横浜鎮守府の【提督】宝珠の戦士と【副提督】 作:シャイニングピッグEX
ラーメンが恋しくなる時期ですね。
『では、本編に行きましょう。今回の初めの挨拶は宇宙恐竜ゼットンでした。』
「・・・へーーっくしっ!」
「提督、風邪ですか?」
書類を置いて大淀が聞いた。
「・・うん、そうみたい・・。」
鼻声で零は答えた。
「・・でも、最近多いわね、異常寒波。」
百合は窓から降り積もる雪を見ながら言った。
「ただ、あの子達は気にしてなさそうだけど。」
「んー?」
零は窓から外を見て、百合が指差す方を見た。
そこには、雪合戦をする怪獣達と艦娘の姿があった。
「・・・寒くないのかなあ。」
「片や怪獣、片や艦隊だしね。寒さには強いんじゃない?」
「良いなあ・・・俺は寒いの苦手なんだよな・・・。」
「流石の零でも寒さや暑さには弱いのね。」
「子供の頃アイススケートやって思いっきり池に落ちて・・それ以来寒さにはめっきり弱くてさ~。」
零は苦笑いをしながら言い、その直後に小さくくしゃみをした。
「・・貴方は今日はゆっくりしなさいな。」
「そうする・・。」
零はそう言いながら炬燵に潜った。
「私はあの子達の様子を見てくるから。」
「あ、私も行きます。」
「大淀ちゃんも行く?」
「あ、はい。」
百合と大淀は執務室を出て外へ向かった。
「・・・ラーメン食べよ。」
零は扉を閉めて出ていく二人を見ながら言った。
「そう言えば副提督って、提督の何処を好きになったんですか?」
「あら?大淀ちゃんはそう言う話が好きなの?」
「い、いえ、そう言う訳じゃないですけど・・・。ほ、ほら、提督って女性ですし、副提督も女性ですから・・・。」
「え?あの人立派な男性よ?」
「えっ。」
「えっ。」
「「・・・・・。」」
二人は少しの間沈黙していた。
「・・え?提督って、女性じゃなかったんですか?」
「・・気持ちは分からなくはないわ。私も最初会った時はこの子お胸小さいなーって、声低いなーって思ったし、俺っ子だしで。」
「で、見てみたら男性だったと。」
「そう言う事。まさか事実上女子校に入ってくるなんて思いもしないわよ。」
「へぇ~。・・そう言えば提督二人はいくつなんですか?」
「そうねえ、二人とも二十は越えてるわね。結婚して二年は経つし。」
「二年・・ですか。」
「気付いたらこんな事になっててね。でも、私は不幸だとは言わないわ。あの人の背中があるもの。」
「提督の・・背中?」
「ええ。誰よりも辛い修羅場を潜り抜けて来たあの背中が何よりも頼りになるし、見てて安心するの。」
「頼りになる背中・・・。」
「そうよ。・・っと。」
百合は鎮守府の扉を開き、外へ出た。
「おお~、やってるわね~。」
艦娘と怪獣達は最早肉眼では捉えられない速さで雪玉を投げ合っていた。
二人はその雪玉の行方を首を振って顔ごと移動させながら目で追いかけた。
そして、その頃零はと言うと・・・。
「・・・さむ。」
炬燵で一人みかんを頬張り、そのまま炬燵の中で眠ってしまった。
その翌日、余計に風邪が悪化したのは言うまでもない。
今回はここまでです。
まさかの三人だけと言う悲しさ満天なお話でしたが、マジでこうなるくらいネタが無い(泣)
それでは、また次回。