カイドウは正座で座っていた。
しかし、いつもと違っていた。
それはカイドウの目の前でミリヤとミミは仁王立ちで腕を組んで見下ろしているからだ。
「あ、あのー…ミリヤ?ミミ?」
カイドウは絞り出す様に発言した。
ミリヤとミミは笑っているが目が笑ってない。
そんな中ミリヤはカイドウに向かって
「この人誰ですか?」
ニコニコと表情は笑っている。
だが、そんな表情の奥は恐ろしい。
「え、えっと、拾いました」
すると次はミミがカイドウに発言した。
「その人胸大っきいね…私達の胸はどうかな?カイドウさん?小さい?小さいかな?」
急に真顔になりカイドウに詰め寄るミミ。
カイドウは冷や汗を流しながら答えた。
「ほ、欲しかったから…?」
そんな答えにミリヤとミミの後ろで座っていたカレンはパァーッと花が咲く様に表情に笑顔を浮かべた。
その代わりに仁王立ち2人は不機嫌に。
「カイドウさんには感謝してます。私達3人を助けて養ってくれて…だから!彼女は私達に任せて下さい!そして!部屋には今から2時間入らないで下さい!」
ミリヤはミミ、ミュウ、カレンを連れて部屋に連れ込んだ。その様子を見ていたカイドウは
「俺っていつ正座を直して良いんだ?」
ーーーー女性陣ーーーー
「単刀直入に聞きます…惚れてますね?」
部屋に入ってミリヤは一言目にそう言った。
カレンはそんな質問に少し動揺しながら頷いた。
「そう…まあ、歓迎するわ。」
ミリヤはため息を漏らした後に手を差し伸べた。その手を取るとカレンとミリヤは握手した。ミリヤはカレンが家族になるのは反対していない。だが、彼女が大黒柱に惚れているなら話が別だ。
「本当に彼を愛せるなら語りましょう」
そう言って始まった女性陣4人によるカイドウを褒め称える語り合い。
それは2時間続いた。
「お母さん!これなんだ!」
そんな2人に明るく声を掛けたのがミュウだった。ミュウの手には、黒い布があった。そして、それを見たミミは
「お母さん達忙しいみたい。私が預かるね」
いち早く嗅ぎ付けてその布を預かろうとする。
「ミミったら。そんなに気を遣わないでよ…さあ、そのパンツをちょーだい」
そう、それはカイドウのパンツだった。
そのパンツをミュウが徐ろに顔に被った。
「お兄ちゃんの匂い♡」
(ミュウには健全な性教育を教えております)
それを見ていたカレンは
「なんて羨ま…破廉恥な。私が没収しなくては」
カレンは血走った目でミュウからパンツを奪い取ろうとする。手を伸ばしてパンツに届く直前で
「おーい。終わったか?」
ドアの向こうからカイドウの声が。
4人は慌ててパンツを隠すと返事を返す。
「終わりました!カイドウさん!今からご飯作るので食堂で待ってて下さい!」
ほーいと気の抜けた返事を聞いた女性陣4人は顔を見合わせて頷いた。
その日、カイドウは4人が同じ黒いハンカチを取り出して匂いを血走った目で嗅いでいた光景を目の当たりにした。
黒いハンカチってパンt…おっと誰か来たようだ。