親不孝通り
「うるああああ!」
ふーむ。
このあたりの不良は血の気が多いな。
俺としては迷い込んだだけなんだが。
それにしてもこの辺の不良は何故か統率されてんな。
不良ってこんな風に統率されてるものだっけか?
まあこのあたりの不良を仕切ってるボス的なやつが居るんだろうけども、それにしたってこの統率力はすげえな。
反発するのが不良だろうに。
……それにしてもそろそろ疲れたな。避けてばかりだからな。
攻撃はしてない。めんどいから。
ちなみに最初は三人くらいだったのにもう二十は居るな今。
疲れて帰ってくれるのを狙ってたんだがこれだけ居たらローテ組まれてそれはおじゃんになっちった。さてはてどうしたものか。
「くそっこのやろう!」
やー、やけくそはダメだよ~
予測しにくくて避けにくいんだから。(←自己中心的)
「「「「「食らえ!」」」」
わお、全方位一斉攻撃。
避けたら他の人に当たるんだけどなこれ。
しょうがないな。
―――『意刈』"浸透"
広範囲の意刈で一気に意識を刈り取る。
二十余名が意識を失い倒れていく。
「竜平さん!こっちです!」
竜平?何か聞いたことのあるような名前だな~。
そうそうこんな感じで刺青を腕に入れててまるで板垣さん家の竜平さんみたいな。
……って
「本人じゃん!」
「リョーヤ!?んでここに!?」
何でと言われてもなー。
俺はただ迷い込んだだけだしなー。むしろこの状況になった理由が分からんが……
頭の中クエスチョンマークで一杯になっていると……。
「何で聞かれたお前が疑問符状態何だよ……」
しょうがないだろ。
こっちだって訳も分からずこうなってんだから……
「り、竜平さん?」
「そ、そうだった、リョーヤ、おまえがこいつらをぶっ倒してくれやがったのか?」
……何となく分かった。こいつがボスだったのか。
「倒したが手出しては無いよ?」
「だったらどうやってこいつらを……」
「こうやって」
竜平とその後ろで一人がぐらつく
「うおっ、意識が」
「な、なんだ?」
軽く意刈をかける。
「……なるほどな、オイお前下がって良いぞ」
「は、はい」
後ろに走って行く。
逃げるのは速いなー。
「お前がこいつらをやったんだったらやらなきゃいけねーとこだったぜ」
まあ戦うこと自体はかまいやしないが、竜平は俺には勝てないんだけどな。
戦わなくてもすんだしそれはまあ置いとくか。
ふむ、確かに力による統制なら楽かもしれないな。
コイツなら実力は十分だろうし。
それにしてもこのあたりは不良が多いな。
まあ確かに血の気の多い奴が集まりやすい土地なんだろうがこの辺だけだぞ。
(※九鬼によって粛清されたため不良の数は少なくなり、表には殆ど出なくなっております。)
まあ武士道プランでここは九鬼の手が入ったから街に出辛くなったんだろうが。
「そーだ、せっかく此のあたりまできたんだし家よってけよ、辰姉が会いたがってたぜ」
「タツが?じゃあお邪魔しようかな?」
――――――――――――――――――
「うわー、リョーヤくんだぁー」
速攻抱きつかれた。
喜んでくれるのは嬉しいが問題が一つ。
「辰姉!リョーヤの背骨キマってるって!」
サンキュー天。
そう。背骨キマってるのだ。痛い痛い。
「あー、ごめんねー」
「大丈夫だ。気にすんな」
気を使わせちまったか。
「何で今日はリョーヤが家に来たんだ?」
「俺が偶然会ってな誘ったんだ」
「そんな感じだ」
だいたいな。だいたい。
竜平は悪くねーけどよくもねーよ。
しばらくそうした雑談をしていた。
――――――――――――――――――
「ん?そいつ誰だおめえら」
知らないおっちゃんだ。
内包している気が凄い量だ。しかも此の身体恐らく武術を
前はもっと良い身体してたのだろう。
おそらくこの人が板垣家に武術を教えた人間だ。
「おいおい何にーちゃんこえー顔してるんだよ」
「師匠はねー、私達に武術を教えてるんだよー」
やっぱりか。
「こっちはねーリョーヤくん、御閃綾也くんだよー」
「ん?御閃?……にーちゃんあの御閃か?」
『あの』そう言った。
この人は御閃を知っている訳だ。
つまりこの人はかなりの武の名門で武術をやっていたのだろう。
このあたりだと……やっぱり川神院しか無いよな。
「そうですよ。あなたは川神院で師範代でもやってたんですか?今でその強さなら昔はそのくらいは強かったでしょう?」
「! 何でそう思う?鍛えていてこの強さかもしれないじゃねーかよ」
「それはないですね。あなたの筋肉は一度鍛えた筋肉が衰えたソレだ」
「……すげえな。当たっていやがる」
まあ、でもそれよりこの人が鍛えたのか。
どおりでこの強さか。
タツ達の才能をきっちりと育て上げたわけか。
「オイ、にーちゃんそんな顔して無くてよ、俺と一丁戦ってみねえか?」
「え?」
俺の今日は少しばかり騒がしくなるらしい。
…………………………to be continued……⇒
第26話でした。
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