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正直に言おう。
なめてた。川神学園をなめてたよ俺。
体育祭と言うからには競技で、スポーツで競うものだと思ってた。
まさか水上武道会何てもんがあるとは。
いや、嘆いていても仕方がない。
この際開き直って盛大に戦ってやろうじゃあないか。
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「さあーっ水上格闘戦、A~Jブロックまでの予選を終えて、次はいよいよ最終Kブロック予選!このブロックには午前中海面を走る芸当をやってのけた御閃綾也がいるぞー!」
煽るなモモ先輩。
煽られると中途半端なことすると批判されるじゃねーか。
と言うか出場制限されたからといって俺を睨まないでくれよ。
咲さんに言われなきゃあ出るきさらさらなかったんだから。
さてさてこの水上武道会、本戦に進めばダウンテンカウントも有るのだがいかんせん出場者が多く予選は場外と気絶だけだ。
「さあ義経に予選でやられてしまったがめげない!司会はLOVE川神でお馴染みのモモ先輩と井上準でお送りする!解説に天神館の闘仙寺咲さんとをお迎えしております!」
咲さんが何をやってるかなんてきにしない。
どうせ葵の応援がてら俺への冷やかしとかだろう。
「さあーっ今一斉にスタートッ!」
いきなり!?
取りあえず飛び込んできた奴を蹴り飛ばす。
「ぐぼば!」
蹴られた奴は海には落ちず砂浜まで吹っ飛ばされた。
やべっ。やりすぎた。
床が海水で濡れているため組み合っていて二人とも落下というパターンも多い中、堅実に真ん中の方を位置取って襲ってくる奴を蹴り飛ばす。
因みに最初の奴の後人海戦術で来た奴らは漏れなくまとめてさようならさせてもらった。
面倒だし。
まあでも徒党を組んでかかってくる奴は多い訳でありまして、このブロックの参加者のほぼ9割が二分程でさようならしてしまった。
「綾也!」
振り向くとそこにいる相手はクリス。
同じブロックに立ったのだが、人海戦術に参加したりとかを持ち前の騎士道精神のおかげかしなかったのでまだ接触していなかった。
「綾也は武器を持っていないが自分も無手!勝負してもらうぞ綾也!」
そう言うことか。
「了解。ちょっと待って」
最後の一人を蹴り飛ばしながら言う。
この一人でこのブロックで残っているのは俺とクリスだけ。
「よし、come on?」
最後の一人の落下を確認してクリスにOKサインを出す。
すると、勢いよく飛び出してくるクリス。
「ふっ!」
振脚で大きく踏み鳴らす。
すると……
「うわっ!」
半径35メートルはある足場が大きく揺れる。
そしてバランスを崩したクリスの腕を掴んで足を払い、そのまま放り投げる。
「終わり」
因みに最初に振脚で足場を崩せば大半は片付けられたとか言うツッコミは受け付けない。
絶対受け付けないぞ。
「Kブロック勝ち抜けは、御閃綾也だ!」
「圧倒的だったなあいつ。と言うか最初に振脚で足場を崩せば大半は片付けられたんじゃないか?」
うるさい準!そのツッコミは受け付けないって言ってるだろうが!
「と言うか人海戦術で押し切れなかった時点でほぼ決まってたよね」
咲さんの辛辣な一言は敗者の心を抉るのに十分な一言だった。
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「さあさあさあ!準備が終わったようなので決勝進出の選手達の紹介をするぞ!ハゲ!」
「ハイハイ、今日のモモ先輩はかなりハイテンションですね。さあ選手の紹介をするぞ!Aブロック代表!武士道プランの申し子!源義経!」
「精一杯頑張るぞ!」
「無手でもあれだけ戦えるんだねー。驚いたよ」
きちんと解説するんだ咲さん。
「Bブロック代表!2-Fのダークホース!鎖部瞬!」
「真面目にやらんと師匠へ報告されるし……」
「御閃門下なんだからそれなりには頑張ってもらわないと」
ええっ!と驚く準。
会場もどよめく。意外と知られてなかったのか。
まあ会場は御閃の事なんて殆ど知らないだろうから御閃門下ってワードに反応したかは分からないが。
「気を取り直して、Cブロック代表!同じく2-F!筋肉男島津岳斗!」
「此処で活躍して一気にモテル!」
「何かの魂胆が見え隠れしてるね……予選はパワーを生かした戦いをしてたね」
岳斗、欲望をもう少し隠せ。
「Dブロック代表!2-S所属!モモ先輩と戦いができた実力者!三原葵!」
「師匠の見ている前……頑張ります」
「予選は攻撃を避けて相手を押すと言う基本的な戦略をとっていました」
流石に師匠の見ている前だからすごく張り切ってるな。
少し手こずりそうだ。
「Eブロック代表!2-Sの電波少女!飛び出す蹴りはハンパじゃないぞ!榊原小雪!」
「ウェーイ!がんばるよー!」
「綾也バリの蹴りだったわね……」
俺を引き合いに出さないで咲さん。
「Fブロック代表!1年からの下剋上!武蔵小杉!」
「プッレーミアムに活躍するわ!」
「そこそこは戦えているんだけど……このメンツだと力不足感がいなめないね……」
咲さん。
本音出てる本音。
「Gブロック代表!まさかまさかのこの人!清楚なる文学少女!葉桜清楚!」
「一生懸命、頑張ります!」
「予想外にパワフルでしたねー彼女」
本当に予想外だ。
確かに身体能力は高かったが……
「Hブロック代表!ドイツ軍の猟犬!マルギッテ・エーベルバッハ!」
「クリスお嬢様の仇、必ずとります」
「軍人だけあって良い動きをしてましたねー」
マルさん怖い。睨まないで。
「Iブロック代表!名に恥じぬパワーで敵を凪払う!武蔵坊弁慶!」
「うー。主や綾也も出てるし頑張りますか」
「予選で見せたパワーは素晴らしかったですね」
パワーに警戒っと
「Jブロック代表!戦う納豆小町!松永燕!」
「納豆の様に粘り強く、頑張りまーす!」
「身のこなし、燕の如くって感じね。名は体を表すってことね」
咲さん贔屓だろそれは!
明らかに他より対応が良いやん!
「最後はこの男!Kブロック代表!前情報だと日本最速の男!御閃綾也!」
「何でそんな情報出回ってんだ……。ああ……今出所二つも有るんだなそういや」
「何か文句言ってるわね……。因みに情報の出所は私よ!」
「あんたかぁぁ!!!!」
やべっ。怒鳴りつけちまった。
「さあーっ出そろったぞ強者11名!いずれも(殆ど)一筋縄では行かない選手達!まあまあ落ち着こうぜ会場のみんな、もう直ぐスタートの合図がなるぜ!」
「たのしみだなぁ!」
「うんうん!」
モモ先輩は興奮しすぎだろ。
いずれにしてもこの戦い、なかなかに一筋縄ではいかなさそうな曲者揃い、気合いを入れて行かないとな。
………………to be continued……⇒
第22話でした。
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