IS〜凶鳥を駆る転生者〜   作:アリアン

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閑話です〜


閑話 死神、飛来す

イタイ…。

 

そうとしか感じなかった。自分が何度も刺されて殺されているのにそれしか思わなかった。

 

死ぬというのは本当にあっけないものだったなぁ…。

 

心残りはあるかと考えるものだけど、それを考えるのも無理だった。それは私の体がどんどん私の体が冷たくなって行ってるというのがわかるからだ。

 

私は薄れていく意識のなか、最後にあの人を見た。

 

私を本当の意味で生きる意味を教えてくれた、私の初恋の相手を。

 

優しくてお人好しで、私を救ってくれた人。

 

そんな人に出会えて、そして恋を出来た。

 

だけど、唯一自分の思いだけは伝えよう。

 

そう思って声を出そうとしたら喉を刺された。

 

よっぽど私が嫌いらしい。

 

だから口パクで思いを伝えた。

 

あなたのことが大好きです、と。

 

意味がわかったのかあの人は目を物凄く見開いてそして、泣き始めた。

 

そこで私の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、今日のお仕事はこれで終わりです」

 

そう言って私は大体の書類を終えた。

 

「お疲れさまで御座る、綺凛殿」

 

そう言って飲み物を運んで来てくれたのは今の私の同僚、八咫烏のテンゾウである。

 

「ありがとうございますテンゾウさん」

 

「いやいや、これくらいどうということはないで御座るよ。天照様たちも少しは綺凛殿を見習ってくれれば少しはマシになると言うのに…」

 

私は死んだ後、何故か武御雷に気に入られ死神にされてしまい、様々な世界でその世界にとっての危険な人物を輪回転生の輪に戻してきた。

 

そのほとんどがハーレム思考とかろくでもない性格の転生者だったけれど。

 

「気にしたらダメですよ。それで今日はこれで終わりですか?」

 

「ああ、思い出したで御座る。武御雷様が呼んでいたで御座るよ」

 

「武御雷様が?」

 

またゲスな転生者狩りかなぁ…。あれ色々と精神を削られるからやりたくないんだけどなぁ。

 

「結構真面目な顔をしていたで御座るよ」

 

「…あの人の真面目な顔見たことないんですけど」

 

「それは同感であるが、まあ待たせるのはどうかと思うで御座るから早くいってあげるといいで御座る」

 

「分かりました」

 

そう言って私は武御雷様のところへ向かった。

 

 

 

 

「失礼します、死神綺凛、入ります」

 

『開いてるから入ってきていいぞ

 

ドアを開けて部屋にはいると銀〇の坂田〇時の神を金色に変えただけのような人物が部屋にあるソファーに座っていた。

 

あれ、いつもは寝転がってるにどうして…。

 

「あの、一体どんな用事ですか?」

 

「ああ、今度もまた転生者狩りに行ってもらいたいんだ」

 

「またですか……。それで今度はどんな人物なんですか?」

 

「おや、そんなことを聞くようになるとは成長したな」

 

「私だって成長します。それでどういう任務なんですか?」

 

そう聞くと武御雷様は物凄く真剣な表情をした。

 

「ISと言うのは知っているな」

 

「はい。学生時代に流行っていたので多少は知ってますけど、其れがどうかしたんですか?」

 

「ああ、実はあの世界の平行世界にあるものが混ざってな。そいつが邪悪過ぎる転生者を送り込んだ」

 

邪悪過ぎる? 

そしてあるもの?

 

「そいつはその転生者とその世界にある組織を使って何かしようとしてる。綺凛、今回のお前の任務は邪悪過ぎる転生者とあるもの…邪神の切れっ端を狩ることが任務だ。任務達成のためならその世界にいる人物たちにも協力を得ても構わない」

 

なんですかその破格条件は!

 

普段なら誰にも見つからず狩れとかそんなのだったはず。

 

今回はそれ程までに困難ということなのだろうか?

 

「それと、この任務が終了したら暫くは休暇にするからその世界に居続けるのもありだからな」

 

「わ、分かりました。」

 

「そしてもう一つ」

 

「まだあるんですか!?」

 

まさかのダブル任務なんてやだー!

 

「こいつは何がなんでも守れ。それだけだ」

 

そう言って差し出してきたのは一枚の写真。

 

その写真には私がずっと、今なお大好きなあの人が写っていた。

 

「名前は相原悠斗。言っとくがこいつは転生者だが、お前の知ってる奴で合ってるぞ」

 

やっぱりだ…。

 

私がずっと思い続けてたあの人だ…。

 

死の神ゆえに誰にも干渉出来ないからあれから見ることも許されなかった大好きな人。

 

また、会えるんだ…。

 

そう思うと自然と涙が出かけてしまう。

 

「それと、あの世界に合わせて専用機を用意した。それで目標を狩ってこい。今まで頑張ったご褒美と一緒になって悪いとは思うが…」

 

「いえ、それでも十分です。雨宮綺凛、その任務確かに承りました」

 

「すまんな、こいつが専用機だ」

 

そう言って渡してきたのは黒い宝石のついたネックレスだった。

 

「機体名だが――――――っていう」

 

「私らしい名前と思います。では、行ってきます!」

 

「おう、頑張れよ」

 

私はすぐに部屋を部屋をでて走って世界の門に向かう。

 

さあ行こうか――――――。悠斗さんの所に!

 

そして私は機体を展開し、緑色の翼でその世界、悠斗さんのいる世界に飛び立った。




寝ちまったぜい…
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