知らない世界   作:むつさん

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護ること

 私は人として生きる。

 獣のとしての力は無くならないが。これからもソウマさんやスズさん達と村で暮らしていくことにした。

 

 スズさんやソウマさんが狩りに行く時には私もついていくことがある。

 

 もちろんキャンプで待機することが多いのだが、隠れて獣の姿で動き回っていたりしている。

 

 バレて怒られたことはないが。

身の危険があるという忠告をされて。

少し控えたほうがいいとよく言われる。

 

 私は獣の姿の力をなんとか活かせないか、考えてみようと思う。

 

 守られてばかりでは、

 申し訳ないから

 

 

ミツネ、少しお願いがある。

 

何でしょう?

 

今度ユクモ村にいる行商人の移動に護衛することになったんだが、ついてきてくれないか?

 

護衛ですか?いいですけど。

私が必要な何か理由でもあったんです?

 

ちょっと思いついてね。

獣の姿で先を進んでもらうだけでいいんだ。

 

それだけですか?

 

あぁ、そうすれば少しは他の獣も手を出しにくくなるかと思ったんだよ。

 

なるほど、そうすれば比較的安全に移動が出来ますね。

 

 怖がられないか心配だけど…

 

お願いできるか?

 

ええ、わかりました。

でもひとつお願いがあります?

 

なんだ?

 

ソウマさんも同行をお願いしたいのですが、

 

もとよりスズと二人だったからな、

二人じゃ何だからと思ってミツネを誘ったんだよ。

 

なら大丈夫そうですね。

 

明日だから、準備しといてくれ。

朝は早いぞ。ちゃんと起きてくれよ。

 

わ、わかってますよ

 

 あ、朝は弱いんですけど…

 

…………………

 

今日は頼みますよ

スズさんに、ソウマさん。

 

あぁ、大丈夫だ俺らだけじゃない。

 

え?でも二人じゃ。

 

少ししたら合流しますから。

 

は、はあ、

では行きますか。

 

渓流を抜けるまで、

そこまででしたよね

 

あぁ、そのあとはまた別の護衛をお願いしてある。

渓流以降は遠くなるだろう。

あまり長く護衛についてもらうわけにも行かないからな。

 

心遣いあんがとな。

さて、そろそろじゃないか?

おっ、見えてきたぞ、

 

少しお待ちしてもらえますか?

 

ん?何かあるのか?

 

ええ、まぁ、私達よりも立派な護衛がね。

 

 

 

 遅い…まだかな。

 

ミツネ…いくぞ

 

 はい。

 

まぁ、すでにその姿なら問題ないか

テレパシーも飛ばせるとなると、楽だな。

 

 

 

おっ、きたきた!

 

なっ!タマミツネじゃないか!

何してる、早く追っ払ってくれよ!

 

安心して下さい。

彼女は護衛です。

 

な、何を言っているんだ。け、獣だぞ

 

 聞こえますか?

 

な、なんだ?

 

 私です。タマミツネです。

 少し戸惑うかもしれませんが、

 私は襲ったりはしません。

 ソウマさんの仰る通り護衛を致します。

 どうか落ち着きなさってください

 

こ、これは。

 

おっさん、驚いたみたいだな。

 

う、うむ、では、護衛を頼むぞ。

 

 はい、任せてください。

 

しかし、いかしにてこんな事が…

 

タマミツネですか?

 

うむ、心が通わせれるなど、初めてだ。

 

私達も彼女には頼りにされてますし。

彼女もタマミツネとしての行動は滅多にないですから

 

ん?まて、どういうことだ?

 

彼女半獣なんです、

 

半獣?ということは人の姿にもなれると?

 

そうなんだよ。

それで、護衛に獣姿でついてもらって、少しでも襲われるリスクを減らそって考え。

 

なるほど。まぁ、こんな獣に立ち向かうのは君たちハンターか、もっと強力な、獣だろうからな。

 

尤も今ここはアオアシラの縄張りが広がって来てますから。問題はないでしょう。

 

そのアオアシラが来なければいいのだが

 

 大丈夫です。アオアシラとは話をつけてあるので。

 

なんと、では強者の威圧かなにか…

 

 いえ、ここのアオアシラさんとは仲が良いので。すんなりと

 

アオアシラと仲が良いってのも面白いもんだな、

 

うむ…獣と心通わせるのは新鮮身があるというものだな。

 

 私に限ってです。

 他の獣が全てそうではありませんから。

 

やはりそうか。そなたが特殊だということなんだろうな。

 

まぁ、そうなりますね。

 

さて、そろそろ渓流を抜けるところだな。

 

うむ。ここらでお別れとしよう。

その前に一ついいかな?

 

何でしょう。

 

タマミツネ殿の人の姿。

良ければ一目拝見させてもらえないだろうか。

 

 わかりました…少しお時間を。

 人目につかないよう少し場所を、

 

うむ。

 

 

ミツネの姿が変わる瞬間は俺らでも見たことねぇもんなぁ。

 

仕方ないさ。

彼女なりのプライバシーだ、

 

おまたせしました。

 

おぉ…なんと美しい…

 

 美しい…か…

 

ありがとうございます。

 

それでは、次の護衛はもう到着しているようだからこのへんにしておこう。

 

また何かあればお呼びください。

 

うむ、では。

 

 

 

成功だな。

 

そうですね。良かったです。

 

しかしまぁ。おっさん、よく逃げ出さなかったな。

 

そんなことされたら困るんだがな。

 

まぁ、とにかく村に戻りましょう。

眠たいです。

 

朝弱いんだな?

 

うっ、は、はい…

 

たっぷり昼寝すればいいじゃねぇか。

ほら添寝してやれよ、ソウマ。

 

流石に添寝は…

 

あ、あの私はただ…

 

と、とにかく村に戻るぞ!

 

そ、そうですね。

 

はっはー!おもしれぇ!

 

 

 いい性格してますよ…

 でも添寝…してもらいたいなぁ…

 

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