sideモニタールーム
「ひ、ひどい目にあったよ…」
何かげっそりした秋良がモニタールームに居た。
「一体何があったんだい?」
そう風は聞いてくる。
「起きたたガチムチコンビの裸体が」
「…理解した。それ以上は言わなくていい」
「俺は試合でひどい目にあったぜ…」
雅人がモニタールームにボロボロな姿で入ってきた。
「ふ〜楽しかった〜」
「俺は楽しくないですよ…」
「さて、次の大戦だが…」
「無視かよ!?」
哀れな雅人である。
「次は簪たち三人と二人ですよね? 数的に勝てるんじゃ…」
秋良がそう言ってくる。
「それはないだろう。彼女らに数という暴力は通用しない」
そう将輝は断言する。
「理由は見ていたらわかる」
モニターには三機と二機がにらみ合っていた…。
sideモニタールームend
side簪
対戦相手のISを見る…。
二機とも全身装甲で肌を露出しているところは何一つない。
一機は燃えるように赤いラインが入った騎士のような機体にライフルと思われる銃を装備している。
一機は通常はISにでは過剰とも言える重装甲に見える限りでは左手にマシンガン、右手に、パイルバンカーを装備している。恐らくそれが主武装なのだろう。
〈ラウラ、鈴あの青い機体どう思う?〉
私はラウラと鈴にあの機体のことを聞いた。
〈鈍重な機体だろうからそこまで警戒することはないだろう。パイルバンカーは確かに驚異ではあるが接近されなければ問題はない。目先の驚異は師匠とまともに張り合えたあの白い方だろう〉
〈あ、アタシもそう思う。あれだけ大きいんだからそうそう懐にはいられないはず…〉
プライベートチャンネルでそう話し合う。
〈私と簪で囮になってまずあの白いのを惹きつける。鈴、お前が強襲して一気に白い方を落とせ。その後に青いのをやる〉
話し合いがちょうど終わった時に合図がなった。
『試合開始』
エールストライカーでまずは惹きつけ…
ズドオオオオオン
青い機体が突然鈴の機体に突撃したのだ。
それも、信じられないような速度でである。
「いただく」
ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!ズガン!
六発、連続で鈴の機体に打ち込まれ、鈴のシールドエネルギーが一瞬にして、0になる。
『凰鈴音、戦闘不能』
たった…一瞬で鈴が落とされた。ISが強制解除され鈴が運び出されるが運び出される鈴は目を回していた。
「宣告する」
青い機体に乗っているクリスさんが宣言した。
「私達をあなたたちの中の物差しで図るのをやめたほうがいい。それを行った時点であなたたちの敗北は確定する」
私達では絶対に勝てないと。
side簪 end
sideモニタールーム
「な、なんなんだよあの加速…」
鈴が開始した瞬間で落とされた。相手がガンダムでないのに関わらず。
「あの機体、アルトアイゼン・シャイグは一点突破の加速で急速接近してパイルバンカーを叩きつける。だから加速に裏打ちされた杭を必ずもらう」
そう将輝が言う。
「覚えておけ、お前たちの常識がいかにちっぽけなものであるということを」
そう、風さんが言った。
sideモニタールームend
sideクリス
私は鈴さんを倒し、すぐにラウラさんの元へと行く。
〈違う世界の同一人物であれど容赦はしない! アルトの実験に付き合ってもらう〉
そう思いながらブレイカーの薬莢を交換、突撃する。
「くっ」
すると彼女はバリアフィールドのようなモノを展開しビームマシンガンを放ってくるがしかし。
「この程度、避けるまでもない」
何発も直撃するが意に介さない。こんなものに怯んでいてはアルトを乗りこなすことはできないのだから。
「非常識な!」
「非常識で結構」
間髪いれず接近しバリアにブレイカーを叩き込むが波打つだけで割る様子はない。
「アルミューレ・ルミエールがそのようなもので突破できると「ならばクレイモア!!!」なに!?」
両肩のハッチを開放し巨大なクレイモア、アバランチ・クレイモアを発射する。
しかしこれでも波打たせるだけで突破する様子はない。
「常識はずれな機体だぞ、その機体は!」
「そのフィールドも常識はずれね」
点の攻撃でダメなら…。
「面の攻撃で突破する」
そしてある武装、ドバンハンマーというISより一回り巨大な鉄球を展開する。
「な、なに!?」
「くらえ」
ハンマーを振り回し、機体ごと叩きつける。
「ぐ、ぐう」
流石に今の衝撃に堪えたのか苦悶の声を上げる。
「ラウラ!」
「あらら、行かせないわよーん♪」
後ろではエルが簪さんにライフルを打ち込んでいる。
私はもう一度ハンマーを叩きつける。
「くっ…しまった、展開時間が」
何やら限界が来たらしくフィールドが解除される。
「これで終わり」
私はすかさず五連チェーンガンに付属している小型シールドを向ける。
このシールドはただのシールドではない。私が直人に行って付けてもらった、アホのような装備。その名も
「シールドクレイモア」
シールドについているハッチが展開され大量のチタン弾がラウラさんに向かって吐き出される。
『ラウラ・ボーデヴィッヒ戦闘不能』
「エル!」
私は簪さんを倒すべくエルに声をかける。
「はいはーい。あれ行ってみましょうか!!」
そう言うと高速で離脱する。
そして私はすかさず五連チェーンガンを牽制するべく狙いなど定めずに撃ちまくる。
「はーい、こっちだよー!」
いきなりエルは簪に声を回り込んだ後ろからかける。
「なっ」
それに気づいて大急ぎで振り向く。
「注意を逸らさない」
すかさずその背中にブレイカーを打ち付けエルの方へ吹き飛ばす。
「キャチボールスタート!」
エルはパルチザン・ランチャーEモードで更に打ち返す。
「もう一度!」
再びブレイカーでエルに返す。
「再びパース!」
エルもEモードで打ち返す。
「ラスト!」
更に打ち返す。
「カッキーン!」
パルチザン・ランチャーの銃身で野球のように打ち返す。
「デザートだ」
すかさず両肩のハッチを開放しアバランチ・クレイモアを解き放つ。
「これで!」
そしてブレイカーを押し付ける。
「フィニッシュ!」
エルはパルチザン・ランチャーをFモードにし、収束砲へと変える。
そして二人同時に解き放つ。
『更識簪戦闘不能。勝者クリス・エルペア』
「これが、私達の」
「切り札ってね♪」
長らくお待たせしてしまった…