知らない世界   作:むつさん

4 / 15
散歩

 

 

 先日の鍋は美味しかった、初めての食事だったけど、お箸とかお皿とかいろいろと教わった

 

さぁて起きた起きた!

 

 寒い。毛皮の毛布を取られた

 

寒いですよ。まだこんな早くに。

 

 あぁ、あの頃の暖かい毛が恋しい

 

とは言ってもみんなもう起きてるぞ。ミツネも起きて顔洗うとかするぞー

 

 うぅ…眠たい、寒い。

 

これで顔を?

 

そうだぞ、朝の眠気を吹き飛ばすならこれが一番だ。

 

 桶?に溜まった水、手ですくって、顔に当てる。

 

冷たいですよぅ…

 

 確かに目は覚めるけど。これはあまりにも冷たい。

 

よし。それなら朝飯!

 

 朝ごはん?そう思えばさっきの事のように夕食を食べたのにもうお腹が空いている、これも人間の体質?

 

 パンにベーコンという肉。それに野菜と、鳥の卵を焼いたもの。

 どれもとても美味しい。

 

ごちそうさまでした。

 

うん。さてと。

 

ソウマ、俺は農場に行ってくるよ。

 

おう、そうか頼んだ。

 

ミツネどうする?俺らも農場に行くか?

 

いえ。ゆっくりしようと思います、

 

そうか。なら。ちょっとついてきな。

 

 えっと。まぁ、いっか

 

ナミさーん。渓流の観測情報は?

 

特になしですよ。ジャギィとファンゴがちょいちょいってとこです。

 

おっそうか。あざっす、

 

 観測?よくわからないからいいか

 

よし。家に戻ろうか。

 

…?、はい。

 

 家に戻るなりソウマさんは武器と軽い防具を装備しはじめた。

 まさかさっきの渓流に?

 

さて、行こうか

 

 えっどこに?

 

えっどこに?

 

渓流だよ。散歩しに行こう

 

 散歩?私戦えないよ?

 

えっ?私は何も持ってないですが…

 

大丈夫、私が守るよ安心してくれ。

 

はい。

 

 大丈夫かな?でもさっきは何も出ないって言ってたし、大丈夫なのかな?

 

さて。フリーハントという名の採取祭り。

 

そっか、採取なら、私にもできそうかな?

 

 

……移動中

 

 

さてと。着いた。

 

ここが渓流。なんか、前と違う感じがします。

 

 

多分人間で来るのが初めてだからじゃないかな、

 

 そういうことか

 

あっ、なるほど…

 

さぁ、迷子にならないようについてきてね。

 

はい。

 

 ガーグァから、卵を貰ったり、虫を虫あみで捕まえたり。渓流の洞窟で鉱石を採ったり。いろいろとした。

 でも、途中怖いことがあった

 

あの。後ろに何かいます。

 

 大きい…さっきのジャギィとかとは違う…

 

何かいる?私の後ろに来て。

見てみよう。

 

 対して強そうな感じはしない。でも私は今は人の姿。武器もないから獣に敵うわけがない。

 

そこの右の茂み。青いものが。

 

あれは。アオアシラか。

 

 こっち見てますけど。

 襲ってはこなさそう。

 

近寄ってきた。少し下がれ。

 

待って…

 

 話しかけてくる?

 

 どうしてここにいる?縄張り。荒らすなら容赦はしない。

 

 違います、私達は草虫鉱石を取りに来ただけ。敵意はありません。

 

 なら、ここの蜂蜜だけは譲らない。それ以外ならいい。

 

 わかりました。

 

ソウマさん。武器を収めてください。

 

なんでだ?いつ来るかわからないんだぞ?

 

大丈夫です。彼はここの蜂蜜をとらない限り襲ってきません。

 

え?なぜわかる?

 

話をしました、蜂蜜以外なら縄張り内でも自由にしていいと

 

君は獣と話ができるのか。

 

はい、そのようです。

 

 一つお辞儀すると、アオアシラは唸って了解をしたみたいだった。

 ソウマさんも武器を収めて採取採掘を再開した。

 

 実は怖かったのはこれではない

 その後のことだ

 

あの…ソウマさん…

 

ん?どうした。

 

ジャギィ達に囲まれてるんですが…

 

なんだと…不覚だった…

 

 どうなるのか…20を超える数はいる。向こうは敵意しかない。

 

なんて言ってる?

 

やっちまえと。

 

あぁー…そうか。

 

 ソウマさんは武器を構え襲い掛かってくるジャギィだけを倒す。

 

まだ来るか。

 

 後ろから来る…!

ダメだ!逃げれない…

 

グアオオオオ!

 

うっ!

 

 あれ?なんともない…どうして。

 

くそっ、こんなときに!

 

 さっきのアオアシラ!私を助けてくれた?

 

 大丈夫か。手出しはさせない

 

ソウマさん!アオアシラは味方です!私を助けてくれました!

 

そうか。なら!

 

 次々にジャギィ達が倒れていく。

 ソウマさんの変形する剣。

 アオアシラの豪腕。

 どちらも迫力がある…すごい

 

さて。こんなもんか。

 

 無事か。それじゃ。私は戻る。

 

アオアシラ!

 

 人よ、この者を守れ。

 

…ソウマさん

 

なんて?

 

守れって。彼は貴方に私を守れって言ってました。

 

そうか、言われなくとも。そうするさ

 

 軽く手を振り。アオアシラと別れた

 

さてと。採取採掘はこんなもんでいいかな、

 

もうそろそろ戻りますか?

 

 私も疲れてきたなぁ…

 

そうだな。一休みしたら戻ろうか

 

 ソウマさんのこの剣。とても不思議な形をしてる。

 

この剣はいつも使っているのですか?

 

あぁ。もう長くなる。かなり使いこんだよ。こいつはもう手放せない、

 

形を変えて戦う武器。よく見たことあります。とても不思議な武器ですね。

 

そうだな、スラッシュアックスっていう武器種なんだよ。

 

 名前あったんだ。こんな物にも

 

多様な動きばかりで使い難くないんですか?

 

慣れてしまえばそんなことはない。

まぁ、これでも結構重たいから、振り回すには結構力を使うんだけどね。

 

そうなんですか。

 

 見た目通り重そう。

 赤黒い。燃えているような感じがする剣。

 

これは誰から?

 

ディノバルド。それも二つ名の

 

 やっぱり…そんな感じはした

 

あの獣の…やはりあなたは強いんですね、

 

まぁ、ここまで積み上げてきた力と努力があるからかな。戦って来た証だよ

さて。そろそろ帰ろうか。

 

はい。

 

 帰りは何事も無く、無事に帰ることができた。

そう思えば着物と呼ばれるこの服に。幾つか汚れがついてしまった。

 

 遠くから騒がしいあの声が…

 

おお!おかえりソウマ!

それにミツネちゃんもいるじゃん!

 

おう、ただいま。

 

ただいまもどりました。

 

 でいいのかな?

 

どこ行ってたの?

 

渓流に散歩がてら素材集め。

 

ミツネちゃんも?

 

はい。お手伝いしてました。

 

ソウマ、あんたミツネちゃんに危ない思いさせてないだろうね?

 

ん?あぁ、大丈夫

 

 すごく自信なさげに答えてるけど。実際は危なかった。

 

何よその返し方。やっぱなんかあったんじゃない?。

 

何もないですよ。大丈夫です。

 

ふーん。まぁミツネちゃんがそう言うんなら大丈夫だったんだね。

 

それじゃ、またボル殺ってくるねー

 

おう、いってら。

 

 

あの。

 

ん?

 

タチバナさんが言ってる、ボルって?

 

ボルボロス。土砂のあいつだよ

 

 あぁー、あれか。

 

わかりました。はい。

 

さて、昼飯時かな。戻ってスズにでも飯の用意させるか。

 

 家に入るなり。良い匂いがしてきた

 甘い果実系の匂い。お腹空いてきたなぁ。

 

おお、帰ってきたな。

丁度昼飯だ。ジャムをたっぷり塗って食えよー

 

 芳ばしい匂いもする。今朝のパンを焼いたのかな。

 

頂きます。

 

 芳ばしい香りと甘い味。あぁ。人間はこんなに美味しい物食べていたんだ。タマミツネであった頃の私はいつも、生の肉と山菜ばかり。こう思うと。人間ってすごいな…

 

とても美味しいです。

 

そうか、口に合って良かったよ

ところでどこに行ってたんだ?

 

ん?渓流に散歩に。

 

おう、ミツネさん連れてか。

危なくなかったか?

 

まぁ、大丈夫だった。

 

はい、なんとかなりました。

 

無事ならいっか、

 

あの、ジャムの追加ありますか?

 

あ。その味は切れちゃったなぁ、

代わりにこれ、バターって言うんだ、

塗ってみて食べてみな。

 

 白っぽい油の塊?

 こんな物塗って大丈夫なのかな…

 

ん。美味しい。

 

 なんか、不思議な味。

 でも、美味しい

 

おう。良かった。

 

 気がついたらもうなくなってた

 

ごちそうさまでした。

 

さてと。農場の続きしてくるわ。

 

あぁ、頼んだわ

 

いってらっしゃい。です。

 

 

さてと、俺らは採ってきた荷物の整理しようか。

 

 一つ一つ丁寧にしまってる

 私も少し手伝ってみた。

 どれも箱にしっかり収まった。

 

さて、今日はこんなもんかな。

 

お疲れ様です。

 

 ふう…一息つけたなぁ

 ハンターってこんなに疲れるのか…スズさんもソウマさんも毎日疲れて苦しくないのかな。

 

さて。昼からはのんびり過ごそうか

 

 なら、昨日の本の続き読もうかな。

 

 

 散歩にしても少し危なっかしい散歩だったなぁ。でも意外。私は獣の言葉がわかるなんて…これを使えば。もっと役に立てるのかな。戦いだって避けれるかもしれない。そう願いたいな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。