世紀末魔闘伝 毘櫃怒(ヴィヴィッド) 野郎の野郎による野郎のためのリリカルViVid 作:鱧ノ丈
まずは一話の方からお読み頂ければ、今回の話も何となく分かるのではないかと思います。
第一管理世界『ミッドチルダ』――
数多の次元世界において治安維持を担う時空管理局のお膝元と呼んで良いこの世界は判明している各次元世界全域を見渡しても文明の発展度合い、治安の高さ等々多くの点で他の世界と抜きん出ていると言っても良い。
しかし光があれば影がある、灯台下暗しなどと言うように"キレイ"ばかりがミッドチルダの全てでは無い。都市開発の最中で生活に不要と断じられ捨てられた廃墟区画、未だ開発の手が行き届き切っていない旧市街区など、中心部から離れた場所には華やかさ、先進的文明とは縁遠い景色が広がっている。
当然ながら光の下では生きにくい、真っ当な稼業で無い者にとって、そんな空間は住処として絶好のエリアだ。本来であれば取り締まりに動くべき時空管理局も、その手を伸ばし過ぎた弊害とも言える各世界での膨大な治安維持業務、それに伴う慢性的な人手不足などによりただ日陰者が住み着くだけの区域への介入を後回しへせざるを得なくなっていた。
そんな状況が続けばどうなるかは言うまでも無い。種々の軽犯罪は当たり前、世界の数だけ無数に存在するギャングが隠れ家を置いたり、違法な品々の売買を始めとする裏ビジネスの数々、そんな闇の世界の温床と化し更なる混迷へと陥ったことにより、かつての古き街は管理局側も余計に手出しをしにくい裏社会の中心街へと変貌を遂げていた。
だがそんな場所であっても管理局の手が入り込むことは皆無では無い。これはそんな、この町にとっては逆に珍しい管理局が入り込んだある日の一幕だ。
仮にこの裏社会の中心街を"闇街"と呼称するとしよう。
暮らすのが人である以上、昼日中でも動く人影は少なくない。だが闇街の本質を考えればもっとも人の動きが活発になるのは日が落ちてからだ。だがこの日は珍しく、日没を過ぎてもいつもの喧騒が沸き立たない。控えめなほどに静かと言えた。
理由は至極単純、管理局が来るかもしれない――この情報が街中を駆けたからだ。些細な諍いがすぐ流血沙汰になるようなエリアだが、こと公権力に対しては一致団結、とまでは行かないもののある程度の互助を見せる。別に隣人を気遣うわけではない。ただ誰かがヘマをして捕まった際に、取り調べの自供やらで自分たちにまで類が及ばないようにするため。自己の安全を確保するためなら自分も周囲も公僕の手に掛からないのが一番、それだけの話だ。
そんな中で豪気にも取引そのものが禁じられている品と、これまた真っ当ではない方法で稼ぎあげた金銭によるまさしく違法な闇取引を行おうとしている者達がいた。どちらもそこそに名は知られている裏組織において、そこそこには名の通っている者同士だ。無論、管理局の手の可能性は聞き及んでいる。だがこの取引も双方の組織にとっては極めて重要なビジネスでもある。故に敢えての危険を冒してでも遂行をする必要が彼らにはあった。
互いに相手の確認から始まる取引の一連の流れ、どちらもプロ故に慣れたソレを粛々と素早くこなした。そして取引が終わりいざ解散と及んだ段階で管理局は彼らを捕捉した。
「チィッ! あのままいけると思ったが最後の最後で出張って来やがったか管理局!」
「アニキ! あれはヤバイですぜ! あの金色の魔力光に黒いバリアジャケット、間違いねぇ! 例の本局執務官だ!」
「J・S事件の英雄、オーバーSの怪物か! とにかく逃げ切るぞ! 三下どもが時間稼いでるうちにな!」
大量の現金が詰まったケースを抱えながら二人組の男が夜の廃墟街を駆ける。取引相手のことはもはや眼中にない。品と金のやり取りが済んだ時点でノータッチ、無関係の間柄だ。
今は一刻も早くこの場を逃げ切ること。どちらも管理局が定める魔導師ランクにしてAは下らない腕利きだが、流石にSランクを超える本局執務官相手には分が悪い。連れてきた部下と相手側の下っ端が足止めをしている内に逃げ切るのが二人の使命だ。そして逃げの一手に徹したことが功を奏したのか、安全圏内としているポイントまで近づきつつあった。このまま行けば振り切れる――そう確信した二人の耳朶を若い声が打った。
「――お初にお目にかかります」
反射的に足を止めていた。視線の先、二人の真正面数メートルほど先にいつの間にか人影が一つ、佇んでいる。
「ヴァイヨン・グループのミスター・アンドリュー殿――お隣はご同輩さん――とお見受けしますが、如何に?」
「……誰だ、テメェ」
イエスとは答えない。相手は明らかに自分を知った上で問うてきた。ならこちらも聞き返すだけだ。
「いえいえ名乗るほどの者じゃあございやせん。ただチィッとばかしご挨拶をば」
アンドリューと呼ばれた男は素早く目の前の人影を検める。背格好は十分だが、何より声が若い。それこそ、自分たちのグループが下部組織と銘打って便利扱いしているチンピラ集団のメンバーとそう変わらないくらいではないか。そんな若造が急ぐ自分の足を止めている。そのことに不快感を覚えながらも退くように言おうとして――
「改めて、お初にお目にかかります。そして――おさらばでございやす」
人影がブレた、そう認識した次の瞬間に隣でドサリと重い物が倒れた音がした。それが隣に立っていた部下が地面に倒れた音と気付くより早く銀閃がアンドリューの視界に映り、そこで彼の意識は途絶えた。そして再び目が覚めた時、彼が管理局管轄下にある拘置所にて獄中の身となっていたことは言うまでも無い。
深夜の捕物から数日経った日のこと、ミッドチルダ北部にある聖王教会において教会重鎮の一人であるカリム・グラシアは公私に渡る友人を招き入れていた。
「そう言えばフェイトさん、聞きましたよ。また立派な功績を挙げられたとか」
「私も聞いとるよ。なんやフェイトちゃん、最近えらい活躍ぶりやなぁ」
『そんな、私だけの力じゃないから。捜査に関わってくれる局員全員の成果だよ。でも、ありがとうはやて。カリムさんもありがとうございます』
応接室でカリムと向かい合いながら談笑をしているのは管理局特別捜査官の八神はやてだ。そして本人こそ同席はしていないものの、本局執務官のフェイト・T・ハラオウンも空間モニターによる通信越しで会話に参加していた。
はやてがカリムの下を訪れたのは協力関係にある管理局と聖王教会の連携、交流の一環であるがはやてにとっては友人と直接に会って話せる得難い機会でもある。幸い時間にも余裕はあった。必要な業務上のやり取りを終えた二人はそのまま、時間の許す限りを香り高い紅茶を添えながら話を弾ませていた。
途中、はやてへの連絡で通信を掛けてきたフェイトもそのまま会話へと加わり、話題は先にフェイトがマフィア幹部を検挙した功績へと移ったところだ。
『――ただ、気になるところが一つあって』
はやてとカリムからの賛辞にこそばゆい表情を浮かべていたフェイトだが、何かを思い出したかのような言葉と同時にその表情に僅かに影を差す。
『確かに私たちは犯人を検挙したけど、私たちが彼らを抑えたわけじゃないんだ。犯人に追いついた時には、もう……』
「なるほど、例の辻斬りのことやね」
辻斬り、それはここ最近散見されるある事象への呼び名だ。
ことの始まりはミッドとは別の世界の一角、少々過ぎた暴漢同士の喧嘩に通報を受けた管理局員が現場へ駆けつけたところ、当の暴漢同士はいずれもその場で昏倒していたという。非殺傷設定の魔法攻撃を受けた痕跡があるため検査を行ったところ、どちらも斬撃――殴り合いの喧嘩をしていた当事者以外の何者かの一撃を受けたものによると判明した。当時担当していた局員は通りすがりの腕に覚えがある何者かが鎮めたのだろうと判断し、さしたる問題ともしなかった。だが事はこれに留まらなかった。
しばし時をおいて別の世界で、更にまた別の世界で、あるいは同じ世界で立て続けに、斬撃を繰り出す何者かによる襲撃が確認されるようになったのだ。本来であれば無差別の連続襲撃事件として捜査の対象となるだろう。だが問題なのは被害にあった者がいずれも犯罪者であることだ。罪状に軽重の差はある。最も軽い例を挙げれば、それこそ荒んで周りに当たり散らしていたチンピラを一発沈めて大人しくさせた程度のもの。だが大きい例を挙げれば、過日のフェイトが検挙したマフィアの幹部、それも相応の鉄火場を潜った経験豊富な猛者すらいる。
一応は管理局の治安維持活動に助力していると言えないことも無いため表立った問題にはされていない。しかし人の口に戸は立てられず、噂は自然と広がり誰が呼び始めたかは定かではないが、件の襲撃者は『闇夜の辻斬り』として少なくない局員が知る話題となっていた。
「犯人、と呼ぶべきかどうかは難しいところですが、やはり噂の辻斬りはベルカ式の使い手なのでしょうか」
「襲われた容疑者を検査した医局員の報告だとその線が濃厚らしいんよ。ちょうど本局に行っていて話を聞いたシグナムも容疑者の状態の確認をしたらしいんやけどな。そらもう綺麗な一撃をお見舞いされてたらしいわ。シグナムも思わず辻斬りを褒めてたくらい」
ついでに、いつものバトルマニア癖も出ていたんやけどなーと朗らかに笑いながら言う。
『そっか、そんなに凄いんだ。折角なら、もっと堂々と力を貸してくれてもいいんだけどな……』
犯人検挙に一役買っているという点から、フェイトは辻斬りの事を悪し様に思えないのだろう。だからこそ、このような後ろ暗いやり方を取っていることを少なからず残念に感じているのだ。付き合いが長いだけにそんな彼女の心境を理解できる二人は小さく微笑む。
不意に室内に戸をノックする音が鳴ったのはそんな時だ。入室を許可するカリムの言葉の後に戸は開かれ、失礼します――さながら春の草原の如き爽やかさを持った青年の声が三人の耳朶を打った。
「騎士カリム、依頼されていた資料をお持ちしました」
入室してきたのは目が覚める程に整った顔立ちの青年だった。スッと背筋の伸びた長身、隆々とまではいかずとも鋭く鍛え上げられていることが分かる体格、そんな均整の整った身に白を基調とした騎士服を纏った青年は、その容姿も相俟ってさながら絵本のお伽話に語られる白馬の王子の如きと言えた。
「あぁ、ごめんなさいアルバート。わざわざこんな雑用をお願いしてしまって」
「いえ、僕も手が空いていましたから。――お客様ですか?」
「えぇ。管理局特別捜査官の八神はやて二佐、それと本局執務官のフェイト・T・ハラオウンさん。アルバートは知っていたかしら?」
「えぇ、勿論です。J・S事件を解決に導いた立役者『機動六課』と隊長陣。僕も、大きく尊敬している方々です」
そこで青年――アルバートは改めてはやてとフェイトの方に向き直る。
「申し遅れました。アルバート・ペンフォードと申します。若輩ではありますが、この聖王教会において騎士団の末席を汚させて頂いています」
軽い一礼と共に名乗った挨拶はどこまでも優雅だ。だがそれがわずかも嫌味に映らないのは、一重に彼の放つ清廉さ故だろう。
そしてアルバートがはやてとフェイトを知っているのと同じように、はやても彼の存在を知っておりフェイトもまたその名前は確かに聞き及んでいた。
「これはこれは、ご丁寧にすいません。時空管理局の八神はやて言います。こちらは執務官のフェイト・T・ハラオウン。騎士アルバート、私もよぉく知ってます。直接会うのは初めてやけど、会えて光栄やわ」
「管理局の英雄に覚えて頂けていたとは光栄です。改めて、よろしくお願い致します」
「あ、そうだわ。アルバート、折角だから良ければ貴方も一緒にどうかしら? はやてやフェイトさんに色々と貴方の話を聞かせてあげたら良いと思うの」
パン、と手を叩いてカリムは提案をする。はやてとフェイトにもその提案は渡りに船だった。噂に聞く限りだった教会屈指の騎士が目の前にいるのだ。どのような人物なのか、どんな話が聞けるのか。管理局員としてだけではなく一個人として二人とも大きく興味を持っていた。
だがそんなカリムの提案に対してアルバートは苦笑をしつつ、しかし心底申し訳なさそうに断りを入れていた。
「申し訳ありません、騎士カリム。お誘いは大変に光栄なのですが、実は僕もこの後に所用が入っておりまして……」
「まぁ、そうだったの?」
「えぇ。遠方の友人がミッドに来ているというので、旧交を温めようと」
それならば仕方ないとカリム達は納得をする。彼女らはいずれも友人との縁、絆というものを大切にする人間だ。友人との約束があるというアルバートを引き留める道理は無い。
いずれまた機会がある時にゆっくりと、そんな挨拶を二言三言交わしてアルバートは部屋を辞した。だが不思議と彼の存在感というものは部屋に残る感覚があった。それを鋭敏に感じ取ったからこそ、はやては感嘆の息を自然と漏らしていた。
「なるほどなぁ。あれが『聖騎士』アルバート、実物は噂以上やったわ。あれはとんでもないでぇ」
『はやて、やっぱりはやても感じた?』
「そりゃ勿論やフェイトちゃん。あれは……超が三つは付くイケメンや。正直、私が今よりもっとピチピチで愛らしさ溢れる少女時代やったら一目惚れしてたかもしれん」
予想していたものとは斜め上の方向を行くはやての言葉にフェイトは画面の向こうで思わず脱力していた。そんな二人のやり取りにカリムも口元に手をあて面白そうに微笑んでいる。
「もちろん冗談、半分くらいは本気入ってるけどな? フェイトちゃんの感想は分かるよ。私だって感じたわ。あれは只者じゃないって」
冗談めかした口調はそのまま、しかし至って真面目にはやてはフェイトと共通の感想を口にする。スタンスの違いはあれど、二人は共に管理局基準で最上位クラスとされるオーバーSの魔導師ランクを保有する実力者だ。穏やか且つ自然体の身のこなしながらアルバートがその実、内に秘める実力を正確にとまではいかないものの凡そは認識していた。
はやてが感じ取ったものは目の前で直接に相対しただけフェイト以上のものかもしれない。なおかつ、はやては身近な存在に正統派の古代ベルカ騎士達が居るうえ、その将たるシグナムもまた管理局、教会の双方を包括した上で指折りに数えられる騎士だ。ことベルカ式の使い手、その実力への審美眼についてはやては親友の二人より頭一つ抜けていると言っても良い。
他方、フェイトは別の点よりアルバートへの評価を発する。
「インターミドルの映像は私も見たことがあるから実力はある程度知っているけど、私が驚いたのは以前の事件資料で見た映像かな。あんな、
その感想にはカリムもはやても苦笑いにも似た乾き気味の笑いしか返せなかった。その件については二人も知っている。アルバートの存在は教会内では無論、管理局内でも知る者ぞ知るというものだが、その管理局における知名度を一気に上げたのが、件の隕石破壊である。
行ったことは文字通りだ。とある辺境世界において勃発した事件において事の解決に協力したアルバートが、捕縛された犯人が悪足掻きとも言える最後の一手として使って来た隕石の誘導落下を、その一撃で粉砕したというもの。
聖騎士の二つ名を知らしめると共にアルバートの代名詞ともなった黄金に輝く魔力による超高出力斬撃は、エースオブエースと謳われる高町なのはの最大砲撃とどちらが上なのかと比較をする者までいるくらいだ。
「っと、ちょおっと話が脱線してしもうたな。とりあえず、アルバートくんの話はこのくらいにしとこか。カリム、機会があればまた会わせてな。私も、もうちょっと話はしてみたいんよ」
「えぇ、それはもちろんよ」
「ほな、話を戻そか――」
気が付けばアルバートに関する話題で話が逸れていきかけていたことに気付き、はやては当初の目的を思い出す。そうして三人は一度アルバートのことは頭の片隅に置き、再び管理局、聖王教会としての議論へと戻っていった。
教会騎士の制服からシンプルな私服に着替えたアルバートはミッドチルダ都市部の商業施設街を歩いていた。目立つ服装では無いとは言え、そもそもずば抜けた容姿をしている彼が街中を歩けば多少なりとも衆目を浴びるものだがその様子は見受けられない。理屈は至って簡単なもので、自身の気配を希薄として周囲からの認識を避けているに過ぎない。人に話せば驚かれることもあるが、アルバート自身はこれを大した技術とは思ってはいない。少なくとも、彼が競い合っていると認識している者達の間ではこのくらいの芸当は
歩いていく内に目的の場所を見つけた。路面に面した穏やかな日差しを浴びるオープンカフェ、そこが彼と
「よう、待っとったぞ」
背中越しに声を掛けられた。感付かれたことに驚きはしない。それこそ当然というのがアルバートの認識であり、ただ自然に挨拶を返す。
「待ち合わせの時間よりは早いつもりだけど、そうだね。待たせた」
座るよ、と声を掛けてアルバートは待ちあわせ相手の向かい席に座る。アルバートと同じ年頃の青年だ。しかし黄金を溶かしたようなアルバートの金髪とは対照的に幾らかの癖とともに重さを感じさせる黒髪、同じように希薄ながらも纏う雰囲気の重さはアルバートを光とするなら、さながら影の如しだ。
「久しぶりだね、イゾー。元気そうで何よりだ」
「そういうお前も、まぁいつも通りだわな」
イゾー・オカモト、アルバートの待ち合わせ相手である彼曰くの友人。そしてアルバート同様にインターミドルの最上位実力者の一人である剣客だ。
「お蔭さまで何とかね。でもねイゾー、ここ最近物騒だろう? 近頃もまたギャングの幹部が闇討ちを受けたらしい。やはり友人としては心配なんだよ」
「らしいのぉ。まぁ、お前に言われんでも気をつけとるし、そもそもお前が心配する必要なんざありゃせんわ」
「そうだね。確かに、僕も
ニコニコと笑顔で語るアルバートの姿は純粋に友人を信頼しているように見える。だがその笑顔に含むものを感じたイゾーはこの件についてこれ以上は無用と早急に本題へと入ることにした。
「ほれ、新しい資料だ。お前も出さんかい」
「あぁ、これだよ」
二人がそれぞれテーブルの上に出したのはごく普通の記録端末だ。しかしその中には二人がそれぞれ一年、あるいはそれ以上前から積み重ねてきた研究の成果が収められている。
「んじゃあやるかい。今年の、ミハエルとティンヌラジャの対策をよぉ」
「あぁ」
挙げたのは同じインターミドルで鎬を削る、二人にとって最大の障害と言えるファイターの名。彼らを打倒せんとする意思をイゾーは目にぎらつかせる。そしてアルバートもまた、カリム達の前で見せていた姿をかなぐり捨て強さと勝利を求める純粋戦士の眼差しでイゾーと向かい合っていた。
ISの方もちょっとだけ手を付け始めたので頑張ります。