相原技研極秘地下ブロック。
そこには相原技研の危険で、最も機密度の高いものが保管されており、極々一部の社員しか立ち入ることも出来ず、また、知ることもできない相原技研の秘密の研究施設。
そこにあるある門の前のコンソールを弄っている女性と、もう一人の女性がその極秘地下ブロックに居た。
「ねえ雪菜。これからどこに行くの? わざわざブラックホール・エンジンの置いてある区画にある門ってなんのことなの?」
水色の髪をした女性、クリスはもう一人の女性、雪菜に聞いた。
「平行世界の天才のいる世界に行こうと思ってね」
「………雪菜、もしかして今弄ってるコンソールってまさか」
「そ。その世界に行くための座標を設定してるんだ。
よし、これで終わりっと」
ブウン
重々しい駆動音と共に門は光始め、そしてある部屋を映し出した。
「じゃあいくよクリス」
「もうどうにでもなれ」
二人は門を潜って行った。
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「いらっしゃい、平行世界の技術者さんたち♪」
「初めまして。多分拓海君から話は聞いてると思うけど私は相原雪菜。平行世界にある相原技研っていうIS企業開発第一班のチーフメカニックをしてるわ」
「私はクリスティーナ・ハウゼン。同じく相原技研所属の教導隊をしてる。そして今回のきっかけを作ったIS、アルトアイゼンのパイロット。」
「あなたがそうなのね。
私は高天原那美。ISの技術者をしてるわ」
なんというか、拓海君が言ってたような人には見えないような…
「事情は聞いてるから私が本気で選んだ技術を提供するわ」
「え、いいんですか?」
正直、本気で選んでもらって悪い気がするんだけど…。
「もちろんよ♪
技術者が血と涙を流して開発した機体をあんなに言われたんだもの。同じ技術者として本気で協力してあげようと思ったの」
この人、いい人だなぁ。
「ありがとう、ございます…。アルトとヴァイスの為にそんなにしてもらって」
「気にしなくていいのよ。じゃ、早速見せるわね」
そして数枚のディスプレイから譲渡される技術が提示された。
「あ、亜光速移動する空間移動システム!? それに高周波ブレードにこんな強力な武器まで!?」
自分達の技術は結構上にあると思っていたけど、この人の持ってる技術は相原技研が持つテスラドライブよりも数段上の移動技術にビームを超圧縮して打ち出すライフル、それにAICすらも無効化する高周波ブレードの技術にビームの重ねがけの技術。どれもこれもが相原技研の持つ技術よりも数段上のものばかり。もしこれをただでもらおうなんてしたら天罰が起きる。間違いない。お土産持ってきていてよかった…。
よく見たらクリスが目をキラキラさせてるし。これは当初のプランを大幅変更しないとね。
「正直、物凄い技術ばかりで驚いてますけど、私の方からもこれには見合わないでしょうけどいくつか持ってきました」
そう言って私はシシオウブレードと零式斬艦刀を展開。さらに空中ディスプレイにオクスタンランチャーとグラビトンライフルの技術理論を表示。ついでにブーストハンマーもその場に展開する。
「あら、なかなか面白そうな技術と武器ね♪」
「提示されたものよりは劣るかもしれませんが、これ以上のものだと流石にうちの機密が入ってしまうので」
正直、洒落にならないものが多いから。
「確かに劣るけどブーストハンマーと零式斬艦刀の威力は破格」
「そうなの? あら? このグラビトンライフルってもしかしてブラックホールエンジンが必要かしら?」
え?
「ど、どうしてブラックホールエンジンのことを…」
「昔あなた達の世界に行ったことがあるのよ。それで少しだけ見ることができたの」
「なるほど…拓海君が言ってたとおり、規格外ですね」
「褒めてもなにもでないわよ。それで結局必要なの?」
「必要ないですよ。通常のISでも使うことができるはずですから」
「そうなのね。さて、お互いに目的が達成できたし、後は頑張るのよ♪」
当たり前だ。
「もちろんです。勝ちに行きますよ」
「必ず勝つ。そしてその魂に自分が侮辱したものがどれほどのものかを刻み込む」
「ええ! 技術者の意地を見せてやりないさい!」
個人的な意見だけど、この人は私は結構好きなタイプの技術者だ。
だからまたこっそりこようかな。
そう思って私たちは笑いあった。
今回は赤い変態さんの作品、IS〜転生者は頑張って生きるそうです〜とのコラボでした。
凪ママは書いてて楽しかったです。