IS~ 篠ノ之家の弟 作:黒曜
さっきの砲撃がくるとすぐさま千冬が指示を出して一夏達に指示をするがそれが聞こえていないのか退避しようとしない。それどころか何かを話し合っているようだ。
そして、そんな二人に対して正体不明のISの1体からアリーナの遮断シールドを貫通したであろうビームを撃った。それを何とか一夏兄様が鈴さんを抱えて何とか回避したがさらに連射して当てようとしている。もう片方の大剣を装備しているISの方は二人を攻撃しようとはしないで何かを待っているかのように地面に剣を刺して動きをみせない。
「織斑君!凰さん!今すぐアリーナから脱出してください!すぐに先生たちがISで制圧に行きます!」
二人が何とか回避しているのをモニターで見ている。山田先生は、何とか二人を退避させようと通信をしているがやはりジャミングされているのか一夏兄様が無視しているのかまったく指示どうり退避しようとはせずそれどころか2人は、ビームを撃っていた方のISと戦闘を開始してしまった。
「もしもし!?織斑君聞いています!?凰さんも!聞いてますー!?」
二人が戦闘を始めると山田先生は、かなりあせったようで取り乱してしまっていた。確かに生徒が正体不明の敵といきなり戦闘を開始したらたしかにこうなるでしょうね。でも、そんな山田先生とはうってかわって千冬姉さまはというと。
「本人たちがやると言っているのだから、やらせてみてもいいだろう」
冷静な状態でコーヒーの入っている紙コップを持っていた。ある意味さすが千冬姉さまですね。どんな状態でも常に冷静であるというのは。
「お、お、織斑先生!なにのんきなことを言ってるんですか!?」
「落ち着け。コーヒーでも飲め。糖分が足りないからイライラするんだ」
千冬姉さまは、そう言って砂糖をコーヒーに入れたが。僕の見間違いでなければ今入れたのって砂糖ではなく
「・・・・あの、先生。それ塩ですけど・・・・」
「・・・・・・・・」
前言撤回。千冬姉さまは、すごい動揺してたみたいです砂糖と塩を間違えるほどに・・・。
「山田先生、何故ここに塩が?」
そして、その塩入コーヒーを山田先生に押付け?強引に飲ませている千冬姉さまだ。そのときふと気づくと箒姉さまがいなくなっていることに気づいた。僕は、何故か嫌な予感がしてしまいセシリアさんと珠姫にどこにいったか聞くが。
「いえ。気づきませんでしたわ・・・少し探してきますわね。・・・こんな時にどこ言ったというのです」
「私も気づかなかったですよ。ちょっと私も少し探してきますね」
二人が探しに行ってくれたがどうしても嫌な予感がしたので僕も近くを探してみようとして探しているがなかなか見つからないその間アリーナの中からは爆発音が絶えず響いているが僕は、さっきからあのISの動きが不自然だと思っていた。それは、まるで人の動きではなく機械的な・・・行動すべてがパターン化されているような動きあのISは、攻撃回避の後かならず回転攻撃している。
さらにそれは、一夏兄様、鈴さんのどちらの後にでもだ。それに対抗した鈴さんの衝撃砲アイツが防いでそしてまた同じことを繰り返すそれをあの機体は、寸分違わない行動をあの機体は7回も繰り返している。それは、生身の人間から感じる緩急や乱れそういったものすべてがまるでない。ナインボールからAIをとってしまったようなことしかしてないからよけいにそう感じてしまっているがたぶん間違いではないでしょう。
僕がそんな思考をしていると急にスピーカーから箒姉さまの声が聞こえ
「一夏ぁっ!!!!!」
箒姉さまは、実況席にいるようだがあそこは危険だ!あんな所にビームを撃たれた間違いなく貫通してしまう!!
「男なら・・・・」
「男なら・・・それくらいの敵に勝てなくてなんとする!!!!」
箒姉さまがそういうと今まで動こうとしていなかった方の機体もゆっくりと剣を地面から抜き箒姉さまを見た。そして、ビームを撃っていた方は、箒姉さまのいる実況席にその大きな腕を向けチャージを始めた。
一夏兄様も何とかしようとしているみたいだが1体だけどうにかできてももう1体は防げない僕は、すぐにサクリファイスを起動しその際に珠姫に通信をして指示をだした。僕が展開を終えたと同時に剣を持っているほうが箒姉さまに向かって飛んだ。そして、一夏兄様は、鈴さんに衝撃砲を自分自身に撃ってもらいそのエネルギーを取り込み瞬時加速をした。
そして、白式の単一仕様能力である”零落白夜”を発動した。そのまま敵を切るが切ったのはチャージをしていた右腕のみでそのまま左腕に首をつかまれ締め付けられている。もう1体との位置が重なった時僕は、試作型レールガンⅠ型を構えトリガーを引いた。
撃たれた弾丸は音を超える弾丸を放ちそのまま一夏兄様の首を絞めている敵を貫通しバラバラになり地上に落ちていくがそれでもまだ動けるのか離した腕でまた一夏兄様を狙うが
「狙いは?」
「「完璧です!(ですわ!)」」
珠姫とセシリアさんによる遠距離射撃をうけ今度こそ機能を完全に停止し地上に落ちた。もう1体の機体は右腕を吹き飛ばされた状態になった。そして、僕のほうに向かって飛んでくる。それに対して鈴さん、セシリアさん、珠姫が射撃をするがそれをすべて回避し最短距離で僕に突撃してくる。一夏兄様は、さっきの零落白夜の使用でエネルギーが切れてしまったために解除されてしまっている。
僕は、すぐにレールガンを放し盾殺しの十字架を構えて敵の斬撃を受け止めた。敵の剣は、どうやらエネルギーを使用していないタイプのようで吸収できない僕は、さらに何合か打合うと急に目の前のISからザーザーとノイズのような音がすると
『キ・・・・キサマハ、マタ・・・スクエナイ・・・』
「・・・!!!」
いきなりのことで僕は驚いてしまったがそれにお構いなしに向こうは切りつけて言葉を続ける。
『ホンライノチカラカラニゲルモノハ・・・マタ、ホカノイノチハスクエナイ』
『マタメノマエデ・・・イノチガキエテイクノヲミルガイイ』
そう言うと僕の中の何かが砕けるような感じがしそして目の前にいるISを貫いた・・・。サクリファイスのマントの中からまるでサソリの尻尾を思い浮かべるような物が伸びそれは敵であるISを貫いていた。”スコルピオンテール”それは、貫通するために特化した武装それを両肩に1本ずつ装備している。さらにもう一本を突き刺す。敵ISから、ノイズの音がするともっていた剣を落とした。
僕は、なぜそうしたのかわからないが”スコルピオンテール”で突き刺したまま持ち上げそのままその機体を引き裂いた・・・・。引き裂いた時オイルのような物が出てそれが僕に思いっきりかかった。
「・・・・・もう。誰もあんな思いをするのは嫌です」
僕がそう呟くがそれが聞こえていたのは、箒姉さま以外の人達だった。箒姉さまは、僕のことをまるで化け物か何かを見るような目で見ているような気がした。他の人達もどうしていいのかわからないのか静寂が続いた。
そして、その状態は増援の教師達が来るまで続き呆然としている5人と世界では”死神”とうたわれている真っ赤に染まったISがそこにただ存在していた。