物がいた。

 

えっ?何これ…

 

 手を伸ばすとその生き物も私と同じ動きをした。

 

 何故かすぐ理解できた。これは鏡でこの生き物は私なんだと

 

君は変な生き物だが、すごく美しいな

 

さっきからそればかりじゃないですか。美しいな美しいなって。

 

そうだからな。

 

 なんだろうこの感じ。すごく…困った。人でも元のタマミツネでもない。

その中間なのかな…

 

困った…

 

何が?

 

私はあなたも知っているタマミツネという獣だったはずなんだけど…

 

なんと。人に化けた?

 

いや…化けたつもりはないです…

 

なら何故そんな姿に?

 

それはこっちが聞きたいですよ

 

何があったんだろう、実験とか?

 

覚えている限りでは。木の車のような物で運ばれた挙句、機械で実験されてました、

 

それだ、多分君は変な実験されてたんだよ、それでその姿になったんだろう

 

 簡単な答えなのはわかってるんだけど。それしか考えられないから。とりあえずそういうことにしておこうと思った。

 

かもしれません。どうしましょう。

人間でもなければ獣でもないなんて…

 

でも、限りなく人間の方に近いね、

その姿なら人間として生活したほうが良さそうだよ、

 

 生きてく上ではそれが最善なんだろうなぁ

 

わ、わかりました、

そうしてみます

 

 と言っても。どうしよう

 

あっ、

 

 

 どうしたんですか人間さん。いきな      

りこっちを見てきて。びっくりした

 

 

そうだった。いきなりの事で行く宛ないよね

 

それは。あの…どうしましょう

 

しばらくここに住んでいなよ。

 

 とりあえずそうしようと思った

 

はい。そうします

 

 

 私はこの後どうなるのか。

 わからないけどなんか、楽しみ

 

 でも…不安のほうが大きいかな…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。