横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】 作:シャイニングピッグEX
うルトラマンオーブ劇場版めっちゃ面白かったです。
絶対見に行こう!
ウルトラマン知らなくても充分楽しめる!
ウルトラマンオーブを知ってると尚楽しめる!
さあ、これを読んだら見に行こう!
…映画の要素はほとんどないけどな!
『今回の挨拶は久しぶりに出てきたゼットン星人がお送りした。果たしてオーブは勝てるのか!そしてしんか…ちょ、ちょっ待っアンタは…』
「いいか?絶対に劇場版ウルトラマンオーブ、見に来いよ?邪魔したな、ゼットン星人さん。じゃあね〜」
『今の何だったんだ…ま、まあいいや、本編行くぞ!』
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオン!』
紫色に輝く眩い光を放ちながらオーブ・スペシウムゼペリオンはマガオロチの前に出現した。
「俺の名はオーブ。闇を照らして悪を討つ!シュアアッ!」
オーブは無謀ながらも力の差があり過ぎる相手に立ち向かって行った。
その様子をジャグラーは少し離れたビルの屋上から見ていた。
もう既に住民達は避難しているので人気はジャグラーやオーブ、そしてオーブに変身する艦娘以外は誰1人としていない。
「遂に始まったか。お前の力とやらを見せてみろ!オーブ!」
ジャグラーの目にはマガオロチに懸命に効かない攻撃を当てるオーブが映っていた。
「オォーッシュアッ!
オーブはマガオロチの腹や頭にティガパワータイプの怪力を発揮させながら攻撃を与えた。
しかし、全く怯む様子はなく、マガオロチはオーブを尻尾で薙ぎ払った。
「ウアアッ!」
マガオロチの尻尾の攻撃でオーブは大きく吹っ飛び、背後に建てられていたビルをその体で粉々に破壊した。
そして、ダメ押しと言わんばかりにマガオロチは口から光線を吐いてオーブに直撃させ、大きな爆発を起こし、雄叫びをあげた。
「グアアアアッ!ウウッ…」
オーブは体をカラータイマーを点滅させ、体をよろめかせながらも何とか踏ん張って立ち上がり、体勢を立て直した。
「ほう…まだ足掻くのか…良いさ、とことんにまで足掻いて見せろ…!」
そんなジャグラーとの意識とシンクロするかの様にマガオロチはオーブに猛攻撃を仕掛けた。
オーブはマガオロチの攻撃を下、左と避け、右から来る攻撃を防いでマガオロチの横腹に蹴りを入れて少しの間隙を作り、前転をしてマガオロチの後ろに回り込んだ。
そしてオーブはマガオロチの尻尾を掴み、ティガパワータイプの怪力を発揮させてマガオロチの尻尾を掴んで持ち上げ、精一杯の力で振り回して投げれる距離まで投げた。
しかし、これも効果がないのかマガオロチすぐに立ち上がり、オーブに向けて光線を吐いて怯ませ、その間にオーブに近付き、片手でオーブを地面に叩き伏せた。
「グアッ!」
「グアアアアオオオッ!」
オーブは途切れそうになる意識を精一杯保つ様に首を振り、マガオロチの方をキッと睨んで間合いを取った。
「『『スペリオン光線!』』」
オーブはマガオロチにスペシウムゼペリオンの状態での必殺技、スペリオン光線を放った。
マガオロチは少しの間動きが止まったが、再び動き出し口から光線を吐き、オーブは力無く倒れながら光となって消滅した。
「グオオオオオオオアアアアアアッ!」
マガオロチの勝利の雄叫びが辺りに響き渡り、避難してきた人々の鼓膜を中継映像を映す画面越しに震わせた。
赤城と吹雪はビルの瓦礫の中で力なく倒れ、二人の前にはフュージョンカードが散らばっていた。
息も細切れながら、赤城はカードに手を伸ばした。
そこにいつからいたのか、ジャグラーが現れた。
「あ、貴方は…ぐっ…」
「俺のことを知っていてくれたのか?嬉しいねぇ」
ジャグラーは二人を見下しながらフュージョンカードに手を伸ばした。
その時、一人の艦娘が颯爽と現れ、フュージョンカードを持っていった。
「フュージョンカードは渡さないよ!さっ、吹雪ちゃん!」
「島風ちゃん!」
「チッ、邪魔が入ったか」
ジャグラーは舌打ちしながら剣を鞘から抜こうとした。
「二人共早く逃げて!私の事は良いから!」
赤城は声を張り上げて二人に逃げるよう促した。
「そうはさせるか!」
「行こう!吹雪ちゃん!」
「うん!島風ちゃん!」
二人はその場から逃げ出した。
「フッ、まあいい。ウルトラマンのカードは手に入った」
見ると、ジャグラーの手にはウルトラマンのカードが握られていた。
「か、返して…!」
赤城は声を掠れさせながらジャグラーの方に手を伸ばした。
ジャグラーはそれを見て肩に剣を当てながらしゃがみこんで赤城を見下した。
「お前は勝負に負けたんだ。今更返してもクソもあるか?なぁ、おい?どうなんだ?」
「……」
「所詮負け犬は負け犬か。なら負け犬は負け犬らしくすっこんでろ」
そう言いながらジャグラーは赤城の頭を踏みつけた。
「うぐっ!」
「安心しろ。お前の仲間もいずれお前と同じ道を辿る。それが早いか遅いかの問題なだけだ」
そう言ってジャグラーはもう一度強く赤城の頭を踏みつけ、高笑いをしながらその場を去った。
「て、提督…」
その言葉を最後に、立ち上がる鉛色の煙を見ながら赤城は気を失った。
その頃、海での戦いもかなり厳しい状況下に置かれていた。
空母である瑞鶴、翔鶴は潜水棲姫によって大破し、航空甲板は使い物にならず、伊勢も何とか潜水棲姫を倒したもののそれと引換にかなりのダメージを追い、金剛達戦艦も使えるのは主砲のみだった。
それに加えて敵はeliteやflagshipなどの強化個体が揃っており、次の攻撃の準備を整えていた。
「一体なんだってんのよ!」
「こんな時にこんなに強いのが揃っているなんて…」
「ゲームオーバーだけは避けたいですネー…」
「こんな時…あの人ならどうするんだろうね…」
「…何言ってるんですカ伊勢!あの提督はもういないんデス!自分が居なくても鎮守府を任せられる様にあの日…!」
金剛は伊勢の肩を掴みながら強く揺すった
「金剛…」
金剛は歯軋りしながら伊勢を力強く押し、それを扶桑が慌てて支えた。
それ以上は言いたくなかったのか、それとも言えなかったのかは分からないが、伊勢に背を向けて黙っていた。
「お姉様…」
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・スカイダッシュマックス!』
島風と吹雪はスカイダッシュマックスに変身し、素早い身のこなしでマガオロチにラッシュを入れた。
「オオオオッ!」
速すぎる怒涛の攻撃にマガオロチは困惑していたが、マガオロチは狙いを定めるとオーブに思いっきり光線を放った。
「ウアアアアアッ!」
オーブは瓦礫の山の上に落下し、大きな地響きを起こした。
「グオオオオオオ…!」
マガオロチは立ち上がろうとするオーブを蹴り上げて転がし、立ち上がる隙も与えずにオーブのマックストールを掴んで荒々しく振り回して地面に叩きつけた。
オーブはその弾みを利用して高く飛び上がり、手からマクバルト光線を発射した。
マガオロチもそれに対抗して口から光線を放ってオーブとの鍔迫り合いになり、オーブはマガオロチとの鍔迫り合いに負けて地面に落下し、そのまま消えた。
オーブリングは次の艦娘へと移動した。
二人はその場にうつ伏せに倒れ、気を失っていた。
そこにジャグラーが現れ、ティガとマックスのカードを回収した。
「ククク…計算通りだ…!フハハ…フハハハハハハハ!」
辺りには雨が降り出し、一筋の雷が落ちた。
そこには、人間の姿とは違うジャグラーの姿が一瞬映った。
その様子を見ていた零は机の中を漁り始めた。
「ちょっとこんな時に何をしてるのよ!」
「机の中に何かこの状況を解決出来るものが無いか探してみる!」
零はそう言いながら引き出しを全て開け、中を探り始めた。
すると、頑丈そうに封印されたような箱が二つ出てきた。
一つは眩い金色の光を放ち、宇宙語で「ゾフィー」と書かれた札と幾重もの鎖が張られていた。
もう一つは禍々しい邪気を放つ赤黒い箱で、宇宙語で「ウルトラマンベリアル」と書かれた札と、ゾフィーの箱よりも多い鎖が巻かれ、鍵が閉められていた。
「これは…?」
「こっちも見つけたわ!」
百合も倉庫の中から古い文字が描かれた書物を見つけた。
「本当か!」
零は百合の方に駆け寄り、書物を手に取った。
「あの怪獣…禍大蛇は大昔に玉響姫と言う姫を連れ去ろうとしたけど、一人のウルトラマン、…絵から見るにこれは…ウルトラマン?」
百合は描かれている怪獣と巨人の絵を指差しながら言った。
「いや、これはゾフィーさんだ。見ろ、胸にスターマークが付いてる」
「あっホントだ。…で、続きを言うと、ゾフィーさんがマガオロチから玉響姫を奪い返し、自分の光と引き換えにマガオロチを封印したみたいね」
「なんでそのカードがここにあるかは不思議だな…でも攻略法みたいなのはある?」
「ちょっと待って…」
百合は書物を一行ずつ指で追いながら確認していった。
すると、百合は一つの文を見つけた
「神木についてるしめ縄…これには邪悪な物の動きを抑える力があるみたい。これなら…!」
「よし!そうと決まればマガオロチをそこまで移動させれば被害は抑えられるかもしれない!」
「今はこれに賭けるしかないわ!急ぎましょう!大淀ちゃん!日向ちゃんと最上ちゃんに今の情報を伝えて!」
「了解致しました!」
大淀はすぐさま連絡機器を取り、零と百合の二人は箱を持って外へ出た。
「あ、日向さんですか?」
『ああ。どうした?』
「今提督達からの情報なんですが…」
大淀は簡潔に内容と主旨を伝えた。
『…つまり、その神木としめ縄に奴を誘導すれば言い訳だな?』
「はい。くれぐれもお気を付けて」
『ああ。すまない』
日向は通話を切った。
零達も地図を見ながら街の辺りを駆けずり回り、神社を探した。
「酷い有様だな…」
「早く探さないと…あっ!」
百合は右斜め前の方に鳥居を見つけた。
「恐らくアレよ!」
「よし!大淀、聞こえるか?」
零は慌てながらも大淀に通信を入れた。
『はいこちら大淀です。見つかりましたか?』
「ああ。今こちらの位置情報をそっちに送る。これを日向達を呼んで渡してくれ!」
『了解しました!』
零はスマホを操作し、素早く位置情報を特定して大淀に送った。
大淀はそれをキャッチし、紙にしてプリントアウトした。
「呼んだか?急ぎと聞いたが」
日向は扉を勢いよく開けて入ってきた。
「丁度良かったです!これを持って行って下さい!」
大淀は日向に位置情報が記された連絡書を渡した。
「念のため響さんか陸奥さんにも渡しておいて下さい」
「…了解した!」
日向はそれを手に取り鎮守府を駆けた。
途中で響を見つけ、簡単に事情を話してもう一枚あった連絡書を響に渡した。
そして、最上を通信で呼び、最上にも主旨を伝えた。
「大体事情は分かったよ」
「よし!なら行くぞ!」
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・バーンマイト!』
二人はオーブ・バーンマイトへと変身し、 炎を体に纏いながらマガオロチにタロウ譲りのスワローキックをかまし、マガオロチは横に倒れ、オーブは振り返って構えた。
「デュアッ!」
そして、オーブは煽るように指を曲げてマガオロチを挑発した。
マガオロチはそれに乗り口から光線を吐いた。
オーブは素早く飛び上がって光線を回避し、体を後ろに捻って神木の方へと誘導を始めた。
オーブはマガオロチに光弾やストビュームバーストを放ちながらダメージを与えつつ神木の方へ誘導した。
そして、マガオロチはとうとう我慢の限界になったのか、全方向へマガ迅雷を放った。
オーブは咄嗟に神社を守るようにバリアを張った。
自分はダメージを喰らったものの、なんとかしめ縄と神木の防衛には成功した。
「ウウッ…グッ…」
オーブは最後の力を振り絞り、体を虹色に光らせた。
「『『ストビュームダイナマイトォォォ!』』」
オーブはマガオロチに向かって走り、自分諸共マガオロチを爆破させた。
オーブは少しして元の体に戻った。が、オーブは、日向と最上は自分の目を疑った。
「……ウゥン!?」
マガオロチの皮膚は石となって爆発を防ぎ、その次の瞬間元のマガオロチに戻って咆哮をあげた。
「グアアアアオオオッ!」
マガオロチはオーブに光線を放ち、オーブは光となって消滅した。
「グウッ…」
そしてオーブリングは響と陸奥に渡った。
「急ぐわ!」
「ああ」
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・ハリケーンスラッシュ!』
オーブは着地しながらオーブスラッガーランスを構え、斜めや横にランスを振り回してマガオロチに攻撃を与えた。
そして、オーブは三回レバーを引き、トライデントスラッシュでマガオロチを連続で切りつけ、更にレバーを二回引いてマガオロチの体にランスを刺した。
しかしそれが仇となり、マガオロチに体を固定されて光線を放たれ、大きく吹き飛んだ。
ハリケーンスラッシュは空中で体勢を立て直し、瞬間移動をして最後の抵抗と言わんばかりにマガオロチを押し込んでしめ縄に触れさせた。
すると、マガオロチの動きは止まり、目の光は消えて硬直した。
エネルギーが切れたのか、それとも本当に神木の力で止まったかはマガオロチ自身にしか分からない。
だが、これ以上の被害拡大は阻止した。、
「ほう…マガオロチの動きが止まったか…」
ジャグラーはタロウとメビウスのカードを回収しながら戦いを見ていた。
ハリケーンスラッシュはその場に倒れ込み、光になりながら消滅した。
零と百合の二人は倒れていた響と陸奥に駆け寄った。
「二人共大丈夫!?」
「大丈夫か!?」
二人は響と陸奥の体を抱き上げた。
「…そうだ!まだ他にもいるわ!」
「そうだ…!急がないと!」
二人は陸奥と響を背中に乗せ、他にオーブとなって戦っていた赤城、吹雪、島風、日向、最上を回収し、途中で見つけたリアカーで鎮守府へ運び込んだ。
七人は医療施設へ運ばれ、なんとか命は取り留めた。
「特に吹雪さんが重症です。他の艦娘は数日以内には目を覚ますでしょうが、吹雪さんは一週間は目を覚まさないかと…」
医療班にいた香取から話を聞いた。
「そうか…」
吹雪の方をちらりと見ると、身体中は包帯で巻かれ、力無くベッドに横たわっていた。
「……俺はオーブを、ウルトラマンを許せない…」
「零…」
「………すまない、少し一人にさせてくれ」
零はそう言って部屋から出た。
「………」
零は荒廃した街の中を歩いていた。
「お探し物はこれかな?」
横から声がし、零はその方を向いた。
そこにはジャグラーがいた。
「お前は…!」
「ジャグラス・ジャグラー。お前達が光の戦士なら俺は闇の戦士だ。……カッコ悪いよ、お前達。オーブも、艦娘も!」
「………」
零は怒りで拳を震わせ、ジャグラーに殴りかかろうとした。
その時、ジャグラーの剣の矛先が零の首に突き立てられた。
「そうだ、それでいい。お前の中に眠る闇を解放するがいい。恥じることはない、それが人間の性質なんだ。闇の王、ベリアルもそれを望んでいるんだ」
「……!」
零は震える手でベリアルの箱を取り出した。
その箱を見ている内に吸い込まれそうになる。
いっそ闇の中へ溶けた方が良いのか───
闇の王の祝福を受け、己の光を捨て深く暗い闇の中へと──
「さあ、決めるがいい、闇の王の祝福を受けるのか、それとも──」
ジャグラーはベリアルの箱の鍵を零に渡した。
「────絶対に俺は闇に飲まれたりしない!」
零は鍵を受け取り、二つの箱を開けた。
中にはゾフィーとウルトラマンベリアルのカードが入っていた。
それと同調するかの様にマガオロチも動き出した。
「グアアアアオオオッ!!」
「さあ、第二ラウンドの始まりだ────」
そう言うとジャグラーはその場から姿を消した。
そして、代わりにオーブリングが零の手に握られた。
零はオーブリングを起動した。
「ゾフィーさん!」
零はオーブリングにカードを読み込ませ、カードは黄色い光になり、ゾフィーへと姿を変えた。
『ゾフィー!』
「ヘアッ!」
「ベリアルさん!」
零はウルトラマンベリアルのカードをリングに読み込ませようとした。
しかし、ベリアルのカードがリングに拒絶反応を示し、零はその衝撃で吹き飛んだ。
百合はマガオロチが目覚めたのを察知し、零を探しに行った。
「一体どこに………」
百合は零を探して街の方まで走ってきた。
すると、零がフュージョンカードを読み込ませるのに戸惑っているのを見つけた。
「!!零!」
「百合!ここは危ない!早く逃げろ!」
零はカードを再度読み込ませ、大きく吹き飛んだ。
「ぐあああッ!」
「零!」
すると、マガオロチが百合に向けて光線を放ち、大爆発を起こした。
「キャアアアアアアッ!」
「………あ、ああ、ああああ……ああああああああああああああああああッ!」
『ウルトラマンベリアル!』
ベリアルのカードは紫色の光となり、ベリアルへと姿を変えた。
「フハハハハハハハハハ!」
「うおおおああああああああああああ!」
零は怒りのままに腕を振り回し、オーブリングを掲げた。
「遂に変身したか…闇の王の祝福だァ!フハハハハハハハハ!」
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・サンダーブレスター!』
今回はここまでです。
百合さんは果たして生きているのか!?
待て次回!、