知らない世界   作:むつさん

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意思の現れ

 

はぁー。今日も疲れた。

 

お疲れ様です、

スズさんソウマさん

 

さて。取ってきた素材確認しないとな、

 

とは言っても、もう武器いらねぇだろ。

 

コレクトは浪漫だぞ。いいじゃないか

 

さてーと、タチバナも疲れただろうし温泉でも行くか

 

 温泉ってなんだろう?

 

おんせん?

 

あっ、ミツネは知らないもんな。

ついてくるか?

 

はい、是非。

 

おお、温泉か、ミツネちゃん初温泉か!

 

タチバナ、興奮しすぎだぞ。

 

いやぁ、いいじゃん!いつも男二人の私だけ女だったじゃん!

 

そういや、そうだな、でも、たまにカナもいただろ?

 

カナちゃんはまだ子供みたいな感じだしなぁ

 

そこまで言うか。3つしか変わりないだろ。

 

そうだったけ?

 

まぁ、とにかく行こうか。

 

 とにかく付いて行けばいいのかな?

 

ところで、ミツネちゃんの服はどうするの?

 

あっ。そういえば。

 

仕方ない、私の服貸してあげるよ。

 

ありがとうございます。

 

 この服…泥がついたり引っ掛けたりしたのに。いつの間にか綻びも泥も傷もなくなってるんだけど。

 

さてと。んじゃ、行くか、

 

 また里の外に、でもよく舗装?された道。この前みたいな歩き難い土道じゃない。

 

なぁ。そういえば。ミツネのその服って。やっぱり着物なのか?

 

そうみたいなんですけど。でもおかしいんです。泥とかついていたはずなのに、いつの間に消えてたり。

 

傷もなくなってないか?

 

はい。どうしてでしょう?

 

服に再生能力がある?

 

 多分そう。でもなんで?

 

まぁ、いいか、それならそれで。

 

さて着いた。

 

相変わらず大っきな建物だねぇ

 

 ここに温泉が?

 

さてと。それじゃ、また後でな

 

 えっ、どこに行くんですか?

 

あっ、えっと

 

ミツネちゃんはこっちだよ。

 

 

 

脱衣所って言ってね。

今から温泉っていって。まぁお風呂と一緒、服着ているままは入れないから。脱いでこのタオルを体に巻いて。

 

 これで体の一部を隠すのかな?

 

えっと、

こんな感じですか?

 

うん。そうそう。

 

あの、あまりにも肌が…

 

そういうもんなの。大丈夫、

私がいるから

 

 そのあなたが怖いんですよ…

 

そ、そうですね。

 

 

 

ひゃー。ひっさしぶりの温泉だぁ!

 

おお、タチバナ、相変わらずお前のはでかいな

 

なにい?スズ、私の久しぶりのこの姿に惚れちゃう?

 

は?惚れてないわけ無いだろ

 

えっ?ちょと待ってよー!

 

 顔と顔が近づいて、あっ、ええっと、な、あの人たちはいきなり何して…

 

おい、スズ。ミツネが固まってるぞ、

ガン見だガン見。ミツネも純情だなぁ

 

 あ、あれが…人間の愛なのでしょうか…

 

あ、あぁ、えっと、あの。

 

相当、テンパってんな、

まあ落ち着け。

 

は、はい。

 

こっち来い、お湯に浸かってゆっくりしよう。

 

 

な、何をいきなりするの、、、

 

何って、お前は嫌だったか?

 

嫌じゃないけど。もぅ、

こんな唐突に来るなんて思わなかったから。

 

まぁ、いいじゃねぇか。

 

何も良くない!

こういうのはひっそりとするつもりだったのにぃ。

 

す、すまねぇな。

まぁ、タチバナ、俺はお前のことが好きだぞ。

 

私も!好きだよ。

 

 

あぁ、えっと、

取り敢えず後にしてくれないか?

ここに純情なのが一人いるんだから。

私は構わんけど、

 

あっ、ごめん。

 

さぁ、俺らも入るか。

 

 すごく、なんか、仲がいいというか。幸せそうというべきか。

 

お二人は…お互いがお互いのことをお好きになってるんですね。

 

あぁ、そうだな

 

うん。まぁね。

ねぇ。ミツネちゃんのタマミツネだった頃の話聞かせてよ。

 

タマミツネの頃の?

 

うん。気になるじゃん。

 

まぁ、そうだな。

 

そんなに覚えてないです。

けど私が獣の姿だった頃に、両親を失くしてしまったのは覚えています。

そして、その両親が強く優しく美しかったことも。 

 

 私は一人?いいや、私にはこの人達がいる…家族とは違っても私のことを大切にしてくれる。

 

あと。私を傷つけたハンターがいたということも

 

傷つけた?

 

はい。私は死闘を繰り返すほど、ハンターに襲われました。何度返り討ちにしても、立ち向かって来るんです。

 

 執念深いハンターが居た…その人は誰だったかな。

 

一人私に執着する、ハンターがいたんですが…そのハンターのせいで私は傷ついて。子ができなくなってしまったんです。

この姿でもそうなのかはわかりませんが。

 

そんなことがあったのか。

 

はい、でも。今思えばそんな私は人間からすれば脅威そのもの。襲うというより。安全を確保するためには仕方なかったことなのでしょうね

 

まぁ、少なからず人と獣が全く干渉せずに過ごすのは限りなく難しいからな

 

でも。今はミツネちゃんは半人間だもんね。

出会いはあったの?タマミツネの頃は

 

戦ってばかりでしたからあまり。

それに傷を負ってからは誰も近寄らなくなりましたし。

 

子孫を残せないから、だな。

 

はい…その苦しみは私が一番わかってるんです。

 

残酷な人生だったんだね

 

そして今はこの姿。

もう何がなんだか。

 

 私には彼らがいる。…

彼ら人間を好きになっても、愛してもいいの?

 

 でも、私を傷つけたのは人間、母を殺したのも人間、私は人間を憎んでいるはず。

 

 どうするべきなの?

 でも、わかっていることは1つだけ…

 

でも、もう悩んでばかりではないです。人として生きるからには、人として今後を生きて行きますから、

 

 人間は強いとよく聞かされた。

なら私だって強くなれるはず

 

そうだね、今は今、過去は過去だね

 

さて、そろそろ上がるか、

 

そうだな。

 

スズ、もう、今度からはあんなことしないでよ。

 

お前が誘ってきたから、答えただけなんだけどなぁ

 

 幸せそうでなにより。

私にもいつかはこんなふうに愛し合う人が出来るのかなぁ。

 

さて、ミツネちゃんはまたこっちだよ。

 

あっ、はい!

 

ミツネちゃんはさっきの服着る?

 

はい。特に問題は無いですし、さっきのままで。

 

そっか、用意した意味なかったなぁ。

 

わざわざ持ってきてもらったのに、

 

いや、いいんだよ、さて、行こうか!

 

 

 

 私には親も兄弟もいない。でも、今は彼らが居る、私は人間として生きる、この姿はそのためのもの。

今は無理なんだろうけど。いつかは人を愛する時が来る…憎しみは抱えていても…だから、その時までになんとか自分を強くしないと…

 

 人間は強い生き物…

私は強くなれるのかな?

 

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