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御閃流師範代、
その肩書きは努力を続けていけば必ず一度はぶつかる先天的な限界を前にして尚、努力し続けることができる強靭な精神力を持つ者が一定以上の実力を身に付け現行の当主及び師範代の半数以上に認められることで初めて得ることのできる称号である。
その肩書きは代々受け継がれてきた武の伝統をその一身に背負う事となる。故に、その肩書きの重みは並大抵の物ではない。
御閃流の武術は、門下の者の武術に対する先天的な才能などはさして重要視されていない。何故ならば、御閃流では先天的な才能などはたった少しのアドバンテージでしかなく、その程度のことは必ず努力で補うことができるからだ。才能があろうが無かろうが必ず限界に一度はぶつかるのだから。
つまり、今綾也の目の前に居るこの男はその限界を努力で超えたと言うことだ。
――――そしてそれはこの男がそれだけ強いと言うことだ。
獅子葉陽、御閃流師範代で二番目に強い者。
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「――――で、一応聞きますけど、なんで
綾也が問う。
すると、陽はため息をつきながらこう答えた。
「叢雲さんの指示だ。元々あの人が来る予定だったんだがあの人の性格上あれだろう?だから俺が来たんだ」
「ありがとうございますっ!」
それを聞いて全力でお礼を言った。
あの人が来たら100%面倒な事になる。
「んで、実力を確かめてこいとも言われたからな。試されるとか嫌いなお前には悪いと思ったがあの人の指示無視したら俺が殺られるからな……」
少し背中から哀愁が漂っている。
本当にお疲れ様です。
「それは流石にしょうがないですね~。お疲れ様です」
苦笑しながらそういう。
「その新しい先生は綾也の知り合いなのか?」
ここで会話に入ってきたのは大和だ。
この流れの中で会話に入ってこれるのはなかなかだと思う。うん。
というかそうだ、まだ全校集会の真っ最中じゃん!
「その人は御閃流師範代の獅子葉陽さんだ。俺直接会うのは初めてだぜ」
瞬がそう言う。初めてだったのか。
「そういう話はまた後にしなさい。学長!すいませんもう用事は終わりました!」
その後陽さんの紹介が終わり、全校集会が終わった。
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武士道プランのことと、朝の陽さんと俺のことで、朝から川神学園は話題に事欠かない状況になっていた。
勿論当事者である俺の周りなんかは特にだ。
「綾也、で結局あの人はどういう人なんだ?」
大和が周りを抑えつつ周りの意見を含んだ質問をして来る。
大和は軍師を自称するだけはあり、こういうとこ人の心情を読んで纏められるのはこいつの長所だろう。
「陽さんは、通称『紅獅子』の陽。御閃流師範代のNo.2だ」
周りが少しざわつく。
「え?紅獅子って都市伝説じゃ……」
「中部の方の有名な都市伝説だろ?」
等々色々な意見がでる。
あの人の噂か、余り外に出ない御閃の中ではかなり有名な方だがそれでも情報量は限られるためかなり変調してるな。
「あの人の必殺技が凄い派手だからな、噂が変化したんだろ」
派手だからな本当に。
「派手?少し見てみたいわ……」
「止めとけ。あれはにじみ出てるプレッシャーが半端じゃないぞ一子」
全身から気と殺気が溢れ出てる状態だからな。
俺でも対峙したくないもんな。
そのままわいわいと一日が過ぎていった……
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放課後Sクラスに向かうとマルギッテさんがクラスの前に立っていた。
「御閃綾也、ここは通行止めだと知りなさい」
ああ、流石に野次馬が鬱陶しくて整理していたのか。
確かに何人も何人もクラスに来ていたらそれは流石に鬱陶しいよな。
「義経と会いに来るって約束してるんですが……」
「どうしてもここを通りたいのなら私と勝負しなさい」
またそれですか。
「前にお断りしたはずですよ、
「なっ、その呼び方は止めなさい御閃綾也」
おお、焦ってる焦ってる。
大和に聞いた呼び方効果てきめんだな。
「止めたら通してくれます?」
「それとこれとは話が……」
「じゃあ呼び方はこのままで。じゃあ」
「な!」
マルさんの足を払いつつ一回転させてその場に座り込ませてその場を通過する。
そして教室に入って周りを見回す。
お、いた。
「やっほー、義経」
義経がこちらに気づく。
「綾也君!きてくれたんだな!」
「まあ約束だったしね」
約束した以上来るのは当たり前だ。
「ああ、あの時の」
「義経誰だコイツは……まさか組織の者じゃないだろうな」
弁慶と朝居なかった屋上に居たやつと同じ気だから那須与一だろう男が反応する。
???
何だ今の
「よーいーちー、主に恥をかかせる発言はしないって約束させたよね?」
弁慶が与一の頭を掴みながら振りかぶる。
それに併せてSクラスの奴が窓を開ける。
「ストップストップストップ!与一流石に死ぬって弁慶!」
「大丈夫。ちゃんとプールに投げ込むから」
そういう問題!?
「いやいやいや、やっぱりダメだって!」
「むう、しょうがない。与一今回だけだぞ」
与一が解放される。
息もゼイゼイ言っていてすごい苦しそうだ。
「た、たすかったぜ、あんた」
「どういたしまして」
弁慶が義経に近づいていく
「義経言うことあるんじゃなかったんだっけ」
「そ、そうだった」
義経がこちらを向いて深呼吸する。
「綾也君、義経と決闘してほしい!」
そして義経の一言がSクラスに響いた。
第15話でした。
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