知らない世界   作:むつさん

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名前

 

あの…まだ、名前を聞いていなかったのですが。

 

そうだったね。

俺の名前は涼、ほんとはりょうって。呼ぶんだけど。すずと呼んでくれ

 

すずさんですね。わかりました

 

さてと。少し待っててなそろそろ相方が帰ってくる頃だろう。

 

 そう言うとすずさんは家というこの場所から出て行ってしまった。

 

私一人。この姿に慣れないと…

 

 あの大きな鉄の塊。ハンター達はあれをハンマーって言ってたっけ。

 あんなので殴られたらひとたまりもない。物によっては獣より重いのに。人はよく振れるなぁ

 

私の名前…姉さんか…

名前なんかないんだったなぁ

 

 そう呟いておこう

 

 しばらくするとすずさんが戻ってきた

 

おかえりなさい。と言うんでしたね。

 

ん?あぁ、そうだね。よくわかったね?

 

人間でいう文化というものでしょうか。

私達にもそういったことはするんです。

 

へぇー。興味深いね。他には?

 

 興味…私は調べられている?

 

あとは。死んだ仲間を弔ったり。

嬉しいことがあれば皆で祝ったり。

 

うんうん。素晴らしい!

生き物皆が行うべきだね!

 

 やけに嬉しそう。まぁ。これで満足してもらえるならいいかな。

 

ところで相方さんは?

 

あぁ、そろそろ帰ってくる頃だろう

 

そうですか

 

 扉の音、誰か来る

 

はぁー。もう疲れた。

ジンオウガの雷ってガードより回避メインでやらないと辛いなぁ

 

なんだ。またジンオウガかよ、

 

仕方ないだろ。後輩ハンターの手伝いなんだから

 

 ジンオウガ…あぁ。あの狡猾な雷の狼獣か

 

さて。一つ質問。

誰?この人

 

それがな。道端で倒れてるのを見つけたんだけど。

 

明らかに人じゃないよな。

見た目タマミツネ防具付けてるようにしか見えないけど。頭防具こんなに装飾多くないし。直に生えてるようにしか見えないけど?

 

 そのとおり私は半人半獣

 嫌われても文句言えない姿

 

あの…しばらくお世話になります、

 

構わないけど。どうしようか。村長にどう報告すればいいかなぁ、、、

 

あぁー…そうだった。

 

君名前は?

 

タマミツネでいた頃は姉さんと呼ばれてました。

 

 明らかに名前ではないな

 

明らかに名前ではないな

 

 同じこと考えてた?

 

簡単かつシンプルにいこう

 

どっちも変わんねぇよ

 

 どっちの意味もわかりませんよ 

 

シンプルな。ならミツネ…

とかどうだろうか

 

 ミツネ、悪くないですね。

 

ミツネ…わかりました。

それでお願いします。

 

ミツネさんよろしくね

 

さてと。じゃぁ挨拶に回らないとね

 

 挨拶か、人間との交流ということかな、あ、いや私はこれから人間と生きるから。こみゅにけーしょん?とかいうものかな。

 

はい。あの。その前に名前をお聞きしたいのですが。

 

あぁ。私はソウマ、よろしくな

 

はい。

 

 その後家を出てすぐ。

 

あっ、ソウマさん!お疲れ様です!

 

おおー。カナ。お疲れ。

 

あのスズさんは?

ってあれ?隣の…人?

 

えっと。ミツネさんだ

 

ミツネ…さん。

タマミツネ?

 

 察しが良すぎる。

 

半人?半タマミツネ?

 

 ご名答としか出ない

 

そ、そうですよ。怖いですか…?

 

いえ!とても美しいと、思って

 

 美しい…この姿が美しい?

 

あ、ありがとうね。

 

スズなら家の中にいるよ。

 

はい!ありがとうございます!

 

 走ってさっきの家に駆け込んで行った。げ、元気というものなのかな

 

 少し村?という場所を歩くとまた話し掛けられた。

 

おーいソウマ武器の調子はどうだい!

 

ああ!絶好調だよ!

 

 遠くから話し掛けて来るから大声で話すのか。でも。結局は距離を詰めて話をしてる

 

隣の方は?

 

ミツネさんだよ。

スズが助けてあげたらしいんだ

 

へぇー。奇妙だね。

 

 奇妙。そんな表現もするのか

 

よろしくお願いします。

 

 遠くでコソコソ声が話してる。

 何だろう。よく聞こえないからいいかな。

 

またな!ソウマ!

 

また今度武器のことは頼むよ

 

 幾らか歩くと大きな家?というか屋敷?という場所についた。

 

ちょっとここで待っててくれるか

 

はい

 

 屋敷の中にソウマさんだけ行ってしまった。

 思えば足の形が全く違うのに。何故だろうか違和感を感じない…

 

 

 

おや、ソウマ、どうしたのかね?

 

ちょっと紹介というか相談というか。いろいろと話がある。

 

入ってきてくれ。

 

 呼ばれた?行こうかな…?

 

こ、こんにちは?

 

なんで質問形?

 

合ってるかわからないので。

 

合ってる合ってる。

 

 村長?というのかな。お婆さんらしき人が凍ったように止まってる。

 

おーい婆さん。おいって。

 

はぁ!南無三南無三!

 

 なんか、大丈夫かな。

 

お婆さんって、大丈夫だよ。ミツネさんは害はないから。

 

あ、あぁ。

獣に近かったものだからついつい。

 

 うん。多分私。怖がれてるね。

 

ミツネと言ったかな。そなた半タマミツネか?

 

はい。そのとおりでございます。

 

あ。敬語はいらんて。緩くしておくれ

 

緩く?

 

まぁ、堅苦しくするな。

普通の話し方でええわ。

 

わかりました。

 

うむ。固いが癖か何かかね。まあいい

 

あの…私はその。この村で過ごしててもいいんでしょうか。

 

構わん。と言ってもそなたが問題事の元凶にならなければじゃな。

 

 つまり悪事を働くなと言うことかな

 

わかりました。

 

ソウマ、連れてきたというか。スズやろ。この子を拾うてきたのは

 

あぁー…うん。

 

なら。お主等が面倒を見るのだ。

 

やっぱそうなるのな

 

 私の世話役が、ソウマさんとスズさんということかな。

 

仕方ねぇ。これからよろしくなミツネサン

 

はい。よろしくお願いします。

 

 それから。屋敷?を出てから。いろんな人間と話した。私を怖がったり。興味を示したり。様々だったけど。この人だけは慣れなさそうだった。

 

かわいいー!名前は名前は!

 

み、ミツネと言います。

 

ミツネちゃんね!かわいいかわいい!

 

 跳ねて飛んで私に飛びついて

 正直騒がしいというか。馴れ馴れしいというか。まとわり付かれるのはあまり苦手

 

あ、あの、その。

 

おい、タチバナ。嫌がってるぞ。

 

おお。ごめんごめん。

 

ふーん。タマミツネの半人かぁ、

すごいね。こんな姿になるんだぁ。

 

私も正直驚いています。

 

まぁ、しばらくは不慣れなことばかりかもしれないけど。頑張れよ

 

そうだよ?がんばってねー!

それじゃボル殺ってくる!

 

おう。いってら。

 

あの…

 

どうした?

 

タチバナさん?でしたっけ。

 

あいつがどうした?

 

苦手です…あんなふうにベタベタされるのはあまり苦手です。

 

 正直気持ち悪いというか。なんと言うか

 

あぁー…まぁ。そういう性格だから。仕方ないといえばそうなんだが。でも。しっかり言えば辞めるから。大丈夫だと思うぞ。

 

は、はい…

 

 

 

 

それから。その村で生活する上で、道具屋とか武器屋とかいろんな人の名前を聞いた、覚えれるかわからないけど。こういったところから慣れていかないと。私はミツネ。スズさんにソウマさん。村長さんの名前は…聞いてなかった。タチバナさんはちょっと…

ネコ。ソウマさんのオトモ猫?のケンにカガミ。

たくさんの名前を知った。私にとって。ソウマさんは名付けの親?みたいな人だというのかな。ちょっと嬉しいかな。初めての名前

 

タマミツネの

 

ミツネ…

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