IS~ 篠ノ之家の弟 作:黒曜
side千冬
教師達の増援がくるとすぐにその場にいた生徒。一夏、箒、セシリア、鈴、珠姫、命は治療などのために連れ出された。そのさい命と珠姫だけは、別の医務室に連れて行かれ残りの一夏達は別室に連れて行かれた。一夏達が連れて行かれた部屋には、千冬がまっていた。
「(さて、どう説明したものか・・・・・篠ノ之姉はさっきのことがまだ信じられないようだな。無理もないか。初めてみたときは私ですら信じられないことだったしな・・・・)」
「さて、お前達さっきの出来事についてだが何か聞きたいことはあるか」
私の言葉にまず反応したのは
「千冬姉・・・さっきのあのISは、何なんだ!?それに命のあれも・・・・・・」
一夏は、ある程度今この場にいる中でも若干ではあるが冷静になったようでさっきの出来事についての説明を千冬に聞いた。
「まずさっきのISについてだが今全力で調べているがまったくわかっていない。コアについてもどこの国家にも登録されていないものだったようだ」
それに対して鈴とセイシリアがありえないといった声をあげた。
「そんなのありえませんわ!!」
「そうよ!」
「確かにお前達の言うとおりだこの間授業でやったとおり現状では世界に存在するコアは467機だけだ。
そして、そのコアはすべてどこかの国に登録されているが今回襲撃してきたあのISに使われていたコアはどの国家にも登録されていなかった」
「「・・・・・」」
二人は、やはりありえないと言った表情をしている。それもそうだろう現状コアを作れるのは束と命の二人のみだ。あの束が自身が溺愛している妹と弟が危険になるような物を造って襲撃させるはずもない。そう考えている千冬だが現状ではまだ束しかコアを作ることができないと思っているものばかりがこの場にいる。
その結果今回の犯人が束・・・自身の姉だと思ってしまう者もいる。
「・・・・織斑先生」
「どうした。篠ノ之姉」
「命がどうしてあんなことしたのですか?」
「・・・・・・」
(確かに今回のあのISについても重要だが篠ノ之姉にとってはそれ以上に命君のほうが重要だな。こいつも束同様に命君のことを溺愛しているがどう接していいのかわからないような態度だったしな)
「答えてください織斑先生・・・。命がああなったのはやはり姉さんのせいなんですか?」
(やはり命君があんなことをしたのは束と一緒にいたせいだと思っていたか。確かに今までのことを知らなければそう思ってしまうだろうな。)
「その質問については、間違いだ」
「じゃぁ!なぜ命があのようなことをするのですか!!!!!」
「・・・・・・」
千冬は、無言になるがそれに対して箒はゆっくりと近づき肩をつかみながら
「お願いします・・・何が、何が命にあったのかを教えてください・・・」
その態度に千冬が折れたのか
「わかった。だが、今から見せる物は決して誰にも喋るな・・・・」
「それは、機密にかかわるものなのでしょうか・・・」
セシリアがその事に質問をすると千冬は、首を縦に振った。
「では、見せるぞ・・・」
そして、モニターがあらわれ映像が流れ始めた。今までの命。命が何をしていたかの記録が・・・
sideout千冬
side命
僕と珠姫は、医務室に運ばれていた。本来は、僕より一夏兄様のほうが重症のはずですし僕は、体には何もダメージを負ってはいない。そう体には・・・・
「命さん?大丈夫?」
「えぇ。大丈夫ですよ・・・。心配かけてしまいましたね」
僕は、珠姫に笑って返すがそれに対して珠姫はムッっとした表情をしていた。
「・・・命さん嘘ついてますね」
「え?僕は、嘘なんて・・・」
「だってそんな辛そうな笑いするなんて絶対大丈夫じゃないですよ・・・」
どうやら僕は、そんなにひどい顔をしてしまったみたいですね。
「そんなに酷い顔をしてましたか?」
「うん。とっても辛そうだったよ?・・・やっぱり箒さんのさっきの反応のせい?」
「っ!」
「やっぱりそうなんですね・・・」
「はぁ。そうですね。あの反応からしてもう僕のことを弟なんて思ってもらえないでしょうね・・・」
あの目は、僕のことを化け物でも見ているかのような反応。絶対に拒絶されてしまったぜしょうね
「大丈夫だよ」
「え?」
「大丈夫だよ。箒さんは、絶対命さんを嫌いになんてならないよ」
そういって僕のことを抱きしめながら頭を撫でてくれた。急にそんなことをされてしまえばこんな状態の子供は
「ほ、本当に嫌いになったりしないよね・・?」
涙を必死にこらえながら聞き返してくるそれに対して珠姫はゆっくりとあやすかのように
「大丈夫ですよ。大丈夫だから泣いてもいいんですよ?あんまり我慢ばかりしてたら命さんが壊れちゃいますしね」
そう言われ僕の中でがまんしていた物がいっきに流れ出したように声をだして泣いた。そんな僕を珠姫は優しく抱きしめてくれた。
sideout命
side千冬
今まで命君がどんなことをしていたのか世界からどう言われているのかどうして今回あのような行動をしたのかをモニターに写しながら説明をした。
「「「「・・・・・」」」」
(やはり、どう反応していいのかわからないようだな。どうであれここにいる生徒達は世界の裏をしるものなど極一部の者だけだ。知らないものからすればこれは異常なことだろうな)
「これが、命君がああいった行動をとった理由だ」
「うそでしょ・・・。あんな子供がこんな・・・」
「それが命君の見てきた世界だ」
「わ、私は、命になんて態度を・・・・」
箒は、先ほどの自分の行動を悔やんでいるいくらしなかったといえど実の弟にあのような態度をしてしまったのをしかもこんな理由があったなんて考えもしなかった。
「九重も被害者だったなんて・・・」
一夏も今の映像を見ていたときに九重が出てきたことに驚いていた。セシリアは、今の映像をみて何か納得したような表情をしていた。
「・・・・だから守ることに拘り十字架を背負っていたのですわね」
そうつぶやくがそれは千冬にしか聞こえていなかったが千冬は何も言わなかったが。
「そういうわけだ。だから篠ノ之姉、命君を拒絶するようなことはないでおけ。あの子もかなり苦しんでいるはずだ」
それに対してただただ頷くだけである。それを見て
「では、医務室にいってやるといい。きっと命君も姉をまっているはずだ。」
箒は、急いで医務室に向かおうとして立ち上がりでていきそれにつられセシリアも出て行く。
「一夏。今度命君を外に連れて行ってやってくれ。たまには息抜きをさせたほうがいい」
「あぁそうするよ。千冬姉今度の日曜日にでも遊びにつれていくよ」
「そうか・・・。頼むぞ」
「あぁ」
そういうと一夏と鈴も外に出る。それと同時に千冬に連絡が入る。
『織斑先生』
「山田先生か・・・・どうした?」
『はい。やはり何度調べても該当するデータがまったく見つかりませんでした』
「やはりな・・・・」
『何か心当たりが』
「いや・・・ない」
そこで少し千冬は間を空け
「今はまだ・・・・な」
そして、その後廊下が騒がしくなったと思ったら
「一夏ぁぁぁ!!!!!」
鈴の叫び声が聞こえた。
(そういえば一夏は、衝撃砲をもろに当たっていたのだった。すっかり忘れていたが今頃になって倒れるとは・・・)
少し苦笑してしまった千冬だが廊下で一夏を見るとあわてて救護を呼んだ。