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風間ファミリー秘密基地
「何か二回目なのに大分この空気に慣れた気がするな~」
金曜集会、風間ファミリーが秘密基地に集まる定期集会みたいなもんだ。
この集まり誘ってもらったときと併せて今回で二回目のはずなのに何かこの空気にすげー慣れた。
「それはいいことよ!」
俺の膝に座った一子がそう言う。
あれ?俺の膝って椅子だったっけ?
「そうだぜ!此処を気に入ったんなら良いことだ!」
翔一もそう言う。
気に入ったというか何というかまあそれなりに居心地良くはあるが。
そうこうしているとクリスが待ちきれなくなったかのように口を開いた。
「キャップ!リョーヤの義経との決闘について話すのではなかったのか!ぐだぐだではないか!」
「わりぃわりぃ」
そんな事もあったような無かったような……あったな。
他の人も居たから決闘の経緯くらいしか話せなかったんだよな。
うん。どうして受けたとかは一切話していないな。
詳しく聞こうとかなっていても何らおかしくない。
「俺様達もワン子と義経との決闘をみたけどよ、素人目にもかなり強く見えたぜ?勝てるのかよ?」
「うん、義経の剣は速かった」
岳斗と京が言う。
うん、まあ十分勝ち目はあるんだけどな。
皆俺の本気は見たこと無いし?こういう反応するのもわかる。
「勝ち目が全くなきゃ決闘はしないよ、それじゃただやられにいくだけじゃんか。当然勝ちにいくよ、全力でやるつもりだし」
全力でやるつもりだが本気を出すつもりはほとんどない。
闘う以上全力で臨むのは礼儀だが、相手に合わせて闘うのが悪い訳じゃあない。
その方が相手の実力もよくわかるしな。
…………暗技を使うことも辞しません。
「ほう、ずいぶん自信があるんだな。じゃあ私とも決闘し「嫌です」なんでだよー」
脈絡がない、強引、メリットもない。
剣士なら自分より弱くとも学ぶところが少なくないがモモ先輩は違う。
第一精神力弱すぎ。
「じゃあ今度私と決闘してよリョーヤくん!」
は?
「待て犬!私もだリョーヤ!」
なぬ?
「えぇーー」
面倒だし嫌だが……。
待て待て待て!目をうるうるさせるな!
……っ、しょうがない。
「気が向いたらな、だからその目止めてくれ」
「「わーい!」」
クリスと一子がハイタッチする。
二人とも仲良いな…………………………って図られたか!?
リョーヤくんはこういう推しに弱いんですよ。はい。
それはさておいてモモ先輩の視線が怖えーので視線を露骨に逸らす。
断ってその直後に別の人のを承諾したからな、多少怒るか。
「明日はみんなでリョーヤの応援に行くぜ!」
!?いやいやそれは困る。
「翔一、待ったそれはダメだ」
「何でだよ?」
「学園の決闘じゃなく一人の剣士としての決闘なんだ。立会人以外は基本見れねーよ」
当然のことだ。
明日義経とは剣士としての決闘を行う。
見物人がいれば負けた方の負けをさらすことになる。
そもそも決闘は見せ物じゃないんだ。
誰でも見物できるみたいな感覚を持ってもらってはこちらとしても非常にに困る。
「……それじゃあしょうがねえな」
翔一がぶー垂れながら言う。
「まあ、ちゃんと勝敗の報告はするからさ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「あ、そう言えば京、これ」
思い出して京に一冊のノートを渡す。
「何? こ、これは!」
京が渡されたノートを開いて中を確認し驚愕する。
「何なの?それ」
一子が聞いてくる。
「作戦ノート」
「作戦ノート?」
そう。作戦ノート、ただし…………
「京が大和をゲットするためのな」
「ぶふぅっ!?!?」
大和が横で思い切り吹き出す。
そこまで驚くか?
「これは、助かる」
「ちなみに俺のオススメは作戦Tだ」
マジでオススメ。
「ちなみに何のTだ?」
大和が聞いてくる。
「TOTSUGEKIのTだ」
シンプルイズベスト!
昔叢雲さんが言っていた。
恋と戦争にルールはない。手段を選んでいたら絶対に出遅れる。
だからためらうな!と。
というわけで、
「Go!京!」
「応!」
「ぎやああああ!」
京が大和に飛びかかっていった。
今日も一日が騒がしく過ぎた……
決闘は明日だ。
ちなみに大和は何とか貞操を守りきったそうな。
…………to be continued……⇒
第17話でした。
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