休日
「あーーー、暇ーーーーっ!!!!!!!」
瞬が大きな声でだれる。
確かに暇なのだがこいつうるせー。
今日び昨夜のあの雨の湿気の影響のうだるような暑さはきつい。
少し前の梅雨とか地獄だ。
こう服の上に服を着ているかのようなこの暑さと重さが苦手だ。
「確かに暇ねー。しかも外は使えないから組み手もできないし」
「それは葵と瞬が地下室ぶっ壊したからだろ」
修行用の地下室は先日崩壊した。
そこの二人が組み手という名の死闘で超頑丈に作られていた地下室が崩壊したのである。
マジでふざけんなよ。
まあそんなことはどうでもいい。
瞬が壊したのでエアコンもない。
取り付けは明日だそうだ。
明日までこの暑さか……
「しかし暑いし暇だし……」
こう暑いとやる気も起きないしなんだかなー
うぬー……
「「「ひまだなー」」」
三人そろって畳でごろごろしてる。
「こう暑いとどこかへ行く気もおこらない~」
確かになーこの暑さはきつい。
しかし暑いのはエアコンを破壊した貴様のせいだぞ瞬。
………………暇だー。
●○●○●○●○●○●○●○●○
夕方
なんということでしょう!
地面が乾いたー!
TUMARI稽古ができます。
うぇーい!
……ユキのノリがうつったな。
失礼。
まあ走りこみやら筋トレやらはもうすでにやったので今からやるのは組み手なのだが……瞬と葵の。
「よしっ!準備オーケーだ!」
瞬の準備はできたようである。
毎回思うのだがなぜこいつは毎回テンションがこんなにも上がるのだろうか。
バトルジャンキーとまではいかないが十分戦いが好きだよなこいつ。
ほら表情まで生き生きしているな。
「……こちらも準備はいい」
こっちも準備ができたようだ。
こっちは平常運転だな。正反対だ。
まったく、なぜ俺が審判をしなければならないのか……
そろそろ始めるか……
「んじゃ、始めるか」
「応!」
「うん」
「では、始め!」
両方が飛び出す。
一瞬で互いに距離を詰め、打ち合いが始まる。
「はっ!」
「ふっ!」
しかし実力は葵のほうが上、次第に瞬が押されだす。
瞬が攻める間に葵のカウンターが混ざる。
少しずつその間隔が短くなっていく。
瞬の一撃が勢いよく伸びる。
しかしその一撃は葵に届く前に方向を横に逸らされる。
そして次の瞬間
「うっ!」
カウンターが入る。
一撃を受けて後ろに飛ぶ。
そしてそのまま左の回し蹴りが瞬に入る。
そしてそのまま吹き飛ぶ。
地をえぐりながら瞬が着地する。
衝撃を受け流しながら飛んだのだろうほとんどダメージがない。
振脚で瞬が地を揺らす。
「!」
次の瞬間、葵の懐に瞬が一瞬で入り込む。
そして槍のような鋭い一撃が入る。
しかしそれをガードする。
「あーもう!ちまちま防御ばっかだな!」
「防御はすべての基本よ」
お前ら組み手の最中に話なんかするなよ。
怪我するぞ。
瞬の連続攻撃。
だんだん瞬の動きが速くなってきているな。
一発、二発、三発、勢いよく繰り出される。
しかしその攻撃はすべていなされる。
そして次の瞬間-----
「はあ!」
完璧なカウンターが瞬の腹に突き刺さる。
「ぐあ!」
そして瞬が膝から崩れ地に伏せる。
「そこまで! おい瞬大丈夫か? 今モロに入ったろ」
「あ、ああ大丈夫だ」
「ガードが甘いのよ」
まあ確かにその通りだな。
「うるへー。……今度からもうちょい意識するよ」
そうするといい。まじで。
「ンじゃ飯作ってくるわ」
そしてうちの中へはいって行った。
●○●○●○●○●○●○●○●○
瞬はまだまだ甘いな。
もう少し頑張らないと"壁"は超えられないぞ。
まあ夏休みにあいつの師匠がきちんと死線に送ってくれるだろう。
あれは異常な才能がなければ異常な強度の修行がなければ超えられないからな。
…………つよく生きろよ瞬。
今年は俺もあいつを鍛えてやらなきゃいけないし何とかしないとなー。
一度本家に戻らないといけないだろうしな。
叢雲さんに会うのは少し面倒だが戻らないといけないよなー。
最悪あの人がこちらに乗り込んでくる可能性もあるし。
それにしても武神討伐か。
今年はなかなかエキサイティングなイベントが多いものだな。
川神武闘会のバージョンアップ版がどういうものなのかが気になるが武神討伐に対する直接的な不安はほぼない。
戦ううえでの方針も決めたしな。
依頼というか川神院に託された想いは必ず達成しないとな。
おそらくあの人たちはモモ先輩を川神院の次期総代にしたいのだろう。
その総代がバトルジャンキーでは話にならないものな。
そういう想いもあって俺に今回の件を委託したのだろう。
……まあいろいろあるが今年の夏は大変だ。
……………………to be continued……⇒
29話でした。
こんな日も有ります。
ちなみにエアコンが壊れた理由は瞬の割った瓦がエアコンの室外機を破壊したからです。
誤字脱字、意見、感想ありましたらよろしくお願いします。