優と千尋の神送り   作:ジュースのストロー

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神の世界へようこそ

 

 

 

 

 

 

真っ暗なトンネルに、堪らずお母さんにしがみつくと、呆れた顔をされてしまった。だって仕方がないじゃないか、怖いんだもの。

トンネルを抜けると、そこは古い講堂があり、細い柱と何組かのベンチだけの殺風景な部屋で少しだけ拍子抜けした。上部の窓から降り注ぐ僅かな光に埃がまって、キラキラしている。

お父さんが奥にまたトンネルを見つけたとはしゃいだ声を出して、お母さんが返事をすると、引き返そうと懇願する私を無視して奥へ奥へと進んで行った。私は今更1人で車に戻るのも嫌だったので、仕方なく付いていく事しか出来なかった。

トンネルを抜けるとそこは、1面の青空と緑の草原だった。はて今日はこんな快晴だったかと頭を傾けるも、気持ちが沈んでいたためそう勘違いしていただけかもしれない。何はともあれ、風が気持ち良く、清々しさを感じた。

後ろを振り返ると、暗いトンネルがあってやはり不気味だが、私達がいた建物は大きな時計塔だったみたいだ。漢字に似た文字が書かれたカラフルな文字盤の付いた時計が赤いレンガの上部に設置されていた。日本でこんな建物を見られるとは思ってもみなかったので少しだけ感動して眺めていると、両親に呼ばれてそちらを向いた。

お父さん曰く、バブルの頃のテーマパークの残骸の様なものがあるらしく、子供をそっちのけで探検に行くらしいので慌てて、私も付いて行った。途中にあったチョロチョロしかない水の流れを飛び越えて渡ると目に入った大通りは塵1つなく、跡地にしては随分と小綺麗に整備されているなとぼんやり思った。

まるで商店街の様な店達はパステルカラーのカラフルな店が1列に並んでおり、まるで海外に来たみたいだった。看板の文字も読めはするが、何を売る店なのかは全く分からず、ついつい目移りしているといつの間にか両親とはぐれたのに気付いた。

 

「……にしても気味が悪いな。これだけ整備がされていて誰もいないなんて。」

 

軽く鳥肌の立った腕を擦りながらも通りを歩く。まだ日が暮れるまでも時間があるし、少し位なら離れていても大丈夫だろう。

この商店街は中心に大きな通りがあり、私はずっとそれを辿ってきたのだが、この先に何があるのか気になったのだ。物珍しさに目を動かしながら足を進めると、この先は石の階段になっており、その上に赤い灯篭と立派な松が立っていた。

 

「千尋ー! こっち来なさい!! 良いものあるわよ!」

 

急にお母さんの声が聞こえて吃驚した。どうやら近くのお店の中を物色しているみたいで、今行くと返事を返して道を引き返す。どうやら1人の探検はここまでみたいだ。

声を辿って2人を見つけると、その目の前には何故か湯気を立てた料理の数々が並んでいた。両親はそれを並んで食べるらしい。やっぱり跡地ではなかったのか……ってえっ、店員さんいないのにそれ勝手に食べて大丈夫なの?! さっきまで誰もいなかったのに急に料理が出て来るって怪しくない?? 私がおかしいの???

疑問は尽きなかったが、2人は私が止める暇もなくすぐに食べ始めてしまい、手遅れだった。店員さんに後でお金払えば良いって、そういう問題じゃないでしょ! これ絶対おかしいって!!

2人の服の袖を力一杯ぐいぐい引っ張るも体格の差でかビクともしないし、美味しい美味しい言って凄い勢いで料理を食べる大人達に呆れてしまった私は2人から目を逸らして、先程の探検の続きでもしようかと外に出た。

 

「あれ?……もう日が傾いている…………。」

 

店を出ると外が暗くなり始めていた。そんなに時間が経っていたとは、気付かなかった。良く見ると、少しずつ商店街を飾っていた提灯の明かりが灯り始めている。ここは夜の間しか営業しない商店街だったのか、それなら納得だ。

 

「ん? ……何だ、あれ……」

 

視界に写ったのは黒い影の様な人形のもの。それが揺らり揺らりと揺れて歩いていた。よく見渡せば、似たようなものがそこらかしこに歩いている。私はそれに気付くと急いで両親を呼びに戻った。

 

「お母さん! お父さん!! 大変だよっ!!」

 

お店に入ってすぐに大声で呼び掛けるも返事はない。それも当たり前だ…………何で、豚が目の前にいるんだ……

両親の服をはち切れんばかりに着こなした豚が2頭、両親が座っていた席で並んで料理を貪っている。これはまさか……両親なのか……?

何度も呼びかけても料理に集中していて全くこちらを向いてくれないし、店内にいた黒い影の店員らしきものに叩かれて椅子から転げ落ちて尚、料理を一心不乱に貪る姿は家畜以外の何者でもなかった。

 

「何……これ…………」

 

私は思わずその場を駆け出した。すれ違う黒い影に怯えてそれがいない場所を探して、走り抜けた。

息も絶え絶えになりながら、何とか車まで戻ろうと時計塔を目指していたら、ふと足元に水の感触が。暗くて良く分からなかったが、途中にあったチョロチョロだった水が大きな湖の様に広がって、行く手を阻んでいた。

ここで、一般人なら引き返すのかもしれないが私は深い湖程度なら余裕で泳ぎ切る事が出来る。視界は悪いが波も流れもないのだから、海よりよっぽど安心だ。

それじゃあと入水をしかけた時に、屋形船が近くに乗り上げたのに気付いた。近くに来るまで全く気付かなかった。それに乗船していた真っ赤な平安の貴族服を纏い白い面を被った中身が空洞の者達が続々と降りて来る。それらは私に気付いてもスルーして商店街の方へ向かって行く。それを身構えながら思わず眺めていたが、嫌な事に気付いてしまった。

もしかしたら、この湖は何処かこの世じゃない世界と繋がっているのかもしれない。そう考えると、泳いでどうこうなる問題じゃない。最悪、貞子の様に足を掴まれて溺れさせられる可能性もある。そんな命を賭けた一か八かの賭けをする訳にもいかず、じゃあどうすれば良いのかと私は半ば呆然としていた。

両親は豚になるし、帰れないし、黒い影は怖いしで今日は散々だ。もうそこら辺で眠って、起きたらお布団の中だったりしないだろうか…………しないよなぁ。引っ越す前に戻りたい…と現実逃避気味に考えていた時、ふと手が薄くなっているのに気付いた。いや、手だけじゃない。体全体が薄く透明になって来ている。

 

「やだ、手がっ!? えっ、何で?!」

 

必死に心の中で戻れ戻れと念じてみるも、薄さは元に戻らない。このままじゃ私もあの黒い影と同じになってしまうのではないかと恐怖に手が震えるも、どうする事も出来ない。

 

「何か、何か手は…………っそうだ水!!」

 

恐る恐る湖の水に手を伸ばす。色は透明で透き通っているし、恐らく問題はないだろう。片手を試しに突っ込んでみると、いつものキラキラが手に纏い始めた。水から引き上げて手を確認すると、キラキラしていて良くは分からなかったが元のしっかりした体に戻っていた。

 

「はぁーーっっ、取り敢えず少しずつ全身を濡らそう。」

 

思わず安堵のために出てしまった大きな溜息と共に作業を進める。濡らし残しがあって、その部分だけ欠如してしまったらとんだバイオレンスなので漏らしが無いように確実にしっかりと。最終的に全身ずぶ濡れになってしまったのは仕方がないとは言え、夜にはちょっと堪えた。

 

「寒っ、取り敢えず明日の朝まで隠れてたら何とかならないかなぁ……。」

 

夜風にどんどん体温を奪われて震える体を抱きしめて熱が逃げるのを防ぐ。黒い影は日が落ちてから現れたのだから朝になってしまえば消えるのではないだろうか。……その場合、私の両親も帰って来ない可能性が大なのだが。

ともあれここは船着場みたいなので目立ってしまう。先程の影は私をスルーしていたが、今度もそうとは限らないので何処かに一旦移動する必要がありそうだ。

 

「お母さん、お父さん…………。」

 

せめて豚になってなかったら助けに行けるのに……。あの姿じゃ引っ張って連れて帰る事も出来ない。

それにしても豚か。何かの呪いにしてもどうしてわざわざ豚にしたのだろう……まさか食べるつもりなのだろうか。うわぁ嫌な想像をしてしまった……。

 

「っふぅーーーーー、駄目だ今は集中しないと。」

 

薄情かもしれないけど、切り替えは大事。私まで豚にされてしまったら助けに行く人が誰もいなくなってしまう。

このまま隠れて朝を迎えたとして、両親を連れて帰れないのでは駄目だから私は単身で敵地に乗り込まなければならないだろう。一先ず両親の事は保留にして、誰かしらあちら側の存在と繋ぎを作らなければいけない。そうしないと豚の呪いが解けないからだ。それにはまず、適した存在を見つけなければいけない。適当に選んでは駄目だ。下手をすれば私が簡単に食われてしまう。

 

「見つかるかなーー……取り敢えず黒い影は私の事を無視するから却下だね。」

 

大通りを駆けて行く時は大きさや付属品の違いはあれ、黒い影以外は存在しなかった。それ以外に見かけたのは先程の屋形船の平安貴族達だが生憎もう既に何処かに行ってしまったし、湖に他に船らしきものは見えない。形が人に近いのは高得点だったのに惜しい事をしてしまった。

それ以外のあちら側の存在はまだ見ていないが、もしかしたらいるであろう場所は分かる。大通りのずっと先、石の階段を上った先の灯篭と松の木の所だ。松の木のせいでその先が全く見えなかったが、あそこに何かがあるに間違いない。そしてそこにはきっとあちら側の存在がうじゃうじゃいるのだろう。

 

 

 

 

時には店の看板に、時には店と店の隙間に体を捩じ込んで隠れながら大通りを沿って進む。私が走り抜けた時よりも随分と賑わいを見せている商店街は、それに比例して私のSAN値をゴリゴリと削って行った。

所々に黒い影以外の存在も見受けられる様にもなって来たが、あまり良さそうな者とは出会えていない。鋭いナイフを持ったなまはげの集団だったり、タコ型のUMAだったり、巨大ヒヨコだったり…………人形が全くいないだと。本当にあの時の私は惜しい事をしてしまった。……過去の私を殴り飛ばしたい。

 

「あ、ここさっきの店だ……。」

 

タイミングを見計らってチラッと覗いた店内は黒い影しか動いておらず、散らかった店内や豚の姿は見る影もなかった。どうやらもう何処かに連れていかれてしまったらしい。……あの黒い影が食べているのが両親の肉じゃなければの話だけど。

石の階段付近は、流石に障害物となる看板等が設置されておらず、さてここからどうしようかと頭を悩ませていると後方から巨大ヒヨコの集団がやって来た。彼らは非常に可愛らしい顔で頭に葉を載せているのだが、その頭もトリ頭みたいだった。その巨体故にか、よく看板に体をぶつける個体を見かけるので、何処か抜けているのかもしれない。これはチャンスとその隙間にそっと自分の影をしのばせて巨大なモフモフを体感していると、何とか階段を上り切る事が出来た。

 

「うわぁっ……。」

 

思わず漏れた声は目の前の光景によるものだった。

灯篭と松の木を潜るとその向こう側には巨大な城の様な建物が建っていた。中の照明が綺麗で、良く見ると油と書かれた看板やモクモクと煙が出るこれまた巨大な煙突があり、私にはこの建物が何であるのか正直分からなかった。

そしてその全面に架かる真っ赤な橋には予想通りにあちら側の存在が見受けられて、未だ巨大ヒヨコの影に隠れた私には気付いてなさげだがそれも時間の問題だろう。

 

「これだけ明るいと、影に隠れるのも難しいな……。」

 

さて、どうしたものか。取り敢えず橋の近くまで何とか来た私はさっと橋の柵に手を駆けて、そこから飛び降りた。

ヒョイっと柵の一部に手を引っ掛けると橋にブラーンとぶら下がる。後は手の力だけで体を支えながら横に移動を開始した。

ふと物音に気付いて腕を伸ばして下を覗けば、何故か走っている電車。照らされたライトが湖の水を押し退けてぐんぐん走って行く姿が分かった。明らかにこちら側の電車ではなかったので、ふとあの電車が何処に向かうのか考えて止めた。絶対に禄な場所ではないだろう。

 

「んっ? 何か人間の匂いがするぞ??」

 

電車を眺めていてぼぉっとしていたせいか、ふと聞こえて来た声に胸が跳ねた。独特の掠れた高い声は橋の上から聞こえていて、私を探し回っているみたいだ。

そっと、懸垂の要領で橋の床から鼻より上だけを出して伺うと服を着た大きめのカエルがあちこちを跳ねて探し回っていた。

 

「何だか凄い三下感があるカエルだな……媚び売ってそう、あ、やっぱり。」

 

探し回りながらもお客様?らしき者達にも気を配る姿は従業員の鏡かもしれないが下心が透けて見えている。実際に手を揉んでいるし、ニヤけた笑顔が気持ち悪い。

ふと、カエルがこちらを向こうとしたので慌てて頭を下げる。ピョンピョンと跳ねてこちらに近付いた来たカエルに見つからないか冷や汗をかきながら、ふと1つ思いついた。

 

「匂う、匂うぞ。こっちの方から人間の匂いがする!」

 

鼻をひくつかせて誘われる様にこちらへやって来るカエルが橋の端っこまで来た所で、私は勢い良く手を伸ばしてカエルの頭をワシ掴みにした。カエルの潰れる様な、いや様なじゃないか、呻き声と共にジタバタと暴れようとするのでひっくり返してそっと手を離した。こうすると、カエルは仮死状態になって暫くの間動かなくなるのだ。

暫くしてハッと目を覚ましたカエルが何かを呻く前に口を強制的に閉ざさせる。本能的に敵わないと察したのか、カエルはそれ以上抵抗をせずに大人しくなった。

 

「まず最初に言っておくね。もし君がおかしな行動をしたら、その時点で潰す。賢い君だったら、どうすれば良いのか分かるよね?」

 

コクコクと振り子の様に頷くカエルを見て、私はやっとカエルの口から手を離して、胴体を拘束するのに留めた。

 

「良い子だね。じゃあ次。人間が豚になってしまった呪いを解く方法は分かる?」

 

「……。」

 

「……私は分かるかって聞いてるんだよ。早く答えようよ。」

 

「そっ、それは恐らく湯婆婆様の魔法によるものかと………。」

 

「湯婆婆様の魔法? つまり簡単には解けないって事?」

 

「っはい。解けるとしたら湯婆婆様か、……もしかしたらハク様しかいないかと思います。」

 

「その2人はどういう者なの? どの程度偉い??」

 

「湯婆婆様はこの油湯の経営主です。誰も逆らう事など出来ない。ハク様は湯婆婆様のお弟子様です。湯婆婆様程ではありませんが、魔法の腕は確かです。」

 

「ふぅーーん、そっかー……。」

 

この2人の内のどちらかと接触しなければいけないのだが、どうすれば良いのだろうか。どちらも一筋縄ではいかなそうだし、いざ対面してもじゃあ呪いを解いてあげるとはならないだろう。円満に交渉をするにはこちらも相手に何かしらの手札を見せなければならない。

案1、このカエルを人質?にして交渉する……却下。人質としての価値があるのか判断がつかない。

案2、背後から奇襲をかけて命を握り命令……却下。魔法を知らない私には、それが呪いを解くためのものなのかこちらを攻撃するためのものなのかも分からない。

案3、カエルを操って呪いを解いてもらう……いや、無理だな。カエルが裏切る可能性大だし、そもそも豚にした人間の呪いを解いて欲しいなんて理由が何であれ怪し過ぎるにも程がある。

案4、私自身の価値を示す……豚としての資産価値にしてしまうよりも更に上の価値を示せれば取り敢えずの身の安全は保証されるかもしれない。ここで働きたいと訴えるとか?……10歳の娘が何を言ってるんだと笑われるのがオチか。じゃあ……

 

「ねぇ君、ちょっと見ててね。」

 

そう言って私は念を込める。すると、未だに乾いていなかった、服に付いている水分が玉の様に空中に浮かび上がる。それらはクルクルと回転して形を保ち、私の目の前に整列した。

 

「どう思う? こ「これはっ、魔法!? 何でむぐぅ!!」」

 

「声が大きいよ。しぃ〜。」

 

再びコクコクと頷いて落ち着きを見せたカエルを見て、口を閉ざさせていた手を離す。続きを促してやればカエルは恐る恐る話しを始めた。

 

「俺ではよくは分かりませんが、これは高度な魔法ですよね? 何せ魔法使いは滅多にいないので驚いてしまいました。すみません。」

 

「ここでは湯婆婆様とハク様っていう2人しかいないって事?」

 

「その通りです。魔法自体も滅多に見られるものではないですし…。」

 

成程、それなら良かった。少なくとも私には、豚にしないだけの価値はありそうだ。それならば話は早い。一先ずこのカエルを使って湯婆婆様とやらに直接話をつけに行こう。

 

「よし、じゃあ決まり。湯婆婆様に直接会いたいから案内宜しくね。」

 

「は?! いや、無理ですっ「宜しくね?」……はい。」

 

片手で掴んでいたカエルを太股に挟んだ時に、湿った感じが気持ち悪かったが、潰れない様に気を付けながら両手を使って橋の反対側まで向かうと、カエルを掴み直してヒョイと柵を乗り越えた。

柵を乗り越えた所は誰にも見られていなかったが、すぐにのっぺりとしたおかめ顔の従業員が私に気付き、声を上げると周りを他の従業員に囲まれてしまった。

 

「おいお主、人間じゃないか。何故こんな所にいる?」

 

集団の中から貴族服のやっぱりのっぺりとした顔つきの男が代表で出て声を掛けて来た。顔は明らかにこちらを怪しんでいて、何処か蔑んでいる様にも見える。

何とかしろと手にしていたカエルを離してせっつくと、カエルは多少ぎこちない動きで跳ねた後、ため息を吐いて貴族の男に向き合った。

 

「貴様無礼だぞ。こちらは湯婆婆様のお客様であられる。」

 

「は? こんな人間の小娘が、湯婆婆様のお客人だと? 何を間の抜けた事を言っている。」

 

「では、ただの小娘じゃない所をお見せしましょう。」

 

「は……何を…………」

 

念を込めて、先程出した水の玉よりも大きな玉を1つ作り出す。今度は工夫をして、目の前の貴族の男の形にしてみたら、当の本人は口を開けたまま固まってしまった。

 

「ちょっと君、叩いて来て。」

 

「え? あ、はい……。」

 

カエルが高く飛び跳ねて、頬を思いっきり叩かれた貴族の男は、ハッと気付いたかと思うとすぐに頭を下げて謝罪をして来た。そういうのは良いので、早く案内して欲しい。

こうして、案内人が2人?に増えた私は湯婆婆様とやらの所へ向かう事になった。名前からしてお婆さんである事は間違いないので、優しそうな人だと良いと思った……

 

 

 

 

 


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