横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】 作:シャイニングピッグEX
前回出してないけど怪獣達"は"います。
うん、一応。
『それでは本編、いってみよー!』
異形達を追い払った零と百合は、不思議な少女達に連れられて石垣の陸に上がった。
「あ、そうそう、一つ聞きたいんだけどさ。」
「?なんだ?」
一人の黒い髪の女が振り向いた。
「ここ何処か分かる?えーっと、私達、その・・。」
「地図とか見ずに気が付いたらここ来ちゃってさ・・はは。」
二人は苦し紛れながらの言い訳をしながら聞いた。
「そ、そうか。ここは横浜だ。」
「横浜か・・。」
「横浜ね。せめて地名位書いといて欲しかったわ。」
「何が?」
「あー、ごめん、こっちの話。」
「?」
少女達は全員石垣の上に登り、零と百合も石垣の上に登って、バイクを百合のスマホの中に回収した。
「ここを少し歩けば私達の基地、鎮守府が見える。それまで少し歩くが、良いか?」
「ああ。俺は良いけど、百合は良いか?」
「私も大丈夫よ。さ、行きましょう。」
「了解した。」
そう言って彼女達は歩き出し、二人もそれについていった。
「しかし、さっきの体術と言い、深海棲艦達を撃ち抜く武器と言い、あなた達は一体何者なんだ?」
「う~ん、強いて言うなら、冒険家、ってとこかな?」
「だからあれくらいは朝飯前って訳よ。私は流石にあれくらいまでは出来ないけどね。」
「凄いものだ・・・青葉が聞いたら驚くな。」
すると、一同の前に大きな建物が見えてきた。
「着いたぞ。ここが私達の基地でもあり、日本の最前線、横浜鎮守府だ。」
「お、大きい・・。」
「これが・・鎮守府か・・。」
二人はあまりの大きさに開いた口が閉じなかった。
「色々言いたい事は有るだろうが、まずは鎮守府を案内しよう。皆は戻っててくれ。」
「はい。じゃあ、長門さんはお二人を宜しくお願いしますね。」
「ああ。・・・すまない、自己紹介が遅れていたな。私は長門型一番艦の長門だ。これから宜しく頼む。他の艦娘達の事は後々紹介しよう。」
「おう。俺は柊零。宜しくな。」
「私は柊百合。宜しくね、長門さん。」
「宜しく頼む。ところで、二人は既に結婚しているのか?」
「ま、まあな・・。」
零は顔を赤くし、横を向きながら人差し指で頬を掻いた。
「こう言うとこは弱いのよ、家の旦那。」
百合は意地の悪そうな笑顔で言った。
「そ、そうなのか・・。」
長門もそんな二人を見て苦笑いをした。
「まずは工廠に案内しよう。こっちだ。」
二人は長門に連れられ、鎮守府の中の工廠と呼ばれる場所に案内された。
そこには青い作業服を着た一人の男と一人の少女が立っていた。
「ここは、艦娘達の砲台や砲弾を作れる場所だ。そして、こちらが・・。」
「ここを管理してる渋川一徹だ。宜しくな、姉ちゃん達。」
「宜しくお願いします。」
零と百合はお辞儀をした。
「そして、私が艦娘達の砲弾や砲台を作っている明石だよ。宜しくね。」
「渋川工廠長達には私達はいつも世話になってるんだ。」
「だからその装備だけは俺達で直してるんだ。まあ、流石に身体までは直せないけどな。」
「そうなんですか・・。」
「さあ、次へ行くぞ。ありがとう、渋川工廠長。」
「おう。姉ちゃん達、いつでも遊びに来てくれよ。」
「いつでも待ってるよ~。」
二人は手を振って零達を見送った。
「また来まーす!」
そして、二人は入渠場兼大入浴場へ来た。
「何で二つあるんだ?」
「前の提督が風呂好きでな、その提督曰く「朝の一番風呂は最高の贅沢」だそうだ。」
「だから二つあるのね・・。しかもご丁寧に男女分けられてるし。」
「来客も多いしな。そこも考えて作られたんだろう。ただ、日替わりで掃除をしているんだが、形が銭湯みたいなのは如何なものだろうと何度も言った覚えがあるよ。」
長門は小さく苦笑いをした。
「さて、次に行こうか。私は少し入り辛いがな・・。」
「「?」」
零と百合は顔を見合わせて首を傾げた。
三人は上の方へ移動し、鎮守府の要となる、執務室へと来た。
「失礼します。」
長門は扉をノックし、扉を開けて入った。
二人もその後に続いて部屋に入った。
「・・・え?」
「どういう事・・?」
二人は目を疑った。
そこには「提督」と書かれたプレートが置かれた机と椅子が置かれ、部屋の脇では通信機器の前に座った女性が一人いるだけで、提督らしき人物の影はなかった。
あるとすれば、提督らしき人物と長門を入れた数人の艦娘達が写った写真とそこに供えられているかの様に置かれた、石となっている輪の様な物が着いた奇妙な陶器と二枚のカード位である。
「・・・そう。見ての通りここには提督はもう居ない。」
「それって・・!」
「数年前に消えたんだ・・・。巨大生物にやられて・・・。」
そう言う長門の肩は震えていた。
足元には一粒の涙が滴っていた。
「・・・ごめんなさい、嫌な事を思い出させて・・。」
「いや、私達も泣いてばかりではいられないと思って立ち直っていたつもりだったんだが・・こう言う事には弱くてな・・。これでは提督に顔向け出来ないな・・。」
零は写真の元に置かれたカードの方に歩み寄った。
「長門、このカード、少し見させて貰ってもいいか?」
「ん?ああ、それか。構わないぞ。」
長門は涙を拭いながら言った。
零は二枚のカードを手に取ってそれを見た。
「提督が消えた直後に、その二枚とその石の道具が発見されて、渋川工廠長のところへ持っていって解析を頼んだんだが、どうにも正体が分からなくてな。何もせずに放置しておいたんだ。」
「ふーん・・・。」
零が持っているカードは青と黄色の物で、青い方にはM78青雲の文字で「ウルトラマン」、黄色い方には「ウルトラマンティガ」と書かれており、両方とも共通して裏面に青い玉が刻まれていた。
二枚に描かれたウルトラマン達は両手で何か丸い物を持つようなポーズで、対照的だった。
「これで案内は終わり?」
「いや、まだ一つ残っている。そこを紹介したら、頼みたい事があるんだ。」
「だって。ほら、行こう。」
「あ、お、おう。」
零は二枚のカードをズボンのポケットに入れ、陶器を着ていたダッフルコートの中にしまった。
そして、三人は部屋を出て、鎮守府の施設の外へと出た。
三人は、鎮守府近くの甘味処、間宮へ来た。
店内では一人の女性が数人の艦娘達にデザート等を出していた。
すると、その女性が三人の方に気付いた。
「いらっしゃいませ。あら、珍しいですね、長門さんがお友達を連れてくるなんて。」
「ああ、ちょっとな。適当に見繕ってくれ。」
「分かりました。少々お待ちくださいね。好きな所座って待っててください。」
そう言ってその女性は店の奥へと消えて行った。
零達は言われた通り適当な椅子をみつけてそこに腰かけた。
「今のは?」
「今のは間宮。伊良湖と二人でここを経営している。」
「へぇ~・・。」
「二人だけでここを・・。」
「ここのデザートは絶品でな、艦娘達が疲れを癒したい時はここで休みがてら甘い物を食べに来るんだ。私も姉妹艦の陸奥を連れてよくここに来るよ。」
「長門がそう言うなら、楽しみだな。」
すると、その時であった。
凄まじく強い風と共に、赤いマガ水晶を埋め込んだ青い身体の鳥の魔王獣と呼ばれる怪獣の一体、、マガバッサーが現れた。
「ピイイイイー!」
「何だ!?」
「怪獣!?」
「とにかくここは一旦離れよう!」
零に言われた通り、二人はそこを離れた。
「よし!早速!」
零はゼノブラスターを取りだそうと、ポケットをまさぐった。
しかし、目当ての物は出てこず、身体中を叩いてもそれらしい感触はなかった。
「どうしたの?」
百合が慌てて零に駆け寄ってきた。
「・・・ゼノブラスター忘れたぁぁぁ!」
「ええー!?ど、どうするのよ!?」
すると、ダッフルコートの中身が光っている事に気が付き、零はそれを取り出した。
それは、陶器等ではなく、オーブリングと呼ばれる変身道具であった。
石の状態から復活し、元の状態へと戻ったのである。
「・・よし!」
零は二枚のカードを取り出した。
「ウルトラマンさん!」
『ウルトラマン!』
「ヘェッ!」
零はウルトラマンのカードをオーブリングへ読み込ませた。
カードは光へと姿を変え、ウルトラマンの姿になった。
「ティガさん!」
『ウルトラマンティガ!』
「ヂャウッ!」
続いて、ウルトラマンティガのカードを読み込ませた。
カードは光へと姿を変え、ウルトラマンティガへと姿を変えた。
「光の力、お借りします!」
『フュージョンアップ!』
零はオーブリングを掲げ、トリガーを押した。
ウルトラマンとティガは、光の戦士となった零と一体化した。
『ウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオン!』
今回は時間の都合上ここまでです。
それではまた次回!