横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】 作:シャイニングピッグEX
ウチの零さんって艦娘達から男性って思われてるのか、女性って思われてるのか、どっちなんだろう。
特娘達とゴモラを戯れさせている間、百合も仲間にした怪獣を出そうとスマホを構えた。
「ん?どうした?スマホなんて出して。」
「ほら、私も怪獣を貰ったし、出したいなって。」
「ああ~、そう言えば貰ったって言ってたな。OK、俺も気になるし、出してみてくれよ。」
「ええ。」
『ソウルライ・・・リアライズ!オール!」
「お前のも間違ってない?」
「ええ。間違ってたわね。」
「しかも声エックスにしたのな。」
「なんか凄く選んでくれと言わんばかりにアピールしてたわよ。」
零と百合が駄弁っている間に、百合のスマホからバキシム、ザンドリアス、スカイドンの三人が出てきた。
「んあ?おはよう・・・。」
「チーッス!」
「あんたが百合の旦那さん?ふぅん・・ま、宜しくね。」
「紹介するわ。この赤い傘を持った子がバキシムちゃん。空間に穴を開けて色んな所へ行き来出来るのよ。」
「私はバキシム。百合さん達の何てんだ、足みたいなもんね。宜しく。」
「ああ。ってか、一匹目から超獣か。」
「そう言う事は言わないものよ。次の子はスカイドンちゃん。体重が物凄く重い上に一日中寝てる子よ。この子のおかげでどれだけ足を引っ張られたか、数えきれないわ。」
「スカイドンです・・・宜しく・・。」
スカイドンは最低限の挨拶をして眠ってしまった。
「こりゃあ確かに手間取るなぁ。」
零はスカイドンの方を見て苦笑いをした。
「そして、最後に何かと不遇なザンドリアスちゃん。」
「不遇って何よ!って言うか私の紹介雑にも程があるわよ!」
「大体分かった?」
「ああ。」
「他人(怪獣)の話を聞きなさいよそこー!」
ザンドリアスは二人の方を指差して言った。
「でもしょうがなくない?ザンドリアス、行く先々で一人だけ罠にかかってんじゃん。」
「そうだよ~・・・。この間も一人だけ落とし穴落ちたじゃん。」
「ぐっ・・・。」
そこまで言われてはぐうの音も出ない。
「で、こいつらは俺の怪獣達の事も知ってるのか?」
「知ってるもなにも、零様が仕事してる間ずーっと遊んでましたよ。」
零の横に来たペガッサが言った。
「あ、そうなの?なら一々自己紹介する必要も無いな。」
「さてと、そろそろ私達は鎮守府の中に戻りましょ。」
「ああ、そうだな。仕事も残ってるし。ゴモラ~、特娘達と遊び終わったらちゃんと人間の姿に戻るんだぞ~。」
ゴモラは分かったと言う様に一鳴きした。
「お前達は鎮守府の中にいてくれよ。外に出られたら探しに行くのも大変だからさ。」
「特娘の皆も宜しく頼むわね。貴女達もちゃんとルールを守ってね。」
「「「「「は~い!」」」」」
「ええ。艦娘の皆さんにも紹介しておきますよ。」
「ありがとな。」
そして零と百合は執務室に戻り、艦隊の皆のリストや顔写真やらを確認する作業に入った。
「特型駆逐艦・・・。正規空母・・・。」
「球磨型・・・天龍型・・・。」
「・・・果てしなく多いな、ここの艦。」
「日本の艦だけとは言え相当な数ね・・・。」
零と百合は小さな悲鳴をあげつつ、リストの確認作業を進めて行った。
そして、作業が終わったのは、時計が午後10時を指していた時だった。
「や、やっと終わった・・・。」
「さ、流石に100隻以上の艦を確認するのは大変ね・・。」
「前の提督すげえな本当・・・。」
二人はそのまま布団に入るなりいきなり眠りについた。
時計が午前1時を指した頃、四人の人影が行動を開始した。
艦娘はもちろん、怪獣達も零達とは別の部屋で眠りについている。
一人の艦娘はそれでも周囲を警戒しながら移動し、残りの三人を導いて行った。
そして、先頭の艦娘は静かに寝室の扉を開けた。
「・・(やっと来ましたネ~・・)提督のハートを掴むのはわたっ!むぐっ!」
他の三人が喋りだそうとした艦娘の口を塞いだ。
「(駄目ですよ金剛お姉様!)」
「(こんな所で騒いだら新しい提督はおろか他の艦娘や怪獣さん達まで起きてしまいます!)」
「(出したい気持ちは分かりますが抑えて下さい!)」
「(む、むう・・そうでしたネ~。もう少しで全てが水の泡になるところでしタ。)」
金剛達は小声で話し始めた。
「(今日やることは一つ!寝込みを襲う事ネ~!)」
「(今度の提督はどっからどう見ても女性ですしね。)」
「(少しお胸が残念ですが、それでも充分な程のスタイルです。)」
「(そうですね、では、参りましょう!」
金剛、比叡、榛名、霧島はどこぞの怪盗三世の如く布団の中に飛び込んだ。
「(う~ん、このしなやかな体。)」
「・・んっ。」
「(細い脚。)」
「・・あっ。」
「(この長い髪も中々ですね~。)」
その時、誰かを弄っている四人は衝撃的な事実を知らされることになった。
「・・・よっこらせ、トイレ行こ。」
隣の布団から零が出てきた。
「「「「えっ?」」」」
金剛達は布団から出て零の方を見た。
「・・・ん?金剛さん?」
「な、何で提督がそっちに?」
「何でって・・俺はずっとこっちで寝てたぞ?」
「じゃ、じゃあ、私達が弄ってたのは・・・。」
金剛は恐る恐る布団を捲った。
そこには顔を赤らめた百合がいた。
「・・・金剛さん?」
「ひっ!?い、いや、これは、提督の体つきが私達艦隊娘と如何程の差違があるのかを調べようとしただけネー!」
「・・・俺は男だああああああ!」
零は金剛達をつまみ上げて部屋から投げるように追い出し、扉を閉めた。
「いっ!」
「ろっ!」
「はっ!」
「にっ!」
四人は頭を壁に強く打ち、気絶した。
翌日、体をくの字に曲げて寝ている金剛四姉妹の姿が執務室の前で発見されたと言う。
今回はここまでです。
次は魔王獣が出るかな?
乞うご期待!
「・・・第一回!艦これ宝珠ラジオ~!」
「「イェ~!」」
「はい、と言う訳でやって参りました、艦これ宝珠ラジオ。これはメインパーソナリティーの俺、柊零とゲストの二人でお話を振り返ろうと言う主が勝手に作った上にどっかで見たことがあるような感じのラジオでございます。」
「今回のゲストは私、柊百合よ。」
「はい、宜しくお願い致します。」
「宜しくお願い致します~。しかし、何だろう。」
「どうしました?」
「まさか襲われるとは思いませんでした(笑)」
「完全にターゲット俺でしたしね(笑)」
「で、裏をかかれて私(笑)。」
「(笑)」
「話変わりますけど、これって毎回?」
「う~ん、どうなんでしょう。人気は勿論、時間に余裕が出来たからやってるようなもんですし。」
「じゃあまだ続くか分からないんですね~。」
「そうですね、っと。どうやらお時間の様です。」
「次回からはこっちで感想を返信していくつもりよ。」
「それでは皆様、また次回のお話で会いましょう。」
「また次回!」