余り語彙がないですが私なりに表せる限界を表していきたいと思っております。
皆さんこんにちは...もしくはおはようございます、こんばんはかもしれません。
そんな皆さんに急なお知らせがございます。
私は今第二の人生を歩んでいます。
急に何を言っているのか、は?頭おかしいなこいつと思う方もいると思いますが、そのままの意味なんです。
えぇ、嘘などこれっぽっちもついておりません。脚色もなしです。
前世の記憶がなかったらこんなこと言ってませんが非常に残念なことに残っているのです。
パッとしない普通のサラリーマンとか言う誰得な記憶が私の頭に残っています。
お願いします。純粋に生きたいので消してください。
そんな願いは届かずもう16年なんですけどね...
話を戻しますが、私は前世で普通に死にました。
本当に普通です。歳とかではなく年間死亡率の高い癌を患いながら息を引き取りました。
そして次気が付いたら...あらまぁびっくり。新たな生を受けているではありませんか。
というわけです。
だからどうしたという方もいるかと思いませんが、急に語っているのは私自身に不満があるからなのです。
それは本当に些細なことかもしれません。ですが私にとってとても重要で重大な死活問題なんです。
前世の記憶さえなければこんな悩み等ございませんでした。
えぇ、何度も言いますが、前世の記憶さえなければこんな悩み抱えれません。
そうです。皆さん察してくれましたでしょう?簡単ですよ。
それは...
「なんで女として生まれてしまったんでしょうか...」
これです。私は前世が男だったんです。只のパッとしない普通の普通であるサラリーマンです。
簡単に道端を行くおじさんを想像してください。はい。
それが私です。
今回母のお腹から生まれて第一声を聞いた時から自分に意識があったのは驚きでした。
ですがそれに驚く暇などありませんでした、何せ次に聞こえた言葉が
「お母さん、元気な女の子ですよ」
でしたから。
もう驚くどころか叫びそうになりました。
なっただけです。赤ちゃんなので大泣きしてましたから。
その瞬間私の脳裏にいろいろのことが駆け巡ります。
まぁ、大半は前世の記憶ですね。
半分はよく分からないものでしたが...
皆さんが違和感に思っているであろう脳内口調はここ16年生きてきてしまったのでもう矯正されてしまいました。
ですが、前世は本当に只パッとしないだけの男だったんです。
何度も言いますが普通の中の普通、ザ・普通といっても過言じゃないくらいです。
それがどう事故ったらこんなかわいげのある女の子になるのでしょう。
多分神様が私の魂を入れる器を間違えたのでしょう。そうとしか考えられません。
だってこんなに可愛ければそうとも思います。
...卑下はできません。ただただ本当に可愛いから困ってるのです。
はぁ...
「...悩んでも無駄ですかね...」
本当こればっかりは神様を殴ってやりたいくらいです。
__________
紹介が遅れました。
さっきから無駄にうるさく自分の処遇に熱く語っている私の名前は
はい。私に勿体無いくらいのいい名前ですね。かわいい。
そんな私は日本の岡山県に生まれました。
岡山にはそこまで思い入れがありませんでしたがなぜか今世の私の頭には謎の郷土愛が芽生えております。
はい、大好きです岡山。
珍しい苗字だと感じた綱嶌という苗字は岡山に多いようで私はその通りに生まれてきたわけです。ザ・平凡。
平凡に生きたい気は山々なんですが...当然私は産んでもらった親の気持ちを有耶無耶にはできません。
なのですっごいナチュラルに
「
という願いがこもっているそうです。
父方、私にそんな難しいこと言わないでください。
ただでさえ女で生きていこうとする努力に全振りしているというのに、今更そんな開花するような才能だなんてあるわけないじゃないですか。
もう、前世が普通なことで有名な私がですよ?他のことを頑張ってできるようになるなんて...
できるわけ...
すいません...私、驚くことにある程度のことは人並み以上にできるんです。
転生者の恩恵でしょうか。
何故か一通りのことは頭に入っていてやろうと思ったら体が動くんですよ。
現在16の私が通っている学校でも割と自分は人気があります。
別に己惚れてるわけでは無いんです、実際そうなんです。哀しいことに。
まぁ、成績がよく、可愛い容姿をしてれば誰でも近づいてきますよね。
誰だこのチート友達になって下さい。
あれ、私じゃないか...
ですが、ここまでパーフェクトだった私にも唯一の欠点があるんです。
ホント、こればっかりは直しようがないです。
バカは治せないというようにこれも無理です。むぅ~りぃ~。
前世の頃から悩んでいたんですよ、これ。
どうしようもないですよね、中身が変わって無いんですもの。
そう私は圧倒的コミュ障なのです。
話しかければ必要最低限の発言しかできず。
こちらから話しかけることは皆無、気の利いた一声さえかけれません。
前、気を遣って一人だった私に話しかけてくれた同じクラスの子も、もしかすると悪い気にさせてしまったかもしれません。
あぁ、自分が恨めしいです...
__________
さぁ、今日は月曜日。いつものように学校へ通います。
友達もいなくて学校からそこまで距離の無い所へ住んでいる私はいつも一人で登校しています。
哀しくなんかありません。えぇ。
決して仲良く歩いてる同級生たちが羨ましいだなんて...
すいません、めっちゃ羨ましいです。血涙流せそうなほど願望に満ちた視線を彼女たちに向けてしまいそうです。
私も女になったからには女子トークとか言うのやってみたいのですが、
生まれてこの方友人という友人はいまだ0なのです。
中学の頃、家庭訪問の際にも先生に
「明日さんは何でもできるんですけど交友関係の狭さが目立ちますね...
いつもクラスの机に1人ぽつんと座ってるのは少々問題かもしれません」
といい放たれたのは鮮明に覚えております。ちょっとストレートすぎませんか。親の前ですよ。
その時、父方は優しいまなざしで私に「ゆっくりでいいんだ。明日らしく生きなさい」って言ってくれたんですけど
どことなく表情が心配そうな顔になっていました。本当にすいません。
こうして朝方から頭をフル回転させていると珍しいことに私に声がかかります。
「明日さん、おはようございます」
「...おはようござます」
私に声を掛けるなんてもの好きですね...
さぁ、沈黙が何秒続くか賭けましょう。
私は5分にします。向こうが気まずくなって「先行くね!」って言って走っていくと思います。
勝ちましたね。ここから学校までは10分ありますし。
因みに最高記録は靴箱まで何も発さなかったので10分です。
「明日さんはいつもこの時間帯に登校してるんですか?」
「...そうです」
「凄いですね。私なんか朝に弱くて今日この時間に登校できたのが奇跡みたいですよ」
「そうですか」
あぁ、なんていい子なのでしょう。
物怖じ無く私に声を掛けて...暇せぬよう時節こちらを窺うその姿...
実にいいです...これです。
私が16年間待っていたものは...!
って、あれ?この子見たことない子ですね...
もしかして別クラスの子ですかね...うむ...
通学路が被っている事を考えると今後出会う可能性もない事もないですし、
少し交友関係を広げるためにも…!
挑戦あるのみです...
「...あの、本当に申し訳ないんですけど...」
「はい?どうしました?」
「お名前...をお伺いしても...」
「あ...あれ?知りませんでしたっけ?
私の名前は藤原肇といいます」
そう言いこちらに可愛らしい笑みを溢した。
あぁ、なんて清純そうで...真っ直ぐこちらを見てくる子なんでしょうか...
何だか近くにいると安心感があります...
そんなに見つめられると浄化しちゃいます。
「肇...さんですか」
「はい」
あぁ、何だか仲良くなれそうな気がします...そう私は思いました。
この頃の私はまだ気付けそうにもありませんでした。
彼女が私の初めての友達になるということを...
「因みに何故私の名前をご存じで...」
「同じクラスですよね?」
「あっ...」
この先うまくやっていけるか心配になってきました。