知らない世界   作:むつさん

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日々を取り戻して

本当にいいのかい、

 

はい、おねがいします。

 

 これで…ソウマさんも助かる…

 

身体を起こして、喉を立てにしてからが良い、

 

わかりました。

 

………んっ。

 

 …うまく移せたかな

 

喉を通る音はしたようだから。しばらくはまあ、様子見かな。

 

早く…良くなって…

 

  それから、また待った。起きるかは…まだわからない。でも待つしかない

 

我々にはこれが限界だ

 

はい、わかってます

 

 変化があったのはそれから数分経ってすぐで、

 

…ごふっぐふぅ、はぁ…

 

だ、大丈夫ですか!

 

 薬が効いた…かな?

 

はぁ…はぁ…

 

落ち着いて深呼吸をするといい

 

はぁ、ふぅ…

 

大丈夫ですか?

 

あぁ…、なんとかね…

 

 良かった…

 

いくら抗体があると言っても、発症したそのものは無理か…

 

狂竜ウイルスには予備潜伏期間がある、おそらくは、その期間にのみ抗体を為す体質なのだろう。

 

あぁ…だろうな。

 

だから、私の発症した狂竜ウイルスを取り込んで、そのまま伝染ってしまったんですね。

 

だが、やはりいにしえの秘薬の効果は素晴らしい。

狂竜ウイルスまで治してしまうとは。

 

あっ、ソウマさん、秘薬をお借りしました。

 

あぁあれか、大丈夫また用意するさ。

これのおかげで助かったわけだから、また何かのために作っておかなきゃな。

 

それじゃ、私はこれで失礼するよ。

 

はい。ありがとうございました。

 

すまないな二人分の仕事をさせてしまって。

報酬は後日払うよ。

 

いや、いい、

いにしえの秘薬で狂竜ウイルスの抗薬が作れるかもしれないという可能性が見つかったからね。

 

そんなんでいいのか?

 

大きい発見だよ。

 

そうか、まぁそれならいいか。

 

とにかく二人を元に戻したということだけでも仕事はこなした。

今回はそれだけで十分だよ。

 

わかった、また今度何かあったら頼む。

 

あぁ、お安い御用だよ。

 

 

 

龍歴院の人でも優しいお方でしたね。

 

彼らには度々お世話になる。

性態調査に新種の発見及びその調査。それに、彼らの情報がないとハンターは獣に対して対抗が難しくなる。

 

私はてっきり

 

実験のことか?

 

はい…

 

 忘れられない…恐ろしくも悲しくもない…ただ印象に残るだけのあの記憶。

 

確かに、でも一部だけだ。

人間皆がそうではないからね。

 

ソウマさんも私を受け入れてくれましたから。

 

そうだな。まぁミツネが獣の頃から長い縁だし。そうじゃなくても。今じゃ大切だからな。

 

 お互いさま私だってそう。

 

無理し過ぎないでくださいね。

 

ああ、わかった。

そういえばスズは?

 

タチバナさんと緊急の依頼に行かれましたよ。

なんでも、火山に異種が居るって。

 

ほう、興味深いなぁ。すぐにでも向かいたいが、

 

まだ起きたばかりですからしばらく安静にしてください。

 

まぁ、それがいいんだろうな。

 

私も戦えるようにならないと

 

 逃げるだけは嫌だから…

 

武器を持って?

 

 もちろん、獣として。

 

私は武器は持てませんから。獣として、ですね。

 

まぁ、ミツネにはその能力があるからね。それを活かすのがミツネの生き方だな

 

いつか、タチバナさんに教えてもらおうかな。

 

 いざ使うとすると。何を使おう?

 

それもいいと思うぞ

獣だけじゃなく武器まで持ったら。ミツネには敵いそうにない

 

いえ、ソウマさんには程遠いです。

一人でシャガルマガラを倒してしまうんですし。

 

スズもたまに一人で狩りをしてたりするからな。

基本的には一緒だけど。たまに別々で行動するときはある。

 

そうなんですね。

この大きなハンマーもスズさんのものでしょうか?

 

そうだ。

あいつには筋力では負ける。

あれを2本持って狩りに来られた時は流石に驚いたよ。

 

二本も?なぜ?

 

 2本持って戦うなんて…

 

スズはこれを片手に一本ずつ持って、やすやすと振り回すんだよ。

 

 えぇ…

 

そんな筋力が…

でもソウマさんだって剣斧を使っているじゃないですか。

 

両手でな

 

あ、まぁ、両手で、ですね。

 

あいつにハンマー持たせたら右に出るやつは居ないんじゃないか。

相当馬鹿力だからな。

 

素手でも強そうですね…

 

素手は無理だろう。

アグナコトルとかは体に溶岩まとってるし。

 

もう熱さを克服して溶けないとか

 

流石にそれは無理だろ人間じゃない。

 

 ですよね。

 

ドボルベルグとかウラガンキンとかと素手でやり合ってる図が…

 

あぁ…あいつならやりそうだな。

 

そういえば、秘薬って貴重なものなんですね。

 

あぁ、まぁ秘薬っていうぐらいだし。

 

獣だった頃に会ったハンターが何かある度に飲んでいたのでそんなものなのかと思ってました。

 

えぇ…と

多分たくさん用意してたんだろう。

コストも高いし、そう簡単に作れるものじゃないんだけどね。

 

薬ですから、飲みすぎても毒でしょうか?

 

そんなことはないかな。

飲み薬だけど、副作用とかあまりないし

 

粉末のものもあるんですよね。

さっきの秘薬もそうでした

 

それを口移ししてくれたんだよな。

 

はい。

 

 少し苦かった。

 

まぁ、ミツネからしてくれたのは、俺としても嬉しい限りだ。

 

えっと…何が?

 

ん?

わかってないのか?

温泉の時にスズ達が、ほら

それで、お前から、

 

ちょ、何言って、いや、わ、わかってますよ、それぐらい、もう!

 

うん、まだ何も言ってないんだが

 

ま、まぁ、それは…

 

 でも、嬉しかったかな…

 

なんだ、まぁありがとな

 

はい、よかったです。

 

 これでまた元に戻ったかな。

 

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