横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】 作:シャイニングピッグEX
いじげんを船一つで行き来できるリリカルなのはのアースラすげえなって思ってきたこの頃
キングコングも面白いから見た方がいいですぞ(はいはい宣伝乙)
『では、本編に参りましょう。そろそろ文章力上げろよと思うバキシムがお送りしました』
遠い宇宙の彼方で突如異変は起きた。
その様子は度々ニュースにされ、ネットでは沢山の考察が飛び交っている。
偶然寿命を迎えた星が沢山あったとか、その星にすむ人間が星を爆破させてしまったとか、あるいは宇宙人同士での戦争で星を滅ぼした、なんて飛び抜けた物も少なくはない。
零はため息を吐くとノートパソコンを閉じた。
「どう?何か有益な情報はあった?」
百合は零の顔を横から覗き込んだ。
「いや、全く無い。テレビで星が無くなる瞬間の映像はよく流れるけど、地球で見かける頃にはとっくの昔に無くなってるって事だ」
「要するに今更調べても意味が無いのね」
「そういう事。しかし…」
「なんか引っかかるわね…」
「ああ。仮に寿命を迎えたとして、距離にもよるけど沢山あるのならば同時に消えたりする筈だ」
「星と星の距離がどれだけ離れてても、地球上から見て同じなら全く同じに消えるだろうし、宇宙人同士の戦争なら他の星も巻き込まれるなりしそうだしね」
「そう。だけど映像は…」
零はテレビをつけてニュースの画面にした。
アナウンサーの言葉と共に映像が流れる。
「見てください!こちらの星が今消滅しました!あっ、こっちの星も…」
「堀井アナはどう思われますか?」
「そうですね〜、僕は宇宙人の仕業じゃないかなあと思います。ほら、宇宙人にだって仲のいい悪いもあると思いますし」
「つまり、これは過去の宇宙人の戦争での様子を表していると?」
「そうなんやないですかね。真城アナはどう思います?」
「私も宇宙人だと思います。星によって表現の方法も違うでしょう。それが原因でなってしまったんじゃないかと思うんです」
「堀井アナ、真城アナありがとうございました。cmの後は天気予報です」
コマーシャルに入ったところで零は百合の方に振り向いた。
「…まるで何かを探し回ってるみたいだ」
「何かを探してる…って何を?」
「そればっかりはなんとも。あくまで仮の話だし、これが合ってるなんてのも思ってないよ」
「でも、もし本当に何かを探してる誰かがいれば聞いてみたいわね」
「ま、そう言うやつって大抵…」
「ろくなのがいないわよね」
二人はそう言って苦笑いをした。
それから数日後の事、世間が気にも留めなくなってきた頃である。
零もデスクワークを終え、机で寝ていた時である。
誰にも気付かれない程度の揺れが起き、巨大な白いロボットが地球に降り立った。
「ん?おい、なんだあれ」
「なんですか?」
「なになに?」
渋川がそのロボットに気付き、夕張と明石を手招きで呼んだ。
「なんだこりゃあ…」
渋川達はそのロボットを見上げた。
一見すると白い竜のようだが、腕がロボットアームや大剣であり、頭から伸びる尾の様なものからコードが見え、ロボットだと認識する。
「随分デカイロボットだな…明石ちゃん、夕張ちゃん、ちょっと調べてくれよ」
「工場長がやれば良いじゃん」
「俺には他の仕事もあるんだよ頼むよ!な!」
渋川は頭を下げながら手を合わせて二人に頼んだ。
「ま、工場長がそこまで言うんなら私達が調べときますよ」
「すまねえな二人共。じゃあ俺は仕事を片付けたらそっちに加わるからよ。調べられそうな所からやっといて」
そう言い残して渋川は工廠の中の自分の机に着いて書類を整理し始めた。
明石は小さなため息をついて、「しょうがない、二人でやろうか」と夕張に言った。
夕張も「はい!遅れないように頑張ります!」と意気込んでロボットを調べ始めた。
まずは急に起動しても逃げられないようにびっしりと鎖やらテープやらを巻いて四肢を封じた。
勿論、そのままでも危ないので二人で協力してロボットを猫背にさせ、頭にも鎖を巻き付けた。
後は、万が一のことも考えて周囲に『立ち入り禁止』のテープや柵を設置した。
それと同時に渋川も加わり、まずは各所の長さなどを巻尺で調べ始めた。
「おーい!確か倉庫の中に一番大きい巻尺あっただろ!それ持ってきてくれー!」
「はーい!」
渋川の指示で夕張がロボットを降り、倉庫の方へ走った。
すると、いつの間に情報が漏れたのか、ロボットの周りに人だかりが出来ており、その中には怪獣や艦娘、百合の姿もあった。
「あっ、副提督。どうしたんですか?こんなところで」
「それはこっちのセリフよ夕張ちゃん。アレ何!?凄くカッコイイじゃん!」
百合は目を輝かせながら夕張に聞いた。
「私も分からないんですよ。だから今調べているんです。危険性が無いかとか」
夕張は淡々と答えた。
「なるほどね、じゃあ頑張ってね!」
「はい!」
百合は手を振りながら夕張を見送った。
そうこうしている内に辺りは暗くなり、見に来ていた野次馬達はいつの間にかいなくなっていた。
それでも一人、百合は夕張達の作業を黙々と見ていた。
「…ギャラクトロン」
「え?何か言いました?」
「ギャラクトロンってなんだい?」
渋川と明石が百合の方を見て言った。
「なんだろう、よく分からないけどこの名前が出てきたの」
「ふ〜ん、ギャラクトロン、か。いい名前だね。この子の名前ギャラクトロンにしようよ!」
「ギャラクトロンか…悪くねえな。夕張ちゃんはどうだい?」
「私もそれで良いですよ!カッコイイじゃないですか!ギャラクトロン!」
「それじゃあ決まりね。渋川さん、お疲れさんです!」
「ああ、お疲れさん」
渋川と百合はそう言ってから少しだけ笑い、百合は部屋に戻って零をベッドに寝かせ、自分もベッドに潜った。
作業は夜明けまで続き、三人の顔は既に真っ黒になっていた。
「ねえ、渋川さん」
「どした?明石ちゃん」
「もし、このロボットが怪獣から人間を守って…あわよくばこれに乗り込んでオーブと一緒に闘えたらさ、素敵じゃない?」
「オーブと共闘、か」
渋川はギャラクトロンを下から見上げながら言った。
『─────次元修正システム、オールクリア』
次の日、零もギャラクトロンを見に来た。
昨日は少し疲れが溜まっていてずっと熟睡していたが、その割には早く起きていた。
「ほら!これ!どう?」
「う〜ん…」
零は百合と一緒にギャラクトロンの周りを一周ぐるっと見て回った。
「…カッコイイな!」
「でしょー!」
零と百合は目を輝かせながら拳を強く握った。
そして、零がギャラクトロンと目を合わせた時である。
『次元修正点発見、コレヨリ排除ヲ開始』
「へ?」
その音声と共にギャラクトロンの目は紅く光った。
─────そう、それはあの赤く黒い悪魔と同じ光がその目に灯っていた
ギャラクトロンは無理矢理鎖を引きちぎって体を起こし、零の方を向いた。
ギャラクトロンは零に狙いを定め、目にエネルギーを溜め始めた。
「な、なんかヤバイ予感…?」
「と、とりあえず逃げよう!」
零と百合はギャラクトロンから離れ、その場から逃走したその時だった。
二人の後ろで凄まじい大爆発が起き、二人は大きく吹っ飛ばされた。
「提督!」
「提督さん!」
「おーい!お前ら大丈夫か!?」
渋川達が零達に駆け寄った。
「え、ええ、なんとか」
渋川と明石、夕張に体を起こされ、二人はなんとか答えた。
「とにかく今は逃げるぞ!」
「はい!」
渋川の言葉で四人の返事は重なり、走って逃げ出した。
それを見て、ギャラクトロンは宙に浮き上がり、空から零を狙い撃った。
零はなんとか避けており、他の四人も爆風を喰らいながらもなんとか逃げ延びていた。
『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ・スペシウムゼぺリオン!』
ギャラクトロンが次の一発を撃ち、零達が身構えたその時だった。
何も起こらず、五人は恐る恐る見上げるとそこには仰向けでバリアを張ってビームを防いだオーブが浮いていた。
「シュアッ!」
オーブは体を猛スピードで起こし、その勢いのままギャラクトロンを連れて遠くの森へと連れていった。
「俺達も向かうぞ!」
「は、はい!」
「了解!」
「もしもし?大淀ちゃん?怪獣出現よ。街のみんなに避難させるように言って」
『え?怪獣が出たならギャラクトロンに倒させれば良いのでは?』
「………その怪獣がギャラクトロンなのよ」
「シュアッ!」
オーブはギャラクトロンを人があまりいない山林の方に運んだ。
それに追いつこうと渋川が車を出し、四人はそれに乗り込んだ。
「一体なんだってんだ…何が正義のロボットだよちくしょう!」
零は強く握りしめた拳で自分の膝を叩いた。
「所詮は俺達が夢を見すぎたって事さ。よくよく考えりゃああんなよく分からねえ物ばかりで出来たモンを動かそうと思ったのがいけなかったんだ」
「……」
顔を俯かせる明石の顔は悲しみに染まっていた。
「オゥルシュアァッ!」
オーブはギャラクトロンと激戦を繰り広げていた。
ギャラクトロンが放つ光線とオーブのスペリオン光輪が衝突し、凄まじいスパークと煙が起き、その合間からオーブとギャラクトロンが飛び出して取っ組み合いになり、オーブはティガのパワータイプを発揮させてギャラクトロンを掴んで投げ飛ばした。
ギャラクトロンは地面に叩きつけられるも何事も無いかのように体を起こし、ロボットアームが付いた腕を伸ばしてオーブを掴み、地面に何度も叩きつけた。
「グアアッ!」
オーブは苦しみながらも手の中に光輪を作ってロボットアームの手首を切断し、自分の首を絞めていたアームを地面に捨てた。
ギャラクトロンは腕を切られても動じる様子は無く、すぐに新しい腕に作り替えた。
「!?シュワアッ!」
オーブは走って飛びかかってギャラクトロンの頭にチョップを当て、ギャラクトロンの腹に二ーキックを入れて間合いを取った。
「『『スペリオン光線!』』」
オーブは腕から放つスペリオン光線をギャラクトロンに向けて放った。
ギャラクトロンはそれを大剣で弾き、頭の尾をオーブに伸ばし、ロボットアームでオーブの首も掴んで自分の近くまで引き寄せた。
そして、ギャラクトロンは赤い胸のコアからオーブに向けて凄まじい大きさの光線を放ち、オーブの体は光線に包まれた。
その瞬間を、五人は見ていた。
「お、お、………オーブウウウウウウウウ!」
零はオーブの名を叫び、明石は無言で口を押さえて首を振り、夕張と百合は呆然と眺めており、渋川はオーブから背を向けていた。
『邪魔スル者ハ排除、邪魔スル者ハ排除…』
ギャラクトロンの警告とも取れる音声はいつまでも鳴り止む事は無かった。
今回はここまでです。
あのアンケートがあのままならば凄まじくカッコイイあの人が来るかもしれない
では、また次回!