英雄。
それは武知に優れ、その力を駆使して善行を積む者の事である。
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振り向くとそこには知らない女の子が立っていた。
「……だれ?君」
とりあえずそう質問した。気になるのはそこだ。
女の子は少しきょとんとした顔をしてはっとしてから少しキョドった。
まあとりあえず。
「落ち着いて、まず深呼吸。すーはー、すーはー」
女の子はそれに続いて深呼吸した。
「すーはー、すーはー」
うーん。大分落ち着いてきたかな?
黒髪のポニーテールに腰の剣、うん、やっぱり見たことはないな。
とりあえずもう一度聞いておくか。
「えーと、俺は御閃綾也。君の名前は?」
「義経は源義経と言う」
へぇ義経。……義経?
「義経って
義経は頷いてこう言った。
「その通りだ。義経は武士道プランの子だからな」
武士道プラン?九鬼かどこかで聞いたような……?
まあいいか……。それよりも、
「義経、悪いんだけど疲れちゃって声張り上げる元気がないから勝ち鬨を挙げてくれないか?そうしないと戦いも終わらないし……」
疲れたのは本当だが声張り上げる元気くらいは実はある。
だがめんどい。
「そうなのか?わかった!」
「たすかるよ」
義経はそう言うと張り切って大きくいきを吸う。
そして…………
「敵将、討ち取ったぞーーー!」
声が凛と響き渡る。
少し静寂が広がる。
そしてじわりじわりと伝染するように崩壊していき、
「うおおおおおおおーーー!!」
怒号でわれた。
うるさいなー川神学園。
怒号に少し驚いたように体を振るわせた義経は此方を向く。
「それにしても義経は感激した!凄いな君の剣は!」
そして綾也の剣技を絶賛した。
確かに先ほどの綾也の剣技は手をかなり抜いてはいたが、超一流の剣士の繰り出す
故に優秀な剣士である義経が先ほどの剣技を絶賛するのは当然の事といえた。
「……そうかねぇ?」
しかし綾也としては、先ほどの剣技は当然の出来で絶賛されるような物だとは思っていないので当然淡白な反応を示す。
「ああ!とっても凄かった!……義経もいつかお手あわせ願いたいな」
義経の中の剣士としての本能がこの人と剣を交えることは自分の中の剣を一つ上の世界へ覚醒させるきっかけとなることを囁いていた。
「…………ああーうん。機会があれば、いいよ」
そして綾也は何か思うところがあったのかそれを承諾した。
そして義経は何かを思い出したのか慌てたように言う。
「義経は明日から川神学園に通うんだ。仲良くしてくれると嬉しい」
「構わないよ。初日にでも会いに行くよ」
そう言うと義経は目を輝かせてこう言った。
「そうか!ありがとう綾也くん!……あ、綾也くんと呼んでもかまわなかったか?」
不安そうな顔をする。
「? べつに?友達はみんな好きに呼ぶし」
そう言うと義経は満面の笑みを浮かべた。幸せそうな子だな。
「義経ー?ああ居た」
話をしていると後ろから背の高い女の人がやってきた。
「べ、弁慶!そ、そうかもうそんな時間か……。またな、綾也くん」
「私の主が手間をお掛けしたようで」
弁慶と呼ばれた人が頭を下げる。
「いや、そんなことはないぞ?弁慶?さんだっけ?」
「そう言ってもらえると助かるよ。ほら、行くよ義経」
そのまま二人は山の方へ消えていった。
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あのあと英雄に武士道プランについて聞いたら明日ニュースを見ればわかるとのことなので明日ニュースを見ることにして帰ることにしたのだが、なんか眠くなって河原で昼寝をしていた。
「zzz……」
その間に誰かがやってきたみたいでなんか抱き枕にされていた。
「zzz……」
……さてこの人どうするかな?
…………to be continued……⇒
第12話でした。
最後の人は皆さんおわかりだと思いますが辰子さんです。
誤字脱字、アドバイス、感想ありましたらお願いします。<(_ _)>