横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】   作:シャイニングピッグEX

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うっしやろ。

ょっちゃんって呼ばれてる人って大体名前によが入ってるよね。

『では、始めて参りましょう。大怪獣バトル10周年ですってよ奥さんってのをいつか言ってみたいザンドリアスがお送りしました。…もうちょっとまともなセリフなかったわけぇ!?』


蒼き聖剣

「……んぁぁ〜……」

 

太陽が空高く昇り、一日が始まる合図を告げ、それに合わせて人々は目を覚ます。

 

いつもと変わらない日常。

 

そしてまた今日も変わらない一日…の筈だった。

 

マガバッサー事件があった日から次々と怪獣が出現した。

 

勿論、ウルトラマンも復活したが、それは私達が知ってる提督が変身したウルトラマンではなく、私達の中の誰かが変身したウルトラマンだと言うことが分かった。

 

後は…新しい提督が二人来た事だろうか。

 

最初はどちらとも女性だと思っていたが、実際は夫婦だったらしく、金剛達が文字通り身体を張って調べたらしい。

 

「ウルトラマン…オーブ…か」

 

一人の艦娘が窓にもたれて外を眺めていた。

 

「…あの日から本当色々あったんだよな…今でも信じられないな」

 

新しい提督が着任したその日から、止まっていた時計の針が動き出した様に深海棲艦が姿を現し、街で怪獣と戦うヒーローの光景が甦って来る。

 

無限に繰り返すのか、それとも新しい時間の始まりなのか。

 

それは誰にも分からない。

 

無論、ヒーローだって。

 

「……やっぱ難しい事は考えるもんじゃないな。頭痛くなってきた」

一人の艦娘は頭を抱え、その場を移動しようとした時だった。

 

「お、おはよう、天龍」

 

「ああ、おはよう、クレナイ提督」

 

ガイと天龍はお互いに片手を上げて挨拶を交わした。

 

「どうした?いつもと違って元気がないぞ?」

 

「ちょっと難しい事考えててな。頭痛くなってきたんだ」

 

天龍はそう言いながら頭を搔いて苦笑いをした。

 

「おいおい、慣れない事するからだぞ」

 

ガイもそれを見て苦笑いをした。

 

「そうだな。…クレナイ提督、柊提督はどうなってる?」

 

「どっちもベッドで寝てる」

 

「そうか…ありがとう」

 

「おう。朝食は出来てるみたいだぜ」

 

「ああ」

 

そう言って天龍はガイと別れ、朝食を食べに食堂へ向かった。

 

既に食堂には艦娘や怪獣達が集まり、皆食事を楽しんでいる。

 

まるで零や百合のことなど誰も気にしていないかの様だ。

 

「おはよう、天龍」

 

「ああ、おはよう木曾」

天龍は木曾の横に座った。

 

「皆どうしたんだ?あんな事があったってのに」

「ああ。くよくよしていてはどうにもならないって日向が皆に言ってさ。それで少しでも皆を明るくしようと頑張ってるんだ」

 

「へぇ〜」

 

「それに、士気も低くなるし、ましてや深海棲艦なんかに倒されたら元も子もないしさ」

「なるほどなぁ〜」

 

そう言いながら天龍は持っていたサンドイッチを頬張った。

 

「ま、私は元から凹んではないけどな」

 

そう言って木曾は手のひらを水平にして上げた。

 

「木曾…」

 

「フッ」

 

「口元に生クリーム付いてるぞ」

 

「えっ?」

 

そう言って天龍は木曾の口元に手を伸ばし、木曾の口からクリームを指で拭ってそれを口に入れた。

 

「お、おまっ…!」

 

木曾は恥ずかしそうに顔を赤くした。

 

「カスタードクリーム?か?シュークリームでも食べたのか?」

 

天龍は舌でクリームの味を確認しながら言った。

 

「べ、別に何食ったって良いだろ!」

 

そう言って木曾は席を立ってどこかに走って行ってしまった。

 

「変なやつ…」

そう言って天龍はサンドイッチを口に押しこんだ。

 

 

木曾が夢中で走っていると、知らず知らずの内に医務室の前に来ていた。

 

「ここは…」

 

木曾は医務室に入り、零が寝ているベッドに向かった。

 

「よう、木曾」

 

「おう、クレナイ提督」

零のベッドの横にはガイが座っていた。

 

「調子はどうだ?」

「元気では…ないな。未だ目を覚ます様子はない」

 

「そう…か」

 

そう言って木曾はガイの横に座った。

 

「………クレナイ提督ってさ、確か元救急隊員だったよな」

 

「ああ。それがどうしたんだ?」

 

「…何度もこう言う光景は見た事あるのか?」

「まあな…でも、助けた人達の笑顔を見た回数の方が多いさ」

 

「う〜ん、でも救急隊員ったってボランティアみたいなもんだろ?何がいいんだ?」

 

ガイは木曾の頭に手を置いた。

「お前も助ける方になれば分かるさ」

 

「そう言うもんか」

「そう言うもんだ」

 

二人が話していると、急に地響きが起き、二人はとっさにベッドを抑えた。

 

「なんだ!?」

 

二人はカーテンを開け、窓から外を見た。

 

「チュチュオオオオオン!」

 

巨大なハサミのようなアゴを持った怪獣が地中から姿を現した。

 

「なんだあの怪獣!?地面から出てきた!」

 

「あれは…」

 

「アントラーだ」

後ろから声がし、その方を向くと小さな紙袋を持ち、ドーナツを頬張るジャグラーが立っていた。

 

「ジャ、ジャグラー!?」

「どこで買ってきたんだそのドーナツ…」

 

「これか?朝早くから並んで買ってきた。新発売のシュワシュワドーナツ…思ったより微妙だな」

 

「そんなグルメレポートは良いから、早くどうにかしようぜ!ドーナツ屋も無くなっちゃうぞ!」

 

「それは困るな…」

ジャグラーは指に付いたクリームをペロりと舐め、シュワシュワドーナツを食べ終えた。

「早速行こうぜ。そろそろオーブリングが艦娘に向かってる頃だろ」

 

「ああ」

 

すると、オーブリングは木曾の手に渡り、もう片方の手には『ウルトラマンアグルV2』のカードが握られていた。

 

「アグルさんか。と言うことは、相方はヒカリさんのカードを持った艦娘だな」

 

「フュージョンカードを持っていれば相方と会えるだろう。さっさと探して変身するんだ」

 

「ああ!」

 

そう言って木曾は部屋を出て行った。

 

「ジャグラー、まだドーナツある?」

「まだ残ってるぞ」

 

「一個貰っていい?」

 

「ああ、良いよ」

「ありがと〜」

そう言ってガイはジャグラーの紙袋の中から一つドーナツを手に取った。

 

 

 

木曾はヒカリのカードを持つ艦娘を探して鎮守府内を走っていた。

 

そして、食堂の前で天龍と会った。

 

「天龍!ヒカリのカード持ったやつ知らないか?」

 

「ヒカリのカード?こいつか?」

天龍は手に持っていた『ウルトラマンヒカリ』のカードを木曾に見せた。

 

「それだ!どこにあった?」

 

「どこに…って言うか気付いたら持ってた」

「そうか。ならやる事は分かるな?」

 

「…ああ!」

 

天龍は木曾のオーブリングを見て察知したらしい。

 

「行くぜ!私達を沈めてみな!」

 

そう言って木曾はオーブリングを起動した。

 

「アグルさん!」

 

『ウルトラマンアグル!』

 

「トゥオァッ!」

 

木曾はオーブリングにアグルのカードを読み込ませた。

 

すると、リングが青く光り、カードは青い光となり、アグルへと姿形を変えて木曾の横に立った。

 

「ヒカリさん!」

 

『ウルトラマンヒカリ!』

 

「デァッ!」

天龍は木曾同様ヒカリのカードを読み込ませた。

 

リングは黄色に光り、カードは黄色い光となり、ヒカリへと姿形を変えて天龍の横に立った。

 

「蒼き光の力、お借りします!」

 

二人はオーブリングを真っ直ぐ上に掲げ、ヒカリとアグルもその動きに同調した。

 

『フュージョンアップ!』

 

オーブリングの音声と友に二人はウルトラマンオーブとなって白い光に包まれ、ヒカリとアグルも黄色い光と青い光に包まれ、オーブへと重なり、新たな姿となった。

 

『ウルトラマンオーブ・ナイトリキデイター!』

 

青い流星群の光の中から緑色のオーラと共に蒼い光の戦士が飛び出した!

 

 

 

オーブは赤い光を纏いながら地上に現れ、赤い光の輪を放つと共に着地して土砂を舞いあげた。

 

そして、悠然と立ち上がり、アントラーの方を向いた。

 

「影を払いし、光の刃」

 

そう言ってオーブは両腕からアグルブレードを展開した。

 

それを見てアントラーはオーブに襲いかかってきた。

 

「フッ」

オーブはアントラーの突進に怯むことなく、アグルブレードでアントラーをすれ違いざまに切りつけ、怯むアントラーに隙を見せることなく斜め十字にアントラーの背中を切りつけた。

 

「チュチュオオオン!チュチュオオオオン!」

 

アントラーはあまりの激痛に悶え、磁力光線で周りの物を引き寄せ始めた。

 

『そうはさせねぇぜ!』

 

「トウッ!」

 

オーブはアントラーの元に飛び込み、アグルブレードを展開してアントラーのアゴのハサミを根本から斬り裂いた。

 

その瞬間アントラーに引き寄せられていた物が落ち始めた。

 

その中には例のドーナツ屋も混ざっていた。

 

「シュアッ!」

 

オーブは超スピードを出して建物やお店をキャッチし、元の場所に戻した。

 

そして、アントラーの方を向いてアントラーの頭を掴み、そのまま持ち上げて遠くに放り投げた。

 

「オォー…シュワァッ!」

 

「チュチュオオオオン!」

 

『これでトドメだ!行くぜ!』

 

『ああ!木曾!』

 

「『『クラッシャーナイトリキデイター!』』」

 

オーブは額に手を添えてエネルギーを集め、そのエネルギーを三日月型にしてアントラーに発射した。

 

光線は見事アントラーに命中し、アントラーの体にくい込んだ。

 

そして、オーブが後ろを振り向いて腕を払うと同時にアントラーは爆発、四散した。

 

「シュワッ!」

 

オーブは空を仰ぎ見て、大地を蹴って蒼い空の彼方へ飛んで行った。

 

 

 

 

「本当疲れた…」

 

「もう戦う気力が起きねえぜ…」

 

二人はヘトヘトになりながらガイとジャグラーがいる医務室へ入った。

 

すると、衝撃的な光景が二人の疲れを吹っ飛ばさせた。

 

「柊提督!?柊提督!?」

 

「どうした!?何があった!?」

 

零の口に付けられた透明の生命維持装置。

 

その生命維持装置が零の鮮血で真っ赤に染まっていた。

 

「……完全に手遅れだったな、ガイ」

 

「……あ、ああ……ああああああああああああっ!」

 

医務室にガイの悲痛な叫び声が響き渡った。

 

その光景を、二人は呆然と見ている事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

少し無理矢理過ぎたかな?

ま、また次回頑張ります。

さて、そろそろギミックに気付いた人もいるんじゃないかなぁ

それではまた次回!
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