二人の攻撃が交錯し、爆散する。
その中でダメージを負ったのは百代
「うーん、私のガードを崩すにはまだまだ全然パワーはともかく技術が足りないわね」
咲は少し落胆したようにそう言った。
事実二人の間には差があるのが相対していた百代にも感じられた。
「うーん、モモちゃん、やっぱり二人でやるしかないね」
百代に燕が話しかける。
「燕。……そうだな。そう簡単に負けるわけにもいかないしな!」
二人が咲の左右に散る。その位置を気配で確認しつつ、咲は武器を構える。
「はあああ!」
燕が後方から迫る。その攻撃をかわし、そのままの勢いでくる回し蹴りをさらに回避して攻撃を叩き込もうとする。
「くらえぇぇえぇ!」
そこにまたもや後方から現れた百代の攻撃を小刀でそらし、そのまま燕の方へと蹴り飛ばす。
「うわ!」
「ぐあ!」
二人が激突し、生まれた隙を見逃さず攻撃を狙う。
「御閃流、小刀乱舞、十連」
四本の小刀による乱舞が二人を襲う。
「!、危ない!」
燕が百代を突き飛ばし、自らも回避する。
「二人とも息がバラバラ、それじゃあ二人でかかってくる意味がないよ」
如何に壁を超えた実力者であっても、息の合っていない共闘は足を引っ張り合うだけだ。
「悔しいが燕。あいつの言うとおりだ。もっと力をあわせないと」
「……うん。そうだねモモちゃん」
燕が何か思いついたような表情を一瞬浮かべて、
「モモちゃん、私が咲ちゃんの隙を一瞬作るからそこに一撃たたきこめる?」
燕が咲に聞こえないように話しかける。
「! わかった。やってみる」
「相談は終わった?」
咲が二人に話しかける。
「ええ、いくよん!」
燕が出ると同時に仕掛ける。正拳突きだ。
「フェイントね」
「!」
燕の攻撃が読まれる。しかし次に迫る攻撃をもう既に放っていた燕は反対側に回り込み攻撃を放つ。
「! 武器をなげての攻撃!」
足を狙った武器の攻撃を回避した咲は上を狙った燕自身の攻撃はガードせざるを得ない。
「モモちゃん!今!」
「川神流、無双正拳突きぃ!」
燕の攻撃をガードし、完全に無防備になった咲へと一撃が迫る。
避けられない、そう悟った咲は
「……お見事」
咲は百代の攻撃を受け、吹っ飛んだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
SIDE 川神学園
「敵将を討ちとれー!」
「うおおおおお!!!」
「どりゃああぁぁぁあぁ!」
「くたばれぇぇぇ!」
川神学園は百代が咲を探す際に敵を意外に多く倒していた事もあり、戦況は優勢と言えた。
「敵将見つけたぞおぉぉ!」
SIDEOUT
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……倒した……か?」
百代が状況を問う。
「わからないよ。あんなに強いのに決着があっさり付くとも思えないしそれに「いたたたた」!」
燕が驚愕の表情を浮かべる。そこには……
「あたた、受け身を取り損ねたら立てなかったかも……」
ダメージを負いながらも気丈な姿で立つ闘仙寺咲の姿がそこにはあった。
「おいおい、まだたつのかよ」
「流石にまいるね……」
「どうする?まだやる?」
咲が問いかける。
「当然まだやるにきまって「敵将討ち取ったぞおぉぉぉ!」!?」
「川神学園、敵将全て討ち取ったぞおぉぉぉ!」
「「「はい!?」」」
三人の間に困惑が流れた。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
「いやー、負けちゃったねー」
明るく笑う咲。
「いや、惜しかったですけどね」
「百代と燕の二人はさすがに強かったわよ綾ちゃん」
「おろ?この子が咲ちゃんの言ってた綾也くん?へぇ、咲ちゃんの言うとおりかわいい顔してるねぇ」
松永先輩がにやにやしながら言う。
咲さんの言うとおり?何を言ったんだあの人。
「私は松永燕、燕先輩でいいよん」
「わかりました燕先輩。御閃 綾也です。よろしく」
「よろしくね」
こうして東西交流戦二日目閉幕。
――――現在一勝一敗、
勝敗は明日の二年生の戦いにて決まる。
…………to be continued……⇒
第10話でした。
三年生、決着です。
誤字脱字、感想、アドバイスありましたらお願いします。