IS〜凶鳥を駆る転生者〜   作:アリアン

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青の雫VS凶鳥

上手くかけてればいいなぁ


凶鳥、戦場に舞う

 

「全身装甲…凶鳥の系譜の機体ですか」

 

「ヒュッケバインを知ってるのか?」

 

「ええ。なぜ凶鳥と言われてるか知りませんが、一部の国では正式採用されていると聞いたことがありますわ。そして唯一全身装甲を採用しているISであるとも」

 

「唯一、ね…あながち間違いではないかな」

 

「わたくしの予想ですが、それはただ単に量産型のものをカスタムした機体ではないのかと考えています。スペックを以前みましたが、あれを第三世代にするのは厳しいと思いますもの」

 

カスタム、ね。

 

「そいつはどうかな」

 

「自信がお有りのようですね。 ですが例えどんなISだろうと一夏さんの時のように油断も慢心もせず最初から全力で落とさせてもらいますわ!」

 

「やれるものならやってみろ!」

 

「踊りなさい凶鳥! セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」

 

「凶鳥の力、見せてやるよ! セシリア・オルコット!」

 

              (推奨BGM:ACE ATTACKER)

 

戦闘開始直後に互の獲物で射撃をする。

 

しかしどちらもその位置には居なく、互いに距離を取る。

 

その距離四十メートル。 この距離で攻撃出来る武装はあれしかない。

 

俺は即決して武装をコールする。

 

「グラビトン・ライフル」

 

徐々に黒いエネルギーが溜まっていく。

 

「シュート!」

 

黒い閃光が発射され、セシリアに襲いかかる。

 

こちらにこの距離から攻撃出来る武装がないと思っていたのかセシリアは辛うじて回避するが、射出していないブルー・ティアーズの一機にあたり、爆散する。

 

「ッ!掠っただけでこんな!」

 

「どうした?まだまだ行くぞ!」

 

もう一度グラビトン・ライフルを撃つがこのライフルの威力を知ったセシリアは大きく回避することでこれを難なく避ける。

 

「そのライフルの威力は先程知りましたわ!今度はこちらの番ですわ!行きなさいティアーズ!」

 

そう言って残っていた3機のブルー・ティアーズを射出して攻撃してくる。

 

流石にオールレンジ攻撃は避けにくく、気づけばこちらのシールドエネルギーはセシリアと同じくらいにまで削られてた。

 

ここまで待ったんだ。今こそティアーズ対策を使うとき!

 

「T-LINK、コンタクト。 ターゲットロック! こいつから逃げられると思うなよ!」

 

俺は背部にあるバックパックからティアーズ3機とセシリアに無数のミサイルを放つ。

 

「そんな場所にまで!?」

 

「ミサイルを使うのはお前だけじゃないのさ!」

 

セシリアはミサイルを回避するためにティアーズの操作を放棄したのかピットはその場から動こうとせず全て直撃する。

 

BT兵器、全機撃破。

 

だがこのまま終わりな訳がない。このミサイルの真価はまだ発揮されていない。

 

「避け切ったと思ったら大間違いだ!」

 

セシリアがティアーズを捨てて回避したミサイルが、全段進路方向を再びセシリアへ変えて飛んでいく。

 

「で、デタラメですわ!なんなんですかそのミサイルは!」

 

言葉では焦っていても避けるのは難しいと考えたのか回避を捨てミサイルを撃墜し始める。 しかしそれすらも布石。 今現在、MK‐Ⅲに装備している最大火力を使うための距離を詰めるための布石。

 

「ミサイルで煙幕を張った所で無駄ですわよ!」

 

「無駄かどうかはコイツをくらってから言いな!」

 

この一週間で唯一紗月から教わって習得出来た瞬間加速で接近する。

 

その手には大型の銃。 しかし銃と言うには銃口がない特異な物だった。

 

「くらええええ!」

 

なんの迷いもなくその銃を突き出す。

 

「インターセプター!」

 

セシリアは近接用ブレードを展開し驚異的なことにそれを受け止める。

 

「残念でしたわね!これでフィニッシュですわ!」

 

―――警告。敵ISからロックされました。

 

受けきれる。 避けるまでもない。

 

セシリアのスカート部、残っていたミサイルピットから至近距離でミサイルを放つ。

 

必中距離。何をしても必ず当たる、回避不能距離。

 

そう、普通の機体であるならば。

 

******************

 

「直撃!?」

 

「悠斗!」

 

「大丈夫です」

 

あの位なら心配する必要はない。

 

「ほう、それは何故だ?」

 

「ヒュッケバインに搭載されているグラビコン・システムは攻撃ばかりではないということです」

 

煙が晴れた先から、先程からいた位置に無傷でMK‐Ⅲが立っていた。

 

 

******************

 

「な、何故無傷で立っていますの?!」

 

「凶鳥の力は攻撃だけじゃないってことさ! くらえ!G・インパクトステーク!」

 

G・インパクトステーク。 それは以前ISの固定装備にしようとしていたがあまりの大きさにPICをもってしても機体バランスが崩れ使えないという理由で採用を見送られたものを後付装備として相原技研で再構築した武装。 それは第二世代最高峰の威力を誇る灰色の鱗殻を超える破壊力を誇る。 しかし大型ゆえに取り回しが悪く、使用時その姿を晒すことから攻撃がわかりやすいため回避されやすい。 しかし、それだけにその破壊力は一線を期す。

 

ズガンッッ!!!

 

杭を抑えていたインターセプターはその破壊力を受けきれず砕け、ブルー・ティアーズのシールドに直撃し、そのエネルギーを根こそぎ削り切る。 そうするとセシリアは地面に落下、同時に試合終了のブザーがなる。

 

『試合終了、勝者相原悠斗』

 

「勝った…だけどこれは…」

 

完全に機体性能によるものと武器の威力。 これだけで勝った。 

 

自分で行ったとすればそれは単に念によるマルチトレースミサイルの誘導のみ。

 

最低の勝利だ。MK‐Ⅲにおんぶにだっこされた状態で勝った。 これだと本当に勝ったとは言えない。 この試合に出た意味はあった。これはとても重要なことだ。

 

それはそれとして。

 

「オルコット起こすの手伝わないと」

 

ISは生身だと重いから倒れると起き上がるが大変だ。

 

「大丈夫?」

 

「なんとか……にしても負けるつもりはなかったのにこうまで完敗するとは思いませんでしたわ」

 

「今回の勝ちは完全に機体性能のおかげだ。 条件が同じだったら負けたのは確実に俺だ。けど、一夏は一週間剣道してただけなのになんであんなに動けるんだよ……チートか?」

 

「では、もし一夏さんがISの訓練をしていたら先ほどの試合に負けていたのは…」

 

おや、一夏にフラグたったかな。

 

「それじゃあ時間も押してるし一旦ピットに戻って補給しないと」

 

俺は元居たピットに急いで戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「相原兄、エネルギーを補給したらすぐに一夏と戦ってもらうぞ」

 

「わかりました。 時間も押してますもんね」

 

俺はMK‐Ⅲを展開したままエネルギーの補給に移る。

 

「聞くが、あのミサイルどうやって防いだんだ? あれくらいの距離なら防ぐことはできないはずだ」

 

あーやっぱり聞いてきたか。

 

「あれはG・テリトリーっていうので防いだんですよ。 グラビコン・システムを使って強固なバリアを張ったんです。 もしなかったら直撃でした」

 

「そうか……。 もうチャージは済んだようだからさっさといけ」

 

「了解です」

 

俺はもう一度ピットを飛び出していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう、一夏」

 

「お前、あんなに強かったんだな」

 

「さっきの試合のことか? あれは機体性能と武器の威力のおかげだ。使いこなせてもいないからあれは勝ったとは言えないさ。それよりお前の方は大丈夫だろうな? さっきの試合みたくエネルギー切れとか言うのはやめてくれよ。そっちのほうが俺としては嫌だかな」

 

「ああ。千冬姉からしっかり特性を聞いたから今度は大丈夫だ」

 

「そっか……なら遠慮することはないな!」

 

俺はそう言ってシシオウブレードをコールする。

 

「刀?! そんなもんまであったのかよ」

 

「MK‐Ⅲに初期で装備されてるのは射撃武装がほとんどとエネルギーサーベルだけだからな。 だから実体剣であるコイツを使わせてもらう」

 

「武装結構あるんだな。俺に少し分けてくれよ」

 

「在庫があったとしてもやらん」

 

そう言ってシシオウブレードを抜刀、一夏も雪片ニ型を構える。

 

ビーーーーーーーーーーーー!

 

「うおおおおおおおおおお!」

 

「叫びながら突撃してくるなよ!」

 

ブザーの直後に速度に任せて斬りかかってくる一夏。それを俺はシシオウブレードで受け止めるっていきなり零落白夜発動してるのかよ!? お前は猪武者か!

 

「おい!特性聞いたんじゃなかったのか!?」

 

「聞いたさ!だからエネルギーがなくなる前にお前を倒す!」

 

「短絡的すぎるだろう!」

 

俺は一夏に蹴りを入れて大急ぎで距離を取る。

 

「ぐあ!剣使ってる時に蹴るとか卑怯だぞ!」

 

「卑怯もへったくれもあるか! お前のほうがインチキ武装使ってるから卑怯だろうが!」

 

シシオウブレードを左手に持ち、左腕についている装備をを右手で抜く。

 

「念じるままに飛べ! ファング・スラッシャー!」

 

ファング・スラッシャーを投擲。一夏はそれを弾く。

 

「そんな単純な攻撃にあたるかよ!」

 

「単純なのはお前だ! 飛べ! ファング・スラッシャー!」

 

弾かれたファング・スラッシャーは力を取り戻し再び一夏に後ろから襲いかり、容赦なくシールドエネルギーを奪う。

 

「ぐあ! 戻ってくるとかお前の方がインチキじゃないか!」

 

「うっさい! その武装に比べればまだマシだ!」

 

ファング・スラッシャーを回収し、元の場所にしまうと俺は再び一夏に向かって行く。

 

「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」

 

再び激突し、そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

************************

 

「試合の結果、クラス代表は織斑君に決定しました。一つながりで縁起がいいですね」

 

『わあああああああああああああああああああああああい!』

 

「なんで?」

 

クラス代表は一夏になった。

 

結果的に言うと一夏はまた負けた。突撃するたびに零落白夜を使っていたし俺もシシオウブレードで多少削りったがほとんどファング・スラッシャーでシールドをちまちま削っていったため、零落白夜の代償で自滅。

 

なんとも情けない負け方を2連続でしたのだ。

 

「あのー、なんで俺が代表になったんですか? 全敗したのに」

 

「それは俺とセシリアが辞退したからだ」

 

俺はセシリア戦の時に完璧に機体性能だけでしか勝てなかったし一夏のときも勝ちはしたがそれは一夏が自滅したせいで俺自身の力では一切勝てなかったことを伝えセシリアに譲ったのだがセシリアがさらにそれを辞退して巡り巡って一夏になったのだ。

 

「というわけだ。クラス代表は織斑で異存ないな?」

 

『はーい』

 

「そんなぁ」

 

………なんか哀れに思ったから後で何か奢ろう。

 

俺はそう決意した。




か、書きあがった…。戦闘描写ってマジ疲れる…。しかも何度も何度もデータ消えるし、呪われてんのか?

初めての戦闘描写すんごい自信ないや…
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